志賀廣太郎さんは、舞台を土台にしながらテレビドラマや映画で強い存在感を残した俳優です。落ち着いた声と、前へ出すぎずに場面の空気を変える芝居で、多くの作品を支えました。
代表作には「ハゲタカ」「アンフェア」「三匹のおっさん」「陸王」などがあり、映画や舞台でも幅広く活動しています。とりわけ「三匹のおっさん」の有村則夫役は、冷静な頭脳派と娘思いの父親という二面性が印象に残る役でした。
2026年11月7日には、日本映画専門チャンネルで2014年の「三匹のおっさん~正義の味方、見参!!~」第5話から最終話までが放送されます。ここでは、志賀さんの歩みと代表作、有村則夫という人物がドラマで担った役割を振り返ります。
志賀廣太郎さんの経歴と俳優としての歩み
志賀廣太郎さんは1948年8月31日生まれ、兵庫県出身です。KINENOTEの人物情報では、桐朋学園大学短期大学部で演劇を学び、卒業後にはドイツへ渡って演技を学んだ経歴が紹介されています。
帰国後は母校で演劇を教えながら、舞台の現場にも関わっていきました。若い頃から一直線に映像俳優を目指したというより、教育と演劇の現場を長く経験したうえで、本格的に俳優として活動を広げていった点が志賀さんの特徴です。
1990年に平田オリザさんが主宰する劇団「青年団」に参加し、舞台俳優として経験を重ねました。KINENOTEでは、1993年に正式なメンバーとなり、40代半ばから俳優としての活動を本格化させた歩みがまとめられています。
マイナビニュースのインタビューで志賀さんは、40歳を前にして自分の仕事や生き方を見つめ直し、俳優としてきちんと向き合う必要を感じた趣旨を語っています。遅い時期からの本格的な挑戦は、志賀さんの経歴を語るうえで欠かせない部分です。
舞台で培った間の取り方や声の存在感は、その後のテレビドラマや映画でも生かされました。派手な動きで目立つのではなく、人物の立場や感情を静かに示す芝居によって、物語の厚みを支える役を多く演じています。
志賀廣太郎さんの代表作
志賀さんは、テレビドラマ、映画、舞台で数多くの作品に出演しました。WEBザテレビジョンのプロフィールでは、「ハゲタカ」「マッサン」「三匹のおっさん」「陸王」などのドラマ出演が紹介されています。
NHKドラマ「ハゲタカ」では芝野健夫ら主要人物を取り巻く企業社会の緊張感の中で存在感を示し、TBSドラマ「陸王」では企業内の立場や判断を背負う人物を演じました。志賀さんの落ち着いた声や抑えた芝居は、組織の中で長く生きてきた人物を演じる場面で特に生きています。
「アンフェア」のようなサスペンス作品でも、志賀さんは物語を支える重要な役どころで出演しました。一方で「THE3名様」のようなコメディ作品でも親しまれ、重い作品だけに偏らない振り幅を持っていました。
映画では「ハゲタカ」「幕が上がる」「ちはやふる -結び-」などに出演し、若い世代が中心となる作品でも自然に世界へ溶け込んでいます。主役を押しのけるのではなく、その場に本当にいそうな人物として立つことが、志賀さんの大きな魅力でした。
| 分野 | 主な作品 |
|---|---|
| テレビドラマ | ハゲタカ、アンフェア、三匹のおっさん、マッサン、陸王 |
| 映画 | ハゲタカ、幕が上がる、ちはやふる -結び- など |
| 舞台 | 青年団の公演を中心に多数出演 |
「三匹のおっさん」で演じた有村則夫とは
テレビ東京の公式キャスト紹介によると、志賀さんが演じた有村則夫は通称「ノリ」。清田清一、立花重雄とともに、かつて「三匹の悪ガキ」と呼ばれた幼なじみの一人です。
ノリは有村電業を営む社長で、機械をいじらせたら無敵という頭脳派です。剣道の達人キヨ、柔道家のシゲと比べると、腕力ではなく知恵や機械を使って三人組を支える参謀役として配置されています。
さらに、娘の早苗を大切にする父親という顔があります。冷静な人物でありながら、早苗のことになると過保護な一面が出るため、三匹の中でも親しみやすい笑いを生み出す役になっています。
テレビ東京の第1話公式ストーリーでは、定年を迎えたキヨがシゲとノリに再会し、三人で町内を守る「三匹のおっさん」を結成する流れが描かれています。有村則夫は単独で事件を解決する主人公ではなく、三人それぞれの強みを組み合わせることで成立するチームの一角です。
有村則夫が物語で担う役割を脚本の視点で見る
キヨが剣道、シゲが柔道、ノリが機械と知恵を受け持つため、三人は同じ能力を持つ仲間ではありません。役割を明確に分けることで、事件ごとに誰の得意分野を使うのかが変わり、三人がそろう必然性を作っていると考えられます。
また、ノリには早苗を溺愛する父親という弱点があるため、頭脳派という一面的な人物に留まりません。冷静さと親ばかぶりの落差を置くことで、事件パートと家庭パートの両方に参加できるキャラクターとして造形されていると考えられます。
志賀廣太郎さんの人物像を伝える舞台と教育の経験
志賀さんの経歴で特徴的なのは、俳優として広く知られる前に、演劇を学び、教える立場も経験していたことです。ドイツで演技を学び、帰国後に母校で教えながら青年団の舞台へ進んだ歩みは、映像作品だけを見ていると見落としやすい部分です。
