2026年10月26日(月)19時15分からWOWOWシネマで放送予定の映画「ほんの5g」で、脚本を担当したのが一色伸幸さんです。共同脚本は丸内敏治さん、監督は太田圭さんです。
一色伸幸さんは「私をスキーに連れてって」「彼女が水着にきがえたら」「病院へ行こう」「僕らはみんな生きている」など、映画・テレビの両方で多くの作品を手がけてきた脚本家です。2013年のNHK特集ドラマ「ラジオ」や、2021年の宮城発地域ドラマ「ペペロンチーノ」でも評価を受けています。
ここでは「ほんの5g」の放送情報を入口に、一色伸幸さんの経歴、代表作、作品づくりの特徴、脚本志望者が学べる点を、公式・準公式資料と主要な作品情報で確認できる範囲に絞って紹介します。
一色伸幸さんが脚本を担当した「ほんの5g」の放送情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 放送作品 | ほんの5g |
| 放送日時 | 2026年10月26日(月)19:15〜21:00 |
| 放送局 | WOWOWシネマ |
| 一色伸幸さんの担当 | 脚本(丸内敏治さんとの共同脚本) |
| 監督 | 太田圭 |
| 主な出演 | 富田靖子、布川敏和、福山雅治、岸部四郎、浪越徳治郎、清水ひとみ、麻木久仁子 |
WOWOW公式の作品ページでは、「ほんの5g」の脚本として一色伸幸さんと丸内敏治さん、監督として太田圭さんがクレジットされています。松竹公式の作品データベースでも同じスタッフ表記を確認できます。
作品は1988年公開。就職活動に失敗してばかりの短大生・寿明日香が、初めて入ったパチンコ店で大当たりし、若い店長の中河原薫や幼なじみの橋本三蔵との関係を通して、自分の生活を少しずつ動かしていく青春コメディです。
WOWOW公式では、福山雅治さんが本作で映画初出演を果たしたことも紹介されています。1980年代の風景やファッションとともに、若者の就職、恋愛、友人関係を軽やかに描く作品として見ることができます。
一色伸幸さんの経歴
放送文化基金のHBF MAGAZINEに掲載されたプロフィールによると、一色伸幸さんは1982年の火曜サスペンス劇場「松本清張の脊梁」で脚本家になりました。その後、映画、テレビドラマ、アニメ、小説など幅広い分野で作品を発表しています。
映画では1987年の「私をスキーに連れてって」、1988年の「木村家の人びと」、1989年の「彼女が水着にきがえたら」、1990年の「病院へ行こう」、1993年の「僕らはみんな生きている」などが代表作として挙げられます。「ほんの5g」は、その初期の映画脚本の流れの中に位置する作品です。
日テレ学院の特別講義レポートでも、一色伸幸さんは「私をスキーに連れてって」「病院へ行こう」「彼女が水着にきがえたら」などを手がけた脚本家として紹介されています。同レポートでは、NHK特集ドラマ「ラジオ」や「阿久悠を殺す」など、後年のテレビ作品についても講義で制作エピソードを語ったことが記録されています。
シナリオ作家協会の公式YouTubeでは、一色伸幸さん本人へのインタビューが公開され、「最もクリエイティブな脚本をやろうと思った」というテーマで、デビューからホイチョイ映画、その後の活動までが語られています。長いキャリアの中で、映画だけでなくテレビやアニメなど複数の媒体に取り組んできたことが分かります。
一色伸幸さんの代表作と受賞につながった仕事
一色伸幸さんの代表作として特に知られているのが、「私をスキーに連れてって」などの映画です。Fashion Pressの作品一覧では、「私をスキーに連れてって」「ほんの5g」「木村家の人びと」「彼女が水着にきがえたら」「病院へ行こう」「波の数だけ抱きしめて」「僕らはみんな生きている」など、多数の脚本・原案作品が確認できます。
テレビでは、HBF MAGAZINEのプロフィールによると、1990年の「ネットワークベイビー」が放送文化基金賞奨励賞を受賞。2013年のNHK特集ドラマ「ラジオ」は、ギャラクシー賞入賞、文化庁芸術祭大賞など複数の評価を受けています。
さらに2021年のNHK仙台「宮城発地域ドラマ ペペロンチーノ」は、第47回放送文化基金賞でテレビドラマ番組最優秀賞に選ばれ、一色伸幸さん自身も脚本賞を受賞しました。放送文化基金の対談では、一色さんが東日本大震災後の10年間に東北で出会った人々の言葉や喜怒哀楽が作品の原作になっていると語っています。
この発言からは、題材を外側から眺めるだけではなく、長く関わった人々の声や時間を脚本へ取り込む姿勢がうかがえます。作品ごとにテーマは異なっても、人と人との関係や、時代の中で生活する人物を描くことが、一色さんの仕事を考えるうえで重要な手がかりになります。
「ほんの5g」に見る一色伸幸さんの脚本の仕事
「ほんの5g」は一色伸幸さんと丸内敏治さんの共同脚本で、具体的な分担は今回確認できた資料では明らかではありません。そのため、どの場面を一色さんが書いたかを断定することはできません。
ただし、公式あらすじからは、主人公・明日香の性格と物語の出来事が密接につながっていることが分かります。明日香は思ったことを正直に言いすぎるため就職面接で苦戦しますが、その率直さは恋愛や幼なじみとの関係でも彼女らしさを形づくる要素になっています。
