10月27日(火)21時からWOWOWプラスで、映画「止められるか、俺たちを」が放送されます。放送は23時10分までで、WOWOWプラス公式では125分枠として案内されています。
本作は、1969年の若松プロダクションを舞台に、21歳の吉積めぐみが映画作りの現場へ飛び込み、自分の居場所や表現を探していく青春群像劇です。主演は門脇麦さん、若松孝二役は井浦新さん。監督は白石和彌さん、脚本は井上淳一さんが担当しています。
今回は、放送情報やあらすじだけでなく、主人公の視点を通して実在の映画人たちを描く構成と、熱気のある現場をどう見せるかという脚本・演出の面から見どころを整理します。
「止められるか、俺たちを」の放送日時と作品情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 放送日時 | 2026年10月27日(火)21:00〜23:10 |
| 放送局 | WOWOWプラス |
| 作品 | 止められるか、俺たちを |
| 製作年 | 2018年 |
| 監督 | 白石和彌 |
| 脚本 | 井上淳一 |
| 音楽 | 曽我部恵一 |
| 主演 | 門脇麦 |
| 主な出演 | 井浦新、山本浩司、岡部尚、毎熊克哉、高良健吾ほか |
WOWOWプラス公式では、2018年製作の日本映画として紹介され、今回の放送日時は10月27日(火)21時から23時10分です。同じ公式ページには、白石和彌監督、門脇麦さん、井浦新さん、山本浩司さん、岡部尚さんの出演も掲載されています。
劇場公開版は119分で、カルチュア・パブリッシャーズの作品ページでも2018年製作、上映時間119分と確認できます。放送枠は本編時間より長いため、視聴するときは23時10分までを確保しておくと安心です。
どんな映画?若松プロダクションに飛び込んだ吉積めぐみの青春
物語の中心にいるのは、吉積めぐみです。WOWOWプラス公式のあらすじによると、1969年春、21歳のめぐみは遊び仲間に誘われ、若松プロダクションの扉をたたきます。
そこには若松孝二を中心に、足立正生、沖島勲、荒井晴彦ら、映画で新しい時代を切り開こうとする若者たちが集まっていました。めぐみは助監督として現場に加わり、厳しい撮影の中で映画作りを学びながら、自分も監督になろうとします。
この作品の面白さは、若松孝二という著名な映画監督だけを主人公にしていないところです。観客は若松プロの内部をよく知る人物ではなく、新しく入ってきためぐみの目線から現場を見ることになります。
そのため、歴史的な人物や出来事を知っている人には「実在の映画人がどう描かれるか」が見どころになり、詳しくない人には「映画の現場に入った若者の成長物語」として入りやすい構造になっています。
門脇麦と井浦新の役どころは?
門脇麦さんが演じる吉積めぐみは、若松プロダクションに入り、助監督として働きながら自分の表現を探す人物です。映画.comやJFDBでも、めぐみが物語の中心人物として紹介されています。
一方、井浦新さんが演じるのは若松孝二です。若松は仲間たちを引っ張る強い存在感を持ちながら、めぐみから見れば簡単には距離を測れない人物でもあります。
山本浩司さんは足立正生、岡部尚さんは沖島勲を演じています。さらに毎熊克哉さん、高良健吾さん、寺島しのぶさん、奥田瑛二さんなどが参加し、当時の映画界を形作った人物やその周辺の人々を群像として立ち上げます。
この配役を見るときは、実在人物の再現度だけに注目するより、めぐみが誰に惹かれ、誰の言葉に揺れ、どこで居心地の悪さを感じるのかを見ると、主人公の変化が追いやすくなります。
脚本・演出・音楽のスタッフ
| 役割 | 担当 |
|---|---|
| 監督 | 白石和彌 |
| 脚本 | 井上淳一 |
| 音楽 | 曽我部恵一 |
| 撮影 | 辻智彦 |
| 編集 | 加藤ひとみ |
カルチュア・パブリッシャーズ公式では、監督に白石和彌さん、脚本に井上淳一さん、音楽に曽我部恵一さんと明記されています。JFDBでも脚本・井上淳一、撮影・辻智彦など主要スタッフを確認できます。
白石和彌監督は若松孝二監督の現場で助監督を務めた経歴があり、JFDBの作品解説でも、若松監督の作品に助監督として参加していた白石監督が本作のメガホンを取ったことが紹介されています。
つまり本作は、外側から伝説を眺めるだけではなく、若松プロの映画作りを身近で知った作り手が、その時代や人物を映画として再構成した作品です。その距離感が、単なる伝記映画とは違う温度につながっていると考えられます。
脚本づくりの視点:実在人物の群像を「新人の目」で整理する
脚本の視点で特に注目したいのは、実在の映画人が何人も登場する物語を、吉積めぐみという一人の主人公の体験に集約していることです。
若松孝二、足立正生、沖島勲、荒井晴彦らをそれぞれ同じ重さで説明しようとすると、物語は人物紹介の連続になりやすくなります。そこで、新しく現場に入っためぐみが「誰に出会い、何を見て、どう変わるか」を軸にすることで、登場人物の多さを整理していると考えられます。
観客と主人公の情報量を近づける構成
