11月2日(月)午前4時30分から、WOWOWプライムで映画「ZIPANG ジパング」が放送されます。1990年公開、林海象監督による冒険時代活劇で、伝説の黄金の国「ジパング」へ通じる宝剣をめぐり、盗賊、賞金稼ぎ、忍者軍団、正体不明の怪人までが入り乱れます。
WOWOW公式によると、主人公の盗賊・地獄極楽丸を髙嶋政宏、賞金稼ぎの鉄砲お百合を安田成美が演じます。監督は林海象、脚本は林海象と栗田教行の共同です。
時代劇の枠に収まりながら、宝探し、追跡、対決、異国伝説を大胆に混ぜているのが本作の特徴です。脚本の視点では、ひとつの「宝剣」を全登場人物の目的につなぎ、次々に勢力を衝突させる構成に注目すると、作品の勢いをつかみやすくなります。
放送日時と作品データ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 放送日時 | 2026年11月2日(月)午前4:30〜 |
| 放送局 | WOWOWプライム |
| 制作年 | 1990年 |
| 制作国 | 日本 |
| 内容時間 | 119分 |
| ジャンル | 歴史劇/時代劇/西部劇 |
WOWOWの歴史劇・時代劇・西部劇の番組一覧では、「ZIPANG ジパング」が11月2日(月)午前4時30分に放送予定として掲載されています。WOWOW公式作品ページでは、1990年制作、内容時間119分の日本映画と案内されています。
公開当時の本作は、江戸時代を背景にしながら、史実再現を中心に据えた時代劇ではありません。伝説の黄金郷、奇怪な宝剣、盗賊と賞金稼ぎ、忍者軍団という娯楽性の高い要素をまとめ、冒険活劇として走り切る作品です。
あらすじ|宝剣をめぐり複数の勢力が激突
主人公は、首に多額の賞金が懸かった盗賊・地獄極楽丸です。仲間とともに財宝が眠る古墳へ入り込み、地中深くに突き刺さっていた黄金の剣を手に入れます。
しかし、その剣はただの財宝ではありません。WOWOW公式によると、伝説の黄金の国ジパングへの扉を開く鍵となる宝剣であり、これを盗み出したことから争奪戦が始まります。
極楽丸一味を追うのは、賞金稼ぎの美女・鉄砲お百合です。さらに徳川幕府の命を受けた服部半蔵率いる忍者軍団、全身に入れ墨をした正体不明の男まで現れ、それぞれの目的を抱えて宝剣を追います。
物語の軸が分かりやすいのは、「誰もが同じ物を欲しがる」形になっているからです。人物の立場や性格は違っても、宝剣を追うという行動目標が共通しているため、登場人物が増えても話の方向が見失われにくくなっています。
キャストと役どころ
| 役名 | 出演 |
|---|---|
| 地獄極楽丸 | 髙嶋政宏 |
| 鉄砲お百合 | 安田成美 |
| ジパング王 | 平幹二朗 |
| 女王 | 鰐淵晴子 |
| 入れ墨の男 | 修健 |
| 文七 | 佐野史郎 |
| マワラメ | Monday満ちる |
主人公の地獄極楽丸を演じる髙嶋政宏は、天下無敵の盗賊として物語の中心を走ります。正義の侍ではなく、お尋ね者の盗賊を主人公に据えることで、幕府側の忍者が必ずしも主人公の味方にはならない構図が作られています。
安田成美演じる鉄砲お百合は、極楽丸を追う賞金稼ぎです。主人公と同じ方向へ進みながら目的は異なるため、協力と対立の両方を生みやすい位置にいます。追う者と追われる者が同じ冒険へ巻き込まれる形が、場面ごとの関係変化を作っています。
ジパング王を平幹二朗、女王を鰐淵晴子が演じます。さらに佐野史郎、Monday満ちるらが加わり、登場人物の顔ぶれにも異色の組み合わせがあります。
脚本・監督・撮影・音楽
| 役割 | 担当 |
|---|---|
| 監督 | 林海象 |
| 脚本 | 林海象、栗田教行 |
| 撮影 | 田村正毅 |
| 音楽 | 浦山秀彦、熊谷陽子 |
監督は林海象。WOWOW公式noteでは、本作について、日本でも大きなエンターテインメントを作る意気込みで取り組んだ作品として紹介されています。デビュー作「夢みるように眠りたい」などとは方向の違う、大規模な娯楽作への挑戦として位置づけられています。 同記事では、林監督が「帝都物語」で脚本を担当した後、本作で全国東宝系公開作の監督を務めた流れも紹介されています。
脚本は林海象と栗田教行の共同です。KADOKAWAでは、栗田教行と林海象の名で「ジパング(上)」「ジパング(下)」が1989年12月に刊行されており、映画公開直前に作品世界を書籍でも展開していたことが確認できます。
撮影は田村正毅、音楽は浦山秀彦と熊谷陽子。全編に遊び心のある冒険活劇として成立させるには、剣劇や追跡を見せる撮影だけでなく、世界観の勢いを支える音楽も重要です。
脚本づくりの視点
本作の脚本で分かりやすく学べるのは、ひとつの物を複数の人物に追わせる構成です。宝剣は、極楽丸一味、鉄砲お百合、忍者軍団、正体不明の怪人を同じ物語へ集める装置になっています。
複数の登場人物を同時に動かす作品では、それぞれに別々の事件を用意すると話が散らばりやすくなります。そこで全員の行動を同じ「物」に結びつければ、人物が増えても物語の中心を保ちやすくなります。
