脚本が書けない!スランプから脱却する3つのアドバイス
この記事は 2022年10月13日 に更新されました。
脚本が思うように書けない時があります。いわゆるスランプです。そんな時は一行だって書けないでしょう。スランプを解決するには気楽に考えるのが一番。そこで今回は、脚本執筆にあたって心をリラックスさせる3つのアドバイスをお伝えします。
書き続ければ道は開ける
脚本が書けない大きな要因は、変に考えすぎてしまうから。優等生タイプや完璧主義者など、真面目な性格の人に多い傾向があります。
キャラクターや舞台の設定、構成など、事前の下準備を頭の中で完璧に完成させないと脚本が書けないタイプは少なくありません。
確かに、脚本執筆に下準備は不可欠。しかし、アイデアを温め過ぎると旬を逃してしまいます。
ここで言う旬とは、世間での流行とは別に、脚本家自身の気持ちも指します。マイブームが過ぎてしまうと、脚本を書くモチベーションが消えてしまうのです。
そのため、脚本が書けないときは、深く考え込む前にアウトプットしましょう。ちょっとしたアイデアやキャラクター設定など、書き出すことが大切です。自分自身の考えをまとめる効果もあります。
大きなテーマでも尻込みしない
新人脚本家でも、壮大なテーマで脚本を書くことがあります。しかし、あまりに大きすぎるテーマは手に負えないと、筆が止まることもあるでしょう。
このような理由でスランプに陥った場合、改善するには脚本家の使命を再確認することが大切です。
脚本家に求められていることは、人間を描くことです。命とは、人生とは、という大きなテーマにぶつかった主人公はどんな行動をとるのか、ということを描きます。
テーマ自体の解決策を考えることが主目的ではありません。
大抵の場合は、妙なリアクションをしてしまい、悪い方へと転がり落ちていくことになるものです。
そして、紆余曲折を経て最後にたどり着いた先がゴールです。そこにはあなただけの答えがあるでしょう。
この答えは多くの人にとっての正解ではないかもしれません。しかし、あなたにとっては唯一無二の答えです。その思いが強いほど観客も共感します。
注意すべきはテーマの大きさに尻込みしないということ。ビビって小さくまとまるとつまらなくなってしまいます。
脚本を書く時は大風呂敷を広げてください。作者自身が先を見通せないくらいの方が観客も楽しめます。
まずは自分が楽しもう
脚本は不特定多数の人に向けて書きます。しかし、万人受けするアイデアはなかなか思いつきません。そうして負のスパイラルにおちいると、脚本が書けない状態になるのです。
このようなケースでは足元を確認することが大切です。作品を最初に読む人は誰かを考えます。当然、作者であるあなたが読むはずです。つまり、あなたも読者の一人だということです。
しかも、自分は最も身近な読者といっても良いでしょう。どんな作品が好きか手にとるようにわかるはずです。誰に向けて書くか迷ったら、自分が観たい映画を追求してください。
あなたが見たい映画はどんな映画でしょうか。改めて考えてみても思いつかない場合、今までに感動した作品に思いを巡らします。それも、頭の中で自問自答するのではなく、紙に書き出すとハッキリと認識できるのでおすすめです。
- 好きな映画やドラマ作品は
- 昔と今で好きなジャンルは変わったか
- 人生で一番夢中になった小説は?
- 子供のころに好きだった漫画のキャラクター
これは、自分の琴線がどこにあるかを再確認する作業です。そのため、フィクションにこだわる必要はありません。リアルでの経験も参考にしてください。
- はじめて好きな異性に告白した時の気持ち
- 最も気になるニュースは?
- 友達とケンカしたときの感想。口喧嘩だったか、それとも殴り合い?
- 感動して泣いたことはあるか。それはどんな時?
- 最近、声を上げて笑った出来事って?
- 今週、いちばん嬉しかったことと悔しかったことは?
自分が興味を持てることであれば素直に書けるし、ロケットスタートにつながります。脚本が書けないというスランプも解消できるでしょう。
まとめ
脚本を書く作業は長丁場の重労働です。主人公の人生を書き切るには、すごいエネルギーが脚本家に求められます。だからこそ、できるだけリラックスすることが大切です。なぜなら、最初からがんばりすぎると途中でバテてしまうから。最悪の場合、脚本が完成しないことにもなりかねません。そうならないように、今回お伝えしたことを参考にして楽しんで書いてください。
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