2026年11月1日(日)23時30分から、日本映画専門チャンネルで「世にも奇妙な物語 傑作選 #19 『捨て魔の女』/『通算』」が放送されます。
今回の43分枠では、深田恭子さん主演の「捨て魔の女」と、松平健さん主演の「通算」という、発想の入口がまったく異なる2本を続けて楽しめます。前者は「何かを得るために何かを捨てる」という考えが暴走していく物語、後者は人生のあらゆる出来事が「通算○回」と祝福される世界に迷い込む物語です。
どちらも身近な考え方を一つだけ極端に広げ、不思議な世界へ変えていく短編です。あらすじとスタッフを確認しながら、限られた尺で設定を立ち上げ、主人公を追い込む脚本の作りに注目していきます。
傑作選 #19の放送情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 放送日時 | 2026年11月1日(日)23:30〜 |
| 放送局 | 日本映画専門チャンネル |
| 放送時間 | 43分 |
| 作品1 | 「捨て魔の女」(2016年) |
| 作品2 | 「通算」(2011年) |
| 主演 | 深田恭子/松平健 |
日本映画専門チャンネルの公式番組情報では、11月1日23時30分から傑作選 #19を放送します。公式ページには11月15日14時45分の再放送予定も掲載されています。
「世にも奇妙な物語」は短い時間の中で一つの奇妙な設定を提示し、主人公の日常が少しずつずれていく過程を描くオムニバスドラマです。日本映画専門チャンネルの「世にも奇妙な物語アワー」では、ホラー、サスペンス、コメディ、SF、シュールな作品まで幅広い過去作から選んで放送しています。
「捨て魔の女」のあらすじと見どころ
「捨て魔の女」は、2016年10月8日の「世にも奇妙な物語 ’16 秋の特別編」で放送された作品です。主人公の土岐田栞を深田恭子さんが演じています。
フジテレビ公式によると、栞は29歳の女子アナウンサーですが、仕事ではなかなか結果を出せず、妹からもアナウンサーに向いていないのではと心配されています。そんなとき、偶然すれ違った僧侶から「何かを得たければ何かを捨てなければいけない」という趣旨の言葉をかけられます。
その後、栞のお気に入りのシャツがレポート中に破れた日に、高級牛肉が当たる出来事が起こります。さらに「何かを失うと、代わりに良いことが起こる」と感じる体験が続き、栞は身の回りの大切なものを自分から捨てるようになります。
ここで怖いのは、最初から非現実的な怪物や呪いが現れるのではなく、栞自身が「捨てれば得られる」という因果関係を信じてしまうことです。仕事で認められたいという願いが強いほど、偶然を自分に都合よく解釈し、より大きなものを手放す方向へ進みます。
栞の妹・土岐田夏希を阿部純子さん、佐竹アリスを上野なつひさんが演じます。身近な人物がいることで、栞の行動が本人にとっては合理的でも、周囲から見ると危うくなっていることが伝わります。
「捨て魔の女」の脚本・演出
フジテレビ公式では、脚本が吉井三奈子さん、演出が土方政人さんです。日本映画専門チャンネルの公式番組情報でも同じスタッフ表記を確認できます。
この作品の核は、「捨てる」と「得る」を一組のルールにした点です。最初の小さな出来事でルールらしきものを示し、主人公がそれを信じるたびに、捨てる対象の重みを上げていく構成になっています。
短編では世界観を長く説明する余裕がありません。そのため、栞が一度の偶然をきっかけに行動を変え、その行動の結果が次の決断を呼ぶように、主人公の選択そのものが説明の役割を果たしていると考えられます。
「通算」のあらすじと見どころ
「通算」は2011年5月14日の「世にも奇妙な物語~21世紀21年目の特別編~」で放送された作品です。主人公の刑事・山岡武を松平健さんが演じています。
山岡は定年を2日後に控えています。フジテレビ公式によると、最後の花道を飾ろうと張り込みを終えて警察署へ戻ると、突然周囲から大きな拍手で迎えられます。
理由は「通算出勤日数」や「通算胃薬を飲んだ回数」といった、普通なら誰も数えないような数字の達成です。山岡は、人生のあらゆる行動が記録され、節目の数字になるたびに祝福される世界へ入り込んだような状態になります。
発想は笑えるものですが、主人公が定年直前であることによって、単なる数字遊びでは終わりません。長い職業人生を終える人物が「自分は何を積み重ねてきたのか」と向き合う状況に、奇妙な祝福が重なります。
フジテレビ公式は、山岡の最後に驚くべき「祝福」が待っていると紹介しています。放送前の記事では結末を断定せず、どんな数字が山岡の人生を象徴するのかを見どころとして押さえておくのがよいでしょう。
「通算」の脚本・演出
「通算」の脚本はふじきみつ彦さん、演出は佐藤源太さんです。こちらもフジテレビ公式と日本映画専門チャンネル公式の両方で一致しています。
