キャラクター設定(プロフィール)の作成に役立つ22の項目
この記事は 2023年10月24日 に更新されました。
脚本を書くためにはストーリーを考えます。テーマ決めも重要です。同様に、キャラクター作成にも注力しなければなりません。良いキャラクターは脚本全体を輝かせるでしょう。記事では、魅力的なキャラクターを作るために役立つ設定(プロフィール)の項目を22個紹介します。
目次
- 1 キャラクター設定(プロフィール)の作り方
- 1.1 キャラクター設定(プロフィール)01_名前
- 1.2 キャラクター設定(プロフィール)02_年齢
- 1.3 キャラクター設定(プロフィール)03_外見的特徴
- 1.4 キャラクター設定(プロフィール)04_出身地
- 1.5 キャラクター設定(プロフィール)05_住んでいる場所
- 1.6 キャラクター設定(プロフィール)06_家族構成
- 1.7 キャラクター設定(プロフィール)07_友達との関係
- 1.8 キャラクター設定(プロフィール)08_その他の重要な人間関係
- 1.9 キャラクター設定(プロフィール)09_異性との関係
- 1.10 キャラクター設定(プロフィール)10_仕事
- 1.11 キャラクター設定(プロフィール)11_服装(ファッション)
- 1.12 キャラクター設定(プロフィール)12_趣味
- 1.13 キャラクター設定(プロフィール)13_最高の長所
- 1.14 キャラクター設定(プロフィール)14_最低の短所
- 1.15 キャラクター設定(プロフィール)15_思考の柔軟性
- 1.16 キャラクター設定(プロフィール)16_性格
- 1.17 キャラクター設定(プロフィール)17_他人との関わり方
- 1.18 キャラクター設定(プロフィール)18_他者からの印象
- 1.19 キャラクター設定(プロフィール)19_脚本の途中で芽生える特徴
- 1.20 キャラクター設定(プロフィール)20_野心(目標)
- 1.21 キャラクター設定(プロフィール)21_そのキャラクターの重要ポイント
- 1.22 キャラクター設定(プロフィール)22_敵か味方か
- 2 子供のキャラクター設定(プロフィール)の作り方ポイント
- 3 まとめ
キャラクター設定(プロフィール)の作り方
ゼロからキャラクターを創造する際に大切なことは、読者(観客)の共感を得ることです。読者は、はじめから作り物だと感じる対象に対して、共感は示しません。共感を得るにはリアリティが必要です。以下に紹介する22の項目は、リアリティを生むためにも考えておいたほうが良い設定項目です。
- 01_名前
- 02_年齢
- 03_外見的特徴
- 04_出身地
- 05_住んでいる場所
- 06_家族構成
- 07_友達との関係
- 08_その他の重要な人間関係
- 09_異性との関係
- 10_仕事
- 11_服装(ファッション)
- 12_趣味
- 13_最高の長所
- 14_最低の短所
- 15_思考の柔軟性
- 16_性格
- 17_他人との関わり方
- 18_他者からの印象
- 19_脚本の途中で芽生える特徴
- 20_野心(目標)
- 21_そのキャラクターの重要ポイント
- 22_敵か味方か
それでは、キャラクター設定(プロフィール)の項目を一つずつ解説します。
キャラクター設定(プロフィール)01_
名前
名前はキャラクターを識別するためだけに存在するわけではありません。名は体を表すという言葉通り、キャラクター設定の核になる部分であるため、慎重に決めてください。ただし、あまり理屈っぽくならず、直感に頼ると良いでしょう。また、脚本など映像化が前提の場合、発音のしやすさや聞き取りやすさも重要です。実際に自分で声に出して確認してください。
キャラクター設定(プロフィール)02_
年齢
年齢はキャラクタープロフィールのなかで重要な要素の一つです。年齢によって喋り方や性格、知識レベルや思考傾向が異なります。10代、20代と大雑把に設定するより、ジャストの年齢を決めるとリアリティが生まれるでしょう。
キャラクター設定(プロフィール)03_
外見的特徴
長身、短足、金髪、肥満などの外見的特徴はキャラクター設定上、不可欠です。頬に十字傷があったり、隻腕だったりといった大きな特徴がなくとも、作者はキャラクターを区別できなければなりません。
キャラクター設定(プロフィール)04_
出身地
キャラクターの出身地が読者と同じであれば、それだけで共感を得られるでしょう。『探偵はBARにいる』(北海道)、『フラガール』(福島県)、『海街diary』(神奈川県)など、地域性を全面に出した映画はたくさんあります。ただし、必ずしも物語の舞台とキャラクターの出身地が同一である必要はありません。
キャラクター設定(プロフィール)05_
住んでいる場所
千葉県松戸市に住むキャラクターと、ニューヨークに住むキャラクターでは、根本的な人物像が異なります。キャラクターにとって住んでいる場所は重要なのです。貧民層か、高級住宅街か、集合住宅か、ぽつんと一軒家か、キャラクターのプロフィールに書き加えてください。
キャラクター設定(プロフィール)06_
家族構成
どのような家族構成のなかで成長したかによって、キャラクターの性格付けは変化します。大家族、母子(父子)家庭、天涯孤独、一人っ子、養子などなど。主となるキャラクターと他の家族との関係も補足的に書き加えておくと良いでしょう。
キャラクター設定(プロフィール)07_
友達との関係
家族と肩を並べるほどキャラクターの人格形成に影響を与えるのが友達です。幼少期から学生時代、社会人、老後といったその時時のシーンで、どのような友達と付き合いがあったかを設定してください。
キャラクター設定(プロフィール)08_
その他の重要な人間関係
友達の他にも、キャラクターの人生に大きな影響を与える人物は存在しえます。例えば教師や会社の上司など。良い影響ばかりではなく、悪い影響を与える人物も対象です。
