11月3日(火)22時からNHK総合で放送されるドラマ10「会社員」第4回は、山岸のハラスメント疑惑をめぐる会社上層部の対応と、突然戻ってきた寺田の不自然な変化が交差する回です。
英理子は山岸の処遇に納得できず常務の安西へ直接抗議しますが、その場には音信不通だった寺田がいます。一方、寺田の「会社のために頑張る」という言葉に違和感を持ったるりは、彼の身に何が起きたのかを追い始めます。
第4回の脚本は縦谷宗さんが担当します。英理子の出世とプロジェクト、寺田の変化を追うるりという二つの線が同時に進むため、組織の論理と個人の感覚がどうぶつかるのかに注目したい回です。
ドラマ10「会社員」第4回の放送日時と基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 放送日時 | 2026年11月3日(火)22:00〜22:45 |
| 放送局 | NHK総合 |
| 話数 | 第4回 |
| 主演 | 吉田羊(宮木英理子役) |
| 主な出演 | 南沙良、加藤清史郎、小久保寿人、田中直樹、尾美としのり ほか |
| 第4回脚本 | 縦谷宗 |
| 音楽 | yuma yamaguchi |
「会社員」は、大手企業で取締役昇進を目前にした50歳の会社員・宮木英理子を主人公に、組織で働くことの意味と良心の在りかを描くオフィスサスペンスです。
英理子は男性中心の組織を実力で上がってきた幹部候補で、いま主導するプロジェクトを成功させれば取締役昇進が見えていました。しかし、部下から寄せられたハラスメントの訴えと匿名の脅迫をきっかけに、自分が正しいと信じてきた会社員としての判断が揺らいでいきます。
対照的な位置にいるのが、派遣社員として働く25歳の斉藤るりです。組織の中で上を目指してきた英理子と、会社に人生すべてを預けていないるりの視点が並ぶことで、同じ出来事がまったく違って見える作りになっています。
第4回のあらすじ|寺田はなぜ会社へ戻ってきた?
第4回では、山岸の処遇に憤った英理子が常務・安西の部屋へ乗り込みます。第3回までに山岸をめぐる問題の深刻さが明らかになり、英理子は自分が寺田の訴えを軽んじた判断を悔いていました。
ところが安西の部屋には、休暇後も出社せず音信不通になっていた寺田一輝がいます。寺田はカウンセリングを受けて心機一転し、会社のために頑張るという姿勢を見せます。
表面だけ見れば、寺田は落ち着きを取り戻して職場へ復帰したように見えます。しかし、るりはその変化を素直に受け入れません。寺田が本当に自分の意思で立ち直ったのか、それとも会社との間で何かがあったのかという違和感から、彼の身に何が起きたのかを探ろうとします。
第4回の面白さは、寺田の言葉そのものより、以前の寺田を知る人物が「何かがおかしい」と感じるところにあります。視聴者もるりと同じ位置に置かれ、寺田の変化を事実として受け取るのではなく、その背景を考えながら見ることになります。
山岸の処遇をめぐる英理子と上層部の対立
英理子は、山岸のハラスメント疑惑に対する上層部の対応に納得できません。これまで英理子は組織のルールに従いながら成果を出し、昇進へ近づいてきた人物です。
その英理子が、会社の判断に正面から異議を唱える点は大きな変化です。寺田から相談された当初、英理子は自分なりに合理的な対応を選びましたが、結果として寺田を守れなかった可能性に直面し、自分の判断そのものを見直し始めています。
ただし英理子には、同時に大きなプロジェクトを成功させる責任があります。山岸を外したことで現場への負担は増し、役員報告会も迫っています。会社への反発だけで動けばプロジェクトが崩れ、仕事を優先しすぎれば目の前の人の苦しさを見落とすという難しい位置です。
この二重の圧力によって、英理子の「会社員として正しいこと」と「人として納得できること」が同時に試されます。第4回では、英理子がどちらか一方を簡単に選ぶのではなく、両方を背負ったまま正念場へ向かう姿が中心になります。
るりが追う寺田の変化|若い世代の視点が動かす物語
るりは英理子とは違い、会社の中で高い地位を目指している人物ではありません。メールセンターで派遣社員として働きながら、別の仕事も掛け持ちし、将来に向けて学費を貯めています。
そのため、るりは会社の都合や上層部の理屈から少し離れたところで人を見ることができます。第3回では寺田が出社してこないことを心配し、マンションまで様子を見に行きました。
第4回でも、寺田が戻ってきたから問題は解決したとは考えません。カウンセリングを受けたという説明や「会社のために頑張る」という言葉を聞いても、以前の寺田との違いを感じ取り、理由を確かめようとします。
ここでるりは、事件を解決する刑事のように証拠を集める人物ではありません。身近な人の変化を見逃さない感覚が、そのまま物語を前に進める力になっています。
第4回の脚本は縦谷宗|WDR方式で作られた「会社員」
第4回の脚本担当は縦谷宗さんです。「会社員」は、NHKが進めるWDR(Writers’ Development Room)プロジェクトから生まれた作品で、複数の書き手が議論しながら連続ドラマ全体を開発しています。
番組情報では、名嘉友美さん、松井周さん、あさか友恵さん、縦谷宗さんが脚本を担当することが紹介されています。第4回はその中で縦谷さんの担当回として放送情報に明記されています。
