2026年11月6日(金)11時から、日本映画専門チャンネルで「古畑任三郎(第3シリーズ)<デジタルリマスター版>」の第6話と第7話が続けて放送されます。
今回の2話は、第6話「絶対音感殺人事件」に市村正親さん、第7話「哀しき完全犯罪」に田中美佐子さんがゲスト出演します。脚本はシリーズを通して三谷幸喜さんが担当しており、古畑が犯人との会話や小さな違和感から追い詰めていく、この作品ならではの面白さを2話続けて味わえる編成です。
ここでは、放送情報とスタッフを確認したうえで、具体的な結末を先回りせず、脚本の構造、犯人役の置き方、古畑との対話の作り方という視点から見どころを整理します。
11月6日の放送情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 放送日時 | 2026年11月6日(金)11:00〜 |
| 放送局 | 日本映画専門チャンネル |
| 放送作品 | 古畑任三郎(第3シリーズ)<デジタルリマスター版> #6-#7 |
| 第6話 | 「絶対音感殺人事件」 |
| 第6話ゲスト | 市村正親(黒井川尚役) |
| 第7話 | 「哀しき完全犯罪」 |
| 第7話ゲスト | 田中美佐子(小田嶋さくら役) |
| 主演 | 田村正和 |
| 共演 | 西村まさ彦、石井正則ほか |
| 脚本 | 三谷幸喜 |
| 演出 | 河野圭太、鈴木雅之、佐藤祐市 |
日本映画専門チャンネル公式では、今回の#6-#7は本編合計94分の編成として案内されています。第6話、第7話はいずれも単話では約47分で、同じシリーズの中でも犯人役が大きく入れ替わるため、短い時間で異なる人物像と対決の形を見比べられる2本立てです。
なお、第3シリーズは本来全11話ですが、同チャンネルでは第5話を放送せず、全10話として編成すると案内されています。そのため11月6日は第4話の次に、番号上はひとつ飛んで第6話から始まります。
古畑任三郎(第3シリーズ)はどんな作品?
「古畑任三郎」は、田村正和さん演じる刑事・古畑任三郎が、犯人の仕掛けた犯罪を会話と観察で崩していくミステリードラマです。第3シリーズは1999年にフジテレビ系で放送され、三谷幸喜さんが脚本を担当しました。
このシリーズの大きな特徴は、通常の「犯人は誰か」を追う形式だけに頼らず、視聴者が犯人側の存在を早い段階から知ったうえで、古畑がどう矛盾を見抜き、どのような言葉で追い込むかを楽しめることです。日本映画専門チャンネル公式も、古畑が冷静な判断、推理、巧みな話術によって巧妙なトリックを解き明かす作品として紹介しています。
第3シリーズでは、古畑の部下である今泉慎太郎に加えて、頭の切れる西園寺守が登場します。犯人と古畑の一対一の対決だけでなく、周囲の刑事たちの動きが会話のテンポや情報整理に変化をつけるシリーズでもあります。
また、第3シリーズは毎話の犯人役に個性の強い俳優を迎えており、市川染五郎さん、真田広之さん、大地真央さん、市村正親さん、田中美佐子さん、福山雅治さん、玉置浩二さん、江口洋介さんらが登場します。犯人役の職業や性格が変わることで、同じ「古畑が追い詰める」という骨格でも、話ごとの手触りが変わる構成です。
第6話「絶対音感殺人事件」の見どころ
第6話「絶対音感殺人事件」では、市村正親さんが黒井川尚を演じます。フジテレビe!ショップの3rd season DVD情報でも、第6話の対決相手として黒井川尚と市村正親さんの名前が確認できます。
タイトルに「絶対音感」とあることからも、音に関わる感覚が物語上の重要な要素になる回だと読み取れます。ただし、今回の日本映画専門チャンネル公式ページには、犯行の詳しい手順や決定的なトリックまでは掲載されていません。この記事では、そこを推測で埋めず、放送で確かめるべき部分として残します。
脚本上の注目点は、犯人側に専門性を感じさせる強い特徴を持たせていることです。ミステリーでは、犯人が何かの分野に秀でているほど、「その能力がどう犯罪に関わるのか」「逆にその能力がどこで弱点になるのか」という二重の関心が生まれます。
