10月26日(月)朝4時から日本映画専門チャンネルで、「おとり捜査官・北見志穂 罪深き美女・連続殺人!」が放送されます。2015年に放送されたシリーズ第19作にあたり、松下由樹さん演じる北見志穂に、水野美紀さん演じる香坂凛という新しい相棒が加わる転機の一作です。
事件そのものの謎だけでなく、積極的に人の懐へ入る志穂と、群れることを好まない凛がどうコンビになっていくのかが大きな見どころです。脚本は外村朋子さん、監督は山本邦彦さん。ここでは公式に確認できるあらすじとスタッフ情報をもとに、物語の入口と脚本・演出の注目点を整理します。
10月26日の放送情報と主要キャスト
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 放送日時 | 2026年10月26日(月)4:00〜6:05 |
| 放送局 | 日本映画専門チャンネル |
| 作品年 | 2015年 |
| 本編時間 | 105分 |
| 主演 | 松下由樹(北見志穂) |
| 主な出演 | 水野美紀、原田龍二、伊藤かずえ、阿部力、蟹江一平、赤座美代子、小木茂光、半田健人 |
| 脚本 | 外村朋子 |
| 監督 | 山本邦彦 |
| 原案 | 山田正紀「おとり捜査官」(朝日文庫刊) |
日本映画専門チャンネルの公式ページでは、本作を松下由樹さんと水野美紀さんによる女性刑事コンビへリニューアルされた作品として紹介しています。シリーズを知る人にとっては、北見志穂の捜査スタイルを保ちながら、新しい人間関係が始まる回として見やすい作品です。
放送枠は4:00から6:05です。公式ページでは本編時間を105分としており、チャンネルの放送枠には番組案内などを含むため、枠全体の終了時刻とは一致しません。
「罪深き美女・連続殺人!」のあらすじ
北見志穂は警視庁捜査一課の刑事で、必要とあれば自ら「おとり」となって事件の中心へ踏み込み、手掛かりを引き出していく人物です。本作の冒頭では強盗犯による立てこもり事件が解決し、その直後に志穂は所轄署から異動してきた香坂凛とコンビを組むよう命じられます。
BS朝日の作品紹介では、凛は人と群れることを好まず、志穂が食事に誘っても素っ気ない反応を見せる人物として紹介されています。日本映画専門チャンネルの公式説明では、凛は射撃の達人で、警務部勤務時代には五輪代表候補になったこともあるという経歴が示されています。
二人が組んで間もなく、河川敷に放置された盗難車から、後頭部を殴られたホステスの遺体が見つかります。志穂と凛は被害者の周辺を調べ、部屋から産婦人科医院につながる手掛かりを見つけます。ここから事件は、単なる盗難車の中の殺人ではなく、被害者の人間関係へと広がっていきます。
作品の長い副題には「ひとりの男が3人の妊婦と暮らす怪しい家」「セレブ夫婦たちの隠された秘密」といった要素が掲げられています。ただし、犯人や事件の真相は放送前に知る必要のない部分なので、ここでは公式が示す導入までにとどめます。
北見志穂と香坂凛、新コンビの見どころ
本作で注目したいのは、事件の情報を集める過程そのものが、同時に志穂と凛の人物紹介になっている点です。志穂は長くシリーズの中心を担ってきた刑事で、人の中へ入っていくことを恐れません。一方の凛は単独行動を好み、高い射撃能力を持つ一匹狼型の刑事として登場します。
この二人を最初から息の合った相棒として置かず、まず「合わないかもしれない」と感じさせるところにドラマがあります。志穂が凛を気に掛け、凛が距離を取る。それでも同じ事件を追わなければならないため、会話や捜査判断の一つひとつに、二人の違いが自然に現れます。
シリーズものでは、既存主人公の魅力を守りながら新しい人物を入れる必要があります。本作は志穂の「おとりになってでも懐へ入る」という特徴に対して、凛の「距離を取って一人で動く」性格をぶつけています。性格を説明するだけでなく、捜査のやり方そのものを対照的にすることで、新コンビの関係が見えやすくなっていると考えられます。
脚本・演出・原案のスタッフ
| 役割 | 担当 |
|---|---|
| 脚本 | 外村朋子 |
| 監督 | 山本邦彦 |
| 原案 | 山田正紀「おとり捜査官」(朝日文庫刊) |
日本映画専門チャンネル公式では、脚本・外村朋子さん、監督・山本邦彦さん、原案・山田正紀さんと明記されています。シリーズの基本設定である「刑事自身がおとりになり、危険な場所へ入っていく」という仕掛けを残しつつ、新相棒の登場によって人間関係を組み替えた一作です。
山本邦彦監督は本シリーズの複数作を担当しており、日本映画専門チャンネルの10月作品一覧でも本作の前後に山本監督作品が並んでいます。そのため、シリーズらしい捜査ドラマの見せ方を保ちながら、新体制を導入する役割を担った作品として見ることができます。
原案は山田正紀さんの「おとり捜査官」。映像版では原案の核を受け継ぎながら、テレビドラマのシリーズとして北見志穂という主人公の継続性を作ってきました。本作でも「おとりになる」という主人公の行動原理が、事件へ深く入り込む推進力になっています。
脚本づくりの視点:対照的な相棒を最初にぶつける
