新人シナリオコンクール(大伴昌司賞)の受賞作から傾向を学ぶ【無料シナリオ】

この記事は 2023年10月24日 に更新されました。

日本初のシナリオコンクールとして1951年(昭和26年)に発足し、その後に発展した新人シナリオコンクールは、新人脚本家の登竜門として有名です。

また、2011年(平成3年)には、それまでシナリオ講座内で行われていた大伴昌司賞も統合され、現在の形になりました。

新人シナリオコンクール(大伴昌司賞)での受賞を狙う方は、過去の受賞作からその傾向を学ぶことが可能です。本記事を参考にして対策を練ってください。

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目次

第30回新人シナリオコンクール(大伴昌司賞)の受賞作品及び最終候補作品

佳作【かたゆき】矢島あき

  • 脚本タイトル:かたゆき
  • 作者:矢島あき
  • 外部:かたゆきの脚本を読む(PDF)

昭和63年の冬、富山県内の高校に通う戸川柾(18)は東京での大学進学を控えていた。戸川建設を経営する父の泰寿(48)は市会議員を務めており、母の多恵子とともに近所の評判を常に気にしている。

第30回新人シナリオコンクール_佳作作品【かたゆき】のあらすじ
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最終候補【追憶の空を翔べ】加藤淑人

  • 脚本タイトル:追憶の空を翔べ
  • 作者:加藤淑人
  • 外部:追憶の空を翔べの脚本を読む(PDF)

大正十年。とある食堂で、浮浪者風の男とやくざ者が喧嘩となり、警察に捕まる。偶然、居合わせた、民間飛行練習所を経営する岩城は、男の落とした十字勲章を拾い、第一次大戦中に仏空軍で義勇兵として活躍した友人の杉野に見せる。

第30回新人シナリオコンクール(大伴昌司賞)_最終候補作品【追憶の空を翔べ】のあらすじ

最終候補【アウェイキング】澤田サンダー

  • 脚本タイトル:アウェイキング
  • 作者:澤田サンダー
  • 外部:アウェイキングの脚本を読む(PDF)

1990年代終わりに日本各地で爆弾テロを起こした宗教団体「天の音」の教祖である岸田慎之介には、三人(長男ケイトク、長女アヤカ、末娘ミレイ)の子供達がいた。

第30回新人シナリオコンクール(大伴昌司賞)_最終候補作品【アウェイキング】のあらすじ
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最終候補【まれびとノ骨】なないろみほ

  • 脚本タイトル:まれびとノ骨
  • 作者:なないろみほ
  • 外部:まれびとノ骨の脚本を読む(PDF)

小林リン(25)は、北海道の北に位置する相端村(あいばしむら)に、弟の小林悠人とともに訪れる。失踪したリンの婚約者、清水栄一を探すためである。

第30回新人シナリオコンクール(大伴昌司賞)_最終候補作品【まれびとノ骨】のあらすじ

最終候補【欷歔(ききょ)】須賀玄

  • 脚本タイトル:欷歔(ききょ)
  • 作者:須賀玄
  • 外部:欷歔(ききょ)の脚本を読む(PDF)

第二次世界大戦中、助産婦になるという夢を持ち京城府(現ソウル)にある京城帝国大学に通っていた汐川千鶴子。実習中に泣いてしまうほど感情表現が豊かな千鶴子は、何でも器用にこなせる月本照子を頼りにしていた。

第30回新人シナリオコンクール(大伴昌司賞)_最終候補作品【欷歔(ききょ)】のあらすじ
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最終候補【崩壊のスタンダール】梅澤祐典

新型コロナ禍の終息した数年先の近未来。姉のリンから進路選択を迫られたボンヤリ女子高生のハルカは将来の不安と姉への不満と自分への自信の無さから内心おおいに揺れていた。

第30回新人シナリオコンクール(大伴昌司賞)_最終候補作品【崩壊のスタンダール】のあらすじ

最終候補【その結末を、あなたに】増田悠

真面目な性格だけが取り柄の会社員、小野寺航一。彼との張り合いのない生活に妻も愛想を尽かし、中学生の息子を連れて家を出て行った。そんな孤独な中年男がある日、がんで余命三ヶ月の宣告を受ける。

第30回新人シナリオコンクール(大伴昌司賞)_最終候補作品【その結末を、あなたに】のあらすじ
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最終候補【殺さんように生きてきた】岡田寛司

画家・堀光男は、人生の大半を、子を失った人々のために「冥婚」を描くことに費やしていた。現在、六十歳。母・キヨの願いも虚しく、独身のままだ。

第30回新人シナリオコンクール(大伴昌司賞)_最終候補作品【殺さんように生きてきた】のあらすじ

最終候補【どうした、逃げろ、ちょっとそこまで】弥重早希子

横山雄次(34)は、平凡な書店員の男だった。妻・雪子(36)と結婚したのは3年前。近所や職場でもおしどり夫婦と有名で、平凡ながら幸せな毎日を送っていた。

第30回新人シナリオコンクール(大伴昌司賞)_最終候補作品【どうした、逃げろ、ちょっとそこまで】のあらすじ
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最終候補【白いカラスと女たち】村松直

