吉宗評判記・暴れん坊将軍 #4「遥かなる遠き日の母」|脚本・演出から読み解く見どころ(11月6日 8:00)

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2026年11月6日(金)8時からBS朝日1で、「吉宗評判記・暴れん坊将軍」第4話「遥かなる遠き日の母」が放送されます。八代将軍・徳川吉宗が「貧乏旗本の三男坊・新さん」として江戸の町に入り、人々を苦しめる悪に立ち向かう第1シリーズの一編です。

第4話で注目したいのは、単なる勧善懲悪だけではなく、吉宗自身の「母の記憶」に触れる題材が置かれていることです。脚本を山野四郎、演出を荒井岱志が担当した回として、事件と主人公の個人的な感情がどう結びつくのかを意識すると、時代劇の構成がより見えやすくなります。

第4話「遥かなる遠き日の母」の放送情報

項目内容
放送日時2026年11月6日(金)8:00〜9:00
放送局BS朝日1
番組吉宗評判記・暴れん坊将軍
話数第4話
サブタイトル遥かなる遠き日の母
初回放送1978年1月28日
主演松平健(徳川吉宗/徳田新之助)

BS朝日の公式ページでは、今回が1978年にテレビ朝日系列で始まった第1シリーズの第4話であることが案内されています。放送枠は朝8時から9時までで、現在の再放送を通してシリーズ初期の人物設定や作風を追える並びになっています。

Apple TVでは「遥かなる遠き日の母」がシーズン1のエピソード4として掲載され、1978年1月28日公開、約45分の作品として案内されています。デアゴスティーニ公式の「暴れん坊将軍DVDコレクション」でも、第2号の収録作として第4話、第5話、第6話が並んでいます。

「吉宗評判記・暴れん坊将軍」はどんな作品?

「吉宗評判記・暴れん坊将軍」は、八代将軍・徳川吉宗を主人公にした時代劇です。将軍である吉宗が城の中だけで政務を行うのではなく、町では徳田新之助、通称「新さん」として庶民の中へ入り込み、身近な事件や不正の芽に触れていくのが大きな特徴です。

この設定によって、主人公は「将軍としての権力」と「町人に近い若侍としての行動力」という二つの顔を使い分けます。事件の現場では新さんとして人々の声を聞き、最後には徳川吉宗として悪事を裁くため、同じ人物の正体が物語の前半と後半で違う意味を持つ構造になっています。

第1シリーズでは、松平健が徳川吉宗/徳田新之助を演じ、北島三郎、横内正、春川ますみらが主要キャストとして登場します。BS朝日の今回の番組情報にも、松平健、北島三郎、浜畑賢吉、横内正、春川ますみ、ナレーションの若山弦蔵が出演者として掲載されています。

第4話「遥かなる遠き日の母」のあらすじと見どころ

第4話のゲスト配役資料では、とり(お由利の方)を丹阿弥谷津子、大角伝七郎を井上昭文、大角浪江を大森不二香が演じています。ほかに黒江太十郎、南町同心・浜村、水野和泉守忠之らが登場し、尾張藩側の人物も事件に関わる顔ぶれとして確認できます。

補助資料で紹介されている筋立てでは、大角伝七郎が娘の浪江を利用し、大店を相手にゆすりを重ねていることを吉宗が知ります。一方、とりという老女が浪江によって濡れ衣を着せられ、牢に入れられてしまうという事件が起こります。

吉宗は町へ出て事情を追い、とりが「め組」で世話になる流れへ入っていきます。ここで事件の被害者として登場した老女が、吉宗の個人的な記憶を揺さぶる存在になっていくことが、この回の大きな特徴です。

とりが持つでんでん太鼓の音が、吉宗に遠い日の母を思い起こさせる要素として使われます。タイトルの「遥かなる遠き日の母」は、単にゲスト人物の境遇を表しているのではなく、普段は将軍として毅然と振る舞う吉宗の内側にある幼い記憶へ触れる言葉として読むことができます。

