2026年10月28日(水)22時45分から、NHK総合で夜ドラ「青の花 器の森」が放送される予定です。この作品の原作を手がけた漫画家が、小玉ユキさんです。
小学館「月刊flowers」の公式プロフィールによると、小玉さんは2000年にデビューし、『坂道のアポロン』で第57回小学館漫画賞一般向け部門を受賞しました。『青の花 器の森』では、長崎県波佐見町の窯元を舞台に、器づくりの仕事と大人の恋を描いています。
この記事では、ドラマで小玉さんが担う役割、漫画家としての経歴や代表作、公開インタビューから見える作品づくりの姿勢を紹介します。
小玉ユキさんが原作を手がける番組の放送情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 番組名 | 夜ドラ「青の花 器の森」 |
| 放送日時 | 2026年10月28日(水)22:45〜23:00 |
| 放送局 | NHK総合1・東京 |
| 原作 | 小玉ユキ『青の花 器の森』 |
| 脚本 | 泉澤陽子 |
| 演出 | 深川栄洋 |
| 主な出演 | 松井玲奈、一ノ瀬颯 ほか |
小学館「月刊flowers」のドラマ化発表では、作品は2026年秋に放送開始予定の全32回・8週のシリーズと案内されています。放送は月曜から木曜の22時45分から23時までで、NHK ONEで同時・見逃し配信を予定しています。
小玉さんはドラマの出演者ではなく、物語の土台となる漫画の原作者です。原作の世界観や登場人物が、俳優の演技や映像によってどのように表現されるかが、原作者の仕事を知るうえでも注目したい点です。
小玉ユキさんはどんな漫画家?
小玉ユキさんは、土地に根ざした文化や仕事を物語に取り込みながら、人物の気持ちの揺れや人間関係を描いてきた漫画家です。小学館の公式プロフィールには、代表作として『坂道のアポロン』『月影ベイベ』『青の花 器の森』などが掲載されています。
2022年10月号からは、青春ファンタジー『狼の娘』を「月刊flowers」で連載しています。作品ごとに舞台となる土地や題材を変えながら、そこで暮らす人物の関係を丁寧に描いてきたことが、小玉さんの作品をたどる手がかりになります。
2024年のebookjapanのインタビューでは、作品世界を鮮明にするための取材や、土地で生きる人物の姿を切り取ることについて語っています。現実の場所や文化を物語の背景に置くだけでなく、その場所で働く人や暮らす人の感覚を作品に反映しようとする姿勢がうかがえます。
『青の花 器の森』のあらすじと小玉ユキさんの役割
『青の花 器の森』は、長崎県波佐見町の窯元を舞台にした大人の恋物語です。小学館の作品紹介によると、絵付けの仕事を愛する青子のもとに、北欧で器づくりをしていた龍生がやって来ます。
青子は、白い器を好み、絵付けに関心を示さない龍生と最初はぶつかります。
しかし、同じ窯元で仕事をするなかで、互いの器や考え方に触れていきます。仕事への向き合い方の違いが、二人の関係を動かすきっかけになっている作品です。
小学館の公式作品ページでは、コミックス全10巻が完結したことも確認できます。原作をこれから読む場合は、連載中の作品ではなく、結末まで刊行された作品として物語全体を追うことができます。
小玉さんはドラマ化発表に寄せたコメントで、土地やものづくりの現場に根ざした物語を、実写でも大切に描いてもらえることへの喜びを語っています。また、登場人物たちを俳優の生身の演技で見られることへの期待も述べています。
原作者の役割は、完成した映像の脚本や演出を担当することとは異なります。原作で描いた人物や世界が別の表現へ移るとき、作品の核となる部分がどのように受け継がれるのかに注目したいところです。
その点を意識すると、ドラマを原作とのつながりから楽しめます。
小玉ユキさんの経歴と代表作
小学館の公式プロフィールによると、小玉さんは2000年にデビューしました。2007年から2012年に「月刊flowers」で連載した『坂道のアポロン』は、第57回小学館漫画賞一般向け部門を受賞した作品です。
『坂道のアポロン』は、1960年代の長崎県佐世保市を舞台に、ジャズに熱中する若者たちの青春を描いています。作品は2012年にテレビアニメ化され、2018年には実写映画化されました。
音楽を物語の中心に置き、人物の関係や感情を演奏の場面と結びつけている点が大きな特徴です。
『月影ベイベ』は、富山県八尾の伝統芸能「おわら」を題材にした作品です。小玉さんは経済産業省提供のインタビューで、漫画の中で音楽や舞踊を表現することについて話しています。
音が直接聞こえない漫画だからこそ、コマの流れやページをめくるタイミング、人物の表情などで、読者にリズムを感じてもらう工夫が必要になります。
『青の花 器の森』では、音楽や舞踊とは異なるものづくりの現場が中心になります。波佐見焼の窯元で分業しながら器を作る人々と、その仕事を通じて変化していく二人の関係が物語を形づくっています。
近年の作品である『狼の娘』は、公式プロフィールで青春ファンタジーとして紹介されています。『坂道のアポロン』や『月影ベイベ』と同じ題材ではありませんが、作品ごとに異なる世界を立ち上げている点から、小玉さんの作品の幅を知ることができます。
小玉ユキさんの作品づくりの特徴
小玉さんの作品を読むときは、舞台となる土地や文化が、登場人物の暮らしとどのようにつながっているかに注目すると理解が深まります。『坂道のアポロン』では佐世保とジャズ、『月影ベイベ』では八尾と「おわら」、『青の花 器の森』では波佐見と器づくりが、物語の背景にとどまらず人物の行動や関係に関わっています。
