10月26日(月)21時からWOWOWプライムで放送される映画「禍禍女」で、内藤瑛亮さんは脚本を担当しています。内藤さんは映画監督として知られる一方、自作だけでなく他の監督作品でも脚本を手がけてきた人物です。
「禍禍女」は、ゆりやんレトリィバァさんの長編映画初監督作です。恋愛感情が狂気へ変わっていく物語を、内藤さんが脚本としてどのように支えたのかを考えるために、今回の担当、経歴、代表作、これまでの作品で扱ってきたテーマを整理します。
10月26日放送「禍禍女」での担当
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 放送日時 | 2026年10月26日(月)21:00〜 |
| 放送局 | WOWOWプライム |
| 作品 | 禍禍女 |
| 担当 | 脚本 |
| 監督 | ゆりやんレトリィバァ |
| 主演 | 南沙良 |
K2 Picturesの公式ページでは、「禍禍女」の脚本として内藤瑛亮さんの名前が掲載されています。WOWOW公式でも、監督はゆりやんレトリィバァさん、脚本は内藤さんと明記されています。
物語の中心は、美大生の上原早苗です。早苗は同じ大学の増村宏にひそかな思いを寄せていますが、宏には恋人がいます。そこへ「好きになられたら死ぬまで逃れられない」という“禍禍女”の都市伝説が入り込み、恋心が次第に不穏な方向へ膨らんでいきます。
ゆりやんさんの恋愛体験や感情をもとにした企画を、一本の映画として場面や人物関係へ落とし込む役割を担ったのが脚本です。内藤さんの過去作にも、強い感情を抱えた人物が追い詰められていく作品が多く、「禍禍女」との接点が見えます。
内藤瑛亮さんの経歴
K2 Pictures公式のスタッフ紹介によると、内藤瑛亮さんは1982年生まれ、愛知県出身です。映画美学校フィクションコース11期を修了し、特別支援学校で教員として働きながら自主映画を制作していました。
教員を退職した後は、映画監督・脚本家として本格的に活動しています。初期の代表作「先生を流産させる会」以降、「パズル」「ライチ☆光クラブ」「ミスミソウ」「許された子どもたち」「毒娘」など、少年少女の暴力や孤立、加害と被害の境界を扱う作品を多く手がけてきました。
JFDBでは、「先生を流産させる会」「高速ばぁば」「パズル」「ライチ☆光クラブ」「ミスミソウ」「許された子どもたち」「毒娘」などの監督歴が確認できます。また「ホムンクルス」などでは脚本スタッフとして参加しており、監督と脚本の両方の立場を経験してきたことがわかります。
テレビドラマでも活動しており、K2 Pictures公式では「高嶺のハナさん」「DORONJO」「降り積もれ孤独な死よ」などの監督歴が紹介されています。映画だけでなく連続ドラマでも演出を担当し、媒体をまたいで仕事を続けています。
代表作と扱ってきたテーマ
内藤さんの作品歴を見ると、若者が罪を犯すまでの過程や、その後に残る責任を繰り返し扱っていることがわかります。「先生を流産させる会」では実際の事件に着想を得た題材を映画化し、その後も少年少女の暴力や集団心理を描く作品を制作してきました。
「許された子どもたち」は、いじめや少年事件に関わる複数の事象を調べたうえで、一つの事件だけを再現するのではなく、多面的な問題を内包するフィクションを目指して作られた作品です。INTROのインタビューでは、共同脚本者と文献を読み、問題点が現れるエピソードを挙げて脚本へ反映したことを語っています。
この姿勢からは、強い題材を単なる刺激として扱うのではなく、背景にある構造や人間関係を調べたうえで物語へ組み込もうとしていることがわかります。事件や社会問題を扱う作品では、題材の強さだけに頼らず、なぜその人物がその行動に至ったのかを積み重ねる作りが重要になります。
脚本家・監督としての仕事ぶり
内藤さんは、脚本だけを書く場合と、自ら監督も担当する場合の両方を経験しています。そのため、台本上の面白さだけでなく、実際に撮影できる場面としてどう成立させるかを考えながら脚本を組み立てる視点を持っていると考えられます。