事件そのものは、権力や身分を利用して弱い立場の者を追い込む構図です。しかし主人公の側にも「母を思う感情」が置かれることで、悪を見抜いて裁く筋だけではなく、吉宗が人の痛みに反応する理由が感情面から補強されていると考えられます。

また、初期シリーズでは尾張大納言・徳川宗春との緊張関係が物語の背景に置かれています。第4話でも尾張藩の家人が登場するため、個別事件だけを見るのではなく、江戸の町で起きる小さな出来事と、将軍家をめぐる大きな政治的な対立が同じ世界の中に存在している点にも注目できます。

出演者と第4話のゲスト

主人公の徳川吉宗/徳田新之助を演じるのは松平健です。町では気さくな「新さん」として振る舞いながら、悪事の全容が明らかになる局面では将軍としての威厳を見せるため、ひとつの回の中で人物の温度差が大きく変わります。

BS朝日の番組情報では、北島三郎、浜畑賢吉、横内正、春川ますみも出演者として案内されています。シリーズの土台となる人物たちがいることで、吉宗が城と町を行き来する二重生活が成立します。

第4話のゲストでは、丹阿弥谷津子が演じる「とり」が重要です。配役表では「とり(お由利の方)」と記されており、物語上の身分や過去が単純ではない人物であることがうかがえます。大角伝七郎役は井上昭文、大角浪江役は大森不二香です。

この回は、ゲスト人物の事件が主人公の過去の記憶へつながるため、ゲストが「その回だけの被害者・悪役」にとどまらず、吉宗の人物像を掘り下げる装置にもなっていると考えられます。

脚本・演出から見る第4話

第4話「遥かなる遠き日の母」は、脚本集の収録情報から山野四郎の脚本であることが確認できます。1995年刊行の「暴れん坊将軍 脚本集(青春編)」には、第4話が山野四郎の作品として収められています。

演出は荒井岱志です。荒井岱志の作品一覧では、「吉宗評判記 暴れん坊将軍」の第1話、第3話、第4話、第5話など複数話を担当したことが確認できます。シリーズ開始直後の重要な話数を続けて手がけているため、第4話も初期の演出トーンを知るうえで見逃しにくい一編です。

脚本と演出を分けて見ると、脚本側では「事件」「とり」「母の記憶」「吉宗の正体」という情報をどの順番で出すかが重要になります。演出側では、吉宗がとりを見る視線、でんでん太鼓の音、町人としての新さんと将軍・吉宗の表情の差など、言葉だけでは説明しにくい感情を画面でどう見せるかがポイントになります。

放送前の段階でBS朝日公式には詳細な場面説明までは掲載されていないため、ここでは結末を先回りして断定せず、確認できる人物関係と構造を中心に見どころを押さえるのが適切です。

脚本づくりの視点:事件と主人公の過去を重ねる

第4話から脚本づくりの面で学びやすいのは、外側の事件と主人公の内側の記憶を同じ小道具でつなぐ発想です。補助資料では、とりが持つでんでん太鼓の音が吉宗の母の記憶に触れる要素として紹介されています。

主人公がただ「無実の人を助ける」だけなら、事件を解決する能力は見せられても、その人物ならではの感情までは深く残らない場合があります。そこに母の記憶を置くことで、吉宗がとりを放っておけない理由に個人的な温度が生まれると考えられます。

小道具が過去と現在をつなぐ

でんでん太鼓のような小道具は、説明台詞を長く使わずに過去を呼び起こせる点が強みです。音が鳴る、主人公が反応する、表情が変わるという短い流れだけでも、「この人物には何か思い出がある」と観客へ伝えられます。

脚本では、過去を説明するために長い回想や会話を置く方法もありますが、小道具ひとつで感情の入口を作ると、現在進行中の事件を止めずに主人公の内面を加えられます。第4話では、事件の証拠や犯人探しとは別のところで、小道具が主人公の感情を動かす役割を持つと考えられます。

