脚本家の年収はいくら?

この記事は 2022年3月17日 に更新されました。

脚本家を志す方にとって、プロがいくらの年収を手にしているかは気になります。しかし脚本家の年収は、あまり知られていません。

脚本家の年収は、テレビドラマや映画などのジャンルや脚本スキルなどによって異なります。

記事では、脚本家の年収や脚本1本単位でのギャラなどについて解説するので参考としてください。

sponsored
sponsored

脚本家の年収

脚本家はテレビや映画の業界人です。そのため「脚本家=高収入」と考える方も少なくありません。しかし脚本家の年収は、個人差が大きく現れます。

確かに売れっ子脚本家の中には、年収が数千万円という方もいるでしょう。一方、新人脚本家の場合は、本業だけで生活できない場合がほとんどです。

そのため、脚本家全体から平均年収を導き出すことは難しいのですが、中堅の脚本家で年収350万円~600万円程度だと言われています。いわゆる、一般の会社員と同程度だと考えてください。

ただし、新人だったり、ヒット作品を生み出せていなかったりする脚本家は、脚本の仕事とは別に副業を持っています。

副業の種類は様々です。プロットや企画を書いたり、ADや監督助手として現場で経験を積んだりする脚本家もいます。また、全くの異業種で会社員として働く方もいるのです。

1話分の脚本ギャラの相場は?

脚本家の多くはフリーランスです。そのため一般会社員のように毎月の給料として振り込まれません。基本的には、脚本1話単位でギャラが支払われます。

テレビの連続ドラマの脚本を例にすると、一話分の脚本のギャラが50万円~100万円程度が相場です。ワンクールの連続テレビドラマの脚本をすべて担当した場合、500万円~1000万円程度の収入を得られるでしょう。

ただし、テレビドラマで脚本を依頼される脚本家は、全体の中でも限られています。依頼がなければ高い年収は見込めません。

sponsored

ハリウッドの脚本家の年収

ハリウッドの脚本家の年収は、日本国内に比べると桁違いに高額です。ヒット作品を生み出した脚本家であれば、年収が億超えのケースも珍しくありません。映画賞を受賞すればボーナスも追加支給されます。

ハリウッドには脚本を積極的に売買できる土壌が整備されています。価値があると判断された映画脚本は、数千万円~数億円で取引されることもあるのです。

また、映画だけでなく、テレビドラマの脚本料も高額であり、1時間ドラマの脚本が450万円で取引された事例もあります。

ハリウッドで活躍する脚本家は高額な脚本料を得ている一方、競争に勝ち抜かなければなりません。すなわち、ヒット作を生み出すための高度なスキルが必要です。

sponsored

アニメ脚本家は儲からない?

ドラマや映画以外のジャンルでも脚本家は必要です。アニメやラジオドラマなどで活躍する脚本家も多く存在します。

一般的に、脚本のギャラは放送時間によって上下するもの。そのため一話が30分程度のアニメ作品は、一時間が主流のテレビドラマと比べてギャラは安価です。

30分のTVアニメのギャラは、一本で20万円~30万円程度だと言われています。また、近年増えているショートアニメの場合は、その半額かそれ以下です。

さらに儲からないラジオドラマ

ラジオドラマの脚本ギャラは、放送時間に関わらず、安価に取引されることも少なくありません。1時間のラジオドラマだとしても、10万円程度かそれ以下で取引されます。

ただし、ラジオドラマでもアニメでも、脚本家の実力によっては報酬アップも望めます。また、脚本を依頼する制作者やテレビ局などによってもギャラの金額は変化するのです。

脚本家の年収ランキング

脚本家の年収は、環境やスキル、ジャンルによって大きく異なります。以下は、脚本家の年収をジャンル別にランキングしたものです。

ハリウッドの脚本家平均年収:およそ数千万円~数億円
テレビドラマの脚本家平均年収:およそ650万円~1000万円
映画の脚本家平均年収:およそ100万円~500万円
アニメ・ラジオの脚本家平均年収:およそ320万円~1000万円

日本で最も儲けている脚本家のジャンルは、テレビドラマの脚本家です。テレビドラマの脚本家は年収650万円~1000万円以上が平均だと言われています。

一方、アニメの脚本家の平均年収は320万円程度です。ただし、売れっ子の中には年収1000万円以上の脚本家も存在します。

映画の脚本家は、そのプロジェクトの規模によりギャラが大きく変動します。小規模な映画だと1本で50万円程度と、ギャラが低めに設定されることが少なくありません。

一方、テレビ局などが出資している大プロジェクトの映画である場合、200万円~500万円程度のギャラ(脚本料)が支払われるケースもあるのです。

このように依頼主の規模によって収入が異なるため、映画業界の脚本家の平均年収は、100万円~500万円程度と大きな差が生じます。

上記のような事情を勘案した結果、脚本家全体の平均年収は520万円程度です。男性会社員の平均年収が530万円だと言われているため、脚本家の年収は会社員に劣っていると思われがちですが、脚本家の年収は実力に比例する部分が大きく、一概に儲からない仕事だと判断できません。

sponsored

まとめ

脚本家の年収は、メディアのジャンルによって異なります。日本ではテレビドラマの脚本家の年収が最も高額だと言われており、映画やアニメ、ラジオドラマなどの脚本家へと続きます。

また、脚本家の年収は、その能力によっても大きな差が生じます。売れっ子であれば数千万円の年収を得ることができますが、そうでない場合は普通の生活を送ることも困難なほど低収入です。

脚本家として高い年収を狙うためには、まずはスキルアップを目指すことが大切です。

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。