2026年11月2日(月)15時04分からTOKYO MX1で放送される「大岡越前 第8部」は、第22話「江戸から消えた御奉行様」です。
今回の見どころは、大岡忠相が南町奉行という立場のまま江戸で裁きを下すのではなく、医師の榊原伊織とともに秘かに江戸を離れ、下総関宿の御家騒動へ自ら入り込んで真相を確かめる点にあります。
脚本は大西信行さん、監督は倉田準二さん。いつもの奉行所中心の事件解決とは違い、忠相が身分や肩書きを前面に出さず、対立する家臣たちの言葉と行動を見極めていく物語として楽しめる一話です。
放送日時と基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 放送日時 | 2026年11月2日(月)15:04〜16:00 |
| 放送局 | TOKYO MX1 |
| シリーズ | 大岡越前 第8部 |
| 放送回 | 第22話 |
| サブタイトル | 江戸から消えた御奉行様 |
| 主演 | 加藤剛 |
| 脚本 | 大西信行 |
| 監督 | 倉田準二 |
| 原案 | 葉村彰子 |
TOKYO MX公式では「大岡越前 第8部」を平日15時04分から16時まで放送する枠として案内しています。今回の第22話は、1984年12月17日にTBS系列で初放送された回です。
日本脚本アーカイブズ推進コンソーシアムの台本データでは、本作の決定稿が第22話として登録され、脚本の大西信行さん、監督の倉田準二さん、原案の葉村彰子さん、主演の加藤剛さんらの名前が確認できます。
「江戸から消えた御奉行様」のあらすじと見どころ
今回の発端は、下総関宿から榊原伊織を訪ねてきた男です。男は、領主・久世家の若君に毒殺の疑いがあり、医師として診てほしいと伊織に頼みます。
ところが、忠相が別の機会に出会った家老の娘は、その毒殺の噂を否定します。同じ出来事について正反対の情報が提示されるため、視聴者は早い段階から「誰の話を信じるべきなのか」という疑問を持つことになります。
忠相は、江戸で報告を待って裁くだけではなく、伊織とともに秘かに江戸を抜け出し、関宿へ向かいます。そこで待つのは、国家老と次席家老が対立する御家騒動です。
大きなポイントは、善人と悪人が最初から明確に分かれていないことです。若君暗殺の噂そのものが事実なのか、噂を否定する人物は信用できるのか、対立する二人の家老のどちらが藩を守ろうとしているのか。
忠相は肩書きではなく、人の言葉と行動を重ねて判断していきます。
タイトルの「江戸から消えた御奉行様」は、忠相が奉行所を離れて関宿へ向かう展開をそのまま表しつつ、普段の舞台である江戸から主人公を外へ出すことで物語の空気を変える役割も担っています。
出演者と登場人物
日本脚本アーカイブズ推進コンソーシアムの第22話データには、加藤剛さん、大坂志郎さん、和田浩治さん、高橋元太郎さん、森田健作さん、叶和貴子さん、谷幹一さん、松山英太郎さん、山本郁子さん、竹脇無我さんらが主な出演者として記録されています。
中心となるのは、大岡忠相役の加藤剛さんと、医師・榊原伊織を演じる竹脇無我さんです。今回の事件は医師への往診依頼から始まるため、伊織が事件への入口を作り、忠相がその裏にある政治的な争いを見抜いていく組み合わせになっています。
第8部では、奉行所の仲間や江戸の町の人々との関係がシリーズの土台になっています。その中で第22話は、忠相と伊織が江戸を離れることで、見慣れた人間関係の外へ主人公を置く回です。
また、台本データには奈良富士子さん、東恵美子さん、下元勉さんも出演者として記録されています。今回の物語では関宿側の人物たちが事件の鍵を握るため、忠相が彼らの主張をどう受け止め、どこで違和感を覚えるのかに注目すると、人物配置の面白さが見えてきます。
脚本・演出・原案のスタッフ
脚本は大西信行さん、監督は倉田準二さん、原案は葉村彰子さんです。日本脚本アーカイブズ推進コンソーシアムには、第22話「江戸から消えたお奉行様」の決定稿としてこの組み合わせが記録されています。
第22話では、冒頭から「若君が毒を盛られている」という強い情報が出されますが、すぐに別の人物がその噂を否定します。脚本上は、視聴者が一つの説明だけで事件を理解できないように、相反する証言を早めに配置していると考えられます。
監督の倉田準二さんは、第8部第1話の演出も担当しています。第22話では江戸から関宿へ舞台が広がるため、奉行所の室内劇だけではなく、旅や城下を思わせる場面を交えながら、忠相が事件の核心へ近づく流れを見せる回として見ることができます。
C.A.Lの公式作品年表では「大岡越前 第8部」は1984年7月16日から1985年1月21日までの作品として掲載されています。長期シリーズの中でも、第8部の一話として制作されたことが確認できます。
脚本づくりの視点:相反する情報で主人公を動かす
第22話から脚本づくりのヒントを拾うなら、まず注目したいのが同じ事件について正反対の情報を置く構成です。
最初に「若君が毒殺されようとしている」という危機が提示されれば、普通なら主人公はその危機を止める方向へ動きます。ところが今回は、家老の娘が噂そのものを否定します。
