BS2(ブレイク・スナイダー・ビート・シート)の構成テンプレート配布『SAVE THE CATの法則 : 本当に売れる脚本術』
この記事は 2023年10月24日 に更新されました。
ブレイク・スナイダーはアメリカの脚本家です。彼は『SAVE THE CATの法則 : 本当に売れる脚本術』という脚本の書き方を伝えるハウツー本の作者として日本では知られています。
この本は、脚本家を目指す人にとって本当に大切なことばかりが書いてある良い本です。とくにBS2というテンプレートは、脚本家を目指す方なら知っておいて損はありません。
今回、そのBS2を手軽にはじめるためのテンプレートを用意しました。ご自由にダウンロードして脚本の執筆や勉強に役立ててください。
また、BS2とはなにか? BS2はどうやって使うの? という基本的な疑問にも答えます。
目次
BS2とはなにか?
BS2とは、「ブレイク(B)・スナイダー(S)・ビート(B)・シート(S)」の各単語の頭文字をつなぎ合わせた言葉です。単純につなげるとBSBSとなるところを、さらに縮めてBS2としています。
ブレイク・スナイダーは作者の名前ですが、ビート・シートという言葉にはピンとこない方もいるかもしれません。
ビートとは映画の部品のこと
彼の書いた本『SAVE THE CATの法則 : 本当に売れる脚本術』によると、映画とは、いくつかの部品が組み合わさって出来た時計のようなものだといいます。
その部品のことをビートといい、各ビートを書き出す紙のことをビートシートと名付けました。いわば脚本の設計図のような役割を持ちます。よく脚本は映画の設計図だと例えられることがありますが、ビートシートはそのさらに前段階の設計図だということです。
ビートは15種類
BS2のビートは15種類です。それらが決まった場所にキチンと配置されるかどうかで、映画の出来が左右されるといいます。ひいては、作品がヒットするかどうかにまで関係するというのです。
驚いたことに、ブレイク・スナイダーは、各ビートが起こる脚本のページ数まで指定しています。
例えば、最初の盛り上がるエピソードは脚本の25枚目に書くべきだ、という具合です。そこまで細かく指定することはないのではないか、と疑問に思う方もいるかも知れません。しかし、多くのヒット作品を例に挙げて、BS2の法則が当てはまると主張しているので、説得力があります。
BS2は執筆にも勉強にも役立つツール
BS2(ブレイク・スナイダー・ビート・シート)は、あなたが脚本を書くときに役立つことはもちろん、脚本力を身につけるべく勉強する際にも役立つツールです。
脚本を書くときの役立て方
脚本を書くとき、アイデアを思いついたからといって、いきなり脚本形式で書き出す人は少ないです。多くの場合、アウトライン(大枠)や構成を組むでしょう。
BS2があれば映画脚本に必要な要素とそれらを配置する場所は明確です。穴埋めをするように各ビートを埋めるだけで、アウトラインや構成はスムーズに完成します。
脚本を勉強するときの役立て方
脚本の書き方を勉強するとき、優れた作品を分解して研究することがあります。その映画の構成がどのように組まれているかを知ることは、脚本を書く力を上達させるためにも役立ちます。
それぞれのエピソードがどのような意味を持っているのかを考えBS2に落とし込む作業は、とても身になる勉強法ではないでしょうか。
いますぐBS2をはじめられる!資料を無料配布
BS2(ブレイク・スナイダー・ビート・シート)は、脚本を学ぶ人にとって、なくてはならないツールです。
脚本執筆に役立てたい、映画の研究に使ってみたい、と思った方のために、今回、15のビートを一覧表にまとめた資料を作りました。
本資料を利用すれば今すぐにBS2をはじめられます。下記画像を右クリックで保存してご活用ください。
また、各ビートにどのような要素が含まれるかを簡潔にメモしたシートも用意しました。BS2の各項目に何を書けばいいのか迷った方は、参考にしてください。
もちろん、より深くBS2(ブレイク・スナイダー・ビート・シート)を理解したい場合は、『SAVE THE CATの法則 : 本当に売れる脚本術』をご一読することをおすすめします。
SAVE THE CATの法則 : 本当に売れる脚本術
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