小泉博さんは、戦後の日本映画を中心に活躍し、東宝特撮作品からホームドラマ、テレビ番組の司会まで幅広い仕事を残した俳優です。国立国会図書館の典拠情報では1926年生まれ、2015年没と確認できます。
映画では『ゴジラの逆襲』『モスラ』『モスラ対ゴジラ』などに出演し、江利チエミさん主演の映画『サザエさん』シリーズではマスオ役でも親しまれました。さらにテレビでは『クイズ・グランプリ』の司会を長く務め、俳優とは別の顔でも広く知られています。
2026年11月3日には、日本映画専門チャンネルで1955年公開の『ゴジラの逆襲<4Kデジタルリマスター版>』が放送されます。ここでは、小泉さんの経歴と代表作、同作で演じた月岡という人物の役割を、確認できる資料に沿って振り返ります。
小泉博はどんな俳優だった?
小泉博さんは1926年8月12日生まれ。国立国会図書館のWeb NDL Authoritiesでは、本名を小泉汪、1926年生まれ・2015年没の人物として整理されています。
ORICON NEWSの訃報記事によると、慶應義塾大学を卒業した後、NHKに第20期アナウンサーとして入局しました。その後、東宝のニューフェイスに合格して俳優へ転身し、映画『青春会議』で主演するなど、映画の世界で活動を広げていきました。
アナウンサー経験を持つ俳優という経歴は、小泉さんを語るうえで大きな特徴です。映画での演技だけでなく、テレビ番組で進行役を担った仕事にも自然につながっており、俳優と司会の両方で長く活動した人物として見ることができます。
2015年5月31日に88歳で亡くなったことは、ORICON NEWSやスポーツ紙など複数の主要報道で確認されています。この記事では死因や私生活を掘り下げるのではなく、残された仕事と人物像を中心に紹介します。
小泉博の代表作と主な出演作
小泉博さんの代表作としてまず挙げたいのが、1955年公開の『ゴジラの逆襲』です。日本映画専門チャンネル公式では、シリーズ第2作として紹介され、出演者の先頭に小泉博さんの名前が記載されています。
小泉さんはその後も東宝の特撮映画に数多く出演しました。JFDBでは『モスラ対ゴジラ』『宇宙大怪獣 ドゴラ』『三大怪獣 地球最大の決戦』などへの出演が確認でき、東宝特撮の歴史を振り返るときに繰り返し名前が登場する俳優の一人です。
一方で、怪獣映画だけの俳優ではありません。ORICON NEWSは、江利チエミさん主演の映画『サザエさん』シリーズでマスオ役を務めたことや、『次郎長三国志』シリーズ、『ゼロの焦点』、テレビドラマ『鬼平犯科帳』などへの出演も伝えています。
こうして並べると、小泉さんの持ち味は特定のジャンルに閉じないところにあります。現代劇、家族映画、時代劇、特撮と作品の幅が広く、端正で落ち着いた人物から、物語を支える生活者まで、作品ごとに異なる役割を担ってきました。
『クイズ・グランプリ』では司会者として活躍
俳優以外の代表的な仕事が、フジテレビの視聴者参加型クイズ番組『クイズ・グランプリ』です。放送ライブラリーの公式ページでは、1979年5月3日放送回の司会者として小泉博さんが記録されています。
同ページによると、『クイズ・グランプリ』は1970年3月30日から1980年12月26日まで放送された番組です。問題のジャンルと点数を選び、早押しで解答して得点を競う形式で、小泉さんは番組の顔となる司会を務めました。
NHKアナウンサーとして出発した経歴を考えると、俳優としての知名度に加え、言葉を明瞭に伝えながら場を進める経験が司会という仕事にも生かされたと考えられます。映画を中心に知った方にとっては、テレビ司会者としての長い実績も小泉博さんの重要な一面です。
『ゴジラの逆襲』で演じた月岡とは?
