2026年11月8日(日)18時から、BSフジで映画「踊る大捜査線THE MOVIE」が完全ノーカット版で放送されます。放送は20時30分までです。
1997年の連続ドラマから続く「踊る大捜査線」シリーズの劇場版第1作で、青島俊作たちが働く湾岸署を舞台に、猟奇殺人、署内窃盗、さらに警察組織を揺るがす大事件が同時進行します。
脚本は君塚良一さん、監督は本広克行さん。複数の事件を並走させながら、現場の刑事と本庁の組織論、青島と和久の関係、シリーズらしいユーモアを一つの映画にまとめている点が大きな見どころです。
踊る大捜査線THE MOVIEの放送日時と作品情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 放送日時 | 2026年11月8日(日)18:00〜20:30 |
| 放送局 | BSフジ |
| 放送形態 | 完全ノーカット版 |
| 主演 | 織田裕二 |
| 脚本 | 君塚良一 |
| 監督 | 本広克行 |
| 音楽 | 松本晃彦 |
| 製作 | フジテレビジョン |
BSフジは、2026年公開の映画「踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!」を記念して、テレビシリーズ、スペシャルドラマ、劇場版を順次放送しています。11月8日は劇場版第1作、その翌週11月15日には「THE MOVIE 2」が予定されています。
この映画は、テレビドラマで築かれた湾岸署の人間関係や警察組織の構造を引き継ぎながら、劇場版らしく複数の事件を同時に動かします。ドラマを見てきた人には人物関係の続きとして、初めて見る人には「現場と組織の衝突を描く刑事映画」として楽しめる作りです。
踊る大捜査線THE MOVIEのあらすじ
BSフジ公式によると、物語は湾岸署管轄の川で水死体が発見されるところから始まります。当初は自殺と思われますが、解剖の結果、胃の中からテディベアのぬいぐるみが見つかり、事件は猟奇殺人へと発展します。
ところが湾岸署では、それとは別に刑事課内で窃盗事件が続いています。さらに夜になると、本庁や警察庁を震撼させる無差別テロが発生し、湾岸署には捜査本部が置かれます。
つまり本作は、一つの事件を順番に解決していく映画ではありません。性質の違う複数の事件を同じ署内へ持ち込み、捜査員たちの注意と人員を分散させることで、物語全体を混乱状態へ押し上げています。
青島俊作と和久平八郎は、組織の大きな捜査方針とは別の場所で動き始めます。シリーズを通して描かれてきた「事件は会議室ではなく現場で起きている」という価値観が、映画ではより大きなスケールで試されます。
複数事件が同時進行する構成の面白さ
フジテレビの映画公式は、署内窃盗事件、猟奇殺人事件、要人誘拐事件という複数の難事件が湾岸署を襲う構成を紹介しています。この組み立ては、劇場版を単なる長いテレビドラマにしないための重要な工夫です。
事件が一つなら、観客は「犯人は誰か」「どう捕まえるか」に集中します。本作では事件が複数あるため、どの事件が主線なのか、どの出来事が別の事件と結びつくのかを考えながら見ることになります。
さらに、事件の種類によって登場人物の役割も変わります。鑑識、所轄の刑事、本庁の管理職など、警察組織の違う立場が同じ建物に集まるため、捜査そのものだけでなく、情報の伝わり方や命令系統の混乱もドラマになります。
こうした群像劇では、情報量が増えすぎると観客が置いていかれます。本作は青島という現場の刑事を中心に置き、彼が何を見て、何に疑問を持ち、誰と動くかを追うことで、複雑な状況の中でも視点を保っていると考えられます。
キャストと湾岸署の人間関係
主人公・青島俊作を演じるのは織田裕二さんです。青島は脱サラして警察官になった刑事で、組織の論理より現場で起きていることを重視する人物として描かれてきました。
柳葉敏郎さんが演じる室井慎次は、警察組織の上層へ進みながら現場を変えようとする立場です。青島と室井は同じ方向を向きながら、いる場所と使える権限が違います。その距離が、シリーズの大きなドラマを生んでいます。
恩田すみれ役は深津絵里さん、柏木雪乃役は水野美紀さん、和久平八郎役はいかりや長介さん。和久は経験豊富なベテラン刑事として青島と行動し、組織の中でどう働くかを示す存在です。
シリーズの魅力は、誰か一人だけが万能なヒーローではないことにもあります。現場で走る人、本庁で判断する人、地道に証拠を集める人、それぞれが違う役割を持っています。その役割のずれが笑いになり、同時に事件解決の障害にもなります。
脚本・監督・音楽のスタッフ
| 役割 | 担当 |
|---|---|
| 脚本 | 君塚良一 |
| 監督 | 本広克行 |
| プロデューサー | 亀山千広ほか |
| 音楽 | 松本晃彦 |
脚本は君塚良一さんです。テレビシリーズから続く人物の関係と、警察組織を会社組織のように描く視点を劇場版へ持ち込み、複数の事件を同時進行させています。
監督は本広克行さん。大規模な捜査本部、ヘリコプター、覆面パトカーなど劇場版らしい画面を作りながら、湾岸署の室内ではテレビシリーズから続く会話のテンポや人物同士の距離感を保っています。
音楽は松本晃彦さんです。「踊る大捜査線」シリーズの印象を形作る音楽は、2026年の最新作「N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!」でも再び作品世界を彩っていることが公式サイトで発表されています。
脚本づくりの視点:事件と組織ドラマを同時に動かす
「踊る大捜査線THE MOVIE」で学びやすいのは、事件の謎と、事件を捜査する組織の問題を別々にしない構成です。
