李正美さんは、TBSの連続ドラマや映画を中心に脚本を手がけてきた脚本家です。
『ドラゴン桜』『VIVANT』『アンチヒーロー』など大規模な日曜劇場作品に参加する一方、映画『祈りの幕が下りる時』『七つの会議』でも脚本を担当しています。2026年の『VIVANT』第2シーズンでも、TBS公式のスタッフ欄に脚本家の一人として名前が掲載されています。
ここでは、公式情報で確認できる経歴と代表作をたどりながら、李正美さんの脚本に見られる特徴と、脚本を書きたい人が作品から学べる点を整理します。
李正美さんはどんな脚本家?
李正美さんは、テレビドラマと映画の双方で活動している脚本家です。日本脚本家連盟の信託者名簿にも名前が掲載されており、日本脚本家連盟スクールは卒業生として李正美さんの『VIVANT』『アンチヒーロー』での活躍を紹介しています。
脚本家としての大きな転機の一つが、TBSのシナリオ公募です。TBS公式「第4回TBS連ドラ・シナリオ大賞」の結果ページでは、李正美さんの『笑顔作って、深呼吸』が佳作に選ばれています。この作品は、航空会社で働く女性と、再雇用で職場へ戻ってきた同期を軸に、人間関係や結婚への迷いを描くストーリーとして紹介されています。
受賞作の段階から、派手な仕掛けだけでなく、人が置かれた立場や対人関係からドラマを生み出す発想が見て取れます。その後の作品では企業、教育、司法、国際的な危機など舞台が大きくなっても、人物の選択が物語を動かす構造が繰り返し使われています。
李正美さんの経歴と代表作
李正美さんの活動実績として、Eight-Infinityのメンバー紹介では、TBS『せいせいするほど、愛してる』『集団左遷!!』『半沢直樹』関連作、『ドラゴン桜』などが挙げられています。映画では『祈りの幕が下りる時』『七つの会議』を担当したことが掲載されています。
JFDB(日本映画データベース)でも、『祈りの幕が下りる時』と『七つの会議』のスタッフとして李正美さんが「脚本」で登録されています。テレビだけでなく、一本の物語として密度を高める映画脚本も経験していることが確認できます。
日本脚本家連盟スクールは、2023年放送の『VIVANT』について李正美さんが脚本を執筆したと紹介し、2024年の『アンチヒーロー』でも脚本担当として掲載しています。TBSの日曜劇場という注目度の高い枠で、複数の大型作品に継続して参加している脚本家です。
| 年 | 主な作品 | 確認できる担当 |
|---|---|---|
| 2016年 | せいせいするほど、愛してる | 脚本 |
| 2018年 | 祈りの幕が下りる時 | 脚本 |
| 2019年 | 七つの会議 | 脚本 |
| 2021年 | ドラゴン桜 | 脚本 |
| 2023年 | VIVANT | 脚本 |
| 2024年 | アンチヒーロー | 脚本 |
| 2026年 | VIVANT 第2シーズン | 脚本 |
作品名だけを見るとジャンルは幅広く、恋愛、企業、教育、ミステリー、法廷、冒険と大きく変わります。その一方で、主人公が難しい判断を迫られ、その判断が周囲との関係を変えていく作品が多い点は共通しています。
李正美さんの作風を代表作から見る
李正美さん本人が自ら作風を定義した公式インタビューは、今回確認できた範囲では見つかりませんでした。そのため、ここでは担当が公式に確認できる作品の性格から、脚本上の特徴を読み取ります。
『ドラゴン桜』は、東大合格という明確な目標の中で、生徒それぞれの家庭事情や自己評価、教師との信頼が変化していく作品です。大きなゴールを示しながら、その途中に人物ごとの葛藤を置くことで、学園ドラマとしての感情の流れを作っています。
『アンチヒーロー』は、司法を舞台に「正義とは何か」を揺さぶる構造を持つ作品です。視聴者が一度信じた前提を、証言や新事実によって組み替えていく展開が重要で、人物の立場が固定されないことが緊張感につながっています。
そして『VIVANT』は、別班、公安、テントなど複数の組織と人物の目的を並行させる物語です。誰が味方で誰が敵なのかを簡単に決められない状態を保ちながら、後から過去の場面の意味が変わるように情報を配置しています。
これらを通して見ると、李正美さんが参加する作品では「人物が何を信じ、どの選択をするか」を事件や大きな目標と結びつける設計が目立ちます。ジャンルの仕掛けだけで進めず、人物の決断を次の展開の原因にする点が、脚本を読むうえで注目したい部分です。
脚本志望者が学べる点
李正美さんの担当作品から学びやすいのは、大きな物語と個人の選択をつなぐことです。『VIVANT』のように国家や組織が関わる題材でも、視聴者が最後に追いかけるのは乃木憂助たち一人ひとりが誰を守り、誰を信じ、どの立場を選ぶかという問題です。
スケールの大きな設定を作ったときほど、主人公個人の目的を見失わないことが重要だと考えられます。事件の説明だけで場面を進めるのではなく、情報を知ったことで主人公の判断がどう変わるのかまで描くと、出来事が人物ドラマになります。
