振り返れば奴がいる 第5話【織田裕二×石黒賢W主演】|脚本・演出から読み解く見どころ(10月28日 18:00)

※当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。商品を紹介し、収益を得ることがあります。

10月28日(水)18時からBS12トゥエルビで放送される「振り返れば奴がいる」第5話は、司馬江太郎と石川玄の対立が、単なる性格の違いではなく「医師として何を優先するのか」という判断の差として見えてくる回です。

物語の前半では石川の昇進が決まり、司馬の内面が揺れます。そして後半ではガス漏れ事故で複数の負傷者が運び込まれ、限られた時間の中で誰を先に診るかという厳しい状況に置かれます。

三谷幸喜の脚本が、出世への感情と救急現場の判断を同じ回に置くことで、司馬と石川の人物像をどう深めているのか。第5話は、その構造を見ると一段と面白くなります。

第5話の放送日時と基本情報

項目内容
放送日時2026年10月28日(水)18:00〜19:00
放送局BS12トゥエルビ
作品振り返れば奴がいる
話数第5話
主演織田裕二、石黒賢
主な出演千堂あきほ、松下由樹、西村雅彦、中村あずさ、佐藤B作、鹿賀丈史
脚本三谷幸喜
作品全体の演出若松節朗、河野圭太、木下高男

フジテレビ公式では、「振り返れば奴がいる」を性格の対照的な二人の医師の戦いを描く連続ドラマとして紹介しています。司馬江太郎を織田裕二、石川玄を石黒賢が演じ、二人の医療観の衝突が物語の柱です。

FODの作品ページでも、脚本は三谷幸喜、演出陣は若松節朗、河野圭太、木下高男と案内されています。第5話単独の演出担当者は今回確認できなかったため、ここでは作品全体の演出陣として整理しています。

第5話は、医療ドラマとしての緊迫した救急場面だけでなく、職場での評価や嫉妬も強く描かれます。病院という組織の中で、医師としての実力と人間としての感情が同時に試される回です。

第5話のあらすじ

第5話では、石川が中川から参事に抜てきされることを告げられます。平賀より上の立場にあたる昇進で、石川の評価が組織の中で明確に示される形になります。

司馬は表向きには関心がないように見せます。しかし、自分は出世を望むタイプではないと言われたことで、内面に強い苛立ちを抱えます。

この場面の面白さは、司馬が「昇進したい」と正面から口にしないことです。石川への対抗心や、自分も評価されたいという感情が、言葉より態度に現れます。

さらに石川は、大槻沢子から司馬の過去について気になる話を聞きます。司馬が担当した患者の死亡例に一定の共通点があることを知り、石川の中で司馬に対する疑念がさらに強くなります。

そんな中、司馬が当直をしている夜にガス漏れ事故が発生します。複数の負傷者が天真楼病院へ運び込まれ、中川、石川、沢子も応援に駆けつけます。

重症者への処置が優先され、司馬と石川は重傷患者の手術に入ります。一方で、比較的けがが軽いと判断された老人のモエ子と小学生の順一は後回しになります。

ところが、手術が一段落したころ、順一が足の痛みを訴えて苦しみ始め、モエ子の容態にも急な変化が起きます。最初の判断が、その後の展開に大きな意味を持つことになります。

石川の昇進が司馬の感情をあぶり出す

第5話の前半で置かれる石川の昇進は、単なる職場の出来事ではありません。司馬という人物の内面を見せるための仕掛けになっています。

司馬は腕に強い自信を持つ医師です。そのため、誰かに褒められることを必要としていないようにも見えます。

しかし、石川の昇進を前にすると、無関心ではいられません。自分では口にしない「認められたい」という感情が表に出ることで、司馬の冷徹さの裏にある人間らしい弱さが見えてきます。

石川は患者に正面から向き合う姿勢を重視し、司馬は結果と技術を重視する人物として描かれてきました。第5話では、その二人の違いに「組織の中でどう評価されるか」という軸が加わります。

司馬と石川は医師として対立しているだけではなく、同じ職場で比較されるライバルでもあります。その関係がはっきりすることで、以後の衝突にも個人的な感情が混ざるようになります。

