LiLiCoのLovin’Movies『舟を編む』|脚本・演出から読み解く見どころ(11月8日14:30)

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2026年11月8日(日)14時30分からBS10で、「LiLiCoのLovin’Movies『舟を編む』」が放送されます。

今回の中心は、三浦しをんさんの小説を石井裕也監督が映画化した2013年の『舟を編む』です。松田龍平さんが辞書編集部で働く馬締光也を演じ、宮﨑あおいさん、オダギリジョーさん、黒木華さんらが共演します。

番組では名作の魅力をLiLiCoさんが紹介するだけでなく、相葉雅紀さん主演の新作映画『4アウト ―もう一度、プレイボール―』にも注目します。『舟を編む』を物語として楽しみつつ、脚本と演出が「言葉」と「時間」をどうドラマに変えているのかを見ていきます。

11月8日の放送情報

項目内容
放送日時2026年11月8日(日)14:30〜16:59
放送局BS10
番組LiLiCoのLovin’Movies『舟を編む』
MCLiLiCo
映画出演松田龍平、宮﨑あおい、オダギリジョー、黒木華ほか
新作紹介『4アウト ―もう一度、プレイボール―』

BS10公式によると、「LiLiCoのLovin’Movies〜HAPPY LIFE WITH CINEMA〜」は、映画コメンテーターのLiLiCoさんが名作映画と最新映画を紹介する番組です。2026年10月11日から毎週日曜午後2時30分の放送枠に移り、報知映画賞ともつながる企画として劇場新作の紹介コーナーも設けられています。

11月8日のGガイド番組情報では、14時30分から16時59分まで『舟を編む』を中心に放送し、相葉雅紀さん主演『4アウト ―もう一度、プレイボール―』の紹介も行うと案内されています。名作一本をじっくり味わいながら、公開直後の新作にも触れられる回です。

『舟を編む』はどんな映画?

『舟を編む』は、三浦しをんさんの同名小説を原作にした2013年公開の映画です。松竹の作品データベースでは、原作・三浦しをん、監督・石井裕也、脚本・渡辺謙作、音楽・渡邊崇と紹介されています。

主人公の馬締光也は、出版社の営業部に勤めていますが、人との会話は得意ではありません。一方で言葉への鋭い感覚を見込まれ、新しい辞書「大渡海」を作る辞書編集部に迎えられます。

辞書づくりは、一つの言葉をどう定義するのかを考え、その用例を集め、膨大な語を何度も点検する仕事です。映画は、その地道な作業を単なる職業紹介にせず、馬締が仲間と出会い、林香具矢に思いを寄せ、自分の言葉で人と向き合っていく物語として描きます。

番組情報では、馬締が辞書づくりに注ぐ15年にわたる情熱や、「右」という言葉をどう説明するかという問いが見どころとして示されています。普段は何気なく使う言葉を、誰にでも伝わる形にする難しさが、この作品のドラマを動かします。

キャストと脚本・演出・原作のスタッフ

役割担当
馬締光也松田龍平
林香具矢宮﨑あおい
西岡正志オダギリジョー
岸辺みどり黒木華
原作三浦しをん
監督石井裕也
脚本渡辺謙作
音楽渡邊崇

松田龍平さんが演じる馬締は、人づきあいは不器用でも、言葉に対する感覚は非常に細やかな人物です。宮﨑あおいさん演じる香具矢との関係では、辞書の言葉なら考え続けられる馬締が、自分自身の気持ちを伝える言葉には悩むという対比が生まれます。

オダギリジョーさん演じる西岡は、馬締とは性格の違う人物として辞書編集部にいます。異なるタイプの人物を並べることで、馬締の不器用さだけでなく、辞書づくりに必要な人間関係の幅も見えやすくなっています。

監督の石井裕也さんと脚本の渡辺謙作さんは、辞書編集という静かな仕事を、人物の選択と時間の積み重ねによって映画的な物語にしています。原作の核である「言葉を集め、意味を考え、次の世代へ渡す」という営みを、登場人物の人生そのものと重ねて見せる点が大きな魅力です。

報知映画賞をはじめ高く評価された理由

『舟を編む』は、2013年度の第38回報知映画賞で作品賞を受賞し、松田龍平さんも主演男優賞に選ばれました。報知新聞社の受賞一覧でも、作品賞『舟を編む』、主演男優賞・松田龍平さんという結果を確認できます。

さらに松竹の紹介では、日本アカデミー賞受賞作としても取り上げられています。派手な事件が連続する映画ではありませんが、辞書完成までの長い時間を通じて、人が仕事に向き合う姿、仲間と役割を受け渡していく姿、言葉で人とつながろうとする姿を丁寧に積み上げています。

この評価を知ってから見ると、受賞歴を単なる肩書きとして受け取るのではなく、「なぜ静かな題材が強い映画になるのか」を確かめる楽しみが増えます。大きな事件ではなく、小さな行動や視線、会話の間を積み重ねて感情を動かす作品だからこそ、脚本を学ぶ人にも参考になる部分があります。

