バックストーリーでキャラクターの魅力をアップする方法

キャラクターの作り方

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キャラクターの生い立ちや経歴を描くバックストーリー。バックストーリーは脚本の本編と直接関係しなくても、キャラクター作りには欠かせない要素です。

脚本家として現場でキャラクターを作り込む際も、本編には登場しない過去の出来事までイメージしておくことで、セリフや行動に説得力が生まれます。この記事では、バックストーリーとは何か、その作成方法、メインストーリーとの絡ませ方などを、具体例を交えて解説します。




バックストーリーとは

良いキャラクターは過去が魅力的です。そのことを知っている脚本家は、たとえメインストーリーで使用しなくても、キャラクターのバックストーリーを作り込みます。ではバックストーリーとはどのようなものでしょうか。

バックストーリーは、メインストーリーの枠組みを超えて、そのキャラクターの歴史を描いた部分です。バックストーリーが充実すると、メインストーリーでのセリフや行動に説得力を伴います。

キャラクターのバックストーリーの書き方にフォーマットはありません。自由な形式で書いて結構です。重要なことは書き方ではなく、どれほど詳細まで書き込めるかどうかということ。バックストーリーを作成すると、確固たる世界観の構築に繋がります。

バックストーリー作成方法

バックストーリーは、脚本執筆のどの段階であっても行えます。アイデア出しの段階でも、ある程度プロットが固まった後でも、作成可能です。具体的なバックストーリーの作成方法を紹介します。

ブレインストーミング

ブレインストーミング(以下ブレスト)とは、ビジネスシーンでもよく使われる単語です。あらゆる制約を取り払って脳内に嵐を呼び込むように、自由に発想します。ブレストは新たなアイデアを生み出す際に適した思考法です。

本格的に脚本を執筆する前にキャラクターのバックストーリーを考える際、ブレストは効果的です。時間をかけて良いアイデアを模索してください。

キャラクターの子供時代から思いを馳せ、ある程度長期的なスパンで想像をめぐらします。そして思いつくままにメモに残しておきましょう。

自分以外の人間がこのメモを見ることはありません。キャラクターの考え方やオリジナリティの原石を発見することでバックストーリーに取り入れられます。

キャラクターが一人でいる時の行動

キャラクターのバックストーリーを書くには、その人間性を理解しなければなりません。イメージするために、そのキャラクターが一人でいる時の行動を考えると良いでしょう。

メインストーリー上での行動だけを考えると、どうしてもストーリーを進めるためだけのステレオタイプなキャラクターになってしまいます。人間的な厚みをもたせるためのも、本筋とは関係のない場所でどのように行動するかを想像してください。それをバックストーリーとして書くのです。

性格の因果関係を考える

メインストーリーに登場するキャラクターには、オリジナリティあふれる性格付けや癖が与えられています。バックストーリーでは、それらの特徴が付与される理由となった出来事を描いてください。

疑り深い性格になった由来や、常に手袋をはめるようになった経緯など、性格形成の因果関係をバックストーリーとして書いておくと、キャラクターを深く理解できるようになります。

例えば、「主人公は人を信じない性格」と設定するだけで終えるのはNG例です。一方で「幼い頃、信頼していた友人に裏切られた経験から、人を信じられなくなった」というように、性格が形成された出来事までバックストーリーとして書いておくと、その性格に説得力が生まれます。




バックストーリーの活用例

バックストーリーを上手に活用することで脚本自体の質を高められます。以下では、具体的な活用例をお伝えするので参考としてください。

バックストーリーを物語のスタートにする

バックストーリーが充実するとキャラクターが生き生きと動き出します。キャラクターを主体にしてストーリーを考えることで、メインストーリーが生まれることもあるでしょう。

バックストーリーは本筋と絡ませないという考えもありますが、魅力的なメインストーリーが生まれた場合、その流れに身を任せるのも一つの手です。たった一つのキャラクター名から、壮大な物語に派生することもあります。

フラッシュバックとして活用する

脚本のメインストーリーでキャラクターが特徴的な行動をとった場合、その裏付けとしてバックストーリーを挿入すると有効です。その場合、フラッシュバックとして一瞬だけ挿入したり、ある程度の時間をかけて回想シーンとして表現したりするパターンが考えられます。

ただし、バックストーリーを多用すると時間軸が複雑になりがちです。読者や視聴者を混乱させないよう配慮してください。

サブキャラクターのバックストーリーも作る

メインキャラクターのバックストーリーを作り込むと、脚本全体に説得力が増します。これはストーリー展開の主となるキャラクターのセリフや行動に説得力が生まれるからです。

同じ効果を狙ってサブキャラクターにもバックストーリーを作ることをオススメします。精密なバックストーリーを持つキャラクターが多いほど、物語自体も説得力を強めるはずです。

バックストーリーに関するよくある質問

Q. バックストーリーは脚本に書く必要がありますか?

必ずしも書く必要はありません。バックストーリーは脚本家がキャラクターを深く理解するための資料であり、メインストーリーに登場しない情報であっても、キャラクターのセリフや行動に説得力を持たせる効果があります。

Q. バックストーリーはどの段階で作ればいいですか?

決まったタイミングはありません。アイデア出しの段階で考えることもできますし、ある程度プロットが固まった後に、キャラクターの行動に説得力を持たせるために作成することもできます。

Q. バックストーリーを脚本に取り入れるにはどうすればいいですか?

フラッシュバックや回想シーンとして挿入する方法が代表的です。ただし、多用すると時間軸が複雑になり、観客が混乱する可能性があるため、必要な場面に絞って使うことをおすすめします。




まとめ

脚本家自身が、フィクションのキャラクターに愛着を抱くためにも、バックストーリーを作り込むことをおすすめします。バックストーリーが充実したキャラクターが放つセリフや挙動は、実在の人物のようにリアリティを持つでしょう。リアルなキャラが活躍する物語は、他にはない魅力を放つものです。

脚本の書き方をさらに学べる本

バックストーリーをはじめ、キャラクター作りや脚本全体の組み立て方をさらに深く学びたい方には、以下の書籍もおすすめです。


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