世にも奇妙な物語 傑作選 #15|「ニュースおじさん、ふたたび」「午前2時のチャイム」を脚本・演出から読む

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2026年11月3日(火)17時05分から、日本映画専門チャンネルで「世にも奇妙な物語 傑作選 #15」が放送されます。今回まとめて楽しめるのは、2010年の「ニュースおじさん、ふたたび」と、2007年の「午前2時のチャイム」です。

一方は、事件現場に必ず先回りしている謎の人物を追うニュースキャスターの物語。もう一方は、毎晩午前2時に鳴るチャイムに追い詰められていく人気小説家の物語です。

設定も主人公の職業も異なりますが、どちらも「説明できない異変が、日常へ少しずつ入り込んでくる」という「世にも奇妙な物語」らしい組み立てが際立っています。脚本と演出の違いに注目すると、43分の傑作選をさらに立体的に楽しめます。

放送日時と2作品の基本情報

項目内容
放送日時2026年11月3日(火)17:05〜
放送局日本映画専門チャンネル
放送時間43分
作品1「ニュースおじさん、ふたたび」(2010年)
作品2「午前2時のチャイム」(2007年)
主な出演香里奈、唐十郎、勝地涼/椎名桔平、山口紗弥加

日本映画専門チャンネル公式では、「ニュースおじさん、ふたたび」の監督を都築淳一さん、脚本を保田良太さん、原案を大場惑さんと案内しています。「午前2時のチャイム」は長江俊和さんが脚本と監督を担当しています。

今回の放送は新作ではなく、過去の「世にも奇妙な物語」から選ばれた2編を組み合わせた傑作選です。初見の人はもちろん、以前見た人も、結末を知ったうえで前半の仕掛けを見直す楽しみがあります。

「ニュースおじさん、ふたたび」はどんな物語?

フジテレビ公式によると、主人公の朝倉瑞希はニュースキャスターです。事件現場へ駆けつけると、なぜかいつも自分より先に到着している謎の「おじさん」がいることに気づきます。瑞希はその正体と理由が気になり、何とか先回りしようとしますが、どうしても勝てません。

この導入の面白さは、ニュースキャスターという「誰よりも早く現場へ行くこと」が仕事の一部になっている人物に、「必ず先にいる人」をぶつけている点です。主人公の職業と怪異が直接結びついているため、謎を放置できない理由が自然に生まれています。

出演は朝倉瑞希役の香里奈さん、謎のおじさん役の唐十郎さん、さらに勝地涼さんです。特に、おじさんが単に不気味な存在として現れるのではなく、「なぜこの人物は先にいるのか」という疑問を主人公自身が追う形になっているため、視聴者も瑞希と同じ順番で情報を受け取ることになります。

題名に「ふたたび」とある通り、この物語は大場惑さんの「ニュースおじさん」を原案にした一編です。ただし、今回の傑作選として見る場合は、まず瑞希とおじさんの追跡関係に注目すれば、単独の短編として流れをつかめます。

序盤では「また先にいる」という反復が笑いにも不気味さにも見える一方、回数が重なるほど偶然では説明しにくくなります。同じ出来事を繰り返しながら意味を変えていくのが、この一編の重要な仕掛けです。

「午前2時のチャイム」はどんな物語?

「午前2時のチャイム」の主人公は、恋愛小説でベストセラーを出している小説家・浦木春海です。フジテレビ公式では、引っ越したばかりのマンションで原稿を書いている最中、午前2時にチャイムが鳴り、インターホンに見覚えのない女が映るところから異変が始まると紹介されています。

春海が声をかけると画面が消えますが、その日だけでは終わりません。決まって午前2時になるとチャイムが鳴るようになり、春海のいら立ちと不安が強くなっていきます。編集者からは、ある都市伝説の存在も伝えられます。

主演は椎名桔平さん、共演に山口紗弥加さん。椎名さんの所属事務所公式プロフィールにも、2007年の「世にも奇妙な物語’07春の特別編」内「午前2時のチャイム」への出演が記録されています。

この作品では、「午前2時」「玄関」「インターホン」という、ごく身近で具体的な要素が恐怖の中心です。大掛かりな舞台ではなく、住まいの内側にいる主人公と、扉の外側にいる何者かを分けることで、視聴者は春海と同じように“開けるべきか、無視するべきか”という緊張を味わいます。

さらに、毎日同じ時刻に起きるという規則性があるため、次の午前2時が近づくだけで場面に緊張が生まれます。恐怖の対象を見せ続けなくても、時刻そのものが予告装置として働く構成です。

脚本・演出・原案のスタッフ

作品脚本演出・監督原案
ニュースおじさん、ふたたび保田良太都築淳一大場惑「ニュースおじさん」
午前2時のチャイム長江俊和長江俊和公式ページに原案表記なし

「ニュースおじさん、ふたたび」は、原案・脚本・演出を別の担当者が受け持つ形です。フジテレビ公式でも、原作欄に大場惑さん、脚本に保田良太さん、演出に都築淳一さんと記載されています。

一方、「午前2時のチャイム」は長江俊和さんが脚本と演出の両方を担当しています。文章で設計した「午前2時にチャイムが鳴る」という反復を、画面上の間や音のタイミングまで同じ作り手が統括している点は、見比べるうえで興味深いところです。

