DREAMS(字幕版)あらすじと脚本の見どころ|10月27日放送・金熊賞の理由を読み解く

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10月27日(火)午前5時30分からWOWOWシネマで、ノルウェー映画「DREAMS(字幕版)」が放送されます。2024年製作の作品で、WOWOW公式では字幕版の内容時間は111分と案内されています。

本作は、17歳の少女ヨハンネが女性教師ヨハンナへの初恋を手記に書いたことから、本人だけでなく母と祖母まで巻き込んで「恋愛」「記憶」「表現」を問い直していく物語です。監督と脚本を兼ねるダーグ・ヨハン・ハウゲルードが、出来事そのものよりも、出来事を人がどう語り直すかに重心を置いている点が大きな見どころです。

第75回ベルリン国際映画祭では金熊賞を受賞しました。脚本を書く側から見ると、主人公の手記を物語の装置にしながら、三世代の女性の価値観を会話でぶつける構成に注目したい作品です。

DREAMS(字幕版)の放送日時と作品情報

項目内容
放送日時2026年10月27日(火)午前5:30〜
放送局WOWOWシネマ
原題Drømmer
製作年・国2024年・ノルウェー
内容時間字幕版111分
監督・脚本ダーグ・ヨハン・ハウゲルード
主演エラ・オーヴァービー
受賞第75回ベルリン国際映画祭 金熊賞

WOWOWでは「北欧の新鋭ダーグ・ヨハン・ハウゲルード監督 3部作」の一作として編成され、10月26日に「SEX」、10月27日に「DREAMS」、10月28日に「LOVE」が並びます。「DREAMS」は三部作の最終第3作にあたり、テーマはタイトルの通り「夢」です。

ノルウェー映画協会の紹介でも、監督・脚本はハウゲルード、製作はイングヴェ・セーテルとヘーゲ・ハウフ・フヴァトゥムと確認できます。映画祭での受賞歴だけでなく、作家自身が脚本と演出の両方を担っているため、文章として書かれた主人公の感情と映像として見せる現実の距離を一人の作家が設計している点も重要です。

DREAMSのあらすじと今回の見どころ

主人公ヨハンネは17歳。女性教師ヨハンナに強く惹かれ、自分の感情が初めての恋だと知ります。WOWOW公式のあらすじでは、ヨハンネはヨハンナの住むマンションまで出向くものの、その場で恋心を告白するまでには至りません。二人の付き合いはある日を境に途切れますが、ヨハンネは自分に何が起きたのかを確かめるように体験を手記へ書き始めます。

その文章を最初に読むのが祖母です。やがて母も読むことになり、ヨハンネの個人的な体験だったはずの出来事が、家族の中で共有される「作品」へと性格を変えていきます。ノルウェー映画協会は、母と祖母が内容に驚きつつ、文章の文学的な質に引き込まれていく流れを紹介しています。

ここで面白いのは、「教師との間に実際に何があったのか」という事実確認だけが物語の中心ではないことです。ヨハンネがどう記憶し、どう文章にし、その文章を別の世代の女性がどう読むかによって、同じ出来事の意味が変わっていきます。出来事の真相と、語られた物語の力が並行して進むところが、本作を単純な初恋映画にしないポイントです。

また、ヨハンネの文章には出版の可能性が持ち上がります。自分の感情を保存するために書いたものが、他者に読まれ、評価され、公開の対象になっていくため、「自分だけの記憶は誰のものか」という問題も生まれます。脚本の設定として見ると、手記は小道具であると同時に、登場人物の関係を動かす第二の主人公のような役割を果たしていると考えられます。

キャストと三世代の人物配置

ヨハンネを演じるのはエラ・オーヴァービー、教師ヨハンナをセロメ・エムネトゥが演じます。ヨハンネの母はアーネ・ダール・トルプ、祖母はアンネ・マリット・ヤコブセンです。WOWOW公式とノルウェー映画協会の双方で主要キャストを確認できます。

この4人の配置は、物語を読むうえで大切です。ヨハンネと教師の関係だけで閉じるのではなく、母と祖母が手記を読むことで、恋を経験している本人、娘を見守る母、さらに上の世代である祖母という三つの時間軸が同時に立ち上がります。

祖母は単なる相談役ではなく、ヨハンネの文章を読者として受け止める人物です。母は娘を守る立場でありながら、その文章の価値にも向き合う必要があります。家族という近い関係だからこそ、読者として冷静ではいられない。この近さが会話に緊張を生み、恋愛映画でありながら家族劇としても動く理由になっています。

脚本・監督ハウゲルードと3部作の位置づけ

ダーグ・ヨハン・ハウゲルードは本作で監督と脚本の両方を担当しています。WOWOW公式は、「SEX」「LOVE」「DREAMS」の3本を連作として紹介し、それぞれ性、愛、夢を主題にした作品として位置づけています。

