DEATH WISH/キング・オブ・リベンジ|脚本・演出から読むシリーズ最終章

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11月3日(火・祝)21時から、WOWOWプラスで「DEATH WISH/キング・オブ・リベンジ」が放送されます。

チャールズ・ブロンソンがポール・カージーを演じる「デス・ウィッシュ」シリーズの第5作であり、シリーズ最終章です。WOWOWプラスでは11月3日にシリーズを連続放送し、その締めくくりとして本作が21時から編成されています。

この作品では、暴力から離れた生活を始めようとしていたカージーが、婚約者オリヴィアとその娘をめぐる事件によって、再び自ら悪と戦う道へ戻ります。ここでは放送情報、あらすじ、キャスト、脚本・演出、そしてシリーズ最終章としての構造に注目して紹介します。

DEATH WISH/キング・オブ・リベンジの放送日時と作品データ

項目内容
放送日時2026年11月3日(火・祝)21:00〜22:45
放送局WOWOWプラス
原題Death Wish V: The Face of Death
制作年1994年
制作国アメリカ
監督アラン・A・ゴールドスタイン
主演チャールズ・ブロンソン
シリーズ「デス・ウィッシュ」第5作・最終章

WOWOWプラス公式のシリーズ特集では、11月3日14時から「狼よさらば」に始まり、「ロサンゼルス」「スーパー・マグナム」「バトルガンM-16」と続けて放送し、21時から本作を放送する予定です。

番組表では21時から22時45分までの放送枠になっています。作品自体の本編時間は、WOWOW本体では字幕版96分、Kino LorberやAFIでは95分と案内されており、媒体によって表記にわずかな差があります。

シリーズ最終章はどんな物語?

ポール・カージーは、過去に家族を犯罪によって奪われ、自らの手で悪を裁く道へ踏み込んだ人物です。シリーズが進むたびに別の事件へ巻き込まれ、警察だけに任せず自ら武器を取る姿が描かれてきました。

第5作では、カージーはニューヨークへ戻り、「スチュワート」という別の名字を使って暮らしています。人気デザイナーのオリヴィアと婚約し、彼女の娘とも親しい関係を築いており、物語の出発点では新しい生活を始めようとしています。

ところがオリヴィアは、別れた前夫トミーがマフィアのボスで、自分の会社を隠れみのにして資金洗浄をしていることをカージーに打ち明けます。トミーは自分に不利な証言をさせまいと圧力を強め、オリヴィアに危害を加えます。

Kino Lorberの作品紹介では、カージーの匿名生活が崩れ、オリヴィアが犯罪組織の犠牲になったことで、再び自警行動へ戻る流れが説明されています。シリーズ最終章では、過去の戦いから逃れようとする人物が、もう一度同じ選択を迫られる構造になっています。

あらすじと今回の見どころ

WOWOWプラス公式によると、カージーはオリヴィアと婚約し、その娘とも良好な関係を築いています。ところがオリヴィアの元夫トミーは、彼女の会社を犯罪の隠れみのとして利用しているマフィアのボスでした。

オリヴィアはその事実をカージーに明かしますが、トミー側も彼女が口を開くことを恐れています。そこで部下を使って脅しをかけ、暴力によって黙らせようとします。

この作品の大きなポイントは、カージーが最初から復讐のために動いているわけではないことです。むしろ新しい生活を選ぼうとしている人物が、守りたい相手を傷つけられたことで以前の自分へ引き戻されます。

最終章として見ると、これはシリーズ第1作から続く問いへの戻りでもあります。法に任せるのか、自分で裁くのか。その二択を何度も選んできたカージーが、最後にもう一度同じ境界に立たされるからです。

キャストと登場人物

役名俳優
ポール・カージーチャールズ・ブロンソン
オリヴィアレスリー=アン・ダウン
トミーマイケル・パークス
サル・パコーニチャック・シャマタ
フレディロバート・ジョイ

チャールズ・ブロンソン演じるカージーは、シリーズを通じて中心にいる人物です。第5作では年齢を重ね、過去のように街をさまよう孤独な男ではなく、婚約者と家庭を築こうとする立場から物語が始まります。

レスリー=アン・ダウン演じるオリヴィアは、本作でカージーの平穏な生活を象徴する存在です。同時に、元夫トミーの犯罪を知る人物でもあるため、物語の対立を動かす中心にもなります。

マイケル・パークス演じるトミーは、オリヴィアの元夫であり、犯罪組織のボスです。カージーにとっては単なる街の犯罪者ではなく、自分が築こうとしている新しい家族を直接脅かす敵になります。

脚本・監督・音楽のスタッフ

役割担当
監督アラン・A・ゴールドスタイン
脚本アラン・A・ゴールドスタイン
原案マイケル・コリアリー
製作ダミアン・リー
撮影カーティス・ピーターセン
音楽テリー・プルメリ

WOWOW本体の作品ページでは、アラン・A・ゴールドスタインが監督と脚本を担当し、原案はマイケル・コリアリーと記載されています。AFI Catalogでも監督・脚本がゴールドスタイン、製作がダミアン・リー、撮影がカーティス・ピーターセンと確認できます。

監督と脚本を同じ人物が担当しているため、カージーの感情の変化と、そこからアクションへ移るタイミングを一体で設計しやすい形です。本作では、事件が起きる前の生活を見せてから復讐へ入るため、「何を失ったのか」が行動理由として重要になります。