普通の刑事ものでは、犯人を追うことが主な障害になります。本作ではそれに加えて、現場と本庁の温度差、指揮命令系統、報道協定、捜査本部の混乱など、警察内部の仕組みそのものが主人公の行動を制限します。
外の事件と内の事件を重ねる
湾岸署の外では猟奇殺人や大規模事件が起きています。一方、署内では窃盗が続いています。スケールの大きい事件と身近な事件を同じ空間で走らせることで、画面に緩急が生まれます。
大事件だけが続くと、登場人物が常に緊張状態になり、観客も疲れやすくなります。そこで署内の騒動や人物同士の会話を挟むと、笑いや日常性が戻ります。その直後に重大事件へ戻ることで、危機の大きさが再び際立つと考えられます。
主人公の「正しさ」に障害を置く
青島は現場を見て、自分が正しいと思う方向へ動こうとします。しかし組織には組織の事情があり、個人の判断だけでは動けません。
脚本では、主人公が正しいことを言うだけではドラマになりにくいため、その正しさを実行できない状況を置く必要があります。本作は警察組織そのものを障害にすることで、青島の信念を何度も試しています。
青島と室井を別の場所に置く
青島と室井は、シリーズの中で同じ理想を共有する関係です。それでも一人は現場、一人は本庁側にいます。同じ目的を持つ二人を違う立場に置くと、単純な味方同士ではなくなります。
青島は現場で見た事実から判断し、室井は組織全体の責任を背負って判断します。この違いが会話に緊張を生み、警察組織というテーマを人物関係として見せています。設定上の対立を説明するだけでなく、二人の関係に落とし込んでいる点が脚本上の強みです。
群像劇でも主人公の線を切らない
出演者が多い作品では、全員に見せ場を作ろうとすると中心がぼやけます。本作では湾岸署、本庁、犯人側など多くの人物が動きますが、青島の行動を追えば物語の現在地を把握できます。
群像劇を書くときは「情報を持つ人物」と「観客が追う人物」を同じにする必要はありません。本作では室井や本庁側が持つ情報があっても、観客は青島の現場感覚を通して事件を見るため、組織の大きさと主人公の身近さを両立できていると考えられます。
本広克行監督の演出で見る湾岸署
「踊る大捜査線」は、刑事ドラマでありながら職場ドラマとしての面白さがあります。湾岸署では、事件が起きても電話、書類、上司への報告、他部署との調整といった仕事が続きます。
本広克行監督の演出では、人物が一人ずつ説明するのではなく、同じ画面の中で複数の人が動き、会話が重なり、情報が飛び交います。そのため「大勢が働いている場所」という感覚が出ます。
大規模事件で本庁の人間が押し寄せると、いつもの湾岸署の空間が別の場所のように変わります。慣れた舞台を事件によって変化させることで、危機の大きさを美術や人数でも見せています。
2026年の最新作につながるシリーズの原点
今回のBSフジ放送は、2026年9月18日に公開された「踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!」の公開記念企画です。最新作では、青島俊作が警視庁刑事部捜査第一課に着任し、新たな事件に向き合います。
最新作公式サイトでは、1997年の連続ドラマ開始から長く続いてきたシリーズであることが紹介されています。第1作の劇場版を見ると、青島が現場の刑事として何に怒り、室井とどんな約束や理想を共有していたのかを改めて確認できます。
2026年の青島がどこまで変わり、何が変わっていないのかを比べるうえでも、「THE MOVIE」は重要な一本です。新作を見た人が戻って見ると、シリーズが長く保ってきた価値観の原点を見つけやすくなります。
参考にした情報
- BSフジ「映画『踊る大捜査線THE MOVIE』(完全ノーカット版)」
- BSフジ「踊るプロジェクト」
- フジテレビムービー「踊る大捜査線 THE MOVIE」
- 映画「踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!」公式サイト
- 同公式 NEWS
よくある質問
踊る大捜査線THE MOVIEは11月8日の何時から放送されますか?
2026年11月8日(日)18時から20時30分まで、BSフジで完全ノーカット版が放送されます。
踊る大捜査線THE MOVIEの脚本と監督は誰ですか?
脚本は君塚良一さん、監督は本広克行さんです。音楽は松本晃彦さんが担当しています。
踊る大捜査線THE MOVIEの主演は誰ですか?
主演は青島俊作役の織田裕二さんです。柳葉敏郎さん、深津絵里さん、水野美紀さん、いかりや長介さんらが出演しています。
BSフジでは続編も放送されますか?
BSフジ公式の「踊るプロジェクト」では、11月15日に「THE MOVIE 2」、11月22日に「THE MOVIE 3」、12月13日に「THE FINAL」の放送予定が掲載されています。
まとめ
2026年11月8日18時からBSフジで完全ノーカット放送される「踊る大捜査線THE MOVIE」は、複数の事件が湾岸署で同時進行し、青島俊作たちが現場と組織の両方の問題に向き合う劇場版第1作です。
脚本の視点では、事件の謎と警察組織の問題を一体化する構成、青島と室井を異なる立場に置く人物配置、群像劇の中でも青島の視点を軸にする方法が大きな見どころです。
2026年の最新作へ続くシリーズの原点として、青島が何を大切にしていたのか、湾岸署という職場がどう物語を生み出しているのかに注目すると、完全ノーカット放送をより深く楽しめます。

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