経済産業省提供のインタビューで、小玉さんは『坂道のアポロン』の舞台を佐世保にした理由として、土地の文化や時代をきちんと描くための調査について話しています。また、ジャズの即興演奏には会話のような感覚があり、漫画にしたときに面白い効果が出ると考えたことも語っています。
『月影ベイベ』では、伝統芸能を描くために舞踊指導を受け、方言についても指導を依頼したと説明しています。題材を雰囲気だけで使うのではなく、実際の動きや言葉を確認して作品に取り入れていることがわかります。
『青の花 器の森』についても、2020年の「好書好日」のインタビューで、波佐見焼の窯元を取材し、制作工程や分業のあり方を教わったことが紹介されています。器を作る仕事の実態を調べたうえで、青子と龍生の仕事への考え方の違いを物語に結びつけています。
脚本志望者が学べる点
小玉さんの漫画から脚本づくりのヒントを得るなら、まず、舞台となる場所を人物の行動と結びつける方法に注目したいところです。土地の名所を背景に置くだけでなく、その場所ならではの仕事や文化が、登場人物の価値観や衝突を生む要素になっています。
『青の花 器の森』では、青子が大切にする絵付けと、龍生が重視する器の形が対立の出発点になります。二人は単に性格が合わないのではなく、同じ器づくりに関わりながら、仕事のどこに価値を置くかが異なります。
対立の理由がそれぞれの仕事観に結びついているため、人物の衝突が作品の題材そのものから生まれていると考えられます。
また、取材で得た具体的な情報は、登場人物の言葉や行動に説得力を与えます。脚本を書く際にも、職業や地域を調べるだけで終わらせず、その仕事の工程や、そこで働く人が何を大切にしているかまで把握すると、人物同士の会話や対立を具体的に組み立てやすくなります。
会話の組み立て方を学びたい方は、かかねばの脚本のセリフを輝かせる7つのコツも参考にしてください。登場人物が何を大切にしているかを考えることは、台詞の内容だけでなく、言い方や相手への反応を考える手がかりになります。
ドラマの出演者と制作スタッフ
小学館のドラマ化発表によると、主人公の馬場青子を松井玲奈さんが演じ、原作は小玉ユキさん、脚本は泉澤陽子さん、演出は深川栄洋さんが担当します。出演者には一ノ瀬颯さんらも名を連ねています。
長崎県の観光情報サイト「ながさき旅ネット」では、ドラマの大部分を実際に波佐見町で撮影すると紹介されています。ものづくりの文化が息づく町の風景を映像に取り込むことで、原作が描いた土地と仕事の空気がどのように表現されるかも見どころです。
原作と映像作品は同じ物語を扱っていても、表現の方法が異なります。漫画ではコマの配置や絵によって伝えていた沈黙、器の細部、登場人物の視線などが、ドラマでは俳優の表情や動作、撮影、音によってどう描かれるかを比べると、作品の受け取り方が広がります。
視聴方法と原作を読む方法
「青の花 器の森」は、NHK総合で月曜から木曜の22時45分から23時まで放送予定です。小学館の発表では、NHK ONEで同時・見逃し配信も予定されています。
配信の実際の公開状況や視聴条件は、放送時にNHKの案内で確認してください。
原作漫画は小学館の「月刊flowers」公式サイトで作品紹介と試し読みへの案内が掲載されています。コミックスは全10巻で完結しているため、ドラマを見て原作の続きや人物の細かな心情が気になった方は、漫画で物語全体を読むこともできます。
参考にした情報
- 小学館「月刊flowers」小玉ユキ 公式プロフィール
- 小学館「月刊flowers」『青の花 器の森』公式作品ページ
- 小学館「月刊flowers」ドラマ化発表・小玉ユキさんのコメント
- ebookjapan「漫画家のまんなか。vol.13 小玉ユキ」インタビュー(2024年4月26日)
- 経済産業省提供・Google Arts & Culture「『坂道のアポロン』──聴こえないはずの音楽を鳴らす」
- ながさき旅ネット「NHK夜ドラ『青の花 器の森』ドラマ化決定!」
- 好書好日「小玉ユキさん『青の花 器の森』インタビュー」
- 小学館『青の花 器の森』第1巻 書籍情報
よくある質問
小玉ユキさんは「青の花 器の森」で何を担当していますか?
小玉ユキさんは原作漫画を手がけています。ドラマ版の脚本は泉澤陽子さん、演出は深川栄洋さんが担当します。
小玉ユキさんの代表作は何ですか?
小学館の公式プロフィールでは、『坂道のアポロン』『月影ベイベ』『青の花 器の森』などが紹介されています。『坂道のアポロン』は第57回小学館漫画賞一般向け部門を受賞しました。
『青の花 器の森』は何巻までありますか?
小学館の公式作品ページでは、コミックス全10巻で完結したと案内されています。
ドラマはどこで見られますか?
NHK総合で月曜から木曜の22時45分から放送予定で、NHK ONEで同時・見逃し配信が予定されています。配信の公開状況はNHKの案内をご確認ください。
まとめ
小玉ユキさんは、『坂道のアポロン』『月影ベイベ』『青の花 器の森』など、土地の文化や仕事を物語に結びつけながら人物の関係を描いてきた漫画家です。2026年10月28日放送予定のNHK夜ドラ「青の花 器の森」では、原作として作品の土台を担っています。
ドラマを見る際は、青子と龍生の仕事観の違いだけでなく、波佐見の窯元や器づくりが二人の関係にどう影響するかにも注目してみてください。原作漫画と映像の表現を比べることで、小玉さんが描いた世界の魅力をさらに味わえます。

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