古畑は相手の知識量で正面から勝負する人物ではありません。相手が何気なく口にしたこと、行動の順序、周囲との会話などから違和感を拾い上げていきます。そのため、黒井川のように明確な専門性を持つ人物と古畑を組み合わせると、知識の量ではなく、人間の行動の矛盾を見抜く力が古畑の武器として際立つ構造になると考えられます。
市村正親さんの存在感も、この回を見るうえで大きなポイントです。犯人役が強く印象に残るほど、古畑の静かな受け答えとの対比が生まれます。脚本で人物を立たせるとき、主人公だけを派手にするのではなく、相手役に強い輪郭を与えて主人公の特徴を浮かび上がらせる方法が見えてくる回です。
第7話「哀しき完全犯罪」の見どころ
続く第7話「哀しき完全犯罪」では、田中美佐子さんが小田嶋さくらを演じます。日本映画専門チャンネル公式とWEBザテレビジョンの各話情報で、田中美佐子さんが第7話のゲストであることが確認できます。
第6話が「絶対音感」という能力を前面に出した題名なのに対し、第7話は「哀しき完全犯罪」という感情を含んだ題名です。同じミステリーでも、こちらは犯行の巧妙さだけでなく、犯人側の事情や心情にも意識を向けさせるタイトルになっています。
「完全犯罪」という強い言葉に「哀しき」という形容が付くことで、視聴者は単にトリックの完成度を見るだけではなく、「なぜこの人物はそこまでしなければならなかったのか」という人物側のドラマを意識します。これは、事件の謎と人物の感情を同時に進めるための、題名の段階から始まる設計だと考えられます。
古畑シリーズでは、犯人が最初から視聴者に見えているからこそ、犯人の表情や古畑との会話を「隠している側の心理」として見ることができます。第7話でも、田中美佐子さん演じる小田嶋さくらが、古畑の質問にどう反応し、どの場面で態度や言葉に変化が出るかを追うと、物語の緊張感をより細かく味わえます。
第6話と連続で見ると、犯人役の見せ方の違いがより分かりやすくなります。第6話は専門性の強い人物、第7話は題名から感情の影を感じさせる人物という違いがあり、同じ主人公を置いたまま、対戦相手の性質を変えることで1話ごとの色を作っている点が見どころです。
脚本・演出のスタッフ
第3シリーズの脚本は三谷幸喜さんです。日本映画専門チャンネル公式では、演出として河野圭太さん、鈴木雅之さん、佐藤祐市さんの名前が掲載されています。
WEBザテレビジョンの各話情報では、第6話「絶対音感殺人事件」は佐藤祐市さん、第7話「哀しき完全犯罪」は河野圭太さんが演出を担当したと確認できます。2話連続放送ですが、演出担当が異なるため、会話の間、人物の見せ方、古畑が相手との距離を詰めていくテンポの違いにも注目できます。
音楽は本間勇輔さんです。allcinemaの第3シリーズ作品情報でも、三谷幸喜さんの脚本、本間勇輔さんの音楽、田村正和さんら主要出演者が確認できます。
脚本づくりの視点
犯人役を変えると同じ型でも別の物語になる
「古畑任三郎」は、古畑が犯人の矛盾を見つけて追い詰めるという強い基本型を持っています。連続ドラマで同じ型を使うと、普通は展開が似て見えやすくなりますが、このシリーズでは毎話の犯人役を大きく変えることで新鮮さを作っています。
第6話では「絶対音感」という言葉が示す専門性、第7話では「哀しき完全犯罪」という言葉が示す感情性が、それぞれ入口になっています。主人公の役割を大きく変えずに、相手役の能力、立場、感情の方向を変えることで、エピソードごとに別のドラマを作る方法だと考えられます。
脚本を書くとき、主人公の性格を毎回変える必要はありません。主人公にぶつける相手の価値観や得意分野を変えるだけでも、主人公の別の面が引き出されます。古畑の冷静さや話術が毎回違って見えるのは、古畑自身よりも、相手側の人物設計が変化しているからでもあります。
会話を「情報」と「攻防」の両方にする