上原静子(32)は夫から一方的に別れを告げられ、息子・純(6)を連れて地元に戻る。しかし、母・澄江(65)は精神を病み、養護施設に入っていた。

第30回新人シナリオコンクール(大伴昌司賞)_最終候補作品【白いカラスと女たち】のあらすじ
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第29回新人シナリオコンクール(大伴昌司賞)の受賞作品及び最終候補作品

佳作【土の詩、水の詩】髙橋淳

  • 脚本タイトル:土の詩、水の詩
  • 作者:髙橋淳
  • 外部:土の詩、水の詩の脚本を読む(PDF)

大相撲史上、不滅の金字塔といわれる70連勝を記録した往年の大横綱豊乃花。この連勝を止めたのが当時若手力士だった若ノ波こと阿木幸男である。若ノ波はその後番付を上げ横綱に昇進するが、ケガの影響で精彩を欠き引退を強いる師匠と対立した挙句、事実上破門されて不本意な形で角界を去った。

第29回新人シナリオコンクール_佳作作品【土の詩、水の詩】のあらすじ
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最終候補【エリニュスの教壇】キイダタオ

  • 脚本タイトル:エリニュスの教壇
  • 作者:キイダタオ
  • 外部:エリニュスの教壇の脚本を読む(PDF)

中学時代にいじめに遭った経験のある狩谷修吾は、かつての自分のように苦しんでいる若者を救いたいという気持ちで中学教師になった。しかし現在、生徒たちに手を焼き、過酷な現実に直面していた。

第29回新人シナリオコンクール(大伴昌司賞)_最終候補作品【エリニュスの教壇】のあらすじ

最終候補【暗い朝食のメニュー】中川 剛章

栗橋貞子はソロのバイオリニストとして活躍していた。しかしその陰には、師匠で名バイオリニストでもある妻坂竜の力があった。妻坂は息のかかったマネジメント会社に貞子をプロモートさせながら、マネージャー気取りで貞子に寄り添い、男女の関係を強い続けてきた。

第29回新人シナリオコンクール(大伴昌司賞)_最終候補作品【暗い朝食のメニュー】のあらすじ

第28回新人シナリオコンクール(大伴昌司賞)の受賞作品及び最終候補作品

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佳作1位【幸福なLINE】守田悠人

  • 脚本タイトル:幸福なLINE
  • 作者:守田悠人
  • 外部:幸福なLINEの脚本を読む(PDF)

路面電車走る、愛知県豊橋市。そこに生きる、高校生の男女(哲、樹里)、出稼ぎ二世のブラジル人男女(エドアルド、ソニア)、身体を商売道具にしている女(静江)、派遣アルバイトの男(清水)、そしてそれらの家族。関わりの無かった彼らの人生が、七日後に催される『豊橋まつり』に向かって錯綜する。

第28回新人シナリオコンクール_佳作1位作品【幸福なLINE】のあらすじ

佳作2位【春だったね】福岡直大

  • 脚本タイトル:春だったね
  • 作者:福岡直大
  • 外部:春だったねの脚本を読む(PDF)

春休み。実家に帰省している浩二は大阪の片田舎にある芸術大学で映画の脚本を学んでいる。過保護な母の景子は浩司にしつこく将来の事を聞く。浩司はまるで生活にやる気がないのだ。

第28回新人シナリオコンクール_佳作2位作品【春だったね】のあらすじ
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特別賞 大伴昌司賞 佳作【become a mother】齋藤紀子

  • 脚本タイトル:become a mother
  • 作者:齋藤紀子
  • 外部:become a motherの脚本を読む(PDF)

広島市近郊の、とある小さな町に暮らす、とある家族の物語。頑固一徹な父親(川元正蔵・71)、従順なだけが取り柄の母親(照江・67)と暮らす川元逸子(いつこ・38)が、この物語の主人公だ。

第28回特別賞 大伴昌司賞_佳作受賞作品【become a mother】のあらすじ

最終候補【おんな一人で】奥康

  • 脚本タイトル:おんな一人で
  • 作者:奥康
  • 外部:おんな一人での脚本を読む(PDF)

昭和7年11月、夫・貢(36)に夭逝された奥本幸江(29)が遺児・保(8)と武(2)と、貢の実家の大阪府能勢町に戻ると、貢(養子)の嫁を身内から貰えなかった姑・とめ(50)との確執が始まる。

第28回新人シナリオコンクール(大伴昌司賞)_最終候補作品【おんな一人で】のあらすじ
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最終候補【スイッチ】山田明

  • 脚本タイトル:スイッチ
  • 作者:山田明
  • 外部:スイッチの脚本を読む(PDF)

藤村喜美子は、自分が勤める産科医院において、産まれてきた子どもを意図的にすり替えるという犯罪行為で逮捕された。その瞬間の隠しカメラの映像が公開され、世間は大騒ぎになった。

