稲葉一広さんは、サスペンスやミステリーを中心に、連続ドラマ、スペシャルドラマ、映画、時代劇まで幅広く手がけてきた脚本家です。所属先のsacca公式プロフィールによると、1960年12月15日生まれ、神奈川県横浜市出身で、2026年11月3日時点では65歳です。
2026年11月3日には、稲葉さんが脚本を担当した2022年のドラマ「ホテルマン東堂克生の事件ファイル~八ヶ岳リゾート殺人事件~」がBS-TBSで再放送されます。ここでは、長いキャリアの中で手がけてきた代表作と、公式プロフィールから見える作風を整理します。
稲葉一広さんの経歴・プロフィール
稲葉一広さんは1960年12月15日生まれ、神奈川県横浜市出身です。sacca公式プロフィールでは、國學院大學文学部文学科を卒業した脚本家として紹介されています。
1990年代からテレビドラマや映画の脚本を手がけ、1991年には映画「ぼくらの七日間戦争2」、1994年には「罪と罰~どタマかちわったろかの巻」の脚本を担当しています。その後も「七星闘神ガイファード」「超星神グランセイザー」「幻星神ジャスティライザー」など、特撮作品のシリーズ構成や各話脚本に参加しました。
2000年代には2時間ドラマや連続ドラマでミステリー作品を多く執筆し、「渡り番頭・鏡善太郎の推理」「新・赤かぶ検事奮戦記15」「交渉人・特別編~宇佐木玲子最初の事件」などに携わっています。長編の事件ものだけでなく、毎週物語を積み重ねる連続シリーズにも対応してきた脚本家です。
2010年代以降も活動は続き、TBS「下町ロケット」、テレビ朝日「特捜9」シリーズ、BS-TBS「ホテルマン東堂克生の事件ファイル~八ヶ岳リゾート殺人事件~」などを担当しています。2023年公開の映画「大名倒産」では共同脚本を務めました。
また、テレビや映画だけでなく小説も執筆しています。sacca公式プロフィールには、早川書房「ミステリマガジン」に小説「戯作屋伴内捕物ばなし」を発表した経歴も掲載されており、映像脚本以外でも物語を作っていることが分かります。
稲葉一広さんの代表作と作風
sacca公式プロフィールでは、稲葉さんについて「幅広いジャンルをこなす」としたうえで、最も得意なのはサスペンス、ミステリーなどの犯罪物と紹介しています。連続ドラマから大型スペシャルまで、原作物とオリジナルの両方で数多くのミステリーを手がけてきたことも明記されています。
代表作の一つである「交渉人」シリーズは、犯罪事件を扱いながら、犯人との駆け引きや捜査側の判断が物語を進める作品です。「特捜9」でも複数シーズンで各話脚本を担当し、既存のチームや人物関係を生かしながら、一話の事件を成立させる仕事を重ねています。
一方で、稲葉さんの作風は犯罪物だけに限定されません。sacca公式プロフィールでは、コミカルなタッチの作品も多く、特に時代劇では「落語的な人情味あふれる世界観」も描くとされています。犯罪や謎を軸にしながら、人物の可笑しさや情を入れられることが、長く幅広い作品を担当してきた理由の一つだと考えられます。
「ホテルマン東堂克生の事件ファイル」に見る構成
2022年の「ホテルマン東堂克生の事件ファイル~八ヶ岳リゾート殺人事件~」は、石ノ森章太郎の漫画「HOTEL」を原案としたスピンオフドラマです。BS-TBS公式では、内藤剛志さん演じるホテル総支配人・東堂克生と、内山理名さん演じる警察庁の捜査官・高梨薫が事件解決に挑むヒューマンミステリーとして紹介されています。
この作品の特徴は、警察官だけで事件を追うのではなく、ホテルマンである東堂が捜査に関わる点です。ホテルという接客の場では、宿泊客や従業員の事情、人間関係、日常の小さな違和感に気づくことが重要です。その職業的な視点を事件解決に結びつけることで、一般的な刑事ドラマとは違う入口を作っています。
稲葉さんは原案の設定を生かしつつ、殺人事件というミステリーの推進力と、ホテルで働く人たちの人間ドラマを一つの物語にまとめています。所属先が「犯罪物を得意」と紹介する実績と、コミカルさや人情味を扱える幅の両方が生かしやすい題材です。
脚本志望者が学べる点
稲葉一広さんの経歴から学べる一つ目の点は、ジャンルの約束を守りながら人物を描くことです。ミステリーでは、事件発生、容疑者や手掛かりの提示、捜査の進展、真相への到達という流れが必要です。しかし、仕掛けだけに偏ると、人物が情報を運ぶためだけの存在になってしまいます。
「ホテルマン東堂克生の事件ファイル」では、主人公をホテル総支配人にすることで、事件への関わり方に人物らしい理由を持たせています。東堂がホテルの客やスタッフを気にかけることと、事件の真相を追うことが別々ではなく、同じ行動の延長としてつながる構成です。