もう一つ参考になるのは、複数の脚本家が参加するシリーズでも、作品全体のルールや人物像を保ちながら各話を成立させる点です。連続ドラマでは、一話だけ面白くてもシリーズ全体の人物変化と矛盾すれば機能しません。前の回で何を知り、誰との関係がどう変わったのかを受け取り、次の回へ何を渡すかを考える必要があります。
脚本の台詞を考えるときも、情報を説明するだけでなく「誰が誰に、どんな意図で言うのか」を決めることが大切です。基本的な考え方は、脚本のセリフを輝かせる7つのコツでも確認できます。
最新の出演情報(2026年11月時点)
李正美さんは俳優として出演するのではなく、2026年版『VIVANT』に脚本スタッフとして参加しています。TBS公式キャスト&スタッフページには、脚本として宮本勇人さん、李正美さん、山本奈奈さん、土井笑生さんが掲載されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 番組 | 日曜劇場『VIVANT』第24話・最終回 |
| 放送日時 | 2026年11月8日(日)21:00〜 |
| 放送局 | TBS系 |
| 李正美さんの役割 | 脚本スタッフ |
| 原作・脚本 | 福澤克雄 |
| 共同する脚本スタッフ | 宮本勇人、山本奈奈、土井笑生 |
TBS公式の最終回番組ページでは、第24話を「全24話にわたる冒険の物語」の完結編と位置づけています。過去から現在、未来へとつながる願いが交錯し、シリーズで積み重ねた伏線を回収する最終回として案内されています。
ただし、公式ページは第24話の各場面を誰が個別に執筆したかまでは示していません。そのため、李正美さんについては「第24話の単独脚本」と断定せず、2026年版シリーズの脚本スタッフの一人として紹介するのが正確です。
『VIVANT』で一緒に脚本を担当する人たち
2026年版『VIVANT』の脚本欄には、李正美さんのほかに宮本勇人さん、山本奈奈さん、土井笑生さんが並び、福澤克雄さんは原作・脚本に加えて演出とプロデュースも担っています。
『VIVANT』のように登場人物と伏線が多い連続ドラマでは、一つの場面だけでなく、シリーズ全体で情報を管理することが必要です。乃木憂助の家族の物語、別班と公安の関係、ベキやノコルにつながる過去など、複数の線が終盤で合流するため、脚本チームには前後の整合性を保つ作業も求められます。
李正美さんは第1シーズンから『VIVANT』に参加しており、2026年版でも引き続きスタッフとして名を連ねています。前作から続く人物や設定を理解したうえで続編に参加していることは、長期シリーズの脚本づくりを見るうえでも重要なポイントです。
参考にした情報
- TBS 日曜劇場『VIVANT』キャスト&スタッフ
- TBS「VIVANT」第24話 最終回 番組ページ
- TBS「第4回TBS連ドラ・シナリオ大賞」結果
- 日本脚本家連盟スクール「VIVANT」李正美さん紹介
- 日本脚本家連盟スクール「アンチヒーロー」李正美さん紹介
- JFDB 李正美
- Eight-Infinity メンバー紹介
よくある質問
李正美さんの代表作は何ですか?
テレビドラマでは『ドラゴン桜』『VIVANT』『アンチヒーロー』など、映画では『祈りの幕が下りる時』『七つの会議』などの脚本担当が確認できます。
李正美さんは『VIVANT』の脚本家ですか?
はい。TBS公式の2026年版『VIVANT』キャスト&スタッフページに、脚本担当の一人として李正美さんの名前が掲載されています。2023年の第1シーズンでも日本脚本家連盟スクールが脚本執筆を紹介しています。
李正美さんはどのように脚本家として注目されたのですか?
TBS公式の第4回TBS連ドラ・シナリオ大賞で『笑顔作って、深呼吸』が佳作に選ばれています。その後、TBSドラマや映画で脚本を担当し、日曜劇場の大型作品にも参加しています。
李正美さんの作風は?
本人が公式に一言で作風を定義した資料は今回確認できませんでした。ただ、担当作では大きな事件や目標と人物の選択を結びつけ、立場や信頼関係の変化によってドラマを動かす作品が多く見られます。
まとめ
李正美さんは、TBSのシナリオ公募で佳作に選ばれた経歴を持ち、『ドラゴン桜』『VIVANT』『アンチヒーロー』などのドラマや、『祈りの幕が下りる時』『七つの会議』といった映画で脚本を担当してきました。
2026年の『VIVANT』第2シーズンでも脚本スタッフとして参加しており、長いシリーズの中で人物の選択と大きな事件をつなぐ脚本づくりに注目できます。脚本志望者にとっては、設定の大きさに負けず主人公の目的と決断を物語の中心に置くことを学べる脚本家です。

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