THE MUMMY/ザ・マミー 棺の中の少女|脚本・演出から読み解く見どころ(11月7日20:00)

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2026年11月7日(土)20時から、BS10プレミアムの「プレミアムシアター8」で「THE MUMMY/ザ・マミー 棺の中の少女」が放送されます。BS10公式では「新作映画TV初放送」と案内されており、字幕版で22時30分までの放送予定です。

本作は、エジプトで失踪した少女が8年後に家族のもとへ戻ってくるところから恐怖が動き始めるミステリーホラーです。監督と脚本をリー・クローニンが兼任し、ジェームズ・ワン、ジェイソン・ブラムらが製作に名を連ねています。

放送前に押さえておきたいあらすじとキャストに加え、脚本の構成、画面の奥行きを使う演出、家族の再会を恐怖へ反転させる作りに注目して紹介します。

THE MUMMY/ザ・マミー 棺の中の少女の放送日時

項目内容
放送日時2026年11月7日(土)20:00〜22:30
放送局BS10プレミアム
放送枠プレミアムシアター8
放送形態字幕・ステレオ
本編時間BS10公式表記で137分
年齢区分R15+
原題LEE CRONIN’S THE MUMMY

BS10プレミアム公式では、11月7日20時からの放送に加え、11月20日17時40分、11月28日深夜1時にも放送予定が掲載されています。11月7日の回は「新作映画TV初放送」とされ、劇場公開後にテレビで作品を見たい人にとって最初の機会になります。

映画は2026年製作。日本では2026年5月15日に劇場公開され、その後ワーナー・ブラザース公式でデジタル販売・レンタル、ブルーレイとDVDの発売も案内されました。

テレビ放送では、まず物語の導入と演出の仕掛けを知っておくと、恐怖の作り方をより意識して見られます。

あらすじ|8年前に失踪した少女が戻ってくる

物語の出発点は、エジプトに駐在していたジャーナリスト一家です。8歳の少女ケイティが突然姿を消し、家族は懸命に捜しますが、行方をつかめないまま時間が過ぎていきます。

それから8年後、少女が発見されたという知らせが家族に届きます。本来なら喜びの再会になるはずですが、家族の前に現れたケイティは、失踪前とは大きく変わった姿でした。

そして彼女が戻ったことを境に、家族の周囲で不穏な出来事が重なり始めます。

映画公式は、空白の8年間の真相を追う過程で、エジプトのある呪われた土地にまつわる恐ろしい秘密が明らかになると紹介しています。ミイラの呪いという古典的な題材を使いながら、単に怪物が現れる話ではなく、「少女に何が起きたのか」という失踪事件の謎を軸にしている点が特徴です。

この設定によって、観客は家族と同じ立場でケイティを迎え入れつつ、目の前の少女をどこまで信じてよいのか迷うことになります。再会への期待と警戒心が同時に生まれるため、家族ドラマとホラーが同じ場面の中でぶつかる構成になっています。

キャストと登場人物

役名出演者
チャーリージャック・レイナー
ラリッサライア・コスタ
ザキメイ・キャラマウィ
ケイティナタリー・グレイス
カルメンヴェロニカ・ファルコン

主演陣には、「ミッドサマー」などで知られるジャック・レイナー、スペイン映画「ヴィクトリア」のライア・コスタ、マーベルドラマ「ムーンナイト」に出演したメイ・キャラマウィらが参加しています。失踪した少女ケイティを演じるのはナタリー・グレイスです。

この作品では、ケイティが戻ってきた瞬間に物語上の問題が解決するのではなく、むしろそこから家族の恐怖が始まります。そのため、ケイティを中心に、周囲の大人たちが「家族として受け入れたい気持ち」と「異変を恐れる気持ち」の間でどう揺れるかが大切な見どころになります。

ホラーでは怪異そのものに目が向きやすいですが、本作の導入は家族の喪失と再会が土台です。登場人物の感情を追っておくと、恐怖場面だけでなく、再会後の視線や距離感の変化も物語の一部として見えてきます。

脚本・演出・製作スタッフ

役割担当
監督リー・クローニン
脚本リー・クローニン
製作ジェームズ・ワン、ジェイソン・ブラム、ジョン・ケヴィル
撮影デイブ・ガーベット
美術ニック・バセット
編集ブライアン・ショウ
音楽スティーブン・マッキーオン

リー・クローニンは「死霊のはらわた ライジング」に続き、本作でも監督と脚本を担当しています。脚本家と監督が同一人物であるため、物語上の仕掛けと、観客に何を見せるかという映像設計を一体で考えやすい体制です。

製作には「死霊館」シリーズで知られるジェームズ・ワンと、ブラムハウスのジェイソン・ブラムが参加。Blumhouse公式では、製作にジョン・ケヴィルも名を連ね、撮影、編集、美術、音楽など主要スタッフも公表されています。

BS10公式が特に紹介しているのが、リー・クローニンが前作でも使った特殊フィルターです。手前と奥の異なる被写体にピントを合わせられる仕組みによって、画面の一部だけでなく複数の場所を同時に意識させ、映像そのものに違和感を生む演出だと説明されています。

脚本づくりの視点|「再会」をゴールではなく発端にする

本作で脚本を学ぶうえでまず注目したいのは、通常なら物語の到達点になりそうな「失踪した家族との再会」を、冒頭側の大きな転換点として置いていることです。家族は8年間ケイティを捜し続け、ようやく戻ってきたのに、そこで安心できません。

この配置によって、「少女はどこにいたのか」という過去の謎と、「戻ってきた少女は何者なのか」という現在の不安が同時に走り始めます。ひとつの出来事が問題を解決するのではなく、新しい問題を生むように設計されていると考えられます。

