10月29日(木)13時55分からテレビ朝日で、「遺留捜査1」第4話「紅い石」が再放送されます。2011年5月4日に初回放送されたエピソードで、河原で見つかった青年・田岡耕治の死と、現場に残された赤みがかった石、少女のデッサン画が事件の入口になります。
この回で注目したいのは、単に犯人を当てることではありません。糸村聡が「なぜ、その物がそこに残っていたのか」を追い、家族の感情や亡くなった青年の思いへ近づいていく過程です。脚本の尾西兼一さんと監督の麻生学さんが、二つの遺留品をどう使って疑いの向きを変え、人物の見え方を更新していくのかを意識すると、再放送をより深く楽しめます。
遺留捜査1 #4「紅い石」の放送日時と基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 再放送 | 2026年10月29日(木)13:55〜14:53 |
| 放送局 | テレビ朝日 |
| サブタイトル | 第4話「紅い石」 |
| 主演 | 上川隆也(糸村聡役) |
| 主な出演 | 貫地谷しほり、佐野史郎、波岡一喜、甲本雅裕、水野真紀、大杉漣 ほか |
| 第4話ゲスト | 小野武彦、佐野和真、内野謙太、近野成美 ほか |
| 脚本 | 尾西兼一 |
| 監督 | 麻生学 |
| 初回放送 | 2011年5月4日(水)21:00〜21:54 |
今回のテレビ朝日再放送は13時55分から14時53分までです。公式の第4話ページでは初回放送時刻が2011年5月4日21時から21時54分と記録されており、Gガイドでは今回の再放送枠と主要出演者を確認できます。
シリーズ第1作の糸村は、警視庁捜査一課科学捜査係に所属し、事件現場に残された品から被害者の思いを読み取ろうとする人物です。テレビ朝日の作品紹介でも、一般的な犯人探しとは異なり、遺された品々から最期の声を聞こうとする刑事ドラマとして打ち出されています。
第4話「紅い石」のあらすじと今回の見どころ
テレビ朝日の公式あらすじでは、田岡耕治という青年の遺体が河原で発見されるところから物語が始まります。耕治は中学時代から非行に走り、家族に苦労をかけてきた人物として語られ、父・田岡孝雄は息子への怒りを隠しません。
しかし、現場で糸村が拾った珍しい石の写真を見せられると、孝雄の様子が変わります。調べによって、その石はインドなどを原産地とするカーネリアンだと判明し、さらに田岡家の亡き母に関わる品だったことが見えてきます。
もう一つの重要な遺留品が、現場に落ちていた少女のデッサン画です。糸村は絵を描いた人物をたどり、耕治がかつて付き合っていたとされる少女へ近づいていきます。石と絵は一見すると別々の手掛かりですが、どちらも耕治の人間関係を知るための入口になっています。
公式あらすじの段階でも、父・孝雄が疑われ、さらに兄・康夫にも疑いが向くところまでが示されています。つまり第4話は、一人の明確な容疑者を一直線に追うのではなく、家族の中で「誰が何を隠しているのか」という見え方を何度も組み替える構成です。
初見の方は、犯人候補が変わるたびに「誰が怪しいか」だけを見るより、石の由来とデッサン画の意味がどう人物関係につながるかを追うと理解しやすくなります。再視聴の方は、序盤で見せられる父の反応や、耕治について周囲が語る言葉が、後半でどのように別の意味を持ち始めるかに注目すると面白いでしょう。
糸村聡は遺留品から何を見ようとしているのか
糸村聡は、捜査の効率だけを考えれば優先度が低そうに見える物にも強くこだわります。第4話では、その性質が「紅い石」と少女のデッサン画に向けられます。
上川隆也さんはテレビ朝日の公式インタビューで、糸村について、出会った人をないがしろにせず、人への思いが強い人物だという趣旨を語っています。だからこそ、糸村にとって遺留品は証拠品であるだけでなく、亡くなった人と残された人の関係を知るための手掛かりになります。