「許された子どもたち」のインタビューでは、過去作に対して受けた批判を振り返り、自分が気づいていなかった視点を反省したことも話しています。作品を出した後の反応を無視するのではなく、その批判を次の企画や人物の描き方に反映しようとしている点は、長く創作を続けるうえで印象的です。
また、原作ものでは原作の暴力性だけではなく、その背景にある繊細な感情に目を向けています。「ミスミソウ」に関するインタビューでは、暴力的な出来事の奥にある感情に惹かれたことを語っています。強烈な場面を見せることが目的ではなく、そこへ至る人物の感情が作品の核になっています。
「禍禍女」でも、恋愛感情そのものが恐怖へ変わっていくため、人物の感情とジャンルを結びつける脚本が必要です。ホラーの仕掛けを先に並べるのではなく、主人公の恋心が強まるにつれて不穏さも強くなる流れを作ることが、作品全体の説得力につながると考えられます。
「禍禍女」の共演者・スタッフ
監督はゆりやんレトリィバァさんです。主演の南沙良さんが上原早苗を演じ、前田旺志郎さんが増村宏、アオイヤマダさんが宏の恋人・望月瑠美を演じます。
このほか髙石あかりさん、九条ジョーさん、鈴木福さん、斎藤工さん、田中麗奈さんらが出演しています。WOWOW公式では、笑い、恋愛映画のような切なさ、予測不能な恐怖が同居する作品として紹介されています。
脚本家は、こうした登場人物それぞれの役割を整理し、主人公との距離を場面ごとに変えていきます。早苗の感情を一人の独白だけで説明するのではなく、周囲との関係の変化として見せることが、映画の緊張感につながります。
脚本志望者が学べる点
内藤瑛亮さんの仕事から学べる一つ目の点は、題材を調べたうえでフィクションへ組み直す姿勢です。「許された子どもたち」では、複数の少年事件やいじめに関する情報を調べ、共同脚本者と論点を整理して脚本へ反映しています。
実際の出来事に着想を得る場合、現実の事件をそのまま写すだけではなく、何を問題として描きたいのかを整理する必要があります。資料を集め、人物や出来事を再構成して一つのドラマにする過程は、社会的な題材を扱う脚本を書くときの参考になります。
二つ目は、強い出来事の前に人物の感情を置くことです。「ミスミソウ」でも「禍禍女」でも、暴力や恐怖だけでなく、その背景にある孤立、恋愛、執着などが人物を動かします。観客が人物の感情を追えるようにしておくことで、極端な展開でも単なる見世物になりにくいと考えられます。
三つ目は、批判や異なる視点を次の創作に取り込む姿勢です。内藤さんは過去作への批判を振り返り、自分に欠けていた視点を認めたうえで、その後の作品で別の角度から問題を考えています。脚本を書き続ける人にとって、作品への反応を次の題材や人物造形へつなげる姿勢も大切な学びになります。
参考にした情報
- K2 Pictures公式「禍禍女」スタッフ紹介
- WOWOW公式「禍禍女」
- JFDB「内藤瑛亮」
- TST-MOVIE「許された子どもたち」内藤瑛亮監督インタビュー
- INTRO「内藤瑛亮監督インタビュー」
よくある質問
内藤瑛亮さんは「禍禍女」で何を担当していますか?
脚本を担当しています。監督はゆりやんレトリィバァさんです。
内藤瑛亮さんの代表作は何ですか?
監督作には「先生を流産させる会」「ミスミソウ」「許された子どもたち」「毒娘」などがあります。脚本では「ホムンクルス」などにも参加しています。
内藤瑛亮さんは映画監督でもありますか?
はい。脚本家としてだけでなく映画監督として多くの作品を手がけています。テレビドラマの演出経験もあります。
内藤瑛亮さんはどのような題材を多く扱っていますか?
少年少女の暴力や孤立、加害と被害、社会の中で追い詰められる人物などを扱った作品が多く、実際の事件や社会問題を調べてフィクションへ再構成する作品もあります。
まとめ
10月26日21時からWOWOWプライムで放送される「禍禍女」で、内藤瑛亮さんは脚本を担当しています。映画監督として「ミスミソウ」「許された子どもたち」などを手がけ、脚本家としても複数の作品に参加してきた人物です。
これまでの仕事を見ると、強烈な出来事だけでなく、その背景にいる人物の感情や社会的な構造を調べて物語へ落とし込んでいます。「禍禍女」では、恋愛感情が恐怖へ変わる過程に注目すると、脚本が人物の感情とホラーの仕掛けをどう結びつけているかを考える手がかりになります。

コメント