マイナビニュースのインタビューでは、長く学生と接するなかで、自分自身も俳優として向き合う必要を感じたことが語られています。年齢を重ねてから新しい段階へ進んだことは、志賀さんの俳優人生を象徴しています。
テレビや映画で見せた自然な立ち姿にも、舞台で積み上げた経験が感じられます。大きな身ぶりがなくても、声の調子や間によって相手との関係を見せられるため、管理職、父親、職人、地域の古くからの住人など、生活の積み重ねを感じさせる役に説得力がありました。
最新の出演情報(2026年11月時点)
2026年11月7日(土)、日本映画専門チャンネルで「三匹のおっさん~正義の味方、見参!!~」がまとめて放送されます。18:40からは第5話〜第8話(最終話)の放送です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 作品 | 三匹のおっさん~正義の味方、見参!!~ |
| 放送日時 | 2026年11月7日(土)18:40〜23:30 |
| 放送局 | 日本映画専門チャンネル |
| 放送範囲 | 第5話〜第8話(最終話) |
| 志賀廣太郎さんの役 | 有村則夫(ノリ) |
日本映画専門チャンネルの公式ページは、ノリを機械に強い頭脳派で、愛娘には弱い機械工場経営者として紹介しています。2014年にテレビ東京で放送された第1シリーズの再放送であり、志賀さんが新たに出演する番組ではありません。
同日の14:00からは第1話〜第4話も放送されるため、シリーズ第1弾を通して見る編成です。志賀さんが演じたノリの知恵、三人の掛け合い、家庭で見せる父親の顔をまとめて味わえます。
共演者との関係|北大路欣也・泉谷しげると作る三人組
「三匹のおっさん」の中心は、北大路欣也さん演じるキヨ、泉谷しげるさん演じるシゲ、志賀さん演じるノリの三人です。三人は幼なじみという設定で、年齢を重ねても遠慮なく言い合える関係が作品のテンポを作っています。
北大路さんのキヨは剣道の腕を持つ中心人物、泉谷さんのシゲは豪快な行動派、志賀さんのノリは冷静な参謀役です。性格も対処法も違うため、同じ事件を前にしたときの反応に差が生まれ、それが会話の面白さにつながります。
有村早苗役の三根梓さん、大野拓朗さん演じる清田祐希との若い世代の関係も重要です。特にノリは早苗の父親として二人の関係に目を光らせるため、自警団の頭脳派という顔とは違うコミカルな一面が出ます。
志賀廣太郎さんは2020年に死去
志賀廣太郎さんは2020年4月20日に亡くなりました。デイリースポーツが掲載した所属事務所の発表によると、71歳でした。
2019年春に脳梗塞で倒れた後、復帰に向けてリハビリを続けていましたが、復帰はかないませんでした。本記事では故人であることを踏まえ、2026年の放送についても「出演する」ではなく、志賀さんが出演した旧作が再放送されるものとして紹介しています。
志賀さんが残した作品は、その後も再放送や配信などを通じて見直されています。「三匹のおっさん」のノリは、志賀さんの落ち着いた芝居とユーモアの両方を味わいやすい代表的な役の一つです。
参考にした情報
- 日本映画専門チャンネル「三匹のおっさん~正義の味方、見参!!~ #5-#8(終)」
- テレビ東京「三匹のおっさん」有村則夫 キャスト紹介
- テレビ東京「三匹のおっさん」第1話公式ストーリー
- KINENOTE 志賀廣太郎プロフィール
- デイリースポーツ「志賀廣太郎さん死去」2020年4月30日
- マイナビニュース 志賀廣太郎インタビュー
よくある質問
志賀廣太郎さんの代表作は何ですか?
「ハゲタカ」「アンフェア」「三匹のおっさん」「マッサン」「陸王」などのテレビドラマが代表作として挙げられます。映画や舞台でも幅広く活動しました。
「三匹のおっさん」で志賀廣太郎さんが演じた役は誰ですか?
有村則夫、通称「ノリ」です。有村電業を営み、機械に強い頭脳派としてキヨとシゲを支える一方、娘の早苗を溺愛する父親としても描かれます。
志賀廣太郎さんはいつ亡くなりましたか?
2020年4月20日に71歳で亡くなりました。所属事務所の発表を掲載した主要報道で確認できます。
2026年11月7日の「三匹のおっさん」は新作ですか?
新作ではありません。2014年にテレビ東京で放送された第1シリーズの再放送で、18:40から第5話〜第8話が日本映画専門チャンネルで放送されます。
まとめ
志賀廣太郎さんは、演劇を学び、教える経験を重ねた後、40代から俳優活動を本格化させ、テレビドラマ、映画、舞台で長く活躍した俳優です。「ハゲタカ」「アンフェア」「陸王」など多くの作品で、物語を支える名脇役として存在感を残しました。
「三匹のおっさん」の有村則夫は、機械に強い頭脳派と娘思いの父親という二つの顔を持つ人物です。2026年11月7日の再放送では、志賀さんの静かな芝居と三人組の軽快な掛け合いをあらためて楽しめます。

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