キャラクター設定(プロフィール)09_
異性との関係
初めて恋人関係になった相手はだれか、またそれはいつなのか。どのような恋愛体験、性体験を経ているのかをキャラクター設定時に考えることは、深みのある人物形成に役立ちます。
キャラクター設定(プロフィール)10_
仕事
仕事はキャラクターの生活を下支えする基盤です。同時にキャラクタープロフィールをシンプルに伝える際に役立ちます。警官であれば謹厳実直、泥棒であれば反社会的というイメージは誰もが持つ固定観念です。これを利用するとキャラクターにギャップを生じさせられるでしょう。
キャラクター設定(プロフィール)11_
服装(ファッション)
キャラクター設定では、どのような服装を好むかという情報も重要です。優等生が放課後になるとギャルファッションに身を包んでいれば、興味深い設定のひとつとして際立ちます。
キャラクター設定(プロフィール)12_
趣味
オフタイムをどのように過ごすかという情報を決めておくと、キャラクタープロフィールはリアリティを生みます。一日中ひとりで読書をするキャラクターとクラブで踊り明かすキャラクターでは、物事の考え方も異なるはずです。
他にも、人に言えない趣味を抱えていればキャラクターの厚みを増します。読者だけがその情報を知ることになれば、秘密を共有することになり共感も強くなるでしょう。
キャラクター設定(プロフィール)13_
最高の長所
自分の長所を聞かれると上手に答えられないものですが、創造したキャラクターの長所であれば客観的に述べることが出来るのではないでしょうか。人に優しい、超能力を持っている、向上心が強いなど、様々な長所が思い浮かぶかもしれませんが、その中でも最高の長所を抜き出してください。
キャラクター設定(プロフィール)14_
最低の短所
長所が存在する以上、短所も備わっているはずです。実際には関わり合いになりたくないと思うほど、最低な短所を書き出してください。長所や短所は表裏一体です。どちらも存在することで初めてフィクションのキャラクターにリアリティが生まれます。そのため遠慮なく短所を見つけましょう。
キャラクター設定(プロフィール)15_
思考の柔軟性
脚本の物語では常にドラマチックな出来事が畳み掛けるようにキャラクターを襲います。その時、そのキャラクターは思考停止をして頑として受け入れないか、それとも未知の情報を受け入れて咀嚼し、新たな道を模索するのか。あなたの創作したキャラクターの思考の柔軟性はどの程度でしょうか。
キャラクター設定(プロフィール)16_
性格
怒りっぽい性格、冷静な性格、飽きっぽい性格など。人間の性格は様々な要素が絡み合っており、とても一言では言い表せられません。しかしここでは、最も代表する性格を一言で表してください。その性格付けをきっかけとして、キャラクターの行動が定まることもあります。
キャラクター設定(プロフィール)17_
他人との関わり方
キャラクターのアウトラインを形成する際、他者との関わり方を意識することは重要です。創造したキャラクターは他者に積極的に関わる人物か、それとも一歩引いて接触を拒むタイプか。電車では率先して席を譲るか、優先席のそばにすら近づかないか。人間を憎んでいるか、愛しているか、犬しか愛せないか。
キャラクター設定(プロフィール)18_
他者からの印象
第三者がキャラクターを見たときにどのような印象を抱くかを考えましょう。虫も殺せないほどの臆病者であっても、強面で明らかにヤ○ザのような人物もいます。大抵の場合、他者からの印象は本質とのギャップを生むものです。
キャラクター設定(プロフィール)19_
脚本の途中で芽生える特徴
脚本に登場するキャラクターは、ストーリーが進むことで人間的な変化をもたらします。成長と言っても良いでしょう。これは主人公など中心的なキャラクターにみられる傾向です。それはどのような変化で、結果としてどのような特徴を備え付けることになるか、キャラクター設定時に決めておきます。
キャラクター設定(プロフィール)20_
野心(目標)
キャラクターが抱く目標はなにか。これは脚本のテーマともシンクロするべき要素です。生命の危機を回避したいのか、大金持ちになりたいのか、最終的な目標、野心を決めてください。
キャラクター設定(プロフィール)21_
そのキャラクターの重要ポイント
「どんな人物?」と聞かれたときに一言で説明できるほど明確なキャラクターであることが理想です。そのためには、該当するキャラクターを言い表す重要ポイントを理解しなければなりません。世界の救世主となる男、犬を殺された復讐として組織を壊滅させる殺し屋など。
キャラクター設定(プロフィール)22_
敵か味方か
そのキャラクターは、敵か味方か。読者から好かれるキャラクターか、嫌われるキャラクターかを決めます。また、その理由も明確にするべきです。
子供のキャラクター設定(プロフィール)の作り方ポイント
上記で紹介した22個のキャラクター設定(プロフィール)項目は、基本的に大人のキャラクターを想定しています。子供のキャラクター設定を書く場合は、「仕事」の代わりに「学校」に関する項目を追加すると良いでしょう。
例えば、スクールカーストという言葉からわかるように、教室内ではグレードによって棲み分けができているかもしれません。また、得意な教科や部活への取り組み方、恋人の有無なども考慮すべきです。
他にも、子供の年が幼いほど家族との関わり合いが強い傾向があります。その際は、家族に関するプロフィール項目を充実させることで、子供のキャラクター像が浮き彫りになるでしょう。
まとめ
脚本にとってキャラクターは物語をすすめる核です。読者はストーリーに共感するのではなく、キャラクターに共感します。そのため、キャラクター設定(プロフィール)の構築は、決して手が抜けません。上記を参考にして魅力的なキャラクターを作ってください。
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