この作品は、「プロ野球選手の通算記録のように、一般人の日常も全部数えたらどうなるか」という一つの着想を広げた物語と見られます。出勤日数や胃薬の回数など、誰にでもありそうな行動に大げさな祝福を与えることで、日常が急に異様なものへ変わります。
しかも主人公は定年直前の刑事です。若い人物ではなく、長い年月を積み重ねた人物を置くことで、「通算」という言葉に重さが出ます。設定と主人公の年齢・職業が噛み合っているところが、この短編の強さだと考えられます。
脚本づくりの視点:一つのルールを段階的に大きくする
「捨て魔の女」と「通算」に共通しているのは、日常にもともと存在する考え方を一つ選び、それを異常なほど徹底する作りです。
「捨て魔の女」では、「何かを得るなら何かを手放す」という言葉が世界のルールのように働きます。「通算」では、「積み重ねた回数を記録し、節目を祝う」という考えが、あらゆる日常行動へ広がります。
最初は小さく、次第に戻れなくする
短編で奇妙な設定を成立させるには、最初から最大の異常を出すよりも、小さな違和感から始める方法があります。「捨て魔の女」では、シャツが破れた日に高級牛肉が当たるという程度なら、まだ偶然として受け止められます。
しかし栞がその偶然に意味を見いだし、自分から物を捨て始めると、物語は主人公の選択によって前へ進みます。視聴者は「そこまでしなくても」と感じながらも、本人には次の行動を選ぶ理由があるため、危うさを追い続けることになります。
「通算」でも、出勤日数や胃薬の回数といった比較的軽い数字から始まることで、観客は奇妙な世界のルールをすぐ理解できます。理解したあとに祝福の対象が変われば、それだけで次の場面への興味を作れます。
主人公の欲望を設定と結び付ける
奇妙なルールだけでは、アイデアの面白さで終わってしまいます。「捨て魔の女」では、栞が仕事で認められたいという思いを持っているため、「捨てれば良い仕事が来る」という考えにのめり込む理由があります。
「通算」では、定年を目前にした山岡が、通算2000本安打で祝われる野球選手をうらやましく感じることが発端として示されています。自分の長い仕事人生にも、誰かに認めてもらえる数字があればという感情が、奇妙な世界への入口になります。
主人公が欲しいものと、世界の不思議なルールが一致すると、人物は自分からそのルールに近づきます。外から強制されるだけではなく、本人の願いが物語を動かすため、短い尺でも展開に納得しやすくなると考えられます。
2作品を続けて見る面白さ
「捨て魔の女」は、主人公が自分から行動をエスカレートさせていく物語です。一方の「通算」は、主人公の周囲が勝手に数字を数え、祝福を押し付ける形で奇妙さが広がります。
同じ「世にも奇妙な物語」でも、主人公が奇妙なルールを利用しようとする話と、奇妙なルールに巻き込まれる話では、緊張感の作り方が変わります。2作品を連続して見ることで、短編の主人公を動かす方法の違いも比べられます。
また、どちらも結末そのものを知らなくても、途中までに提示されたルールから「この先、どこまで行くのか」と想像できます。短編ドラマでは、この先読みしたくなる感覚を早い段階で作ることが、最後まで見てもらう力になると考えられます。
参考にした情報
- 日本映画専門チャンネル「世にも奇妙な物語 傑作選 #19 『捨て魔の女』/『通算』」
- 日本映画専門チャンネル「世にも奇妙な物語アワー」
- フジテレビ「世にも奇妙な物語 ’16 秋の特別編」
- フジテレビ「世にも奇妙な物語~21世紀21年目の特別編~」
- スカパー!番組詳細
よくある質問
「世にも奇妙な物語 傑作選 #19」はいつ放送されますか?
2026年11月1日(日)23時30分から、日本映画専門チャンネルで放送されます。公式番組情報では放送時間は43分です。
「捨て魔の女」の主演と脚本・演出は誰ですか?
主演は深田恭子さんで、土岐田栞を演じます。脚本は吉井三奈子さん、演出は土方政人さんです。
「通算」の主演と脚本・演出は誰ですか?
主演は松平健さんで、定年を2日後に控えた刑事・山岡武を演じます。脚本はふじきみつ彦さん、演出は佐藤源太さんです。
2作品に共通する見どころは何ですか?
身近な考え方を一つだけ極端なルールに変え、そのルールが主人公の日常を壊していく点です。「捨てるほど得る」と「何でも通算で祝う」という違う発想を、どちらも短い時間で段階的に大きくしています。
まとめ
「世にも奇妙な物語 傑作選 #19」は、深田恭子さん主演「捨て魔の女」と松平健さん主演「通算」を続けて楽しめる43分枠です。
脚本の視点では、一つの単純なルールを観客に早く理解させ、主人公の欲望や人生の節目と結び付けながら段階的に大きくする構成が共通しています。11月1日23時30分の放送では、2作品がそれぞれどの瞬間から日常を「奇妙な世界」へ変えるのかに注目すると、短編ドラマの仕掛けをより深く味わえます。

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