フジテレビヤングシナリオ大賞は、テレビドラマを想定したシナリオコンクールです。過去の受賞者の中には現役で活躍する脚本家も多く存在します。テレビドラマの脚本家を目指す方にとっては、最も意識するコンクールの一つといえるでしょう。
脚本家として、こうした受賞作品を読むときは、ただストーリーを追うだけではNG例です。良い例は、なぜこの設定やあらすじが評価されたのかを考えながら、登場人物の欲求や葛藤、テーマの一貫性に注目して読むことです。この記事では、第30回から第32回までの受賞作品とそのあらすじを紹介します。実際にPDFで脚本を読み、傾向や対策を考察する際の参考にしてください。
目次
第32回フジテレビヤングシナリオ大賞の受賞作品

大賞【サロガシー】的場 友見
- 脚本タイトル:サロガシー
- 作者:的場 友見
- 外部:サロガシーの脚本を読む(PDF)
建築士として現場で働く独身の江島環は、同性愛者である兄・江島聡のために、代理母出産(=サロガシー)することを決意する。
第32回フジテレビヤングシナリオ大賞_大賞受賞作品【サロガシー】のあらすじ
佳作【東京バナナ】湯田 美帆
- 脚本タイトル:東京バナナ
- 作者:湯田 美帆
- 外部:東京バナナの脚本を読む(PDF)
お笑いコンビを目指すも、引っ越しで離れ離れになってしまう小学5年生の男子2人の青春と成長の物語。
第32回フジテレビヤングシナリオ大賞_佳作作品【東京バナナ】のあらすじ
佳作【ふぁってん!】横尾 千智
- 脚本タイトル:ふぁってん!
- 作者:横尾 千智
- 外部:ふぁってん!の脚本を読む(PDF)
夫の世話を甲斐甲斐しく焼きながらも、たまった不満を深夜にチョコレートを貪り食うことで慰める妻・真希の狂気めいた物語。
第32回フジテレビヤングシナリオ大賞_佳作作品【ふぁってん!】のあらすじ
佳作【男は背中を語る】山崎 力
- 脚本タイトル:男は背中を語る
- 作者:山崎 力
- 外部:男は背中を語るの脚本を読む(PDF)
痴漢を疑われ落ち込む青年のそばを偶然通りかかった2人の初老の男性。青年は男性たちに誘われ、変態的な遊びに参加する。
第32回フジテレビヤングシナリオ大賞_佳作作品【男は背中を語る】のあらすじ
第31回フジテレビヤングシナリオ大賞の受賞作品

大賞【パニックコマーシャル】中村允俊
- 脚本タイトル:パニックコマーシャル
- 作者:中村允俊
- 外部:パニックコマーシャルの脚本を読む(PDF)
おしゃれなCMを作ろうと燃えるクリエイティブディレクター・新倉(30)は、発泡酒【ビアライト】のCM撮影に臨んでいた。
第31回フジテレビヤングシナリオ大賞_大賞受賞作品【パニックコマーシャル】のあらすじ
佳作【藁の上の禿頭】上田迅
- 脚本タイトル:藁の上の禿頭
- 作者:上田迅
- 外部:藁の上の禿頭の脚本を読む(PDF)
禿頭の夏目裕一(49)とその家族に巻き起こるさまざまな事件を描く物語。
第31回フジテレビヤングシナリオ大賞_佳作作品【藁の上の禿頭】のあらすじ
佳作【東京まではあと何歩】四反田凛太
- 脚本タイトル:東京まではあと何歩
- 作者:四反田凛太
- 外部:東京まではあと何歩の脚本を読む(PDF)
突然上京を思いついた虻川早苗(20)が主人公。東京へ向かう車の中で母親と痴話喧嘩になり、よく分からない町で降ろされてしまう。
第31回フジテレビヤングシナリオ大賞_佳作作品【東京まではあと何歩】のあらすじ
佳作【ヒトノカケラ】遠藤大輔
- 脚本タイトル:ヒトノカケラ
- 作者:遠藤大輔
- 外部:ヒトノカケラの脚本を読む(PDF)
交通事故で妻を失った男首藤正(30)に、その死をきっかけに登場人物の間で巻き起こる人間模様を描いた作品。絡み合う人間関係をドラマチックに描いたヒューマンドラマだ。
第31回フジテレビヤングシナリオ大賞_佳作作品【ヒトノカケラ】のあらすじ
第30回フジテレビヤングシナリオ大賞の受賞作品

