脚本の作り方のコツは6つの事前準備にあり!

この記事は 2022年6月10日 に更新されました。

脚本を書きたいと思っても、作り方がわからず途方に暮れてしまう人もいます。そのような人は、事前準備が不十分かもしれません。

脚本の作り方では、事前の準備が重要です。思いつくまま即興で書くという作り方の人でも、独自の準備は整えています。脳内でイメージを膨らませたり、友人にアイデアを聞かせて反応を確かめたりするでしょう。

脚本執筆の準備は人それぞれ。しかし、根本は同じです。記事では、脚本の作り方のコツとも言える事前準備について、6つの項目にわけて解説します。

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脚本の作り方のコツ001_
世界を決めよう

脚本の作り方の中で、最初に決めたほうが良いのは世界観です。世界と聞くとスケールの大きさに身構えるかもしれませんが、要するに舞台設定を指します。時代や場所のことです。

例えば時代劇であれば、江戸時代の日本が世界となります。現代劇やSF、ファンタジーなど、ジャンルによって様々です。

世界は、自由に決められる一方、選択肢が多すぎて悩むことがあります。そんなときは自分が好きになれる世界かどうかを基準にすると良いでしょう。

脚本を書く作業は数日、数ヶ月、数年と長期に渡ることも珍しくありません。もし、興味がない世界観を舞台にしてしまうと、作者であるあなた自身が飽きてしまいます。

そのため、世界観はあなたが執筆に没頭できる大好きな設定にする必要があるのです。これが脚本の作り方のコツです。

また、自分が好きな世界であれば詳しく描写することもできるでしょう。それは脚本に説得力を与えることにつながります。

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脚本の作り方のコツ002_
大まかなストーリーを決めよう

世界観を作った後は、それにマッチするストーリーを考えます。とはいえ、最初から完璧なストーリーを考える必要はありません。まずは簡単でシンプルなストーリーのアイデアを見つけることから取り掛かります。

具体的には、ストーリーの始まりと、途中と、終わりだけを考えるようにします。短すぎて不安に感じるかもしれませんが、脚本を書き出す前は、できるだけストーリーを短くまとめるほうが良いのです。

短くても面白そうと思えるストーリーのアイデアがあれば、いざ脚本として書いても魅力的になる可能性があります。逆に、ただ短いだけでつまらなそうだな、ありきたりな話だなと感じたストーリーは、いざ脚本化しても面白くなりません。

短いストーリーには、その見極めがつけやすいというメリットがあります。つまらないアイデアだと気づいたら、思い切って見切りをつけてください。次のアイデアを探しましょう。

脚本の作り方のコツ003_
登場人物を作ろう

心が躍るストーリーを思いついたら、それを読者や視聴者へ伝えます。それをするのが登場人物です。そのため、脚本を作る準備段階では、登場人物について考えます。

登場人物の中で最も重要なのが主人公です。脚本家は、主人公の年齢や仕事、喋り方や行動のクセ、どのような人生を送ってきたのか、将来の夢はなにかなど、細部まで理解しなければなりません。それを理解しなければ、登場人物を生き生きと描けないからです。

脚本執筆の前に考えたエピソードのなかには、本編に書かないものもあるでしょう。そうだとしてもできる限り詳しく決めてください。キャラクターを深く理解するために役立つからです。

しかし、すべての登場人物の設定を作り込むことは難しいかもしれません。そんなときは、主人公やヒロイン、ライバルなどの主要な登場人物だけに絞って考えましょう。そもそも、本当に必要な登場人物かどうかをよく考えて、不要であれば削除することも有効です。

このように、登場人物の設定を決めることを「履歴書を作る」といいます。脚本の作り方の中でも根気がいる作業です。

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脚本の作り方のコツ004_
エンディングを決めよう

脚本を書き出す前には簡単なストーリーを決めておくべきだと伝えましたが、中でもエンディングは特に詳しく決めておくと良いでしょう。なぜなら、エンディングは脚本にとって最も重要なパートのひとつだからです。

映画やドラマを視聴した後で、印象に残った場面を質問すれば、多くの人がエンディングを思い浮かべるでしょう。逆にエンディングの印象が薄い作品は、作者の意図が思うように反映できていない可能性が高いです。

また、エンディングがはっきりと決まっていれば、脚本を書く際の助けともなります。ストーリーやキャラクターは、物語の最後に向かって突き進むもの。エンディングが決まっていれば、その方向を見失いません。

一方、エンディングが曖昧であれば、それらは一貫性を失ってしまいます。それはまるでゴールを設定しないままマラソンをするようなものです。そのため、脚本を書き出す前には、エンディングについて深く考えておくことをおすすめします。

脚本の作り方のコツ005_
構成を組もう

ここまで準備を整えれば、あと少しで脚本を書き出すことができます。脚本の作り方の中で、最後に準備しておきたい項目が構成です。

脚本とは、小さなエピソードが組み合わさった集合体です。このとき、AというエピソードとBというエピソードをどうやってつなげるかを考える作業を「構成を組む」というのです。

例えば、Aの後にBをつなげるよりも、Bを先に持ってきてAを後につなげたほうが効果的かもしれない。また、AとBの間にCというエピソードを挟んだり、そもそもBのかわりにDというエピソードに差し替えたりしたほうが面白くなるかもしれない。このように、脚本全体のバランスを確認したり変更したりする際に構成は大いに役立ちます。

もし構成を組まずに脚本を書き出すと、後々の修正作業が大変です。どこに問題があるのか、どのように修正を加えれば良いのかが把握できません。構成さえ組んでいれば、一目瞭然に理解できます。構成は脚本の設計図だといえます。

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脚本の作り方のコツ006_
今すぐ書き出そう

上記で紹介した事前準備をすれば、脚本の作り方で迷うことはありません。すでにストーリーについては考えていた、キャラクター像は固まっていたと言う人は、不足している部分を補ってください。もちろん、すべて準備万端だという方は、脚本執筆に取り掛かりましょう。

あなたがどの段階にいたとしても共通する大切なことは、今すぐに書き出すということです。執筆の情熱は、徐々に小さくなっていくもの。今は書きたくてウズウズしているとしても、寝て起きて明日になればわかりません。

だから、今すぐに書き出すことが大切なのです。書き続けることで実践的な脚本の作り方も身につきます。

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