これによって、単純な救出劇ではなく「何が本当なのかを確かめる物語」に変わります。
主人公が行動する理由も強くなります。忠相が江戸にいながら人を派遣するだけでは、どちらの証言が正しいか判断しにくい。
だからこそ本人が関宿へ向かう必要が生まれます。主人公を普段の場所から移動させる展開に、事件上の必然を与えていると考えられます。
権力者ではなく観察者として忠相を置く
もう一つ面白いのは、忠相が南町奉行という強い権限を持ちながら、関宿藩の内部では最初から裁判官のように振る舞えない点です。
江戸の事件なら、捕らえた者を吟味し、証拠を集め、最後に大岡裁きを示す流れを作れます。しかし他藩の御家騒動に入れば、忠相が自分の権力だけで押し切る構図にはしにくくなります。
そこで物語の中心が「誰を罰するか」より先に「誰が何のために語っているのかを見抜くこと」へ移ります。主人公の能力を、権限ではなく洞察力として見せられる構成です。
国家老と次席家老の対立を二択で終わらせない
公式番組データでは、忠相と伊織が「対立する国家老と次席家老の善と悪を見極める」ため御家騒動へ飛び込むと紹介されています。
対立する二人を置くと、視聴者は自然に「どちらが善で、どちらが悪か」を考えます。ただし、最初から片方だけを露骨な悪人にすると、謎はすぐに解けてしまいます。
今回のように毒殺の噂をめぐって複数の説明をぶつけると、人物を見る目そのものがドラマになります。脚本を書くときも、対立構造を置くだけでなく、それぞれに一度はもっともらしい理由を持たせると、主人公が判断する場面に重みが出ると考えられます。
「大岡越前 第8部」はどんな作品?
「大岡越前」は、大岡忠相を単なる名裁判官ではなく、八代将軍・徳川吉宗の享保の改革を支える改革者としても描いてきた時代劇です。
TOKYO MXの番組紹介でも、名裁判官として知られる忠相を、大江戸改革の立役者という側面から描く作品として案内されています。第8部はC.A.Lの公式年表によれば1984年7月16日から1985年1月21日までTBS系列で放送されました。
第22話はその後半にあたる回です。長く積み重ねてきた忠相と伊織の信頼関係を使いながら、江戸を離れた場所で事件に挑ませることで、シリーズの定番とは少し違う変化を作っています。
普段の奉行所での裁きだけでなく、「忠相が何を見て人を信じるのか」を追う回として見ると、この作品が大岡裁きだけに頼らず主人公像を作ってきたことも伝わります。
前回(第21話・1984年12月10日初放送)の位置づけ
第22話の直前にあたる第21話は「凶賊お役者小僧」です。脚本と脚本家のデータベースでは、1984年12月10日放送、脚本は櫻井康裕さんで、加藤剛さん、竹脇無我さん、にしきのあきらさんらの出演が記録されています。
第21話までのシリーズは江戸を中心に事件が進んできましたが、第22話は忠相と伊織が関宿へ向かうことで舞台を大きく動かします。連続するシリーズの中で、主人公をいつもの職場や人間関係からいったん離し、別の土地の対立へ投げ込む回として変化をつけていると考えられます。
前回と今回で脚本家も変わります。第21話の櫻井康裕さんから第22話の大西信行さんへ担当が替わり、江戸の凶賊を追う話から、他藩の御家騒動で人物の真意を見極める話へ題材が切り替わる点も、各話完結型の時代劇らしい振れ幅です。
参考にした情報
- TOKYO MX「大岡越前 第8部」公式ページ
- Gガイド「大岡越前 第8部『江戸から消えた御奉行様』」
- 脚本と脚本家のデータベース「大岡越前 第8部 江戸から消えたお奉行様」
- C.A.L公式「TBS系列ドラマ作品」
- 脚本と脚本家のデータベース「大岡越前 第8部 凶賊お役者小僧」
よくある質問
「江戸から消えた御奉行様」はいつ放送されますか?
2026年11月2日(月)15時04分から16時まで、TOKYO MX1で放送されます。
「江戸から消えた御奉行様」の脚本と監督は誰ですか?
脚本は大西信行さん、監督は倉田準二さんです。原案は葉村彰子さんです。
今回の「大岡越前」は何話ですか?
「大岡越前 第8部」の第22話です。1984年12月17日にTBS系列で初放送された回です。
第22話の主な見どころは何ですか?
忠相と伊織が江戸を離れて関宿の御家騒動に入り、若君毒殺の噂と対立する家老たちの主張から真相を見極めていく点です。
まとめ
11月2日放送の「大岡越前 第8部」第22話「江戸から消えた御奉行様」は、若君毒殺の噂をきっかけに、忠相と伊織が秘かに江戸を出て関宿の御家騒動へ踏み込む一話です。
脚本の大西信行さんは、危機の情報を提示した直後にそれを否定する証言を置き、忠相自身が現地へ行かなければ真実を判断できない状況を作っています。監督の倉田準二さんによる、いつもの江戸とは違う舞台の見せ方にも注目です。
善悪が一目で分からない人物配置と、権力ではなく観察と判断で事件に向き合う忠相を見ると、時代劇の事件解決を脚本でどう組み立てるかを考える材料になります。

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