脚本を書こうとすると、必ず出てくる言葉があります。
「ストーリー」
でも、いざ聞かれると困りませんか。
- ストーリーって、あらすじのこと?
- 出来事がたくさんあればいい?
- 面白い事件を考えればいい?
実はここが、多くの初心者がつまずくポイントです。
目次
ストーリーは「出来事」ではない
いちばん大事なことから書きます。
ストーリーは、出来事の並びではありません。
爆発があっても、事件が起きても、ドキドキする展開があっても、それだけでは、ストーリーとは言えません。
ストーリーの正体は「人が変わる過程」
ストーリーを一言で表すなら、こうです。
ストーリーとは、人が変わっていく過程のこと。
- 最初と最後で、同じ人ではない
- 考え方や価値観が変わっている
- 何かを失ったり、何かを手に入れている
この「変化」こそが、ストーリーの芯になります。
だから、主人公を見るだけでストーリーが分かる
もし「この話のストーリーは何か?」と迷ったら、こう考えてみてください。
- この人物は、最初どんな人だったか
- 最後には、どう変わったか
この差分が、その物語のストーリーです。
逆に言うと、最初と最後で何も変わっていなければ、それは「出来事が起きただけ」の話になります。
なぜストーリーが大事なのか
理由はシンプルです。
人は、出来事よりも「感情」を覚えているから。
- どんなセリフだったかは忘れても、どんな気持ちになったかは覚えている
物語を観終わったあとに残るのは、「内容」よりも「どう感じたか」です。
観客は、何を観ているのか
アクションが好きな人もいます。
ホラーが好きな人もいます。
静かな人間ドラマが好きな人もいます。
でも、ジャンルが違っても共通しているのは、人の心がどう動いたか。
そこが描かれている作品ほど、あとから思い出されます。
ストーリーは「進むためのコンパス」
ストーリーがはっきりしていると、脚本を書くときに迷いにくくなります。
- このシーンは必要か?
- このセリフは入れるべきか?
- この出来事は意味があるか?
判断基準は一つ。
「主人公の変化に関係しているか?」
関係していないなら、思い切って削っていい。
初心者がやりがちな勘違い
よくある勘違いがあります。
- すごい設定を考えなきゃ
- 意外な展開を入れなきゃ
- 複雑な話にしなきゃ
でも実際は逆です。
シンプルでも、人が変わっていればストーリーになる。
今日できる小さな練習
今日、できることはこれだけです。
- 好きな映画やドラマを1つ思い出す
- 主人公の「最初」と「最後」を書き出す
- 何が変わったかを一行で書く
それが書けたら、もう「ストーリー」を理解し始めています。
まとめ:ストーリーとは「人の変化」
この記事の要点です。
- ストーリーは出来事の数ではない
- 人がどう変わったかがすべて
- 観客が覚えているのは感情
- ストーリーは脚本の判断基準になる
脚本が書けないと感じたときは、テクニックではなく、「この人は何が変わる話なんだろう?」と立ち返ってみてください。

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