古畑の推理は、事件現場だけでなく会話の中で進みます。何気ない質問が確認のための一言に見えて、実は相手の説明と行動の食い違いを確かめる役割を持つことがあります。
この作りでは、台詞が単なる説明になりません。表面上は普通の会話でも、古畑は情報を集め、犯人は自分を守ろうとし、視聴者はどちらが優位になっているかを読むことになります。ひとつの会話に複数の役割を持たせることで、説明場面そのものがドラマになると考えられます。
また、犯人を早い段階から見せる形式では、「誰が犯人か」という情報を隠す必要がありません。その代わり、いつ古畑が気づくのか、何を証拠にするのか、犯人がどこで言い逃れできなくなるのかが緊張感の中心になります。秘密の置き場所を「犯人の正体」から「決定的な矛盾」に移す発想は、ミステリー脚本を考えるうえで参考になります。
2話連続だから比較して見えるもの
今回の放送は、第6話と第7話を続けて見られる点にも意味があります。脚本家は同じ三谷幸喜さんですが、ゲストと演出担当が異なります。
同じ主人公、同じシリーズ、ほぼ同じ放送尺でも、犯人役の人物像と演出のテンポが変わると作品の印象は変わります。脚本と演出を学ぶ視点では、「何がシリーズ共通の型で、何が各話固有の工夫なのか」を分けて見ると理解しやすくなります。
特に、古畑が最初に相手へ抱く違和感、質問の重ね方、犯人の反応の変化、終盤で主導権がどちらへ移るかを比べると、会話劇としての設計が見えやすくなります。
2話を続けて見るときの注目点
第6話と第7話では、まずゲスト俳優の人物の立て方を比べてみてください。市村正親さんと田中美佐子さんでは、声、表情、会話の圧力が異なり、それに応じて田村正和さん演じる古畑の受け方も違って見えるはずです。
次に、古畑が「いつから疑っていたように見えるか」を追うと、脚本の情報配置が分かりやすくなります。視聴者に先に見せた事実と、古畑が劇中で得ている情報には差があります。その差をどう埋めていくかが、倒叙ミステリーの面白さです。
そして最後に、決定的な場面へ向かうまでの会話量とテンポに注目すると、演出担当の違いも感じ取りやすくなります。事件の答えだけでなく、答えに到達するまでの「間」を見ると、このシリーズの脚本と演出の強さがより伝わります。
参考にした情報
- 日本映画専門チャンネル「古畑任三郎(第3シリーズ)<デジタルリマスター版> #6-#7」
- 日本映画専門チャンネル「古畑任三郎」デジタルリマスター版 特集
- フジテレビe!ショップ「古畑任三郎 3rd season」
- WEBザテレビジョン 第6話「絶対音感殺人事件」
- WEBザテレビジョン 第7話「哀しき完全犯罪」
よくある質問
古畑任三郎(第3シリーズ)#6-#7はいつ放送されますか?
2026年11月6日(金)11時から、日本映画専門チャンネルで放送されます。第6話「絶対音感殺人事件」と第7話「哀しき完全犯罪」の2話連続放送です。
第6話と第7話のゲストは誰ですか?
第6話「絶対音感殺人事件」は市村正親さん、第7話「哀しき完全犯罪」は田中美佐子さんです。第6話では市村正親さんが黒井川尚、第7話では田中美佐子さんが小田嶋さくらを演じます。
古畑任三郎(第3シリーズ)の脚本は誰ですか?
脚本は三谷幸喜さんです。今回の2話では、第6話を佐藤祐市さん、第7話を河野圭太さんが演出しています。
まとめ
11月6日11時から放送される「古畑任三郎(第3シリーズ)」#6-#7は、市村正親さんが登場する「絶対音感殺人事件」と、田中美佐子さんが登場する「哀しき完全犯罪」を続けて楽しめる編成です。
2話を比べると、同じ三谷幸喜さんの脚本、同じ古畑任三郎という主人公でも、犯人役の特徴と演出担当が変わることで、会話の攻防や緊張感が違って見えます。事件の答えだけでなく、人物の置き方、台詞の役割、古畑が違和感を積み上げる過程に注目すると、脚本づくりの学びとしても楽しめる2話です。

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