プロの脚本家は、どう考え、どのような手順で執筆しているのか。彼らのブログを読むことで、その一端を垣間見ることができます。
作品からではなく、何気ない日常から「脚本家としてのマインド」を感じ取ってください。
脚本家として活動を続けてきた人たちのブログには、作品からは伝わらない執筆の進め方や日々の気づきが書かれています。この記事では、大石静さん、尾崎将也さん、秦建日子さん、田渕久美子さんという4人の脚本家のブログを取り上げ、それぞれどのような作品を手がけ、ブログでどんな情報を発信しているのかを紹介します。
目次
脚本家・大石静のブログ

脚本家・大石 静(おおいし しずか)さんは、1980年代から現代に至るまで、テレビドラマの脚本家として活躍しています。主に恋愛ドラマやホームドラマを手がけてきました。
ブログ「静の海」は「~1999.10.14 START~」と明記しており深い歴史が感じられます。(記事自体は2006年01月分から読めます)
主に日常系、脚本などお仕事に関することを綴られているようです。
2024年のNHK大河ドラマでも吉高由里子主演『光る君へ』の脚本を担当することが報じられましたね。
『長男の嫁』『家売るオンナ』など、家庭もしくは社会で輝く女性を描くことに定評があります。また、連続テレビ小説『ふたりっ子』『オードリー』、大河ドラマ『功名が辻』の脚本を執筆したことでも有名です。
『コントレール~罪と恋~』では情緒あふれる恋愛を描きました。最近ではクドカンとの共同脚本として話題になった『離婚しようよ』も興味深いです。映画脚本は多くありませんが『まぼろしの邪馬台国』などの話題作も手掛けています。
原作小説からテレビドラマにまで発展した『四つの嘘』では小説家としての才能も発揮しています。
◆脚本家・大石静のブログ 「静の海」
脚本家・尾崎将也のブログ

尾崎 将也(おざき まさや)さんは、『Age35』『結婚できない男』などのヒットドラマを生み出した脚本家です。トレンディドラマのほかにも『赤ひげ』などの骨太ヒューマンドラマも手がけています。
個人的には『特命係長只野仁』が好きです。この作品は映画化もされました。
脚本家・尾崎将也さんはブログにて、ストーリー作りのヒントや主人公の在り方、初心者向けにテーマの選び方などを発表しています。脚本家を目指している方にとっては、とても有意義でありがたい情報です。
プロの脚本スキルを身につけたい人は、頻繁に閲覧することをオススメします。また、映画分析なども行っているので楽しく読み進めることができるでしょう。
例えば、こうしたブログを読んで「すごい、自分には無理だ」と感じて終わってしまうのはNG例です。良い例は、プロがどのようなタイミングで執筆しているのか、どんな悩みを抱えているのかを観察し、自分の執筆ペースや考え方に取り入れられる部分を見つけることです。プロも完成までに悩みながら書いているとわかるだけで、自分の執筆に向き合う気持ちが変わってきます。
◆脚本家・尾崎将也のブログ「MASAYA OZAKI OFFICIAL BLOG」
※最近ではnoteにて情報を発信されているようです。
脚本家・秦建日子のブログ

秦 建日子(はた たけひこ)さんは、「HERO」「ドラゴン桜」「アンフェア」など、たくさんのヒットドラマを生み出してきた脚本家です。また、「推理小説」「殺人初心者」など小説も出版しており、作家としても活動しています。
ブログでは、ご自身の舞台告知や作品の紹介が多いようです。脚本家・秦建日子の最新情報を詳しく知りたい方に適しています。
秦建日子よりご報告です。という記事では、「もっと正直かつ赤裸々なブログにしたい」「この春からスタートした新作小説・映画・戯曲・更に別の形での新しいチャレンジについての具体的なあれこれ」「これから作家・演出家・監督として食べていきたい人たちが知りたいだろうお金の話」など興味深いテーマについて書いてくれそうなので楽しみですね。
脚本家としてテレビ業界に携わってきた歴史が長いので、とても有益な情報を得ることができます。さらに、作家としても、ミステリーのほかにライトノベルも手がけています。さまざまな種類の本を出版していますので、クリエイターに興味がある方におすすめのブログです。
脚本家・田渕久美子のブログ

田渕 久美子(たぶち くみこ)さんは、連続テレビ小説「さくら」や、大河ドラマ「篤姫」「江~姫たちの戦国~」の脚本を書いたことで知られています。
また、「ナースステーション」「女神の恋」「定年女子」など、女性が主人公の脚本を多く手がけています。
ブログサービスは停止されたようですが、過去の記事は閲覧できます。(2023-06-16現在)その記事によると自分の脚本が放映された時の感想なども書いています。演出に違和感があったこと、無事に最終回を迎えられて安堵したことなど、正直な心情が綴られていますので興味深く読めるでしょう。
さらに、脚本の一部をブログにアップしたり、出演者たちとの記念写真なども紹介しています。主人公を女性にした恋愛ドラマやお仕事ドラマなどの脚本を書きたいなら、田渕久美子のブログをチェックしてみましょう。
※現在はオンラインサロン「毎日が大河!」で情報発信をされているようです。近況やエッセイ的な文章、シナリオ指導に関するコンテンツも発信されているようです。ご興味がある方はチェックしてください。
脚本家のブログを読むことに関するよくある質問
Q. 脚本家のブログを読むメリットは何ですか?
完成した作品だけでは見えない、執筆の進め方や日々の思考、プロとしての悩みや工夫を知ることができます。作品の完成度だけでなく「どうやってそこに至ったか」を知ることは、自分の執筆にも役立ちます。
Q. ブログの内容を自分の脚本にどう活かせばいいですか?
単に情報として読むだけでなく、紹介されている考え方や習慣のうち、自分にも取り入れられそうなものを1つ選んで実際に試してみることをおすすめします。
Q. ブログが更新されていない、サービスが終了している場合はどうすればいいですか?
多くの脚本家は、ブログからnoteやオンラインサロンなど別の媒体に発信の場を移しています。過去の記事が読める場合は、そこから当時の考え方を知ることができますし、現在の発信先を探してみるのもよいでしょう。
まとめ
脚本家のブログには、作品からは見えない「考え方」や「日常」が詰まっています。脚本家として活動する人たちも、最初は同じように悩みながら執筆を重ねてきました。今回紹介した4人のブログを覗いてみて、自分の執筆に活かせるヒントを見つけてみてください。
脚本の書き方をさらに学べる本
脚本の基本をさらに深く学びたい方には、以下の書籍もおすすめです。


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