三部作は同じ主人公の物語を順番に追うシリーズではありません。それぞれ独立した人物と状況を通して、人が他者とどう関係を結び、自分の感情をどう理解するかを別の角度から扱っています。そのため「DREAMS」だけを見ても物語は理解できますが、3本を並べて見ると、ハウゲルードが関係性をどのように変奏しているのかが見えやすくなります。

Nordisk Film & TV Fondは、本作について、若いヨハンネの強い感情と、複雑な語りの視点を組み合わせた作品として評価しています。特に、誰が語っているのか、どの出来事が記憶として語り直されているのかという点は、脚本を読む感覚に近い面白さがあります。

脚本づくりの視点:手記を使って「事実」と「語り」を二重化する

脚本づくりの観点で最も参考になるのは、主人公に手記を書く行為を与えたことです。ヨハンネは恋を経験するだけでなく、その経験を言葉にし直します。すると観客は、起きた出来事と、ヨハンネがそれをどう理解しているかを別々に受け取れるようになります。

この構造では、主人公の内面を独白だけで説明しなくても、文章を書く、誰かに読まれる、読んだ人が反応する、という行動の連鎖で感情を外に出せます。内面の物語を映像にする難しさに対して、手記という具体物を置くことでドラマに変換していると考えられます。

さらに、同じ手記を祖母と母が読むことで、文章の意味が変化します。ヨハンネにとっては自分の気持ちを保存するための記録でも、祖母には文学として見え、母には娘の安全や倫理に関わる問題として見える可能性があります。一つの小道具に複数の意味を持たせると、説明のための場面を増やさずに人物差を見せられることが分かります。

三世代の会話で価値観の差を描く

本作では、若い主人公の恋を描くだけでなく、母と祖母がその文章に反応します。三世代を置くことで、「恋とは何か」「どこまでが本人だけの経験か」「書いたものを他者に見せるとはどういうことか」といった問いに、一つの正解を置かずに済みます。

脚本上は、価値観を説明するナレーションを足すのではなく、立場の違う人物を同じ問題の前に座らせることで会話を発生させています。人物ごとに守りたいものが違えば、同じ場面でも発言の方向が自然にずれます。対立を大げさな悪役づくりに頼らず、関係の近い家族の中に作っている点が学びになります。

金熊賞を受賞した作品として見るポイント

本作は第75回ベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞しました。WOWOW公式も、ノルウェー映画史上初の金熊賞受賞作として紹介しています。映画祭の評価をそのまま作品の「正解」として見る必要はありませんが、国際的に高く評価された理由を脚本と演出の接点から考えると鑑賞しやすくなります。

物語の核は、初恋という普遍的で小さな出来事です。しかし、主人公がその経験を書くことで、恋愛、家族、創作、公開、記憶の信頼性へと論点が広がっていきます。大事件を重ねるのではなく、一つの体験から問いを増やしていく設計は、限られた登場人物で深い物語を作る方法の一つだと考えられます。

映像を見るときは、ヨハンネが語る内容と、画面が見せる情報が同じなのか、それとも少しずれているのかにも注目したいところです。脚本と演出を同じ作家が担っているからこそ、言葉と映像の距離そのものが作品のテーマに結びついている可能性があります。

WOWOWでの放送と配信

WOWOW公式では、10月27日(火)午前5時30分からWOWOWシネマで放送予定と案内されています。また作品ページにはアーカイブ配信中の表示があり、放送時間に合わせられない場合でも視聴手段を確認できます。

同じ特集では10月26日に「SEX」、10月28日に「LOVE」が編成されています。3作は独立していますが、ハウゲルードが性、愛、夢という異なる言葉から人間関係を見つめた連作として続けて見ることができます。

参考にした情報

よくある質問

DREAMS(字幕版)はいつ放送されますか?

2026年10月27日(火)午前5時30分からWOWOWシネマで放送予定です。WOWOW公式では字幕版111分と案内されています。

DREAMSの監督と脚本は誰ですか?

監督・脚本はいずれもダーグ・ヨハン・ハウゲルードです。「SEX」「LOVE」と合わせた3部作を手がけています。

DREAMSはどんな物語ですか?

17歳のヨハンネが女性教師への初恋を手記に書き、その文章を母と祖母が読むことで、恋愛だけでなく家族、記憶、創作をめぐる問いが広がっていく物語です。

DREAMSは何の映画賞を受賞しましたか?

第75回ベルリン国際映画祭で最高賞の金熊賞を受賞しました。WOWOW公式ではノルウェー映画史上初の快挙として紹介されています。

まとめ

10月27日放送の「DREAMS(字幕版)」は、17歳の少女の初恋を出発点に、書くことと読まれること、そして三世代の女性が持つ異なる価値観まで描く作品です。監督・脚本をダーグ・ヨハン・ハウゲルードが兼任し、第75回ベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞しました。

脚本づくりの視点では、主人公の手記を使って内面を外へ出し、一つの文章を複数の人物に読ませることで関係性を動かす構成が参考になります。ヨハンネが体験したことだけでなく、その体験が言葉になった瞬間に何が変わるのかを追うと、本作の面白さをより深く味わえます。

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