ガス漏れ事故で問われる「優先順位」

第5話後半の中心は、ガス漏れ事故による多数の負傷者への対応です。

救急の現場では、すべての患者に同時に処置を行うことはできません。重症と判断された患者を先に手当てし、軽症と見られた患者を待たせる判断が必要になります。

第5話では、司馬と石川が重傷患者の手術に集中する一方、モエ子と順一が後回しになります。ここで重要なのは、二人が患者を無視したのではなく、限られた人数と時間の中で優先順位を決めている点です。

しかし、その判断が正しかったかどうかは、後になって揺らぎます。順一とモエ子の状態が変化することで、「最初に軽いと判断したこと」そのものが物語の焦点になります。

医療ドラマでは、手術の成功や失敗だけで緊張感を作ることもできます。第5話ではそうせず、診察の初期段階で下した判断が後から重く返ってくる構成になっています。

視聴者は「誰が悪いのか」をすぐに決められません。緊急時に重症者を優先すること自体は理解できる一方、後回しにされた患者にも危険があったからです。

この答えを簡単に出せない状況こそが、第5話をただの事故回にせず、司馬と石川の医師としての考え方を見せる場にしています。

司馬と石川の対立は「正義と悪」ではない

「振り返れば奴がいる」の面白さは、司馬を悪役、石川を善人と決めるだけでは足りないところにあります。

石川は患者への誠実さを大切にし、危険を避けようとします。その姿勢は分かりやすく共感しやすいものです。

一方の司馬は、冷たい言動が多く、患者に寄り添う人物には見えにくいです。しかし、外科医としての技術や判断力は高く、病院側が簡単に切り離せない存在として描かれています。

第5話では、その二人が同じ緊急事態に向き合います。普段なら考え方の違いを議論できますが、大量の負傷者が運ばれれば、話し合う時間はありません。

そこで必要になるのは、その場での判断です。二人が何を優先し、結果にどう向き合うのかを見ることで、人物の価値観が説明ではなく行動から伝わります。

この作りがあるため、第5話は「司馬と石川は仲が悪い」という関係説明で終わりません。同じ医師でありながら、何をもって最善とするのかが違う二人のドラマとして深まっていきます。

脚本・演出から見る第5話の見どころ

フジテレビ公式では脚本を三谷幸喜としています。FODでは、若松節朗、河野圭太、木下高男が演出陣として紹介されています。

第5話の脚本で注目したいのは、前半の「昇進」と後半の「医療判断」が別々の出来事に見えながら、どちらも司馬と石川の比較につながっている点です。

石川が参事に選ばれることで、組織は石川を評価します。その直後に緊急事態を置くことで、肩書きではなく実際の判断力も試されます。

一方、司馬は出世に関心がないように振る舞います。しかし、石川が評価された事実には反応します。ここで司馬の感情を見せておくと、その後に二人が同じ救急現場へ入ったとき、単なる同僚ではなく競争関係にあることが効いてきます。

演出を見るときは、司馬が感情をどこまで表に出すか、石川が患者に対してどのような表情で接するかに注目するとよいでしょう。同じ台詞でも、視線や間によって二人の距離が伝わります。

また、ガス漏れ事故の場面では、複数の患者が同時にいること自体が圧力になります。一人の患者だけをじっくり描くのではなく、次々に判断を迫ることで、視聴者にも時間のなさを感じさせる作りになっています。

脚本づくりの視点:前半の感情を後半の事件で試す

第5話から脚本づくりを学ぶなら、最も参考になるのは前半で人物の感情を動かし、後半の事件でその人物を試す構成です。

前半で司馬は、石川の昇進によって自尊心を刺激されます。これだけでも人間ドラマは成立しますが、そこで終われば職場の嫉妬を描く回になります。

第5話は、その後にガス漏れ事故を起こします。司馬と石川を同じ医療現場に置き、感情ではなく医師として判断しなければならない状況へ追い込みます。

この順番が重要です。先に事故だけを起こしても、二人の対立は「治療方針の違い」としてしか見えないかもしれません。

しかし、直前に石川の昇進と司馬の苛立ちを見せているため、同じ現場で二人が並ぶだけで緊張が生まれます。視聴者は、医学的な判断と個人的な対抗心の両方を意識して見ることになります。