大賞【ココア】鈴木すみれ
- 脚本タイトル:ココア
- 作者:鈴木すみれ
- 外部:ココアの脚本を読む(PDF)
渋谷で出会った高校生の灯(16)と、親の仕送りで生計を立てている売れないギタリストの雄介(31)。
第30回フジテレビヤングシナリオ大賞_大賞受賞作品【ココア】のあらすじ
佳作【まるでドーナツみたい】市川貴幸
- 脚本タイトル:まるでドーナツみたい
- 作者:市川貴幸
- 外部:まるでドーナツみたいの脚本を読む(PDF)
神宮外苑の街を舞台に、かつての恋愛と今を生きる苦悩のはざまで、2組の若い夫婦が織りなす愛の物語。
第30回フジテレビヤングシナリオ大賞_佳作【まるでドーナツみたい】のあらすじ
佳作【笑顔のカタチ】沖原佳世
- 脚本タイトル:笑顔のカタチ
- 作者:沖原佳世
- 外部:笑顔のカタチの脚本を読む(PDF)
母と弟と3人暮らしの男子高校生が、交通事故で亡くなった男子大学生になりすますというアルバイトを引き受けたことから始まる家族の物語。
第30回フジテレビヤングシナリオ大賞_佳作【笑顔のカタチ】のあらすじ
佳作【女優は毛穴まで嘘をつく】高瀬秀芳
- 脚本タイトル:女優は毛穴まで嘘をつく
- 作者:高瀬秀芳
- 外部:女優は毛穴まで嘘をつくの脚本を読む(PDF)
売れない舞台女優が3億円の宝くじに当選。そこから金目当ての人物が次々寄ってくる中、実は女優はある目的を秘めていて…という物語。
第30回フジテレビヤングシナリオ大賞_佳作【女優は毛穴まで嘘をつく】のあらすじ
受賞作品から見えてくる傾向
三年分の受賞作品を並べてみると、家族や身近な人間関係の中で起きる小さな変化を丁寧に描いた作品が多く見られます。大賞作品はテーマ性が明確で、登場人物の抱える事情が一行のあらすじからも伝わってくるのが特徴です。
脚本家として受賞作を分析する際は、自分の作品と比較しながら「どこが違うのか」を具体的に書き出すと、傾向をつかみやすくなります。これからシナリオコンクールに挑戦する方は、まず気になる作品のPDFを実際に読み、構成やセリフ運びをじっくり観察してみてください。
フジテレビヤングシナリオ大賞に関するよくある質問
Q. 受賞作品のPDFはどこで読めますか?
各作品名のリンクから、フジテレビ公式サイトに掲載されているPDFを無料で読むことができます。
Q. 受賞作品を読むときに注目すべきポイントは何ですか?
あらすじだけでなく、登場人物の設定や会話のテンポ、場面の切り替え方に注目しましょう。なぜその設定が選ばれたのか、自分なりに考えながら読むことで、応募作品作りのヒントが見つかります。
Q. 受賞作品の傾向を真似して書けば入賞しやすくなりますか?
傾向を参考にすることは有効ですが、模倣だけでは評価されません。受賞作品に共通するのは、ありふれた日常やテーマに対して、その作者ならではの視点や描き方が光っている点です。傾向を踏まえつつ、自分自身の経験や視点を作品に反映させましょう。
まとめ
フジテレビヤングシナリオ大賞は、テレビドラマの脚本家を目指す方にとって大きな目標となるコンクールです。受賞作品を実際に読み、設定やテーマ、構成の傾向を分析することは、自分の脚本を客観的に見直すための良い練習になります。今回紹介した作品を出発点に、ぜひ過去の受賞作にも目を向けてみてください。
脚本の書き方をさらに学べる本
コンクール対策として、脚本の基礎や構成の組み方を体系的に学びたい方には、以下の書籍もおすすめです。

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