2026年11月3日(火)15時45分から、WOWOWプラスで映画「ロサンゼルス」が「デス・ウィッシュ」シリーズ一挙放送の1本として放送されます。
本作は、チャールズ・ブロンソン演じるポール・カージーの復讐を描いた「狼よさらば」の後日譚です。前作と同じマイケル・ウィナー監督がメガホンを取り、舞台をニューヨークからロサンゼルスへ移しながら、再びカージーが暴力と復讐の渦へ引き戻されていく過程を描きます。
脚本はデイヴィッド・エンゲルバック。単に前作の型を繰り返すのではなく、「平穏を取り戻そうとした男が、なぜ再び私刑へ向かうのか」をどう組み立てているかに注目すると、続編脚本の難しさと狙いが見えやすい作品です。
「ロサンゼルス」の放送日時と作品情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 放送日時 | 2026年11月3日(火)15:45〜 |
| 放送局 | WOWOWプラス |
| 原題 | Death Wish II |
| 製作年 | 1982年 |
| 監督 | マイケル・ウィナー |
| 脚本 | デイヴィッド・エンゲルバック |
| 主演 | チャールズ・ブロンソン |
| 音楽 | ジミー・ペイジ |
WOWOWプラス公式では、11月3日14時から「狼よさらば」を皮切りにシリーズ5作品を連続放送し、「ロサンゼルス」はその2本目として15時45分から編成されています。
この並びで見ると、前作から何が引き継がれ、何が変化したのかを比較しやすいのが今回の一挙放送の大きな魅力です。主人公の行動原理、舞台の使い方、敵の配置、警察との距離など、続編で再構成された要素を前作と見比べることができます。
「ロサンゼルス」はどんな映画?
「ロサンゼルス」は、1974年の「狼よさらば」に続くシリーズ第2作です。Kino Lorberの作品紹介では、前作で妻を失い復讐を経験したポール・カージーが、ロサンゼルスで新しい生活を始めたものの、再び身近な人々が凶悪犯罪の被害に遭うことで復讐へ向かう物語として紹介されています。
前作のカージーは、犯罪被害をきっかけに一線を越えていく人物でした。本作ではすでに「一度その線を越えた人物」を主人公にしているため、同じ復讐劇でも出発点が違います。
観客は、カージーが何をできる人物なのかを知っています。そのため脚本には、主人公の能力や危うさを一から説明するよりも、「今度は何が彼を再び動かすのか」という新たな引き金を強く見せる役割が求められます。
あらすじと今回の見どころ
ポール・カージーはニューヨークを離れ、娘キャロルとともにロサンゼルスで暮らしています。新しい土地で生活を立て直そうとする一方、過去の事件の傷は家族の中に残っています。
そんな日常が、犯罪者たちの侵入によって再び壊されます。家政婦ロザリオと娘キャロルが襲われ、カージーは犯人たちの顔を記憶したまま、自ら追跡を始めます。
WOWOWプラス公式が紹介する通り、本作の中心は「娘を襲った犯人を父親が自力で探し出して復讐する」という極めて直接的な物語です。ただし、脚本を見るうえでは、事件そのものだけでなく、カージーが警察に任せず自分で動くまでの論理がどう積み上げられているかが重要です。
前作を知っている観客にとって、カージーが再び武器を取ること自体は大きな驚きではありません。だからこそ本作では、事件を早い段階で発生させ、主人公を再起動させることに力が置かれていると考えられます。
キャストと登場人物
主演はチャールズ・ブロンソン。再びポール・カージーを演じます。硬い表情と無口な立ち振る舞いが、言葉よりも行動で感情を表す主人公像につながっています。
ジル・アイアランドはジェリ・ニコルズ役、ヴィンセント・ガーディニアは前作から続いてフランク・オチョア刑事役を担当しています。ロビン・シャーウッドが娘キャロルを演じ、ローレンス・フィッシュバーンも犯罪者側の一人として出演しています。
AFI CatalogとKino Lorberの記録からも、主要キャストとスタッフの一致を確認できます。シリーズものでは、続投キャストの存在が前作とのつながりを短時間で伝える役割を持ちますが、本作では特にオチョア刑事の存在がカージーの過去を知る人物として効いています。
脚本・演出・音楽のスタッフ
| 役割 | 担当 |
|---|---|
| 監督 | マイケル・ウィナー |
| 脚本 | デイヴィッド・エンゲルバック |
| 製作 | メナヘム・ゴーラン、ヨーラム・グローバス |
| 撮影 | リチャード・H・クライン、トーマス・デル・ルース |
| 音楽 | ジミー・ペイジ |
監督のマイケル・ウィナーは前作「狼よさらば」に続いて本作も担当しました。シリーズの主人公像をすでに作った監督が続投することで、カージーの無口さや暴力に踏み込む瞬間の見せ方に連続性が生まれています。
脚本のデイヴィッド・エンゲルバックは、AFI Catalogでも本作のWriterとして記録されています。AFIの制作記録では、当初は原作者ブライアン・ガーフィールドが脚本を書く計画があったものの、その後エンゲルバックが担当することになった経緯も確認できます。