音楽はテリー・プルメリ。派手な銃撃だけではなく、カージーが再び戦う決断をするまでの不穏さを支える役割にも注目したいところです。

脚本づくりの視点:主人公を再び動かす「失うもの」の置き方

シリーズ物では、主人公がすでに何度も同じ種類の事件を経験しています。そのため続編で同じ動機をそのまま繰り返すと、観客には単なる焼き直しに見えやすくなります。

本作は、カージーを最初から戦闘状態に置かず、まず婚約者とその娘との新しい生活を示します。つまり「もう戦わなくてもよいかもしれない」という地点から始めています。

そこへトミーの犯罪が入り込み、オリヴィアへの脅迫と暴力が起きます。主人公が失いたくないものを先に置いておくことで、復讐へ向かう行動が単なるシリーズのお約束ではなく、その作品内の出来事として立ち上がる構造になっていると考えられます。

平穏を先に見せるから、崩れたときの落差が生まれる

復讐劇では、事件そのものを早く起こせばテンポは上がります。しかし主人公の日常が見えないまま事件が起きると、観客は「何を奪われたのか」を感情として受け取りにくくなります。

本作では、カージーが別名で暮らし、オリヴィアと婚約し、その娘とも関係を築いている状況を置いています。その平穏があるからこそ、トミーの存在が入り込んだときの落差が生まれます。

脚本志望者が見るなら、事件の大きさだけでなく、事件の前に主人公へ何を持たせているかに注目すると参考になります。守りたいものが具体的であるほど、その後の選択も理解しやすくなります。

敵を「主人公の生活圏」に入れる

トミーは偶然出会う犯罪者ではなく、オリヴィアの元夫です。そのため敵は主人公の外側から来るのではなく、恋人の過去と現在の生活を通じて入り込んできます。

この配置によって、カージーは事件を無視して遠ざかることができません。オリヴィアを守ることと、トミーの犯罪を止めることが同じ線上に置かれるためです。

シリーズ最終章として、主人公の過去の宿命と現在の生活を一本につなぐ役割を、オリヴィアとトミーの関係が担っていると考えられます。

演出の見どころ:第1作の舞台ニューヨークへ戻る意味

WOWOW本体は、本作が第1作「狼よさらば」と同じニューヨークを舞台にしていることを紹介しています。最終章で最初の舞台へ戻ることは、シリーズ全体を一周させる印象を生みます。

カージーは以前の自分から離れようとしているのに、都市そのものは彼の過去を思い出させる場所です。物語の舞台と主人公の過去が重なることで、「本当にこの生き方から抜け出せるのか」という感覚が強まります。

また、本作ではファッション業界やオリヴィアの会社が物語に組み込まれています。街の犯罪だけを描くのではなく、仕事場や住居など日常的な空間へ犯罪組織が侵入してくることが、脅威を身近に見せる演出につながっています。

アクション場面では、年齢を重ねたカージーを若いヒーローのように見せるのではなく、経験と執念で敵を追い詰める人物として見ると、シリーズ最終作らしい味わいがあります。

シリーズ一挙放送で見ると何が分かる?

11月3日のWOWOWプラスは、「狼よさらば」から本作までを順番に編成しています。そのため、カージーという人物がどう変化してきたのかを一日で追うことができます。

第1作では、犯罪によって家族を奪われた一般人が自ら銃を取るまでの変化が中心でした。その後の作品では、カージーはすでに「自分で悪を裁く人物」として登場する場面が増えていきます。

最終章では、そんな人物が再び家庭に近い場所へ戻り、もう一度大切な人を守ろうとします。シリーズを通して見ると、「復讐する人」から始まったキャラクターが、最後には「平穏を求めても過去から逃れられない人」として描かれていることが分かります。

単独で見る場合でも物語は理解できますが、一挙放送で前作まで見ておくと、カージーの行動がシリーズの反復なのか、それとも最後の選択なのかを比較しやすくなります。

参考にした情報

よくある質問

「DEATH WISH/キング・オブ・リベンジ」はいつ放送されますか?

2026年11月3日(火・祝)21時から22時45分まで、WOWOWプラスで放送予定です。同日は「デス・ウィッシュ」シリーズが第1作から連続放送されます。

「DEATH WISH/キング・オブ・リベンジ」はシリーズ何作目ですか?

チャールズ・ブロンソン主演の「デス・ウィッシュ」シリーズ第5作で、同シリーズの最終章です。

監督と脚本は誰ですか?

監督・脚本はアラン・A・ゴールドスタインです。WOWOW本体の作品ページとAFI Catalogで確認できます。

前作を見ていなくても楽しめますか?

本作の中心事件はオリヴィアと元夫トミーをめぐる独立した物語なので単独でも追えます。ただし、カージーがなぜ自ら悪を裁く人物になったのかを知ると、最終章としての意味がより分かりやすくなります。

まとめ

11月3日21時からWOWOWプラスで放送される「DEATH WISH/キング・オブ・リベンジ」は、チャールズ・ブロンソン演じるポール・カージーの最後の戦いを描くシリーズ第5作です。

脚本・監督はアラン・A・ゴールドスタイン。新しい生活を始めようとするカージーに、婚約者オリヴィアとその娘という「失いたくないもの」を置き、そこへマフィアのボスであるトミーを侵入させることで、主人公を再び行動へ押し戻しています。

シリーズ一挙放送の最後に見ると、第1作から続く「法に任せるのか、自分で裁くのか」という問いが、カージーの人生の締めくくりとしてもう一度置かれていることが見えやすくなります。

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