この人物像を踏まえると、第4話で石の産地や来歴を細かく追う行動も、単なる変人らしさとして片付けずに見ることができます。糸村は「事件解決に役立つか」より先に、「この物は誰にとって何だったのか」を知ろうとします。その姿勢が、通常の捜査線とは違う場所から家族の事情を照らしていきます。
また、デッサン画も同じです。絵そのものが犯行を示すわけではなくても、誰が描き、誰を描き、なぜ耕治が持っていたのかをたどることで、周囲が語る耕治像とは別の側面が浮かび上がります。物から人物へ、人物から関係へと広がる調査の流れが、このシリーズらしさをよく表しています。
脚本・演出スタッフから見る第4話
第4話「紅い石」の脚本は尾西兼一さん、監督は麻生学さんです。テレビ朝日の公式第4話ページに両名が明記され、DVD-BOXの商品情報でも第4話の脚本・監督として確認できます。
尾西兼一さんは第1シリーズ第1話も担当しており、糸村が遺留品にこだわる作品の基本形を早い段階から担っています。第4話でも、事件そのものの捜査と、遺留品から亡くなった人物の思いをたどる流れが並行して進みます。
麻生学監督は第3話に続いて第4話を担当しています。第4話は「石」という小さな物と「デッサン画」という静止した絵が重要なので、派手なアクションよりも、人物が物を見たときの反応や、聞き込みの場で生まれる間が重要になる回です。とくに父・孝雄が石の写真を見たときに表情を変える場面は、台詞だけで説明せず、反応そのものを次の疑問につなげる演出として見ることができます。
脚本と演出を分けて見ると、脚本は「どの順番で情報を出すか」を作り、演出は「その情報に人物がどう反応したか」を視聴者に印象づけます。第4話では、この二つが組み合わさることで、家族への疑いが強まったり、別の可能性が立ち上がったりします。
脚本づくりの視点:二つの遺留品で人物像を反転させる
第4話から脚本づくりのヒントを拾うなら、同じ人物を別方向から照らす二つの小道具に注目したいところです。現場のカーネリアンは田岡家の過去へつながり、少女のデッサン画は耕治の個人的な人間関係へつながります。
一つの小道具だけで話を進めると、その意味が早く固定されやすくなります。ところが第4話では、石を追う捜査と絵を追う捜査が別々に進むため、視聴者は「家族の問題」と「耕治自身の交友関係」を同時に考えることになります。その二本が近づいていくことで、耕治を単純に「家族に迷惑をかけた青年」と決めつけにくい構成になっていると考えられます。
さらに、容疑が父から兄へ動く流れも重要です。公式あらすじでは、父が犯行を自供した後、曽根が誰かをかばっていると見抜き、兄の犯行を疑わせる情報が出てくるところまで示されています。ここでは「自白=解決」にせず、自白そのものを新たな謎として扱っています。
脚本を書くとき、自白や証言を最終回答として置くのではなく、「なぜこの人物はそう言ったのか」という次の問いへ変えると、物語を一段深くできます。第4話は、事件の事実と家族の感情を同じ線上で扱うことで、自白の意味を揺らしていると考えられます。
小道具の意味を途中で更新する
カーネリアンは最初、現場に落ちていた珍しい石として提示されます。その後、産地が分かり、田岡家の過去とのつながりが明らかになることで、ただの物証から「家族の記憶を背負う物」へ意味が変わります。
小道具を最初から象徴として説明するのではなく、調査の進行とともに意味を更新していく方法は、視聴者に発見の感覚を与えます。第4話では、糸村が石にこだわり続けることで、その更新が自然に物語の中心へ入っていくと考えられます。
人物の評価を一度で決めない
耕治は冒頭で、非行に走り家族に苦労をかけた青年として紹介されます。しかし、デッサン画や周囲の証言をたどるにつれて、その一言だけでは収まらない人物像が見えてきます。