音楽はレッド・ツェッペリンのジミー・ペイジ。Kino Lorberも本作の音楽を大きな特徴として紹介しています。無骨な犯罪アクションにロック色のある音楽が加わることで、前作とは異なる時代感や都市の荒々しさが強調されています。
脚本づくりの視点
本作から脚本づくりの面で注目したいのは、続編で主人公をもう一度動かす方法です。
前作でカージーは、犯罪被害によって価値観を大きく変え、私刑に踏み出しました。続編で同じ主人公を使う場合、まったく同じ変化をもう一度描くことはできません。観客はすでに彼がどんな人物になるのか知っているからです。
そこで本作では、「変化」よりも「再発」に近い構造を取っています。平穏な生活へ戻ろうとしていた人物に、過去と同質の悲劇を再び突きつけ、その人物が以前の行動様式へ戻っていく流れです。
この形では、主人公の変化をゼロから描く必要がないぶん、事件の強度とテンポが重要になります。カージーが再び復讐者になることを観客が予想できるため、脚本は「いつ決断するか」「誰をどう追うか」「警察がどう絡むか」に焦点を移していると考えられます。
続編では「前作を知っていること」が省略に使える
シリーズ第2作では、主人公の背景説明を長く置かなくても、前作を見た観客ならカージーの過去を理解しています。これにより、本作は序盤から新しい事件へ進みやすくなっています。
一方で、初めて見る観客にも人物の目的が分かるよう、家族との関係や現在の生活を短く示す必要があります。続編脚本では、既存ファン向けの省略と初見の観客向けの説明を両立させる必要があり、そのバランスが作品のテンポを左右します。
敵を複数にすることで追跡の段階を作る
本作では、主人公が一人の犯人だけを追うのではなく、複数の相手を順番に追っていきます。この配置によって、復讐が一度で終わらず、物語に段階を作れます。
脚本上は、同じ目的を持ったまま複数の局面を作ることができるため、主人公の行動を一本の軸でつなぎやすい構成です。その一方で、各局面が同じ展開に見えないよう、場所や障害、警察側の動きなどを変える必要があります。
マイケル・ウィナー監督の演出で注目したい点
マイケル・ウィナー監督は、カージーを多弁な人物としてではなく、行動によって心理を見せる主人公として描いています。これはブロンソンの俳優としての持ち味とも強く結びついています。
感情を台詞で説明しすぎず、表情、移動、武器を手にする動作、相手との距離で怒りを見せることで、主人公の内面を映像に置き換えています。脚本を書く立場から見ると、「気持ちを言わせる」のではなく、「何をするか」に感情を載せる方法の参考になります。
また、ロサンゼルスという舞台は単なる背景ではありません。AFIの制作記録ではロサンゼルスで撮影が行われたことが確認でき、都市の実景を使うことで、カージーが犯罪者を追う範囲そのものが物語空間として機能しています。
「狼よさらば」との違いをどう見る?
「狼よさらば」は、普通の市民だったカージーが犯罪被害をきっかけに変わっていく過程が大きな柱でした。それに対して「ロサンゼルス」は、すでに復讐者となった経験を持つ男が、再びその顔を取り戻す物語です。
そのため、同じシリーズでもドラマの重心は少し違います。第1作では「この男はどこまで変わるのか」が緊張になりますが、第2作では「この男はどこまでやるのか」「誰が彼を止めるのか」が前に出てきます。
11月3日の一挙放送では、14時から「狼よさらば」、15時45分から本作という順番なので、この違いを連続して確認できます。続編を書くときに、前作の主人公をそのまま置くのではなく、観客がすでに知っている情報をどう前提にするかを見る素材としても興味深い2本です。
参考にした情報
よくある質問
「ロサンゼルス」はいつ放送されますか?
2026年11月3日(火)15時45分からWOWOWプラスで放送されます。同日14時から始まる「デス・ウィッシュ」シリーズ一挙放送の2本目です。
「ロサンゼルス」は「狼よさらば」の続編ですか?
はい。1974年の「狼よさらば」の後日譚で、チャールズ・ブロンソンがポール・カージー役を続投し、マイケル・ウィナーも再び監督を務めています。
「ロサンゼルス」の脚本家は誰ですか?
脚本はデイヴィッド・エンゲルバックです。AFI CatalogでもWriterとして記録されています。
音楽を担当したのは誰ですか?
音楽はジミー・ペイジです。Kino LorberやKINENOTEの作品情報でも担当が確認できます。
まとめ
2026年11月3日15時45分からWOWOWプラスで放送される「ロサンゼルス」は、「狼よさらば」の主人公ポール・カージーが再び復讐へ向かうシリーズ第2作です。
脚本の見どころは、前作で完成した主人公像を使いながら、新たな事件によって再び行動させる続編構成にあります。マイケル・ウィナー監督の演出とチャールズ・ブロンソンの寡黙な芝居を合わせて見ると、台詞で説明せず行動で人物を見せる方法も読み取りやすくなります。
「狼よさらば」から続けて視聴し、同じ主人公を第2作でどう再起動しているのかを比べると、シリーズ脚本の作り方まで楽しめる放送です。

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