日本映画専門チャンネル公式のあらすじでは、小泉博さんが演じるのは漁業会社に勤める月岡です。月岡は魚群を追って飛行艇を操縦している途中、岩戸島に不時着し、そこでゴジラとアンギラスが激しく争う場面に遭遇します。
つまり月岡は、観客より先に異常事態を目撃し、その存在を人間社会へ持ち帰る側の人物です。巨大怪獣同士の対決が中心に見える作品ですが、人間側の物語では、月岡たちが怪獣の存在を知り、危機に巻き込まれていく流れが重要な導線になっています。
公式ページでは月岡のフルネームまで確認できないため、ここでは公式記載に合わせて「月岡」と表記します。役名を必要以上に補完せず、放送局公式で確認できた人物像を基準にしています。
脚本の視点では、月岡は「怪獣を最初に目撃する人間」として、日常から非常事態へ物語を切り替える役割を担っていると考えられます。観客が怪獣の脅威を知る順番と、登場人物が脅威を知る順番を近づけることで、巨大な出来事を一人の人物の体験から受け止めやすくするキャラクター造形になっていると考えられます。
小泉博の人物像を仕事から見る
小泉博さんの人物像を確認できる仕事から見ると、「俳優」「アナウンサー出身」「司会者」という三つの顔が重なります。映画だけに絞ると東宝特撮の印象が強い一方、テレビ史まで視野を広げると、情報を伝え、番組を進行する仕事でも存在感を示していました。
また、映画『サザエさん』シリーズのマスオ役のような親しみやすい役と、『ゴジラの逆襲』のような特撮映画で危機のただ中に置かれる役では、作品が求める空気が大きく異なります。そうした違いを超えて長く起用されたことからも、作品の中心を支えられる安定感のある俳優だったことがうかがえます。
小泉さんを「ゴジラに出た俳優」だけで覚えるより、戦後映画からテレビのクイズ番組までメディアの変化をまたいで活動した人物として見ると、そのキャリアの広さがより分かりやすくなります。
最新の出演情報(2026年11月時点)
小泉博さんは2015年に亡くなっているため、新作への出演ではありません。2026年11月3日には、小泉博さんが出演した1955年公開の映画『ゴジラの逆襲』が日本映画専門チャンネルで放送されます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 作品 | ゴジラの逆襲<4Kデジタルリマスター版> |
| 放送日時 | 2026年11月3日(火)20:00〜21:40 |
| 放送局 | 日本映画専門チャンネル |
| 公開年 | 1955年 |
| 小泉博さんの役 | 月岡 |
| 主な共演 | 若山セツ子、千秋実、志村喬ほか |
日本映画専門チャンネル公式では、今回の放送を4Kデジタルリマスター版のTV初放送として案内しています。作品は『ゴジラ』シリーズ第2作で、ゴジラに加えてアンギラスが登場し、大阪を舞台にした怪獣同士の激突が描かれます。
小泉さんの演技を見るときは、怪獣映画の主人公側に置かれた人間が、異常事態をどのように受け止め、次の行動へ移るのかにも注目すると、特撮場面以外のドラマ構造が見えやすくなります。
『ゴジラの逆襲』の共演者
日本映画専門チャンネル公式が掲載する主な出演者には、小泉博さんのほか、若山セツ子さん、千秋実さん、志村喬さん、清水将夫さん、恩田清二朗さん、沢村宗之助さん、土屋嘉男さん、木匠マユリさん、山田巳之助さんが並びます。
監督は小田基義さん、原作は香山滋さん、脚本は村田武雄さんと日高繁明さんです。怪獣映画としての見せ場と同時に、人間側の登場人物が危機を発見し、伝え、対応する流れが組み込まれているため、月岡と周囲の人物の関係を見ることも作品理解につながります。
参考にした情報
- 日本映画専門チャンネル「ゴジラの逆襲<4Kデジタルリマスター版>」
- 国立国会図書館 Web NDL Authorities「小泉, 博, 1926-2015」
- ORICON NEWS「俳優の小泉博さんが死去 『クイズ・グランプリ』などで司会」
- 放送ライブラリー「クイズグランプリ 春の選抜高校生決勝大会」
- JFDB「小泉博」
よくある質問
小泉博さんはどんな俳優ですか?
NHKアナウンサーを経て俳優に転身し、東宝映画を中心に幅広く活動した人物です。『ゴジラの逆襲』などの特撮映画、映画『サザエさん』シリーズ、テレビ番組『クイズ・グランプリ』の司会などで知られます。
『ゴジラの逆襲』で小泉博さんは何役ですか?
日本映画専門チャンネル公式では、漁業会社に勤める月岡役として紹介されています。月岡は飛行艇で岩戸島に不時着し、ゴジラとアンギラスの戦いを目撃する人物です。
小泉博さんは何年に亡くなりましたか?
2015年5月31日に88歳で亡くなりました。国立国会図書館の典拠情報でも、1926年生まれ・2015年没と確認できます。
小泉博さんは司会もしていましたか?
はい。フジテレビの視聴者参加型クイズ番組『クイズ・グランプリ』で司会を務めました。放送ライブラリーの公式記録でも、小泉博さんが司会者として掲載されています。
まとめ
小泉博さんは、NHKアナウンサーから俳優へ転身し、東宝映画を中心に多くの作品へ出演した人物です。特撮では『ゴジラの逆襲』や『モスラ』関連作、一般映画では『サザエさん』シリーズなどに出演し、テレビでは『クイズ・グランプリ』の司会としても長く親しまれました。
『ゴジラの逆襲』の月岡は、怪獣の出現を人間側で受け止める重要な視点人物です。2026年11月3日の放送では、怪獣同士の迫力ある戦いだけでなく、小泉さんが物語の入口をどのように支えているかにも目を向けると、俳優としての仕事をより立体的に振り返れます。

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