2作品を続けて見ると、同じ短編オムニバスでも、怪異への近づき方が違うことが分かります。「ニュースおじさん、ふたたび」は主人公が怪異を追い、「午前2時のチャイム」は怪異の側が主人公の日常へ近づいてきます。

脚本づくりの視点:反復で異変を大きくする

2作品に共通しているのは、最初から大事件を置くのではなく、同じ異変を反復しながら意味と緊張を強める構成です。「ニュースおじさん、ふたたび」では、事件現場へ行くたびにおじさんが先にいる。「午前2時のチャイム」では、毎日同じ時刻に玄関のチャイムが鳴ります。

脚本上、同じ現象を繰り返すときは、完全に同じ場面を重ねるだけでは単調になります。そこで主人公の受け止め方を変えることで、同じ出来事でもドラマの役割を変えられます。最初は偶然だと思う、次は気味悪く感じる、その次は理由を突き止めようとする、と段階を踏ませる形です。

「ニュースおじさん、ふたたび」は、瑞希が職業上の競争心もあっておじさんを追いかけるため、反復のたびに主人公の行動が前へ進みます。怪異があるだけでなく、「次こそ先に着きたい」という具体的な目標があることで、短編でも推進力が生まれていると考えられます。

「午前2時のチャイム」は逆に、春海が自室から逃れにくい状況に置かれています。毎日同じ時刻が近づくたびに“また来るのではないか”という予測が働き、出来事が起きる前から緊張を作れる構成になっていると考えられます。

主人公の職業を物語の仕掛けに使う

瑞希はニュースキャスター、春海は小説家です。どちらも単なる肩書きではなく、物語の動きに関わっています。ニュースキャスターは現場へ急ぐ理由を持ち、小説家は夜中に自宅で執筆しているため、午前2時の訪問者と向き合わざるを得ません。

主人公の設定を、事件が起こる理由や行動の理由に直結させると、説明のための台詞を減らしやすくなります。人物設定を物語の動力に変える考え方は、印象的なキャラクターの作り方【4つの秘訣】にも通じるポイントです。

見えない時間と場所を怖さに変える

「午前2時のチャイム」では、チャイムが鳴る時刻が決まっています。そのため「まだ鳴っていない時間」も緊張に変わります。何も起きていない時間を物語に参加させる方法です。

「ニュースおじさん、ふたたび」では、主人公が現場に着く前の時間に、おじさんがすでに何かを知っているように見えます。視聴者には見えない“主人公より前の時間”が謎になります。どちらも、画面に映っていない時間を想像させることで奇妙さを増していると考えられます。

2作品を続けて見ると分かる違い

「ニュースおじさん、ふたたび」は、主人公が謎へ近づいていく能動型の物語です。瑞希が仮説を立て、おじさんを追い、行動を変えることで展開します。視聴者は「この人物は何者なのか」という問いを主人公と共有します。

「午前2時のチャイム」は、主人公の生活圏へ謎が侵入してくる受動型の恐怖です。春海が望んでいないのに、決まった時刻に異変がやってきます。こちらでは「次に何が起きるのか」という待つ怖さが中心になります。

この対照があるため、同じ傑作選の中でもテンポが単調になりません。追う話と、追われるように感じる話を続けて見ることで、「世にも奇妙な物語」が短編ごとに異なる恐怖の作り方を選んでいることが伝わります。

11月3日の放送で注目したいポイント

初めて見る人は、結末を予想しすぎず、主人公が異変をどの段階で「偶然ではない」と判断するかに注目すると楽しみやすいです。短編では、主人公の認識が変わる瞬間が物語の転換点になりやすいためです。

以前見たことがある人は、序盤の反復に注目してみてください。結末を知っていると、最初は何気なく見えた場面や小道具、人物の登場順が、後半へ向けた準備として見えてくる可能性があります。

今回の放送時間は17時05分からで、公式ページでは本編43分と案内されています。日本映画専門チャンネルでは11月15日にも同じ#15の放送予定が掲載されています。

参考にした情報

よくある質問

「世にも奇妙な物語 傑作選 #15」はいつ放送されますか?

2026年11月3日(火)17時05分から、日本映画専門チャンネルで放送予定です。公式番組ページでは放送時間を43分と案内しています。

#15で放送される作品は何ですか?

香里奈さん主演の「ニュースおじさん、ふたたび」と、椎名桔平さん主演の「午前2時のチャイム」の2作品です。

2作品の脚本は誰が担当していますか?

「ニュースおじさん、ふたたび」は保田良太さん、「午前2時のチャイム」は長江俊和さんです。長江さんは同作の演出も担当しています。

「ニュースおじさん、ふたたび」の原案は誰ですか?

大場惑さんの「ニュースおじさん」が原案です。フジテレビ公式と日本映画専門チャンネル公式の双方で確認できます。

まとめ

11月3日17時05分放送の「世にも奇妙な物語 傑作選 #15」は、「ニュースおじさん、ふたたび」と「午前2時のチャイム」を続けて楽しめる43分の編成です。

前者は謎を追う主人公、後者は日常へ忍び込む謎という対照的な作りですが、同じ異変を反復しながら緊張を高める点は共通しています。脚本を書く視点では、主人公の職業を事件の動機に結びつける方法と、反復のたびに人物の受け止め方を変える方法が特に参考になります。

2本を続けて見るときは、怪異そのものだけでなく、「主人公がいつ行動を変えるのか」「同じ出来事が何回目から違う意味に見えるのか」に注目すると、短編脚本の設計がより見えやすくなります。

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