めぐみは、最初から若松プロの価値観を理解している人物ではありません。現場に入って仕事を覚え、周囲の人々を知り、自分の立ち位置を探します。
この設定によって、観客もめぐみと一緒に人物や現場を知っていけます。歴史ものや業界ものでは、主人公が何も知らないこと自体が説明の導線になりますが、本作ではその役割が青春の迷いとも重なっています。
「何者かになりたい」という欲求を物語の芯に置く
カルチュア・パブリッシャーズ公式は、めぐみを「何者かになることを夢みて若松プロダクションの門を叩いた少女」と紹介しています。ここが、脚本を読むうえで重要な出発点です。
主人公が何を求めているかが明確だと、撮影現場での出来事が単なるエピソードではなくなります。働くこと、人に認められること、自分も監督になろうとすることのすべてが、「自分は何者になれるのか」という問いにつながるからです。
歴史上の人物を扱う脚本でも、事実を並べるだけでなく、主人公の欲求と各場面を結びつけることで一本のドラマとして見せられる。その作り方を考える素材になる作品です。
演出の見どころ:伝説ではなく「仕事場」として映画現場を見せる
WOWOWプラス公式は、本作を若松孝二監督の伝説的な映画作りの現場を、白石和彌監督が愛情と哀惜を込めて描いた青春群像劇と紹介しています。
ここで注目したいのは、若松プロをきれいな思い出だけで包むのではなく、めぐみが助監督として働く場所として描いている点です。撮影準備や人間関係、厳しい現場の空気が積み重なるほど、「映画が好き」という言葉だけでは処理できない現実が見えてきます。
白石監督自身が若松監督の現場を経験していることもあり、画面の中では人物の肩書きより、集団の中でどう立っているか、誰が誰に言葉を投げるかといった関係性に注目すると楽しみやすくなります。
また、作品はカラーを基本に一部モノクロを用いるとWOWOWプラス公式に記載されています。時代を再現するだけでなく、映像の質感を変えることで記憶や映画史との距離を感じさせる演出にも注目です。
この映画で描かれる若松孝二と1969年という時代
JFDBは、本作を2012年に亡くなった映画作家・若松孝二の若き日の姿を描く青春群像劇と説明しています。若松プロダクションには、映画を作ることと時代への異議申し立てを近い距離で考える若者たちが集まっていました。
ただし、本作を見るうえで事前に若松孝二や1960年代末の映画史を詳しく覚える必要はありません。めぐみがその場に入り、仕事をしながら人々の熱気や矛盾に触れていくため、観客は彼女の感情を入口にできます。
一方で、足立正生、沖島勲、荒井晴彦など実在人物の名前を知っていると、後の日本映画につながる人々が同じ場所にいたことの面白さが増します。人物名が次々と出てくる場面では、誰が有名かより、めぐみとの距離がどう変わるかを追うと物語を見失いにくいでしょう。
10月27日の放送で注目したい3つのポイント
まず注目したいのは、門脇麦さん演じるめぐみの表情です。周囲には強い言葉や大きな理想を持つ人物が多いだけに、めぐみがそれをどう受け止めているかは、台詞だけでなく視線や間にも表れると考えられます。
次に、井浦新さん演じる若松孝二が、カリスマとしてだけでなく一緒に映画を作る現場の人間としてどう描かれるかです。主人公から見た尊敬、戸惑い、近さと遠さが重なると、単純な英雄像ではない人物像が見えてきます。
そして三つ目は、群像劇の中でめぐみの物語がどのように一本の線として保たれるかです。登場人物が多い作品だからこそ、場面ごとに「この出来事でめぐみが何を知ったか」を意識すると、脚本の組み立てが見えやすくなります。
参考にした情報
よくある質問
「止められるか、俺たちを」はいつ放送されますか?
2026年10月27日(火)21時から23時10分まで、WOWOWプラスで放送されます。
「止められるか、俺たちを」の監督と脚本は誰ですか?
監督は白石和彌さん、脚本は井上淳一さんです。音楽は曽我部恵一さんが担当しています。
主演の門脇麦さんは誰を演じていますか?
門脇麦さんは、1969年に若松プロダクションへ入り、助監督として映画作りを学ぶ21歳の吉積めぐみを演じています。
どこに注目すると脚本の面白さが分かりますか?
多くの実在人物を、めぐみという新人の視点から見せている点に注目です。めぐみが誰と出会い、何を受け取り、自分の目標をどう捉え直すかを追うと、群像劇を整理する脚本の工夫が見えてきます。
まとめ
10月27日21時からWOWOWプラスで放送される「止められるか、俺たちを」は、若松孝二とその周囲の映画人を描きながら、若松プロに飛び込んだ吉積めぐみの青春を軸にした作品です。
白石和彌監督、井上淳一さんの脚本によって、実在人物の多い物語を「新人の目」で整理し、めぐみの「何者かになりたい」という思いをドラマの芯に置いていると考えられます。
放送では、門脇麦さんと井浦新さんのやり取りだけでなく、めぐみの視点が場面ごとにどう変化するかにも注目してみてください。映画作りそのものを描く作品だからこそ、脚本や演出を学ぶ立場からも多くの発見が得られるはずです。

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