物語を動かすのは、明日香がふらりと入ったパチンコ店で大当たりする偶然です。その出来事から店長の薫と知り合い、三蔵との関係にも変化が起こります。就職活動という現実的な悩みと、恋愛や友情の騒動をひとつの主人公の生活の中で並行させる構成になっています。
一色伸幸さんの後年の作品では、社会的な背景と個人の生活を同じドラマの中で扱う仕事も見られます。「ペペロンチーノ」では震災という大きな出来事を扱いながら、具体的な人々の時間と感情を重ねています。「ほんの5g」は題材も時代も異なりますが、人物の日常から物語を立ち上げるという点では、脚本家としての歩みを考える材料になります。
一色伸幸さんの作風を本人の言葉から考える
一色伸幸さんの作風を一言で固定するのは難しいですが、本人のインタビューや受賞作についての発言から、題材への入り方を知ることができます。
放送文化基金の「ペペロンチーノ」対談では、一色さんは東北で10年間にわたり出会った人々との関係を踏まえ、「内側から描く」ことを丁寧にできたと語っています。これは、出来事を説明するだけでなく、その中にいる人物の感情や時間を積み重ねて物語にする考え方として読むことができます。
また、シナリオ作家協会の公式インタビューでは、映画、テレビ、アニメ、小説などさまざまなジャンルで仕事をしてきたキャリアが振り返られています。媒体や企画が変わっても、脚本という形で人物と物語を組み立て続けてきた点は、一色さんの大きな特徴です。
脚本志望者が学べる点
一色伸幸さんの仕事から学べる第一の点は、人物の生活と物語のテーマを離さないことです。「ほんの5g」では、主人公の就職難が単なる背景ではなく、明日香の性格を見せる場面として機能し、そのまま恋愛や人間関係の物語へつながっています。
主人公の設定を作るときは、「性格」「仕事」「恋愛」を別々に考えるより、ひとつの特徴が複数の場面で働くように設計すると人物がまとまりやすくなります。明日香の率直さが面接でも人間関係でも問題や魅力になる構造は、その考え方を観察する材料になります。
第二の点は、現実の題材を扱うときに、抽象的なテーマだけで終わらせないことです。一色さんは「ペペロンチーノ」について、10年間に東北で出会った人々の言葉や喜怒哀楽が原作になっていると説明しています。大きな出来事を書く場合でも、具体的な人間の感情と時間へ落とし込むことが、ドラマとしての強さにつながると考えられます。
第三の点は、ジャンルや媒体を越えて書く姿勢です。一色さんは映画、テレビ、アニメ、小説などで活動してきました。脚本志望者にとっては、ひとつの形式だけに慣れるのではなく、作品ごとの尺、観客、企画意図に合わせて物語を組み替える力が必要だと分かります。
「ほんの5g」を見るときは、1980年代の青春映画として楽しむだけでなく、主人公の性格がどの場面で繰り返し使われているか、偶然の出来事がどう次の人間関係へつながるかを追うと、脚本の構造が見えやすくなります。
参考にした情報
- WOWOW公式「ほんの5g」
- 松竹公式 作品データベース「ほんの5g」
- Gガイド「ほんの5g」番組詳細
- 放送文化基金 HBF MAGAZINE「一色伸幸×河合祥一郎 ペペロンチーノ」
- 日テレ学院「脚本家・一色伸幸氏 ここだけでしか聞けない『一色流』を伝授」
- シナリオ作家協会公式YouTube「一色伸幸 Interview①」
- Fashion Press「一色伸幸」プロフィール・映画作品
よくある質問
一色伸幸さんは「ほんの5g」で何を担当していますか?
一色伸幸さんは「ほんの5g」の脚本を担当しています。丸内敏治さんとの共同脚本で、監督は太田圭さんです。
「ほんの5g」はいつ放送されますか?
Gガイドでは、2026年10月26日(月)19時15分から21時までWOWOWシネマで放送予定と案内されています。
一色伸幸さんの代表作は何ですか?
代表作には「私をスキーに連れてって」「木村家の人びと」「彼女が水着にきがえたら」「病院へ行こう」「僕らはみんな生きている」などがあります。テレビでは「ラジオ」「ペペロンチーノ」なども評価されています。
一色伸幸さんはどんな脚本家ですか?
1982年に脚本家として活動を始め、映画、テレビ、アニメ、小説など幅広い分野で仕事をしてきた脚本家です。人物の生活や具体的な感情を題材と結びつける仕事は、受賞作についての本人の発言からも読み取れます。
まとめ
2026年10月26日にWOWOWシネマで放送予定の「ほんの5g」は、一色伸幸さんと丸内敏治さんが共同で脚本を担当した1988年の青春コメディです。一色さんは「私をスキーに連れてって」などの映画から、「ラジオ」「ペペロンチーノ」といったテレビドラマまで長く活動してきました。
脚本志望者の視点では、主人公の性格を仕事や恋愛など複数の場面で機能させること、社会や時代の題材を具体的な人物の感情へ落とし込むことに注目すると、一色伸幸さんの作品から学べる点が見つけやすくなります。

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