追う側と追われる側を何度も入れ替える
地獄極楽丸は宝剣を持つ側なので、基本的には追われる人物です。しかし本人もジパングという目的地へ進みたいので、ただ逃げ続けるだけではありません。
一方の鉄砲お百合や忍者軍団は追う側ですが、別の勢力が現れれば立場が揺らぎます。こうした追跡劇では、単純な一直線の追いかけっこにせず、第三者を入れて力関係を崩すことで、同じ「宝剣争奪戦」でも展開を変えられると考えられます。
世界観の説明を行動に混ぜる
「ジパング」という伝説の国の説明を長い会話だけで済ませるのではなく、宝剣を奪う、追う、守る、使おうとする行動と結びつけるのも本作の特徴です。観客は登場人物の行動を追いながら、宝剣の価値と世界のルールを理解していきます。
ファンタジー要素のある脚本では、設定説明が長くなると物語の速度が落ちます。重要な設定を「誰かが欲しがる物」に置き換えると、説明を事件へ変えられるという考え方が見えてきます。
林海象監督の演出で見るポイント
WOWOWは本作を「荒唐無稽な冒険時代活劇」と紹介しています。この言葉どおり、史実の重さよりも、次に何が出てくるか分からない娯楽性を前に出した演出が大きな魅力です。
時代劇では衣装、刀、城、町並みなど、観客がすでに知っている記号が多くあります。本作はそこに、黄金郷という伝説、異様な宝剣、正体不明の怪人といった別ジャンルの要素を重ね、見慣れた江戸時代を異世界の入口のように見せています。
また、地獄極楽丸という名前からして現実的ではありません。人物名、衣装、武器、登場の仕方までを誇張し、リアリズムよりも「この世界では何でも起こりうる」という期待を作ることで、荒唐無稽な展開を受け入れやすくしていると考えられます。
宝剣を中心にしたキャラクター配置
地獄極楽丸は、宝剣を偶然手にしたことで巨大な物語へ巻き込まれます。主人公が世界の秘密を最初から知っているのではなく、観客と同じように宝剣の意味を知っていく形なので、冒険への入口が分かりやすくなっています。
鉄砲お百合は主人公を追う人物として登場するため、極楽丸の行動を外側から評価する役目も持てます。主人公の仲間だけで話を固めず、目的の違う人物を近くに置くことで、会話に緊張を作れます。
服部半蔵率いる忍者軍団は、幕府という大きな権力を物語へ持ち込む存在です。極楽丸個人の冒険だった話が、宝剣の価値によって公的な争いへ膨らむため、物語の規模が段階的に大きくなっていきます。
放送前に押さえておきたい見どころ
まず注目したいのは、古墳から黄金の剣を盗み出す導入です。冒険のきっかけとなる「物」を早い段階で見せ、その直後から追跡者を増やしていくことで、観客は迷わず争奪戦へ入れます。
次に見たいのは、地獄極楽丸と鉄砲お百合の距離です。追う者と追われる者という関係から始まりながら、同じ危機に入ると行動が交差します。敵か味方かを固定しすぎない人物配置は、長い冒険活劇のリズムを変えるのに有効です。
そして林海象監督の演出では、時代劇の中にどこまで異質なものを持ち込むかが見どころです。作品のルールを最初から大きく設定することで、後半に突飛な展開が来ても世界観から浮かないよう準備されているかを意識すると、演出の狙いが見えやすくなります。
参考にした情報
- WOWOW公式「ZIPANG ジパング」
- WOWOWオンデマンド「ZIPANG ジパング」
- WOWOW公式note「8月の激レア映画!」
- allcinema「ZIPANG ジパング」
- KADOKAWA「ジパング(上)」
よくある質問
「ZIPANG ジパング」はいつ放送されますか?
2026年11月2日(月)午前4時30分からWOWOWプライムで放送されます。WOWOWの番組一覧でも同日時の放送予定が案内されています。
「ZIPANG ジパング」の監督と脚本は誰ですか?
監督は林海象です。脚本は林海象と栗田教行が共同で担当しています。
主演は誰ですか?
主人公の盗賊・地獄極楽丸を髙嶋政宏が演じます。賞金稼ぎの鉄砲お百合役は安田成美です。
脚本の見どころはどこですか?
宝剣という一つの目的物に、盗賊、賞金稼ぎ、忍者軍団、怪人など複数の勢力を集めている点です。人物が増えても「誰が宝剣を手にするか」という軸がぶれないため、複雑な争奪戦を追いやすくしています。
まとめ
「ZIPANG ジパング」は、11月2日(月)午前4時30分からWOWOWプライムで放送される、林海象監督の冒険時代活劇です。髙嶋政宏演じる盗賊・地獄極楽丸が手にした黄金の宝剣をめぐり、安田成美演じる鉄砲お百合、忍者軍団、怪人たちが争奪戦を繰り広げます。
脚本は林海象と栗田教行の共同です。宝剣という一つの目的物で大勢の人物を同じ物語へ集め、追う側と追われる側を何度も入れ替えることで、登場人物の多さを勢いへ変えています。
時代劇、宝探し、ファンタジー、アクションを大胆に混ぜた作品だからこそ、世界観の説明をどのように行動へ変えているかを見ると、脚本と演出の工夫をより具体的に味わえます。

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