藏(5)あらすじと脚本・演出の見どころ|烈が酒造りを継ぐ決意と縁談の揺れ

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2026年11月6日(金)20時15分から、NHK BSP4Kでドラマ「藏(5)」が放送されます。

第5回は、視力を失った烈が、閉じられた酒蔵を自分の手で再び動かしたいと父・意造に申し出る大きな転換点です。一方で、家のために進められる縁談と、杜氏として出会った涼太への思いが重なり、烈の人生が「家業」と「結婚」の両面から揺さぶられていきます。

原作は宮尾登美子さん、脚本は中島丈博さん。家制度の重さと、烈の意志の強さをどう対立させるかが、第5回の見どころです。

藏(5)の放送日時と基本情報

項目内容
放送日時2026年11月6日(金)20:15〜
放送局NHK BSP4K
話数第5回
主要出演松たか子、鹿賀丈史、檀ふみ、洞口依子、前田耕陽、柳生博
原作宮尾登美子
脚本中島丈博
音楽深草アキ

NHKオンデマンドでは、第5回の本編は44分と案内されています。1995年7月2日に放送された回で、全6回のうち終盤にあたります。

「藏」は、新潟の造り酒屋・田乃内家を舞台に、大正から昭和へ移る時代の中で、視覚障害のある烈が自分の生き方を切り開いていく物語です。NHKオンデマンドの作品紹介では、烈と、彼女を見守る叔母・佐穂という二人の女性を軸に、「家」に縛られる人々の姿を描く作品として紹介されています。

第5回のあらすじ|烈が酒造りを継ぐと父に申し出る

NHKオンデマンドによると、15歳になった烈は、閉じられていた田乃内家の酒蔵を再開したいと父・意造に申し出ます。しかし意造は、女性が酒蔵に入ること自体を認めず、烈の願いを退けます。

烈はそこで引き下がりません。酒造りの神をまつる京都の松尾神社へ一緒に行ってほしいと意造に頼み、父を動かします。翌年、神職から女性が酒造りをしても差し支えないという趣旨の話を聞いたことで、意造はようやく烈が酒造りを担うことを認める方向へ傾きます。

この流れで重要なのは、烈が「家を継ぎたい」と言うだけではなく、父が拒否する理由そのものに向き合っていることです。意造が抱く価値観を正面から否定するのではなく、その価値観の根拠となっている慣習や信仰の側から突破口を探します。

烈にとって酒造りは、単なる家業ではありません。視力を失い、女性であることを理由に選択肢を狭められながらも、自分にできる役割を自分で選び取ろうとする行動です。第5回は、烈が「守られる側」から「家を支える側」へ進もうとする回として見ることができます。

縁談と涼太への思いが烈を揺らす

第5回では、酒造りの継承と並行して烈の縁談が進みます。NHKエンタープライズの商品紹介では、烈が野積の杜氏を訪ねた際に出会った涼太に惹かれている自分に気づくことが、第5回のもう一つの大きな筋として紹介されています。

田乃内家にとって烈の結婚は、個人の恋愛だけでなく、家の将来に直結する問題です。そのため烈は、酒蔵を継ぐ意志を持つ一方で、家が望む結婚と自分の感情の間でも選択を迫られます。

前半で描かれる「女性だから酒蔵に入れない」という壁と、後半の「家のために進められる縁談」は別の問題に見えます。しかしどちらも、烈自身が人生を選ぶ自由と、田乃内家の都合がぶつかる構図になっています。

涼太への思いが明確になることで、烈の葛藤はより個人的になります。家業を継ぐことは家のためでもありますが、恋愛は烈自身の気持ちがより前面に出る問題です。この二つを同じ回で動かすことで、烈が「家の期待に応えるだけの跡取り」ではないことが強く示されます。

出演者と役どころ

第5回の烈を演じるのは松たか子さんです。NHKオンデマンドの第4回では、烈が14歳で完全に失明したことが示され、第5回では15歳になった烈が酒造りを再開したいと父に申し出ます。少女期から成長した烈の意志の強さが、物語の中心になります。

鹿賀丈史さんが演じる父・意造は、田乃内家の当主として「家」の秩序を守ろうとする人物です。第5回では、烈の申し出を当初は受け入れず、父娘の対立が物語を動かします。

檀ふみさん演じる佐穂は、幼い頃から烈を支えてきた存在です。烈が自分の意思で人生を選ぼうとする段階に進んでも、その成長を見守る立場にあります。

前田耕陽さんが演じる涼太は、烈が野積の杜氏を訪ねた際に出会う青年です。第5回では烈が自分の気持ちを意識し始める相手として、酒造りの筋とは異なる感情の流れを生み出します。

脚本・演出・原作のスタッフ

役割担当
原作宮尾登美子
脚本中島丈博
演出大山勝美
音楽深草アキ

放送ライブラリーの第5回ページでは、原作・宮尾登美子さん、脚本・中島丈博さん、演出・大山勝美さん、音楽・深草アキさんと確認できます。制作はNHK、NHKエンタープライズ、テレパックです。