第28回新人シナリオコンクール(大伴昌司賞)_最終候補作品【スイッチ】のあらすじ

最終候補【土に還る】増沢由美子

  • 脚本タイトル:土に還る
  • 作者:増沢由美子
  • 外部:土に還るの脚本を読む(PDF)

広島土砂災害を取材中のテレビ局記者彩が 土から流れ出た骨と遭遇する。 上司の反対を振り切って骨の持ち主を探す彩 とカメラマン。 多数の犠牲者を出した被災地でしつこく取 材する彩を周囲の皆はバチアタリと避けるが 彩はあきらめない。

第28回新人シナリオコンクール(大伴昌司賞)_最終候補作品【土に還る】のあらすじ
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最終候補【宇宙人はここにいる!】津田純子

売れないダンサーの森山茂子(33)は、兄の森山空(36)と亡き祖母の家で同居生活を続けている。宇宙が大好きな空は、その想いが災いして折角入った大学も中退し、今はラーメン『翁』で店員として働いている。

第28回新人シナリオコンクール(大伴昌司賞)_最終候補作品【宇宙人はここにいる!】のあらすじ

最終候補【さよならガール】山本桟敷

  • 脚本タイトル:さよならガール
  • 作者:山本桟敷
  • 外部:さよならガールの脚本を読む(PDF)

文香は装丁デザインの会社に転職したばかりの31歳。皮肉にも自炊【電子書籍化】業者で夜はバイト。元同僚・亮介と体だけの気楽な関係を続けながらも、迫る実家へのUターンの期限。うまくいかない仕事に悩む日々だ。

第28回新人シナリオコンクール(大伴昌司賞)_最終候補作品【さよならガール】のあらすじ

最終候補【冬が来る。眠る準備をしよう】牧圭一

花村リサ(七)は母の律子をガンで亡くし、ショックを受けていた。父で大学教授の花村啓造(四五)はそんなリサを慰める為に、獣医の園田徹(三二)に飼育を依頼していた仔グマのマリーをリサに見せる。

第28回新人シナリオコンクール(大伴昌司賞)_最終候補作品【冬が来る。眠る準備をしよう】のあらすじ
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第27回新人シナリオコンクール(大伴昌司賞)の受賞作品及び最終候補作品

佳作受賞【アトミック家族】山中貴裕

  • 脚本タイトル:アトミック家族
  • 作者:山中貴裕
  • 外部:アトミック家族の脚本を読む(PDF)

大阪府高槻市にハリボテのように一つ建っているタワーマンション。今日もマンションの中では「”何階”の誰々さん」と”階差別”が繰り広げられている。その上層階、21階に住む“普通の家族”中山家。

第27回新人シナリオコンクール(大伴昌司賞)_佳作受賞作品【アトミック家族】のあらすじ

準佳作受賞【レンゲよ、眠れ】吉次貴子

  • 脚本タイトル:レンゲよ、眠れ
  • 作者:吉次貴子
  • 外部:レンゲよ、眠れの脚本を読む(PDF)

卒業式が近い日。中学三年の委員長、早川千尋は朝礼時に貧血で倒れ、真中龍之介に抱きとめられる。送ってもらうことになる。

第27回新人シナリオコンクール(大伴昌司賞)_準佳作受賞作品【レンゲよ、眠れ】のあらすじ

準佳作受賞(大伴昌司賞)【あなたがいるなら】佐藤洋一

  • 脚本タイトル:あなたがいるなら
  • 作者:佐藤洋一
  • 外部:あなたがいるならの脚本を読む(PDF)

性同一性障害の涼介は、男性として画廊に勤務している。同居の恋人、雅道は庭師でバイセクシャル。涼介は展示会で、デザイナーで聴覚障害者の礼奈と出会い、意気投合する。

第27回新人シナリオコンクール(大伴昌司賞)_準佳作(大伴昌司賞)作品【あなたがいるなら】のあらすじ

最終候補【櫻花(おうか)の約束】富樫久美子

坂田年蔵(としぞう)(90)は坂田工業(株)の会長。裸一貫から今の会社を興した創業者である。社長職は長男の修蔵(62)に譲っている。孫やひ孫にも恵まれ、年齢にしては健康でもある。

第27回新人シナリオコンクール(大伴昌司賞)_最終候補作品【櫻花(おうか)の約束】のあらすじ

最終候補【初めての】土屋祥子

  • 脚本タイトル:初めての
  • 作者:土屋祥子
  • 外部:初めてのの脚本を読む(PDF)

ヘルパーの清水優人は、初めての利用者である佐倉豊子と心を通わせていく。しかし、認知症である豊子は食材を買いすぎるため清水が腐りそうなものを持って帰り、また豊子が強引に渡してくる千円を拒否できず、受け取っていた。

第27回新人シナリオコンクール(大伴昌司賞)_最終候補作品【初めての】のあらすじ

最終候補【ぼろ公園のタイムマシン】宮崎洋平

高校2年生の日野晋。熱中していることも将来やりたいこともなく、放課後はゲーセンに通いながら、だらだらとすごしていた。

第27回新人シナリオコンクール(大伴昌司賞)_最終候補作品【ぼろ公園のタイムマシン】のあらすじ

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