奥寺佐渡子の脚本作品と経歴|10月30日放送「LOST10」

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10月30日(金)22時からTBSで放送される金曜ドラマ「LOST10」第3話で、原作・脚本を担当しているのが奥寺佐渡子さんです。

奥寺さんは、映画「国宝」「八日目の蝉」「サマーウォーズ」「時をかける少女」など、実写映画からアニメーションまで幅広い作品で脚本を手がけてきました。今回は「LOST10」で、北海道の遭難事故から始まる完全オリジナルのヒューマンサスペンスを作り上げています。

ここでは、今回の「LOST10」での担当を入口に、奥寺佐渡子さんの経歴や代表作、本人インタビューから見える脚本づくりの考え方を整理します。

奥寺佐渡子さんは「LOST10」で何を担当している?

項目内容
放送日時2026年10月30日(金)22:00〜
放送局TBS
番組金曜ドラマ「LOST10」第3話
担当原作・脚本
主演横浜流星
共演小栗旬、中村アン、飯豊まりえ、井口理、岩谷健司、山本未來、斉藤由貴ほか

TBS公式の第3話放送ページでは、奥寺佐渡子さんの担当は「原作・脚本」と明記されています。原作小説や漫画を映像化した作品ではなく、TBSの番組紹介では完全オリジナルのヒューマンサスペンス・エンタテインメントとして案内されています。

第3話では、ツアーガイドの田畠がマンションから飛び降りた出来事をめぐり、刑事の小駒と保険調査員の直が真相を追います。二階堂のペットボトルから指紋が見つかった亜矢に疑いが集まり、小駒は恩師である亜矢を信じたい思いと自分の出世の間で揺れることになります。

奥寺さん自身もTBS公式で、主人公・小駒が遭難事故をきっかけに思いもよらない場所へ迷い込み、「誰が加害者で、誰が被害者なのか」という境界線を描く物語だとコメントしています。事件の答えだけでなく、人が置かれた立場によって善悪の見え方が変わる構造が作品の軸にあることが分かります。

奥寺佐渡子さんの経歴と脚本家としての歩み

奥寺佐渡子さんは、長く映画とテレビドラマの両方で活動してきた脚本家です。JFDBの人物ページには、1993年の映画「お引越し」から2025年の「国宝」まで、多数の脚本担当作が並んでいます。

2026年のEsquireのインタビューでは、すでに「学校の怪談」などの脚本家として仕事をしていた時期に、文化庁の在外研修制度を利用してロサンゼルスへ渡り、UCLAのエクステンションで脚本と映画制作を学んだ経験を語っています。日本で仕事を始めた後に、あらためて脚本の基礎を学び直したことになります。

奥寺さんは、その留学について、もともと好きだったハリウッド映画を参考にしながら自分で脚本を書いてきた方法を確認し、さらに深める機会になったと振り返っています。すでにプロとして仕事をしていても、作品を作る方法を学び直し、別の国の映画人と交流した経験が、その後の仕事の広がりにつながったことがうかがえます。

映画の仕事では、原作ものを映像作品へ組み替える脚本を数多く担当してきました。一方で「LOST10」のように、原作のないオリジナルドラマでも中心的な役割を担っています。

原作を圧縮して映像向けに再構成する仕事と、ゼロから物語を組み立てる仕事の両方を経験している点は、奥寺さんの大きな特徴です。

奥寺佐渡子さんの代表作

JFDBでは、奥寺佐渡子さんの脚本作品として「時をかける少女」「サマーウォーズ」「おおかみこどもの雨と雪」「八日目の蝉」「バンクーバーの朝日」「コーヒーが冷めないうちに」「望み」「国宝」などが確認できます。

とくにアニメーションでは、細田守監督の「時をかける少女」「サマーウォーズ」「おおかみこどもの雨と雪」に脚本として関わっています。青春、家族、成長というテーマを、ジャンルの異なる物語の中で組み立ててきたことが分かります。

実写映画では「八日目の蝉」「バンクーバーの朝日」「国宝」などがあります。「八日目の蝉」は角田光代さんの原作、「国宝」は吉田修一さんの原作をもとにした映画で、長い物語を映画の時間へまとめる作業が必要な作品です。

2026年のインタビューで奥寺さんは、「国宝」の脚本について、歌舞伎を実際に見たり、役者の芸談やインタビューを読んだり、映像資料を可能な限り確認したと説明しています。題材を理解するための取材を重ねた上で、映画として伝わる形へ整理していったことが分かります。

「国宝」と「LOST10」から見える奥寺佐渡子さんの作風

奥寺さんの仕事で目立つのは、登場人物の感情を単純な説明だけで処理せず、関係性や選択の積み重ねで見せることです。

「国宝」についてのEsquireのインタビューでは、登場人物が気持ちをはっきり台詞で言わない場面が多いことに触れています。観客が一度ですべてを説明されるのではなく、人物の表情や行動、場面の積み重ねから感情を受け取る作りを大切にしていることが読み取れます。