脚本の面で特に参考になるのは、新キャラクターを主人公と対照的に置く導入です。凛を志穂と似た刑事にしてしまうと、二人で捜査する意味が弱くなります。本作では、人との距離感や行動の仕方が違う人物を組ませることで、事件を追う場面そのものに関係性のドラマを生んでいると考えられます。
また、新相棒の特徴は説明台詞だけで示されません。凛が食事の誘いに乗らないこと、単独で動こうとすること、射撃に秀でていることなど、行動と経歴の両方で人物像が作られています。脚本を書くときに新人物を登場させるなら、「この人はこういう性格です」と語らせるより、主人公とのやり取りの中で差を見せる方が印象に残りやすいという例になります。
さらに、コンビ結成と殺人事件の発生を別々に長く描かず、ほぼ同じ導入部で進めている点も重要です。視聴者は「事件の犯人は誰か」と「この二人は相棒として機能するのか」という二つの問いを同時に持てます。事件の進行が人間関係の進行にもなる構造なので、サスペンスと人物ドラマが分離しにくい作りになっていると考えられます。
小道具から捜査の方向を変える
BS朝日の紹介では、被害者の部屋から産婦人科医院のスタンプが押された古い週刊誌が見つかると説明されています。殺人現場とは直接結びつかないように見える物が、次の捜査先を示す手掛かりになる形です。
こうした小道具は、刑事が突然ひらめくよりも、視聴者が「なぜこの雑誌があるのか」と一緒に考えやすくなります。発見した物を次の場面へつなぐことで、捜査の展開に因果関係が生まれ、場面転換にも理由がつくと考えられます。
2015年の第19作として見るポイント
WEBザテレビジョンでは、本作を2015年9月12日にテレビ朝日で放送されたシリーズ第19話として整理しています。その後、2017年には水野美紀さん演じる香坂凛が引き続き登場する第20作も制作されました。
つまり本作は、一度きりのゲスト刑事を置いたのではなく、シリーズ後半の新しいコンビの起点になった作品です。北見志穂という長く続く主人公に対して、相棒を替えることでドラマの会話や捜査のリズムを変える。長期シリーズを刷新するときの方法としても興味深い一作です。
また、蟹江敬三さんの逝去を受けたリニューアルであり、公式紹介には蟹江敬三さんの息子・蟹江一平さんも出演すると記されています。長く続いたシリーズの空気を大きく壊さず、新しい体制へ移行する事情が作品の背景にあります。
10月26日の再放送で注目したい場面
今回見るなら、まず志穂と凛が初めて本格的に行動を共にする序盤に注目です。二人が事件について何を見るか、どちらが先に動くか、相手の判断にどう反応するかを見ると、台詞以上に人物の違いが分かります。
次に、最初の遺体発見から産婦人科へ手掛かりが移っていく流れです。サスペンスでは情報を一度に出すのではなく、一つの発見が次の疑問を生むように配置すると、視聴者が物語を追いやすくなります。本作で手掛かりがどの順番で提示されるかを見ると、2時間ドラマの構成を学ぶ材料になります。
そして、タイトルにある「罪深き美女・連続殺人!」が、単に被害者が増えるという意味だけでなく、登場人物たちの秘密や関係へどうつながるのかも見どころです。放送前の段階では結末を断定せず、事件情報がどの場面で更新されるかを追うと、脚本の組み立てを楽しみやすいでしょう。
参考にした情報
- 日本映画専門チャンネル「おとり捜査官・北見志穂 罪深き美女・連続殺人!」
- 日本映画専門チャンネル「おとなのサスペンス劇場」
- BS朝日「おとり捜査官北見志穂19」
- Gガイド「おとり捜査官・北見志穂19」
- WEBザテレビジョン「おとり捜査官・北見志穂」あらすじ一覧
よくある質問
「おとり捜査官・北見志穂 罪深き美女・連続殺人!」はいつ放送されますか?
2026年10月26日(月)4:00から日本映画専門チャンネルで放送されます。放送枠は6:05までです。
今回の脚本と監督は誰ですか?
脚本は外村朋子さん、監督は山本邦彦さんです。原案は山田正紀さんの「おとり捜査官」です。
水野美紀さんはどんな役ですか?
水野美紀さんは、北見志穂の新しい相棒となる刑事・香坂凛を演じます。射撃の達人で、単独行動を好む人物として登場します。
シリーズを見たことがなくても分かりますか?
本作は新相棒・香坂凛が加わる導入が描かれるため、シリーズの基本設定を押さえながら見やすい一作です。北見志穂が自らおとりになって事件へ踏み込む刑事であることを知っておけば、物語に入りやすいでしょう。
まとめ
10月26日4時放送の「おとり捜査官・北見志穂 罪深き美女・連続殺人!」は、殺人事件の謎と同時に、北見志穂と香坂凛という新しい女性刑事コンビの始まりを描く作品です。松下由樹さんと水野美紀さんの人物像の違いが、捜査のやり方や会話にどう表れるかが大きな見どころになります。
脚本づくりの視点では、主人公と対照的な新人物を置き、事件の進行と二人の関係の変化を同時に動かす構成に注目できます。犯人や結末だけでなく、手掛かりの出し方とコンビの距離がどう変わるかを追うと、2時間サスペンスの設計をより深く楽しめます。

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