ホラー作品の書き方で忘れてはいけない7つのポイント
この記事は 2022年3月1日 に更新されました。
ホラー映画は人気の高いジャンルです。ホラーが得意な脚本家は、他の作家の中でも際立ちます。しかし、一度もホラー作品を書いたことのない方は、どこから手を付ければよいかわからないかもしれません。記事では、ホラー作品の書き方について、忘れてはいけない7つのポイントを紹介します。
目次
ホラー作品とは?
ホラーとは、映画のみならず小説や漫画でも人気が高いジャンルのひとつです。日本のホラー映画をジャパニーズホラーと称して流行った時期がありました。また、国内外を問わずホラー作家と呼ばれる巨匠もたくさん存在します。
ホラーは洋の東西や性別、年代を問わず好まれています。一方、視聴者や読者を怖がらせたり驚かせたりするには技術が必要です。以下では、その方法についていくつか紹介します。
ホラーの書き方1_
特別な日を設定する
13日の金曜日、ハロウィーンなど、ある特定の日には特別なことがよく起こります。死者が蘇ったり、悪霊が悪さをしたりするのです。ホラー作品には、このような設定がされているケースが少なくありません。
既存のイベントはもちろん、脚本家が独自に設定したイベントでも構いません。例えばある村では、毎年催す夏まつりの日に殺人事件が必ず発生する、という具合です。
ホラーの書き方2_
邪悪なアイテムを手に入れる
悪魔や悪霊は、人間たちを恐怖に陥れるために魅力的なアイテムを用意するものです。それは古の秘宝であったり、現代のゲーム機であったりします。
ホラー体験をする人間は、そのようなアイテムが危険なものだと知らずに手にするでしょう。そうして無理やりミステリーゾーンへ引き込まれてしまいます。
ホラーの書き方3_
ドキュメンタリー風
『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』のように手持ちカメラの映像でドキュメンタリー風の演出を施したホラー作品があります。視聴者は撮影者である登場人物に憑依して、次々起こる不思議な出来事に恐れおののくのです。
このようなホラー作品を書く時は、読者や視聴者が主人公自身の視点にどれほど寄り添えるかがポイントです。一人称で表現したり、ビデオカメラなどの小道具を利用したり、工夫しなければなりません。
ホラーの書き方4_
暗闇でひとり
人間は本質的に暗闇を恐れます。それは、暗闇に何かがいると無意識に考えてしまうからです。現実では多くの場合、何も存在しません。しかしホラー作品では、暗闇には怪物が潜んでいます。
暗闇を舞台にする方法は、ホラーの書き方としては定番です。登場人物は、ストーリーの分岐のたびに悪い方へと進みます。そうして深淵の暗闇へとたどり着くのです。
ホラーの書き方5_
不死の悪役
ホラー作品では、人間でも人外のものであっても、悪役が登場することが多いです。主人公は、その悪役を打ち倒すことを最終目標に奮闘するでしょう。
自分に襲い来る悪役が何をしても死なない存在であった場合、大きな絶望感が襲います。また、苦労の末に倒したと思った悪役が、不意に復活して襲いかかってきたら恐怖です。
このように優れたホラー作品には、簡単には退けることができない悪役はなくてはなりません。ただし、最終的には主人公が、思いも寄らない手段で倒すことにはなります。
ホラーの書き方6_
孤立させる
例えばキャンプ上に殺人鬼がやってきたとしても、安全な洞窟に隠れて110番通報をすれば終了です。しかし、携帯電話が圏外だったらどうでしょうか。殺人鬼がどこに隠れているかわからないのに、勇気を振り絞って洞窟から飛び出さなければならないでしょう。
また、車があれば一気に都会まで逃げることが可能です。しかしタイヤがパンクさせられてしまってはすぐにその場を離れることができません。このような状況は、恐怖を増幅させます。
仲間がひとりずつ減っていく状況もホラーとして効果的です。殺人鬼が出たとしても100人の仲間と一緒なら怖くありません。しかし、10人、3人、1人と徐々に減っていくと、丸裸にされたように不安です。
ホラー作品では、しばしば主人公が外界との交流を遮断されます。世間から孤立することで、心細い気持ちにさせ恐怖を煽るのです。
ホラーの書き方7_
個人的な恐怖体験に注目する
オリジナリティあふれるホラー作品を書くためには、脚本家個人の恐怖体験を元にしてください。ただし、幽霊を見たり超常現象を体験したりする必要はありません。日常の中で感じる恐怖を種に、想像力によって作品へ昇華させるのです。
いくらゾンビ映画が好きだからと言って、そこに新たなホラー要素を見出そうとしても、読者や観客は恐怖を感じてくれません。多くの映画や小説が、新しいカタチの感動を模索するのと同じように、ホラー作品でも新しい恐怖を探求するべきです。
まとめ
ホラー映画は観ないと決めている人がいます。しかし、好んで観る人も多く存在するのです。彼らは「恐怖」という現実では味わえない感情を求めています。脚本家がそれを提供するにはテクニックが必要です。記事ではいくつかのコツを紹介しました。参考にして、今までにない恐怖を作ってください。
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