脚本の柱書きとは?その役割を解説
この記事は 2023年10月24日 に更新されました。
柱書きは、セリフやト書きと並ぶ脚本を構成する要素のひとつです。記事では、脚本の柱書きとは何かについて解説します。
脚本の柱書きとは
柱書きは、脚本を構成する要素のひとつです。場所や時間帯などを指定します。
- ○百貨店・社員用通行口(早朝)
文頭には必ず○を付けます。柱書き(シーン)の入れ替えや削除、挿入は頻繁に起こるため、執筆途中にナンバーは書きません。
柱書きでは、時間帯も指定できます。何も書かない場合は昼間を意味しており、特別な指示がある場合は文末に書きます。
脚本の最小単位
柱書きは、脚本の最小単位です。柱書き(シーン)が複数集まって脚本を構築します。
ちなみにシーンを更に細分化した単位がカットです。脚本ではカット割りまで指定することはありません。もし、読者(製作者)にカット割りを意識させたいのであればト書きを工夫します。
柱書きの役割
柱書きの一番の役割は、場所と時間を明確にすることです。
読者(製作者)は、柱書きからシーンを撮影する場所を理解します。そのため、誰が読んでも同じ認識を持てるよう正確に書くことが求められます。
柱書きの数
柱書きの数には決まりがありません。しかし、どうしても平均的な数が気になる人もいるでしょう。
そのような方は、1時間の脚本(400字×60枚程度)に対し、50~60の柱書きを目安にしてください。約1分に1回シーンが変化するので、視聴者を飽きさせず、テンポが良いと言われています。
柱書きの書き方
柱書きの書き方には決まりがあります。例えば柱書きを書く前には一行空けたり、大枠は同じでも違う場所を書く際には「同」で省略したりします。
- ○百貨店・社員用通行口(早朝)
- (内容)
- ○同・店内(早朝)
他にも、回想シーンを挿入する場合は、始まりと終わりを明示することも暗黙の了解です。
- ○百貨店・社員用通行口(回想始め)
- (内容)
- ○同・店内(回想終わり)
柱書きの書き方に関するポイントは下記にまとめてあります。例文を用いてやさしく解説しているので参考にしてください。
まとめ
脚本の柱書きは、読者(製作者)に撮影する場所と時間を指示する大切な要素です。そのため、意図が正確に伝わるよう注意を払わなければなりません。
記事を参考にしていただき、柱書きの正しい意味を理解してください。
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