脚本づくりの視点:言葉と時間をドラマに変える

『舟を編む』で特に注目したいのは、主人公の弱点と物語のテーマがつながっていることです。馬締は言葉への感覚に優れていますが、人に気持ちを伝えることは得意ではありません。

辞書編集者としては言葉を正確に定義しようとする一方、恋愛や職場の人間関係では、正解のない言葉を選ばなければなりません。この矛盾があるため、辞書づくりという仕事が主人公の内面と離れず、仕事の場面そのものが人物描写になります。

仕事の目標を物語のゴールにする

物語には「大渡海を完成させる」という明確な長期目標があります。辞書は短期間では完成せず、番組紹介でも馬締の15年にわたる情熱が強調されています。

長い時間を扱う作品では、年月を説明するだけでは物語が散漫になりやすくなります。『舟を編む』では、辞書の完成という一本の目標があることで、登場人物が変化しても、時間が進んでも、観客が「何に向かっている物語なのか」を見失いにくい構造になっていると考えられます。

「言葉を選ぶ」行為をキャラクターの葛藤にする

辞書づくりでは、意味を正確にするために言葉を選びます。恋愛では、自分の気持ちを相手に届けるために言葉を選びます。同じ「言葉を選ぶ」という行為でも、目的が違えば難しさも変わります。

この重なりによって、作品のテーマが説明台詞だけに頼らず、主人公の行動として表れます。脚本を書く際も、テーマを人物の職業や日常動作と結びつけられると、物語全体に統一感が生まれると考えられます。

演出の見どころ:静かな場面に熱量を宿す

辞書編集は、机に向かって資料を読み、語釈を考え、校正を重ねる仕事です。そのため、見た目だけなら動きの少ない場面が多くなります。

しかし『舟を編む』では、言葉を探す人物の表情、辞書編集部の空気、紙の束や資料といった具体的な物を通して、仕事の重みが伝わるように作られています。大きなアクションではなく、人物がどこを見るか、どのタイミングで言葉を発するかという小さな変化が重要です。

また、辞書を作る人たちの世代や立場の違いも、長い時間を感じさせます。完成までに年単位の時間がかかる仕事だからこそ、誰か一人の成功物語ではなく、複数の人が仕事をつないでいく物語として見えてきます。

新作『4アウト ―もう一度、プレイボール―』も紹介

11月8日の番組では、2026年11月6日に公開された『4アウト ―もう一度、プレイボール―』も紹介されます。映画公式サイトによると、東京に初めて結成された身体障害者野球チームの創設にまつわる実話をもとにした作品です。

主演は相葉雅紀さん。社会人野球で戦力外通告を受けた矢上雄一が、再就職した障害者スポーツセンターで野球チームの監督を引き受け、選手たちとともに再び野球へ向き合う物語です。

共演は黒島結菜さん、松本利夫さん、前田亜季さん、斉藤由貴さん、佐々木蔵之介さん。監督・脚本は稲垣壮洋さん、原作・脚本は平山讓さんです。

『舟を編む』と『4アウト』は題材こそ違いますが、一度で結果が出ないことに向き合い、仲間と時間をかけて前へ進む人物を描く点では重なる部分があります。番組内で名作と新作がどのようにつながって紹介されるのかも注目点です。

前回の放送内容

BS10の映画番組一覧では、2026年11月1日に「LiLiCoのLovin’Movies」第25回として『湯を沸かすほどの熱い愛』が放送されたことを確認できます。

この番組は、毎週一つの名作を中心に据えながら、LiLiCoさんの解説と劇場新作情報を組み合わせるのが基本です。11月8日も同じ枠組みで、『舟を編む』を見終えた後に、現在公開中の『4アウト』へ関心を広げられる構成になっています。

参考にした情報

よくある質問

LiLiCoのLovin’Movies『舟を編む』はいつ放送されますか?

2026年11月8日(日)14時30分から16時59分まで、BS10で放送予定です。

映画『舟を編む』の脚本と監督は誰ですか?

脚本は渡辺謙作さん、監督は石井裕也さんです。原作は三浦しをんさんの小説『舟を編む』です。

11月8日の番組では『4アウト』も紹介されますか?

はい。相葉雅紀さん主演の『4アウト ―もう一度、プレイボール―』が新作コーナーで紹介されます。映画は2026年11月6日に公開され、松本利夫さんも出演しています。

まとめ

11月8日の「LiLiCoのLovin’Movies」は、松田龍平さん、宮﨑あおいさんらが出演する『舟を編む』を中心に、言葉の奥深さと辞書づくりに人生を注ぐ人々の物語を味わう回です。

脚本の視点では、主人公の「言葉に強いのに、人へ気持ちを伝えるのは不器用」という性格と、辞書を作る仕事が一つのテーマで結ばれている点が見どころです。演出では、派手な出来事ではなく、表情や間、仕事の積み重ねで長い時間と情熱を見せる作りに注目できます。

さらに、新作『4アウト ―もう一度、プレイボール―』の紹介もあります。名作と新作を続けて見ることで、「時間をかけて何かを成し遂げる人物を、映画はどう描くのか」という共通点にも目を向けてみてください。

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