脚本では、登場人物が長く望んでいたものを手に入れた瞬間に、別の代償や疑問を差し出すと物語を前へ進めやすくなります。本作の場合、家族の願いである「ケイティの帰還」が叶うほど、観客はその帰還を素直に喜べなくなる構造です。

空白の8年間が観客の想像を動かす

映画公式の紹介では、失踪から帰還までの8年間に何が起きたのかが大きな謎として置かれています。すべてを先に説明せず、空白を残したままケイティを家に戻すことで、観客は現在の異変を見ながら過去を推測することになります。

情報を隠すだけではなく、家族が知っていることと観客が知っていることを近づけている点も重要です。家族も真相を知らないため、観客は登場人物と同じ速度で疑問を深められます。

ミステリーとホラーを組み合わせるうえで、謎の提示そのものが恐怖を持続させる役割を果たしていると考えられます。

家族の感情を恐怖の土台にする

少女の帰還が怖く見えるのは、家族が彼女を愛していることが前提にあるからです。最初から敵として現れる存在なら、距離を取るだけで済みます。

しかし家族は、ケイティを抱きしめたい気持ちと、変化した彼女への違和感を同時に抱えることになります。

この矛盾した感情が、単純な逃走劇とは違う緊張を生みます。人物の目的を「逃げる」だけにせず、「信じたい」「守りたい」という願いを残すことで、危険から離れられない理由を作っていると考えられます。

演出の見どころ|画面の奥まで疑わせる恐怖

BS10公式は、特殊フィルターによって手前と奥の異なる被写体にピントを合わせ、画面に違和感をもたらす演出を見どころとして挙げています。これは、観客に「どこを見れば安全なのか」を簡単に決めさせない方法です。

通常はピントが合っている場所へ視線が導かれますが、前景と背景の両方が意識できると、画面の隅や奥にも注意が向きます。何も起きていない時間でも「奥に何かいるかもしれない」と感じやすくなり、ショック場面が来る前から緊張を維持できます。

脚本上の「8年間の空白」と、映像上の「画面のどこかに何かが潜んでいるかもしれない感覚」は相性がよく、どちらも観客に見えていないものを想像させます。物語と撮影の仕掛けが同じ方向を向いている点は、脚本と演出をセットで考えるうえで参考になる部分です。

また、ワーナー公式のブルーレイ情報では、メイキングや「憑依や古代の悪魔を表現する」映像特典、リー・クローニン監督による音声解説も案内されています。テレビ放送で演出に興味を持った人は、映像制作の裏側を知る資料としてこうした特典の存在も押さえておくとよいでしょう。

ミイラの呪いを現代の家族劇に置き換える面白さ

本作は、古代エジプトのミイラの呪いという非常に古典的なホラー題材を扱っています。一方で、物語の入口は考古学者の冒険ではなく、娘を失った現代の家族です。

そのため、伝説や呪いの説明だけで進むのではなく、家族の悲しみ、再会への期待、帰ってきた少女への戸惑いが観客を物語へ引き込みます。古い怪談の型をそのまま再現するのではなく、現代の家族が直面する「失った人が戻ったら」という感情的な問いに置き換えていると考えられます。

題材が有名なほど、観客は先を予想しやすくなります。そこで設定の中心を「ミイラそのもの」から「帰還した少女と家族の関係」へ移すことで、知っているモチーフに新しい入口を作っています。

脚本を書くときにも、既存のジャンル要素をどの人物の問題として描き直すかは重要な発想になります。

配信・ブルーレイ情報

ワーナー・ブラザース公式では、本作のデジタル購入とデジタルレンタルが2026年7月3日に開始されたと案内されています。配信先ごとに提供期間が異なる場合があるため、視聴時点の状況は各サービスで確認する必要があります。

ブルーレイ+DVDセットは2026年9月16日発売。映像特典としてメイキング、特殊効果や古代の悪魔表現に関する内容、未公開シーン集などが収録され、ブルーレイにはリー・クローニン監督の音声解説も収録されています。

11月7日のBS10プレミアム放送は、テレビで作品本編を見られる機会です。放送後に脚本と演出をさらに掘り下げたい場合は、公式の映像特典や監督解説を手がかりにすると、本編で感じた違和感がどのように設計されたのかを確認しやすくなります。

参考にした情報

よくある質問

THE MUMMY/ザ・マミー 棺の中の少女はいつ放送されますか?

2026年11月7日(土)20時から22時30分まで、BS10プレミアムの「プレミアムシアター8」で放送予定です。BS10公式では新作映画TV初放送と案内されています。

監督と脚本は誰ですか?

監督・脚本はリー・クローニンです。製作にはジェームズ・ワン、ジェイソン・ブラム、ジョン・ケヴィルが参加しています。

どんな物語ですか?

エジプトで失踪した8歳の少女ケイティが8年後に戻ってきたことをきっかけに、家族の周囲で不穏な出来事が起こり、空白の8年間と呪われた土地の秘密に迫っていくミステリーホラーです。

放送で注目したい演出は何ですか?

BS10公式が紹介している、手前と奥の異なる被写体にピントを合わせられる特殊フィルターを使った映像です。画面の奥にも注意を向けさせ、何かが潜んでいるような違和感を生む演出に注目です。

まとめ

11月7日20時からBS10プレミアムで放送される「THE MUMMY/ザ・マミー 棺の中の少女」は、8年前に失踪した少女の帰還をきっかけに、家族の再会を恐怖へ反転させるミステリーホラーです。

脚本では「再会」を解決ではなく新たな問題の始まりに置く構成、演出では画面の手前と奥を同時に意識させる映像設計が大きな見どころです。物語の謎だけでなく、家族の願いがどのように恐怖へ変わるのかを追うと、脚本と演出が連動する面白さまで味わえます。

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