この記事は 2025年11月5日 に更新されました。
「起承転結って聞いたことはあるけど、実際どう使えばいいの?」
そんな疑問を持つ方に向けて、今回は日本昔話『桃太郎』を使って起承転結をわかりやすく分解します。
どんな物語にも共通する“流れ”を理解すると、あなたの創作力が一段と上がります。
目次
起承転結とは?物語の基本構成をおさらい
物語を作るときに欠かせない「起承転結」。
シンプルに言えば、物語を4つの段階に分けたものです。
- 起:物語の始まり(状況や登場人物の紹介)
- 承:物語の展開(問題や目的の提示)
- 転:物語の変化(クライマックス・危機)
- 結:物語の終わり(解決・余韻)
この4つが流れるようにつながることで、読者に「気持ちの良いストーリー展開」を感じさせます。
『桃太郎』の起承転結を順番に分解してみよう
| 段階 | 内容 | ポイント |
|---|---|---|
| 起 | 桃から生まれる桃太郎 | 主人公の誕生・舞台設定 |
| 承 | 犬・サル・キジを仲間にして鬼退治へ向かう | 仲間集め・目的明確化 |
| 転 | 鬼ヶ島で鬼と対決 | クライマックス・緊張の場面 |
| 結 | 鬼を倒し宝を持って帰る | 問題の解決・平和の回復 |
「結」から考えると起承転結がわかりやすい

『桃太郎』の「結」は、「鬼を倒して平和を取り戻す」。
このゴールを先に決めることで、物語全体の流れを逆算できます。
- 結:鬼が倒され、村が平和になる
- 転:激しい戦いの末、勝利
- 承:鬼退治に向けて準備(仲間・武器)
- 起:鬼が暴れて人々が困っている
このように「終わり」から考えると、起承転結の構成が自然に浮かび上がります。
「転」を盛り上げるコツ|鬼をどう描くかが鍵

物語で最も盛り上がるのが「転」のパートです。
桃太郎では、鬼を恐ろしく・強大に描くことで緊張感を高めています。
- 鬼は人より大きく、力も強い
- 村人たちを苦しめている
- 宝物を奪って支配している
こうした“圧倒的な敵”を描くと、桃太郎の成長や勇気が際立ちます。
『桃太郎』から学ぶ創作のコツ

- まず「結(ゴール)」を決めてから物語を作る
- 主人公の目的を明確にする
- 「承」で仲間や成長を描く
- 「転」で最大の試練を用意する
- 「結」で感情の余韻を残す
これを意識すれば、誰でも“物語らしいストーリー”が作れます。
4コマ漫画で起承転結を理解しよう

「桃太郎の起承転結」を4コマ漫画の流れで考えてみると、より直感的に理解できます。
- 桃から生まれる(起)
- 仲間を集める(承)
- 鬼と戦う(転)
- 勝って帰る(結)
小説・脚本だけでなく、マンガや動画構成にも応用できる構成法です。
まとめ
『桃太郎』を分解すると、起承転結の仕組みがはっきり見えてきます。
物語づくりの基本は「順番と変化」。
起承転結をマスターすれば、どんなジャンルでも自然にストーリーを組み立てられるようになります。


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