脚本の練習に最適!「シナリオ日記」の書き方
この記事は 2022年3月17日 に更新されました。
脚本(シナリオ)を書こうと思っても最初の一歩がなかなか踏み出せない方がいます。それは脚本に慣れていないことが原因のひとつです。漫画や小説は身近にありますが、脚本を読んだことがある人は多くありません。
まずは脚本に慣れることから始めましょう。そのために効果的な「シナリオ日記」という練習方法を紹介します。
この練習方法を実践することで、初心者の方であっても脚本を書く力が身につくはずです。
脚本(シナリオ)練習の2つのポイント
脚本を上手に書きたいけど、どんな風に練習すればいいのかな?
脚本の練習で大切なことは2つあるよ。「手を動かすこと」と「続けること」なんだ
シナリオの練習方法はいくつかあります。プロの書いた脚本を読んだり、映画やドラマの内容を脚本として書き起こしたり、20枚シナリオなどの短編脚本を書いたりと種々様々です。
脚本を練習する上で大事なポイントは、実践と継続です。つまり、毎日、自分の手を動かして脚本を書くことが最も効果があります。
「実践」と「継続」という2つのポイントを抑えた脚本練習法が「シナリオ日記」です。以下ではシナリオ日記の書き方について解説します。
脚本の練習1_
シナリオ日記とは
僕がおすすめする脚本の練習法は「シナリオ日記」だよ
日記だったら、夏休みの宿題でもやったことあるよ
それはすごい! じゃあ今すぐ始められるね
一般的に日記とは、毎日書くものです。また、継続することで価値が生まれます。このような特徴を持つ日記をシナリオ風に書くことで、脚本の練習になるのです。
ゼロから物語を考えなくても済む日記は、比較的簡単に書くことができるでしょう。その日に起こった事実を、誇張せずに、ありのまま書けば問題ありません。
抽象的な表現にならないように気をつけ、できる限り具体的に書くことがコツです。
また、シナリオ日記の目的は脚本に慣れることなので、文章が短くてもOK。
脚本の練習2_
シナリオ日記の書き方
シナリオ日記って具体的にはどう書くの?
ちょっとしたルールを守るだけで、誰にでも書けるよ
日記を書く時は、特にルールがありません。しかしシナリオ風に書くには簡単なルールを守ってください。逆に言えば、ルールさえ守れば、誰でもシナリオ日記を書くことができます。
シナリオ日記のルールとは、柱、ト書き、セリフのみで書くことです。実際の脚本もこれらの要素が含まれています。
柱とは、場所や天気、時間帯を表します。ト書きは、状況の説明や人物の動きを表現する文章です。セリフは、人が実際に喋った言葉はもちろん、心の声(モノローグ)も含みます。
例えば、普通の日記では以下のような文章になるでしょう。
今日は、友達たちと公園でサッカーをしました。ビースケ君がシュートをしましたが、僕がキーパーで止めました。うれしかったです。
この文章をシナリオ日記に変換すると以下のようになります。
- ○公園・グラウンド
- サッカーをしている子供たち。
- キーパーとしてゴールを守るエータ。
- ビースケ、ドリブルで相手をかわしてゴールに迫る。
- そのままシュートを打つビースケ。
- エータがボールに飛びついてキャッチする。
- エータ「ヤッター!」
- 笑顔で喜ぶエータ。
実際に起った出来事をできるだけ正確に描写することが、脚本の練習となります。
後で正確に思い出すには、「今のこの時を覚えておくぞ」と意識しなくてはなりません。時にはメモをとることも効果的です。
そして、シナリオ日記に書くエピソードはひとつに絞ってください。あまり多くのことを書こうとすると毎日続けることが難しくなってしまいます。継続することを重視しましょう。
また、継続させるには作業を習慣化(ルーティン)することが重要です。毎日決まった時間にシナリオ日記を書くなど、無理なく続けられる環境づくりが大切です。
まとめ
脚本の練習として、シナリオ日記を書くことは効果的です。シナリオ日記とは、日々の出来事をシナリオ風に書き記すことです。実際に起った出来事をありのまま書くだけなので誰でも簡単に書けられるでしょう。
毎日書き続けることで、脚本を書く力が自然と身につくはずです。
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