Real Soundの脚本家4人へのインタビューでは、異なる経歴を持つ書き手が同じ部屋で話し合いながら作品を作った経緯が紹介されています。会社組織をテーマにしたドラマを、脚本そのものも複数人のチームで開発している点は興味深いところです。
各話担当が分かれていても、英理子、るり、寺田、山岸をめぐる問題は連続しています。第4回では前回までの出来事を受けつつ、寺田の変化という新たな疑問を立ち上げ、後半へつなぐ役目を持つ回と考えられます。
脚本づくりの視点|「変わった人物」を説明せず違和感で見せる
第4回の脚本で注目したいのは、寺田に何があったのかを最初から説明するのではなく、以前と違う寺田を見せることで疑問を作る構成です。
寺田は「カウンセリングを受けた」「心機一転、会社のために頑張る」と説明します。しかし、るりが腑に落ちないと感じることで、その説明だけでは足りないという情報が視聴者にも伝わります。
説明台詞より「以前との差」を使う
人物の変化を描くとき、本人に「私は変わりました」と言わせるだけでは、変化の理由や不自然さは伝わりにくいものです。第4回は、寺田の言葉と、彼を知るるりの反応を組み合わせて違和感を作っています。
この方法では、視聴者は寺田の発言を聞きながら同時にるりの反応を見るため、「本当に大丈夫なのか」という二重の読み方ができます。説明と疑いを同じ場面に置くことで、先を見たくなる力が生まれると考えられます。
英理子とるりの二本線を同時に走らせる
もう一つの注目点は、英理子の役員報告会と、るりの寺田調査が並行することです。片方は会社の表舞台、もう片方は一人の社員に起きたことを追う個人的な線です。
英理子が役員に向けてプロジェクトを説明するほど「会社の公式な論理」が強くなり、るりが寺田の身に何が起きたかを追うほど「個人の実感」が強くなります。同じ会社の中で二つの視点を走らせることで、組織と個人のずれを構成そのものから見せていると考えられます。
前回(第3回・10月27日放送)の振り返り
第3回では、英理子とるりが山岸のスマートフォンから決定的なデータを発見しました。英理子は寺田の訴えを軽く扱った自分の判断を悔い、山岸をプロジェクトから外すと安西に宣言します。
しかし、山岸を外せばプロジェクトはそのままでは回りません。英理子は後任探しに奔走し、会社員として結果を出さなければならない立場と、寺田に対する責任の両方を抱えることになりました。
その一方で、休暇明けに戻るはずだった寺田は出社しません。るりは寺田の身を案じてマンションを訪れ、第4回につながる「寺田はどこにいるのか」という疑問が残されました。
第4回で寺田が安西の部屋に現れるため、前回の行方不明という不安は形を変えます。「見つかったから安心」ではなく、「戻ってきた寺田は本当に以前と同じなのか」という新しい不安へ切り替わる構成です。
見逃し配信と再放送
番組情報では、「会社員」はNHK総合で毎週火曜22時から放送され、再放送も設定されています。第4回は11月3日22時から本放送、11月6日0時35分から再放送予定と案内されています。
NHKの番組は配信条件が変更されることがあるため、視聴時にはNHK ONEやNHKオンデマンドなど公式サービスの最新案内を確認するのが確実です。
参考にした情報
- NHKオンデマンド「会社員(1)」
- J:COMテレビ番組表「会社員(4)」
- TVガイドWeb「ドラマ10 会社員」
- MANTANWEB「会社員 第4回あらすじ」
- MANTANWEB「会社員 第3回」
- Real Sound「会社員 脚本家4人が明かす共同執筆の裏側」
よくある質問
ドラマ10「会社員」第4回はいつ放送されますか?
2026年11月3日(火)22時から22時45分まで、NHK総合で放送予定です。
第4回で寺田はどうなっていますか?
音信不通だった寺田は安西の部屋に現れ、カウンセリングを受けて心機一転、会社のために頑張ると話します。ただし、るりはその変化に違和感を持ち、寺田の身に何が起きたのかを探ります。
「会社員」第4回の脚本は誰ですか?
第4回の脚本は縦谷宗さんです。作品全体では名嘉友美さん、松井周さん、あさか友恵さん、縦谷宗さんが脚本を担当しています。
「会社員」はどんなドラマですか?
取締役昇進を目前にした宮木英理子を中心に、ハラスメント問題や匿名の脅迫を通して、組織で働くことの意味と個人の良心を描くオフィスサスペンスです。
まとめ
ドラマ10「会社員」第4回は、山岸の処遇をめぐって上層部とぶつかる英理子と、突然変わった寺田の真相を追うるりの二つの流れが進む回です。
第3回で寺田が姿を消した不安は、第4回では「戻ってきた寺田はなぜ変わったのか」という新しい疑問へ置き換わります。英理子もまた、プロジェクトを成功させる責任と、会社の対応への違和感を同時に抱えます。
脚本づくりの視点では、人物の変化を説明し切らず周囲の反応で違和感を作る方法と、会社の表舞台を進む英理子、個人の異変を追うるりを並行させる構成が見どころです。第4回は、組織が示す「解決」と、登場人物が感じる「納得できなさ」の差を追うと、作品のテーマがよりはっきり見えてきます。

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