「LOST10」でも同じように、単純に犯人を追うだけの話にはなっていません。TBSの対談で奥寺さんは、物語の中で誰かが何かを失っていることが多いと気づき、それがタイトルの「LOST」につながったと話しています。

第3話の小駒も、恩師を信じたい気持ちと、自分の出世につながる命令の間で揺れます。事件の情報が増えるほど、人物の正しさが一方向に決めにくくなる作りは、「誰が加害者で誰が被害者なのか」という作品全体の問いとつながっています。

脚本志望者が学べる点

奥寺佐渡子さんの仕事から学びたい第一の点は、題材の世界を具体的に調べてから脚本へ落とし込む姿勢です。「国宝」では歌舞伎の舞台を観るだけでなく、芸談やインタビュー集、映像資料まで確認したと本人が話しています。

専門的な題材を扱うとき、脚本家が知識を持たないまま想像だけで書くと、人物の行動や台詞が表面的になりやすくなります。奥寺さんの取材方法は、物語の背景を知った上で、何を残し、何を省くかを決めるための土台になっていると考えられます。

第二の点は、物語の軸を一つ決め、それを最後までぶらさないことです。「国宝」の脚本について奥寺さんは、歌舞伎の良さや厳しさを伝えることと、50年の物語を一本につなげる骨格が最初からあったため、大きな軸はぶれなかったと説明しています。

長い原作や複数の事件を扱う連続ドラマでは、情報を足すだけでは物語が散らばってしまいます。「LOST10」でも、遭難事故、保険金、人物同士の疑いといった複数の要素を、「失うこと」や「加害者と被害者の境界」という大きな問いへ集約していると考えられます。

第三の点は、人物の感情を台詞だけで説明しないことです。奥寺さんが「国宝」で語ったように、登場人物が感情をはっきり口にしない場面では、観客は行動や関係の変化から気持ちを読み取ることになります。

脚本を書く側から見ると、「悲しい」「迷っている」と言わせる前に、その人物が何を選ぶのか、誰の前で黙るのか、何を隠すのかを考えることが重要です。「LOST10」第3話で小駒が恩師への信頼と出世の間で揺れる設定も、選択そのものが人物を見せる材料になっています。

「LOST10」で奥寺佐渡子さんと組むスタッフ・キャスト

「LOST10」は、主演の横浜流星さんと小栗旬さんが、刑事と保険調査員という異なる立場から事件を追う物語です。第3話には中村アンさん、飯豊まりえさん、井口理さん、岩谷健司さん、山本未來さん、吉沢悠さん、野呂佳代さん、斉藤由貴さんらが出演します。

演出は塚原あゆ子さん、プロデューサーは新井順子さんです。TBS公式では、「Nのために」「最愛」の制作陣として紹介され、奥寺さんと塚原さんは「LOST10」について対談も行っています。

奥寺さんの脚本だけを見るのではなく、演出がどの情報を先に見せるのか、俳優が台詞に書かれていない感情をどう表現するのかまで合わせて見ると、脚本が映像になる過程をより具体的に学べます。

参考にした情報

よくある質問

奥寺佐渡子さんは「LOST10」で何を担当していますか?

TBS公式では、奥寺佐渡子さんは「LOST10」の原作・脚本を担当すると発表されています。番組は原作小説を映像化したものではなく、完全オリジナル作品として制作されています。

奥寺佐渡子さんの代表作は?

JFDBでは、「時をかける少女」「サマーウォーズ」「おおかみこどもの雨と雪」「八日目の蝉」「バンクーバーの朝日」「国宝」など、多数の脚本担当作が確認できます。

奥寺佐渡子さんは脚本をどのように書いていますか?

本人インタビューでは、題材を理解するために実際の舞台を見たり資料を読んだりすること、物語の骨格を大切にすることが語られています。「国宝」では歌舞伎について幅広く取材した上で脚本を組み立てています。

「LOST10」第3話はいつ放送されますか?

2026年10月30日(金)22時からTBSで放送予定です。第3話では、恩師への疑いと自分の立場の間で揺れる小駒の選択が大きな焦点になります。

まとめ

10月30日放送の「LOST10」で原作・脚本を担当する奥寺佐渡子さんは、実写映画、テレビドラマ、アニメーションまで幅広い作品を手がけてきた脚本家です。

「国宝」で語った丁寧な取材、長い物語を一本の骨格へまとめる考え方、人物の感情を説明しすぎない姿勢は、「LOST10」を見る上でも参考になります。第3話では、事件の答えだけでなく、小駒が何を信じ、どんな選択をするのかにも注目すると、奥寺さんの脚本の組み立て方が見えやすくなります。

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