人物を最初に強い印象で提示し、その後の行動や遺された物で印象を修正していくと、視聴者は「最初の見立てが正しかったのか」と考え続けることになります。刑事ドラマの謎解きだけでなく、人物ドラマとしても引っ張れる作りです。
出演者と第4話ゲスト
主人公・糸村聡を演じるのは上川隆也さんです。織田みゆき役の貫地谷しほりさん、曽根武雄役の佐野史郎さん、横山恵一役の波岡一喜さん、村木繁役の甲本雅裕さんらが第1シリーズの捜査側を支えます。
第4話では、田岡耕治役に佐野和真さん、父・田岡孝雄役に小野武彦さん、デッサン画を描いた島田良平役に内野謙太さん、香取未知役に近野成美さんが出演します。家族と耕治の過去を知る人物が別々の方向から配置されているため、誰の証言をどこまで信じるかが見どころになります。
公式ページでは第4話のゲストとして小野武彦さんと水野真紀さんが掲げられています。シリーズのレギュラーと、その回の事件に深く関わる人物が交差しながら、糸村の独自捜査が進みます。
「紅い石」を再放送で見るときの注目点
今回の再放送でまず見たいのは、石が画面に出た瞬間の扱いです。珍しい物だから目立つのではなく、誰がそれを見て反応するかによって重要性が高まります。父・孝雄の表情が変わることで、視聴者にも「この石は田岡家と関係がある」と伝わります。
次に、デッサン画が人物関係を広げる役割です。遺体の近くにあった一枚の絵から、絵を描いた人物、描かれた少女、耕治の過去へと調査が広がります。物が次の人物を呼び、その人物が次の事実を持ってくる流れを追うと、情報のつなぎ方が見えやすくなります。
そして、父の自白が出ても物語が終わらない点です。曽根が「誰かをかばっている」と見抜くことで、自白は解決ではなく、家族の中にさらに隠された事情があることを示す場面になります。ここで視聴者の関心は「犯人は誰か」から「なぜかばうのか」に移っていきます。
糸村が最後まで遺留品にこだわる理由を追うと、この回の中心が事件の手順ではなく、亡くなった人が残した思いをどう受け取るかにあることも見えてきます。上川隆也さんが公式インタビューで語った「人への思い」を念頭に置くと、糸村の一見遠回りな行動にも一本の軸が通っていることが分かります。
参考にした情報
よくある質問
遺留捜査1 第4話「紅い石」はいつ再放送されますか?
2026年10月29日(木)13時55分から14時53分まで、テレビ朝日で再放送されます。
第4話「紅い石」の脚本と監督は誰ですか?
脚本は尾西兼一さん、監督は麻生学さんです。テレビ朝日の公式第4話ページにも明記されています。
「紅い石」で糸村が気にする遺留品は何ですか?
河原の現場に残された赤みがかったカーネリアンと、少女のデッサン画が重要な手掛かりになります。二つの品をたどることで、田岡耕治と家族、過去の人間関係が見えてきます。
初めて見る場合はどこに注目すると楽しめますか?
石やデッサン画そのものだけでなく、それを見た人物の反応に注目してください。物の意味が少しずつ変わり、容疑者への見方も更新されていく構成が分かりやすくなります。
まとめ
10月29日13時55分から再放送される「遺留捜査1」第4話「紅い石」は、田岡耕治の死をめぐり、カーネリアンと少女のデッサン画から家族や過去の人間関係へ迫っていくエピソードです。脚本は尾西兼一さん、監督は麻生学さんが担当しています。
脚本づくりの視点では、二つの小道具を別方向の手掛かりとして走らせ、途中でその意味を更新していく構成が見どころです。自白が出てもそこで終わらず、「なぜその人物がそう語ったのか」を次の謎へ変える作りにも注目できます。
糸村の捜査を追うときは、犯人当てだけでなく、遺された物が誰のどんな思いにつながっているのかを見てください。「紅い石」という題名が、事件と家族の物語を結ぶ役割を果たしていることが見えてきます。

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