もう一つ学べるのは、判断の結果を少し遅れて返す方法です。

モエ子と順一は、最初から最重症患者として扱われるわけではありません。いったん後回しにされたあとで容態が変わるため、最初の判断の意味が後から変化します。

脚本では、選択した瞬間に結果を出すより、少し時間を置いてから結果を返すほうが緊張が続きます。登場人物も視聴者も「さっきの判断は正しかったのか」と振り返ることになるからです。

第5話は、人物の感情と医療上の判断を同じ回に重ねることで、司馬と石川の対立を一段深くしています。対立を台詞で説明するより、同じ事件の中で異なる人物を試すほうが、それぞれの性格が鮮明になると考えられます。

前回第4話「死にたがる患者」から続く対立

前回の第4話では、豊間商事の社長が腹部大動脈瘤の危険を抱えた状態で天真楼病院へ運ばれます。

本来なら早い手術が必要な状況ですが、会社の重要な会合を理由に、本人側は外出を望みます。司馬は戻ってから手術をすることを条件に外出を認めます。

石川はこの判断に強く反対します。患者本人の社会的な事情を優先する司馬と、生命の危険を最優先に考える石川の対立がはっきりした回でした。

第5話では、その対立がさらに難しい形になります。前回は一人の患者について「外出させるか、病院に残すか」を考える場面でした。

今回は複数の負傷者が同時に運ばれ、すべての患者を一度に診られない状況です。どちらか一方を選ばなければならないという点では同じですが、判断に使える時間が圧倒的に短くなります。

前回で価値観を対立させ、次の回でより厳しい条件を与える。連続ドラマとして、問題を段階的に難しくしているのが分かります。

三谷幸喜の連続ドラマとして見る面白さ

「振り返れば奴がいる」は、三谷幸喜が脚本を手がけた初期の連続ドラマとしても知られています。

後年の三谷作品では会話劇の印象が強いですが、本作では病院という閉ざされた組織の中で、立場の違う人物同士をぶつける構造が際立ちます。

司馬と石川は、どちらも医師として能力を持っています。そのため、片方が無能だから争うのではありません。

能力がある二人が、それぞれ違う正しさを持っているから衝突します。この設定にすると、対立を何話にもわたって続けても、同じ口論の繰り返しになりにくくなります。

第5話では昇進と救急対応を組み合わせることで、「誰がより優れた医師なのか」という問いを、肩書きと実務の両方から見せています。

長編の連続ドラマを書くとき、主人公同士の関係を深めるには、毎回違う事件を起こすだけでは足りません。事件を使って、同じ人物関係の別の面を見せていく必要があります。

第5話は、司馬と石川の対立を「性格」「出世」「患者への判断」という複数の方向から照らしており、連続ドラマの人物関係を育てる参考になる回です。

参考にした情報

よくある質問

「振り返れば奴がいる」第5話はいつ放送されますか?

第5話は、2026年10月28日(水)18時から19時までBS12トゥエルビで放送予定です。

第5話はどんな内容ですか?

石川が参事に抜てきされ、司馬が内心で複雑な感情を抱える中、ガス漏れ事故で複数の負傷者が病院へ運び込まれます。重症者を優先した結果、後回しにされた患者の容態が変化し、医師たちの判断が問われます。

「振り返れば奴がいる」の脚本は誰ですか?

脚本は三谷幸喜です。フジテレビ公式とFODの作品情報で確認できます。

司馬江太郎と石川玄はどんな関係ですか?

同じ天真楼病院で働く医師ですが、患者への向き合い方や医療に対する考え方が大きく異なり、たびたび衝突します。第5話では石川の昇進も加わり、仕事上のライバル関係がより強く表れます。

まとめ

10月28日18時放送の「振り返れば奴がいる」第5話は、石川の昇進とガス漏れ事故という二つの出来事を通して、司馬と石川の対立をさらに深く描く回です。

三谷幸喜の脚本では、前半で司馬の自尊心を揺らし、後半で二人を同じ緊急現場に立たせます。そのため、医療上の判断だけでなく、二人の競争心や価値観まで重なって見えてきます。

脚本づくりの視点では、人物の感情を先に動かしてから、その感情を試す事件を置く構成が参考になります。司馬と石川のどちらの判断に納得するのかを考えながら見ると、第5話の緊張感をより深く味わえます。

コメント