脚本のセリフを輝かせる7つのコツ

セリフ・柱書き・ト書きの書き方

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脚本におけるセリフの良し悪しはセンスによるところが大きいかもしれません。しかし、コツを身につけることで良いセリフを書けるようになるはずです。記事では、脚本のセリフを輝かせる7つのコツを紹介します。

脚本家として多くのセリフを書いてきましたが、上達のきっかけは小さなコツの積み重ねでした。この記事では、セリフを種類によって書き分ける考え方、リズムや言葉選びで魅力を出す方法、キャラクターの欲求に従ってセリフを発想するコツ、そして無駄を削って研ぎ澄ませる方法まで、すぐに実践できる7つのコツを紹介します。




脚本のセリフを書くコツ1_
種類によって書き分ける

映画やドラマなどの映像を想定した脚本か、それとも生身の役者が演じる舞台脚本かによって良いセリフの書き方は変わります。映像用脚本の場合、その名の通り映像でストーリーを伝えるためセリフ量は多くありません。映像と重複する内容をセリフで説明する必要がないからです。

一方、舞台脚本の場合、セリフ主体でストーリーが進行します。必然的にセリフの総量も多くなりがちです。このように脚本の種類によってセリフの書き方が変化することを意識してください。

脚本のセリフを書くコツ2_
リズムを刻む

良いセリフは良いリズムを刻みます。実在する人間同士の会話も、意識して聴くとリズミカルです。お互いに言葉を発するタイミングをうかがったり、一旦停止したり、ピッチを上げてまくし立てたりするでしょう。

脚本のセリフを書く時には、セリフを口に出してリズムに乗れているかどうか確かめながら書くことをオススメします。

脚本のセリフを書くコツ3_
詩のように書く

脚本のセリフは、ストーリー上の要点だけをシンプルに伝えがちです。セリフがシンプルであるほど、現実の人間同士が交わす会話のように聞こえます。テンポも良くなるでしょう。

しかし、時には回りくどくてムダに思えるセリフがあっても許されます。言葉を厳選すれば、詩のように読者の想像力を掻き立てるはずです。それは脚本家の個性となり、観客を物語に引き込む装置の一つになりえます。

脚本のセリフを書くコツ4_
キャラクターの欲求に従う

脚本に登場するキャラクターは、主張をするためにセリフを発するのではありません。欲求を得るためにセリフを口にするのです。

愛の告白セリフは、自分の気持ちを伝えるためのように聞こえます。しかし本質は、相手を自分のものにしたいがためのものです。

脚本を書いていると、セリフが出てこないことがあります。そのような際には、対象となるキャラクターがどのような欲求を抱いているか確認し、従うようにしましょう。




脚本のセリフを書くコツ5_
キャラクターに憑依する

脚本のセリフは、あなた(脚本家)の言葉で書いてはいけません。キャラクターの言葉で書くのです。そのためには、脚本家がそのキャラクターに憑依します。憑依するにはプロフィールを作り込むことが大切です。

あらすじやプロットを進めるためだけのセリフは退屈に感じます。キャラクターが感情的なセリフを発するからこそ、読者や観客は興味を示すのです。

脚本のセリフを書くコツ6_
第三者に音読してもらう

あなたが書いた脚本のセリフを俳優に読んでもらえる機会があれば大きなチャンスです。読みづらいセリフがあるようならばテコ入れをしてください。

しかし、アマチュアの脚本家にはそのような機会が訪れません。自分で音読することはもちろん、第三者の友人などに依頼することも効果的です。俳優でなくても読みづらそうにする箇所はわかるでしょう。

脚本のセリフを書くコツ7_
無駄を削る

冗長なだけのセリフは脚本に不要です。一文字でもムダがあれば削ってください。セリフはシェイプアップするほど、込められた意思が明確になり研ぎ澄まされます。

例えば、「正直に言うと、私はあなたのことが昔からずっと気になっていて、本当はもっと早く伝えたかったんです」というセリフはNG例です。良い例は、「……ずっと、言いたかった」のように言葉を削ることです。削った部分は表情や沈黙、間が補ってくれます。書き終えたセリフは、削れる言葉がないか必ず見直しましょう。

脚本のセリフの書き方に関するよくある質問

Q. セリフのリズムを良くするには、どんな練習をすればいいですか?

書いたセリフを実際に声に出して読んでみることが一番の練習です。声に出すと、文字では気づかなかった言葉の詰まりや、不自然な言い回しに気づきやすくなります。慣れてきたら、登場人物ごとに声のトーンを変えて読むと、キャラクターらしさも確認できます。

Q. キャラクターに憑依するというのは、具体的にどうすればいいですか?

そのキャラクターのプロフィール(生い立ち・口調・価値観・好き嫌い)を細かく書き出してみましょう。そのうえで「このキャラクターなら、今の状況でどんな言葉を選ぶか」を考えながらセリフを書くと、脚本家自身の言葉ではなく、キャラクターの言葉に近づいていきます。

Q. セリフを削りすぎると、意味が伝わらなくなりませんか?

削るのはあくまで「説明的になっている部分」です。キャラクターの感情や欲求が伝わる核となる言葉は残しましょう。削った後に第三者に読んでもらい、意味が伝わるかどうかを確認するのも効果的です。




まとめ

セリフはセンスによるところが大きいと言われています。しかし、記事で紹介したコツを参考にして研鑽を積めば、一定水準に達することは可能です。脚本家がオリジナリティを発揮しやすいセリフは、ぜひ率先してレベルアップを目指しましょう。

脚本家として振り返ると、セリフ力はセンスだけでなく、地道なコツの積み重ねで磨かれるものだと感じています。今日紹介した7つのコツを、まずは1つずつ意識して書いてみてください。声に出して読む、欲求から発想する、無駄を削る。この繰り返しが、あなたのセリフをきっと輝かせてくれます。

脚本の書き方をさらに学べる本

セリフの書き方についてさらに深く学びたい方には、以下の書籍もおすすめです。


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