2026年11月3日(火)18時からBSフジで、「鬼平犯科帳 第1シリーズ」第9話「兇賊」が放送されます。中村吉右衛門さん演じる長谷川平蔵が命を狙われる一方、孤独な老盗賊・鷺原の九平が、その危機を知って密かに動き始める物語です。
BSフジ公式によると、脚本は安藤日出男さん、監督は小野田嘉幹さん。平蔵本人より先に暗殺計画を知った九平を中心に据えることで、「捕まえる側」と「捕まる側」だけでは割り切れない人間関係が生まれます。第9話は、鬼平らしい人情とサスペンスが同時に進む一話です。
鬼平犯科帳 第1シリーズ第9話「兇賊」の放送情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 放送日時 | 2026年11月3日(火)18:00〜19:00 |
| 放送局 | BSフジ・181 |
| サブタイトル | 第9話「兇賊」 |
| 初回放送 | 1989年9月13日 |
| 原作 | 池波正太郎 |
| 脚本 | 安藤日出男 |
| 監督 | 小野田嘉幹 |
| 音楽 | 津島利章 |
| 制作 | フジテレビ/松竹株式会社 |
BSフジ公式は「鬼平犯科帳 第1シリーズ」を毎週月曜・火曜18時から放送しており、第9話「兇賊」は11月3日の放送です。フジテレビの公式過去作品ページでは、この回が1989年9月13日に初回放送されたことも確認できます。
BSフジ公式では第1シリーズを全23話と案内しています。長谷川平蔵を中心に、火付盗賊改方と盗賊たちの攻防だけでなく、罪を犯した者の事情や、平蔵が人を見るときの独特の情も描いていきます。「兇賊」は、その特徴が老盗賊・九平の視点から際立つ回です。
第9話「兇賊」のあらすじ
鷺原の九平は、親分も仲間も持たず、一人で働いてきた老盗賊です。故郷の加賀を訪れた九平は、帰り道で二人の男が長谷川平蔵を殺そうとしている話を耳にします。
江戸へ戻った九平は、表向きは居酒屋の主人として暮らしています。そこへ、夜の見回りに出ていた平蔵がふらりと立ち寄ります。平蔵は店の名物である酒を飲み、九平は客として接しますが、のちにその人物が「鬼の平蔵」だと知ります。
BSフジ公式のあらすじでは、平蔵は店を出たあと刺客に襲われるものの相手を倒します。九平は騒ぎを聞いて外へ出て、平蔵の後を追いますが、相手が火付盗賊改方長官だと分かると怖くなり、元盗賊のおしづのもとへ身を隠します。
ところが、九平は加賀で見た平蔵暗殺を企む男を江戸で再び見つけます。男を尾行すると、盗人宿らしい百姓家へ入り、さらに商人や武家の小者へ姿を変えながら動いていました。
一方の平蔵には、旗本の最上監物から「料亭で会いたい」という書状が届きます。九平が追っていた男の動きと、平蔵に届いた誘いが同じ場所へ近づいていき、平蔵は罠の中心へ入っていくことになります。
鷺原の九平が第9話の鍵になる理由
この回で重要なのは、九平が火付盗賊改の同心でも密偵でもないことです。むしろ九平自身が盗賊であり、平蔵に素性を知られれば捕らえられる側の人間です。
それでも九平は、平蔵の人柄に触れたことで、暗殺計画を見過ごせなくなります。自分の身を守るなら何もしないほうが安全なのに、危険を承知で男を尾行し、平蔵の危機へ近づいていきます。
九平の行動によって、この物語は単純な「平蔵対盗賊」ではなくなります。盗賊である九平が、凶悪な盗賊から平蔵を守ろうとするためです。同じ「盗賊」という言葉でまとめられない人物の違いが、ドラマの中心に置かれています。
フジテレビ公式の過去作品紹介では、九平が平蔵の温かな人柄に惚れ込むことが明記されています。この感情があるからこそ、九平の行動は義務ではなく、自分で選んだものとして見えてきます。
出演者と人物関係
長谷川平蔵を演じるのは中村吉右衛門さんです。第9話では、長谷川久栄役の多岐川裕美さん、酒井祐助役の篠田三郎さん、おまさ役の梶芽衣子さんらが出演します。
そして物語の中心となる鷺原の九平を演じるのが米倉斉加年さんです。九平を父親のように慕うおしづを風間舞子さん、平蔵を狙う網切の基五郎を青木義朗さんが演じています。
平蔵と九平は、制度上なら取り締まる者と盗賊という関係です。しかし第9話では、九平が平蔵を観察し、その人物に惹かれていくことで、肩書きとは違うつながりが生まれます。
おまさもまた、過去に盗賊の世界と関わりながら平蔵の密偵として働く人物です。九平が町でおまさに見つかり、盗賊改の役宅へ連れていかれる展開は、九平の秘密と平蔵の危機がようやく同じ線につながる場面になります。
脚本・監督から見る「兇賊」
BSフジ公式とフジテレビ公式の双方で、脚本は安藤日出男さん、監督は小野田嘉幹さんと確認できます。原作は池波正太郎さん、音楽は津島利章さんです。
「兇賊」は、平蔵が最初から事件の全貌を知って捜査する話ではありません。九平のほうが先に暗殺計画を知り、視聴者は九平の動きから危機が近づくことを理解します。