「新さん」と「吉宗」の二重性を感情でも使う

「暴れん坊将軍」の基本設定は、将軍である吉宗が新さんとして町へ出ることです。これは身分を隠す仕掛けですが、第4話では身分の二重性だけでなく、人物の感情にも二重の層が生まれます。

町で人々に接する新さんは、将軍の権威を前に出さず、一人の若侍として困っている者に近づけます。一方、吉宗には幼少期から続く家族の記憶があり、とりとの出会いによって将軍の顔の奥にある個人的な感情が浮かび上がると考えられます。

こうした構成では、主人公の「公の役割」と「私的な感情」を同時に動かせます。事件を裁くのは将軍としての吉宗ですが、事件へ深く踏み込む動機の一部には、一人の人間としての記憶がある。この二層を重ねることで、毎回悪を斬る定型の中にも、その回だけの人物ドラマを作りやすくなります。

ゲスト人物を主人公の鏡にする

とりは、第4話の事件の当事者であると同時に、吉宗に母を思い出させる存在でもあります。ゲスト人物が主人公の記憶や価値観を映す「鏡」になると、主人公自身が長い説明をしなくても人物像を掘り下げられます。

連続ドラマやシリーズものでは、主人公の基本設定を毎回大きく変えることはできません。その代わり、各話のゲストとの出会いによって違う面を引き出す方法があります。第4話は、吉宗の正義感だけでなく、母を思う柔らかい感情を前面に出せる題材になっていると考えられます。

前回(第3話・1978年1月21日初回放送)の情報

第3話は「命を的の一番纏」です。BS朝日では2026年11月5日(木)8時から、第4話の前日に放送される予定です。

作品リストでは、第3話の脚本は結束信二、監督は荒井岱志とされています。ゲストには、おせつ役の今出川西紀、不知火の虎五郎役の小松方正、新吉役の和崎俊哉らが記録されています。

第3話と第4話はどちらも荒井岱志が演出を担当しているため、連続して見るとシリーズ初期の画面づくりや、吉宗が町の事件へ入り込むテンポを比較できます。第4話では題材が「母の記憶」へ移るため、前話との感情の色合いの違いも見どころになります。

参考にした情報

よくある質問

「吉宗評判記・暴れん坊将軍」第4話はいつ放送されますか?

2026年11月6日(金)8時から9時まで、BS朝日1で放送されます。サブタイトルは「遥かなる遠き日の母」です。

第4話「遥かなる遠き日の母」の脚本と演出は誰ですか?

脚本は山野四郎、演出は荒井岱志です。脚本集の収録情報と荒井岱志の作品一覧から確認できます。

第4話の重要なゲストは誰ですか?

とり(お由利の方)役の丹阿弥谷津子、大角伝七郎役の井上昭文、大角浪江役の大森不二香らが確認できます。

第4話を見るとき脚本面では何に注目するとよいですか?

事件そのものに加えて、とりと母の記憶を結ぶ小道具、吉宗の「新さん」と「将軍」という二重の立場、ゲスト人物が主人公の感情を引き出す構成に注目すると見やすくなります。

まとめ

2026年11月6日8時からBS朝日1で放送される「吉宗評判記・暴れん坊将軍」第4話「遥かなる遠き日の母」は、町で起きた事件と吉宗自身の母の記憶が重なる回です。

脚本は山野四郎、演出は荒井岱志。とりというゲスト人物と、でんでん太鼓のような記憶を呼び起こす要素を通して、普段は痛快に悪を裁く吉宗の人間的な側面が浮かぶと考えられます。

脚本を学ぶ視点では、外側の事件と主人公の内面をひとつの小道具でつなぎ、シリーズ主人公の新しい表情を引き出す方法に注目すると、この第4話をより深く味わえます。

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