テレパックの作品紹介では、1995年6月4日から7月9日まで全6話で放送された作品として案内されています。第5回は最終回直前にあたり、それまで積み上げてきた烈と田乃内家の問題が、酒造りの継承と結婚という二つの選択へ集約されていきます。

脚本づくりの視点|同じ「家の圧力」を二つの選択に重ねる

第5回の脚本で注目したいのは、烈に「酒造り」と「結婚」という二つの選択を同時に置いている点です。どちらも表面的には別の出来事ですが、根底には田乃内家という大きな存在があります。

酒造りでは、烈は女性であることを理由に父から拒まれます。縁談では、烈の個人的な感情よりも家の将来が優先されます。二つの筋を並べることで、「烈は自分の人生を自分で決められるのか」という一つの問いが強くなっていると考えられます。

父を単純な悪役にしない対立の作り方

意造は烈を苦しめる側に見えますが、第4回までの流れを見ると、跡取りの丈一郎を事故で失い、酒蔵を閉めるほど気落ちした人物でもあります。そのため、烈の申し出を拒む態度には、古い価値観だけでなく、家と酒蔵を背負ってきた疲労や喪失も重なっていると考えられます。

こうした人物を相手役に置くと、対立が単純な善悪になりません。烈の願いに共感しながらも、意造が簡単に変われない事情も見えてきます。脚本上は、主人公の前に「間違った人」を置くのではなく、「別の価値観を持つ人」を置くことで、葛藤を深くしていると考えられます。

松尾神社への旅が転換点になる

烈は父を説得するとき、同じ言葉を繰り返して押し切るのではなく、松尾神社へ向かうという行動を起こします。場所を移すことで、父娘の対立が家の中だけの言い争いから、価値観を確かめ直す場面へ変わります。

物語の転換点を会話だけで処理せず、「二人が同じ場所へ行く」という具体的な行動に置き換えている点も見どころです。烈の強さは、声の大きさではなく、相手を動かすための道筋を作る行動として描かれていると考えられます。

前回(第4回)の流れ

NHKオンデマンドの第4回では、田乃内家の不幸が続きます。祖母・むらが亡くなり、意造とせきの間に生まれた長男・丈一郎も4歳で事故死します。跡取りを失った意造は深く落ち込み、酒蔵を閉める決断をしました。

その後、烈は14歳で完全に失明します。さらに烈には縁談が持ち込まれ、第5回へ向けて「家をどう残すのか」という問題が前面に出てきます。

第5回で烈が酒造りの再開を願う行動は、第4回で父が蔵を閉めたことへの直接的な応答です。前回の喪失があるからこそ、烈の「自分が継ぐ」という言葉がより重く響く構成になっています。

「藏」という作品の見どころ

「藏」は、烈ひとりの成長物語であると同時に、家制度の中で生きる複数の女性の物語でもあります。NHKオンデマンドのシリーズ紹介では、烈と叔母・佐穂という立場も性格も異なる二人の女性を軸に、「家」と人々の関係を描く大型女性ロマンとされています。

第5回では、そのテーマが特にわかりやすく表れます。烈は酒蔵を継ごうとし、同時に縁談を進められます。家に必要とされることと、自分で生き方を選ぶことが一致するとは限らないからです。

視覚障害があることも、烈の人生を決めつける理由として周囲から扱われます。それでも烈は、自分にできないことではなく、自分が何をしたいかを基準に行動します。第5回は、その姿勢が家業と恋愛の両方で表に出る回です。

見逃し配信・関連視聴情報

NHKオンデマンドでは「藏」全6回が案内されており、第5回も配信ページがあります。第5回のページでは本編44分、字幕対応と案内されています。

再放送に伴うNHKプラス等の配信条件は時期によって変わるため、視聴前にNHKの最新案内を確認するのが確実です。この記事では、確認できたNHKオンデマンドの第5回ページを視聴情報の根拠としています。

参考にした情報

よくある質問

藏(5)はどんな話ですか?

烈が閉じられた酒蔵を再開し、自分が酒造りを継ぎたいと父・意造に申し出る回です。同時に縁談が進み、烈が涼太への思いを意識する展開も描かれます。

藏(5)の脚本は誰ですか?

脚本は中島丈博さんです。原作は宮尾登美子さん、演出は大山勝美さん、音楽は深草アキさんです。

藏は全何回ですか?

全6回です。1995年6月4日から7月9日までNHK BSで放送され、第5回は最終回の一つ前の回にあたります。

第5回で烈は酒造りを認められますか?

NHKオンデマンドのあらすじでは、松尾神社を訪れた後、意造が烈の酒造りをしぶしぶ認める流れが示されています。

まとめ

「藏(5)」は、烈が父・意造に酒造りを継ぐ意思を示し、田乃内家の跡取りとして自分の役割を自分で選ぼうとする回です。同時に縁談と涼太への思いが動き、家のために生きることと、自分の気持ちに従うことが重なっていきます。

脚本づくりの視点では、酒造りと結婚という別々の出来事を「家に人生を決められるのか」という同じ問いで束ねている点に注目です。父を単純な悪役にせず、価値観の衝突として描くことで、烈の決意がより鮮明に見える回になっています。

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