その一方で平蔵は、知らずに罠へ近づいていきます。主人公より脇の人物が多くの情報を持つ構成にすることで、平蔵が普段どおりに行動している場面にも緊張が生まれます。
脚本づくりの視点:主人公が知らない危機を別人物に追わせる
第9話から学びやすいのは、主人公本人ではなく別の人物に危機を追わせる構成です。平蔵暗殺の企てを知っている九平と、事情を知らずに料亭へ向かう平蔵を並行して描くことで、視聴者は「間に合うのか」という緊張を感じられます。
主人公が危機を知ってしまえば、物語は対策や捜査が中心になります。しかし主人公が知らないままなら、日常的な行動そのものが危険へ近づく行動になります。九平が情報を持つことで、同じ場面でも視聴者だけが先の危険を予測できる構造です。
九平の葛藤がサスペンスを強くする
九平には、平蔵を助けたい気持ちだけでなく、自分が盗賊であるという大きな弱みがあります。平蔵に近づけば自分の過去が明るみに出るかもしれず、黙っていれば自分は安全です。
この「助けるほど自分が危険になる」という条件が、九平の行動に重みを加えます。単に善意の協力者を置くよりも、助けることに代償がある人物を置くことで、選択そのものがドラマになると考えられます。
悪人を一色にしない人物設計
タイトルは「兇賊」ですが、物語には複数の盗賊が登場し、その生き方は同じではありません。平蔵を罠にかけて命を奪おうとする一味がいる一方、九平は盗賊でありながら平蔵の危機を放っておけません。
ここでは「盗賊だから悪」「役人だから善」と単純に分けず、人物が何を選ぶかで違いを見せています。脚本で敵側や犯罪者を描くときも、所属だけで性格を決めず、守りたいものや越えない一線を設定すると人物像が立体的になると考えられます。
前回・第8話「さむらい松五郎」からの流れ
11月2日放送の第8話「さむらい松五郎」では、平蔵の部下・山口平吉が盗賊の「さむらい松五郎」と間違えられることから事件が動きます。盗賊側へ入り込むような形になり、密偵のおまさらが動いて一味の計画を追います。
第8話も、身分や正体の取り違えが事件を進める回です。続く第9話では、九平の本当の正体を平蔵側が知らないことと、平蔵を狙う者たちが変装しながら接近することが重要になります。
二つの回を続けて見ると、「誰が誰なのか」「相手の正体をどこまで知っているのか」が緊張を作る点で共通しています。第9話ではそこに九平の人情が加わり、情報の駆け引きだけではない味わいが生まれます。
第1シリーズと「兇賊」の魅力
BSフジ公式は、この中村吉右衛門版「鬼平犯科帳」が平成元年から平成10年までの10年間で133本放送された人気シリーズであると紹介しています。今回放送されているのは、その出発点となった第1シリーズで、BSフジでは月曜・火曜18時に編成されています。
「鬼平犯科帳」の魅力は、凶悪な犯罪を取り締まる捕物だけにありません。平蔵が人間の弱さや情を見ながら判断し、盗賊側にもそれぞれ違う人生があることを描く点にあります。
第9話「兇賊」は、その特徴を九平という人物に凝縮した一話です。平蔵の強さだけではなく、平蔵が他人からどう見える人物なのかを、九平の目を通して描くことで主人公像を深めています。
参考にした情報
- BSフジ公式「鬼平犯科帳 第1シリーズ」第9話「兇賊」
- フジテレビ公式「鬼平犯科帳 第1シリーズ 第9話『兇賊』」
- 番組表.Gガイド「鬼平犯科帳 第1シリーズ 9話『兇賊』」
- BSフジ公式「鬼平犯科帳 第1シリーズ」第8話「さむらい松五郎」
- テレビ神奈川「鬼平犯科帳」番組案内
よくある質問
鬼平犯科帳 第1シリーズ第9話「兇賊」はいつ放送されますか?
2026年11月3日(火)18時から19時までBSフジで放送されます。初回放送は1989年9月13日です。
第9話「兇賊」の脚本と監督は誰ですか?
脚本は安藤日出男さん、監督は小野田嘉幹さんです。BSフジ公式とフジテレビ公式の双方で確認できます。
鷺原の九平はどんな人物ですか?
米倉斉加年さんが演じる、一人働きの老盗賊です。平蔵暗殺の計画を知り、平蔵の人柄に惹かれたことから、自分も危険になる中で一味の動きを追います。
「兇賊」の見どころは何ですか?
平蔵が知らない暗殺計画を九平が先に知り、危機を追う構成です。捕まる側の九平が平蔵を助けようとすることで、善悪だけでは割り切れない人情ドラマになっています。
まとめ
2026年11月3日18時からBSフジで放送される「鬼平犯科帳 第1シリーズ」第9話「兇賊」は、長谷川平蔵を狙う暗殺計画と、それを知った老盗賊・鷺原の九平の行動を描く一話です。脚本は安藤日出男さん、監督は小野田嘉幹さんが担当しています。
脚本づくりの視点では、主人公が知らない危機を別人物に追わせる構成と、九平に「助ければ自分も危険になる」という葛藤を持たせている点が参考になります。平蔵と九平の立場を越えた関係に注目すると、「鬼平犯科帳」が捕物だけでなく人間を描く作品であることがよく分かる回です。

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