二つ目は、シリーズ作品で既存キャラクターを壊さずに新しい事件を作る技術です。稲葉さんは「特捜9」の複数シーズンで脚本を担当しています。長く続く作品では、視聴者が知っている人物像やチームの空気を維持しながら、その回だけの事件とゲスト人物を成立させる必要があります。
脚本を書く側から見ると、毎回まったく新しい主人公を作るのとは違い、「この人物ならどう捜査するか」「このチームならどんな順番で情報にたどり着くか」を考える必要があります。シリーズの型を制約と考えるのではなく、その型を利用して物語を早く立ち上げる発想が参考になります。
三つ目は、得意ジャンルを持ちながら幅を広げることです。稲葉さんはサスペンスやミステリーを軸にしつつ、時代劇、特撮、ホームドラマ的な要素を含む作品、映画、小説まで手がけています。自分の強みを一つ持ち、その技術を別ジャンルへ応用していくキャリアの作り方として見ることもできます。
最新の出演情報(2026年11月時点)
稲葉一広さんが脚本を担当した「ホテルマン東堂克生の事件ファイル~八ヶ岳リゾート殺人事件~」が、2026年11月3日(火・祝)21時からBS-TBSで再放送されます。BS-TBSは2026年10月28日、第4弾の新作放送決定とあわせ、11月3日から過去3作品を3週連続で再放送すると発表しました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 作品 | ホテルマン東堂克生の事件ファイル~八ヶ岳リゾート殺人事件~ |
| 放送日時 | 2026年11月3日(火・祝)21:00〜22:54 |
| 放送局 | BS-TBS |
| 初回放送 | 2022年 |
| 稲葉一広さんの担当 | 脚本 |
今回放送されるのは新作ではなく、シリーズ第1弾の再放送です。稲葉さんが脚本を担当した2022年作品が放送される形であり、2026年11月24日放送予定の第4弾「白馬コルチナリゾート殺人事件」の脚本は川口清人さんが担当しています。
共演者・主要キャスト
「ホテルマン東堂克生の事件ファイル~八ヶ岳リゾート殺人事件~」で主人公・東堂克生を演じるのは内藤剛志さんです。警察庁・特別広域捜査官の高梨薫役を内山理名さんが演じています。
そのほか、井上拓哉さん、田中俊介さん、山下リオさん、横山涼さん、東根作寿英さん、いしのようこさん、デビット伊東さん、紫吹淳さん、永島敏行さんらが出演しています。脚本家の記事では、キャストの名前だけでなく、ホテル側と捜査側の立場がどう配置されているかを見ると、事件ドラマの役割分担を理解しやすくなります。
参考にした情報
- sacca公式「稲葉一広」
- BS-TBS「ホテルマン東堂克生の事件ファイル~八ヶ岳リゾート殺人事件~」スタッフ
- BS-TBS「内藤剛志主演ミステリー第4弾放送決定! 11月はホテルマン月間」
- BS-TBS「ホテルマン東堂克生の事件ファイル~八ヶ岳リゾート殺人事件~」
- Gガイド「ホテルマン 東堂克生の事件ファイル~八ヶ岳リゾート殺人事件」
よくある質問
稲葉一広さんはどんな脚本家ですか?
サスペンスやミステリーなどの犯罪物を得意とする脚本家です。所属先のsacca公式プロフィールでは、原作物とオリジナルの両方で多くのミステリーを手がけ、コミカルな作品や時代劇も書くと紹介されています。
稲葉一広さんの代表作は?
「交渉人」シリーズ、「下町ロケット」、「特捜9」シリーズ、「ホテルマン東堂克生の事件ファイル~八ヶ岳リゾート殺人事件~」などがあります。映画では「ぼくらの七日間戦争2」「大名倒産」などの脚本に参加しています。
稲葉一広さんは「ホテルマン東堂克生の事件ファイル」で何を担当しましたか?
シリーズ第1弾「八ヶ岳リゾート殺人事件」の脚本を担当しました。BS-TBS公式スタッフページでも脚本担当として確認できます。
2026年11月3日の放送は新作ですか?
新作ではなく、2022年に放送されたシリーズ第1弾の再放送です。BS-TBSは第4弾の放送に先立ち、2026年11月3日から過去3作品を順番に再放送します。
まとめ
稲葉一広さんは、長年にわたりサスペンスやミステリーを中心に、特撮、時代劇、連続ドラマ、スペシャルドラマ、映画まで幅広く書いてきた脚本家です。得意とする犯罪物では、謎を追う構成だけでなく、人物の職業や立場を事件への関わり方に結びつける点が参考になります。
2026年11月3日に再放送される「ホテルマン東堂克生の事件ファイル~八ヶ岳リゾート殺人事件~」では、ホテル総支配人を主人公に据えたミステリーの組み立てに注目すると、既存の職業設定から事件ドラマの独自性を作る方法を学びやすいでしょう。

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