2026年11月1日(日)22時からNHK BSで、「カンパニー〜逆転のスワン〜」第7話「さらば、青柳」が放送されます。
第7話で青柳誠一(井ノ原快彦)に突きつけられるのは、仕事人としては喜ぶべき「幹部への抜擢」と、ここまで仲間と育ててきたバレエ団からの「即時離脱」が同時にやって来るという厳しい選択です。出世がご褒美ではなく、物語上の別れの圧力になるところが大きな見どころです。
今回は、公式で確認できる作品情報と放送局提供の第7話情報をもとに、あらすじ、キャスト、脚本・演出陣、前回第6話からの流れを整理し、脚本づくりの視点では「主人公に二つの正解をぶつける構成」に注目します。
第7話「さらば、青柳」の放送日時と基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 放送日時 | 2026年11月1日(日)22:00〜22:50 |
| 放送局 | NHK BS |
| 話数 | 第7話 |
| サブタイトル | さらば、青柳 |
| 主演 | 井ノ原快彦(青柳誠一) |
| 主な出演 | 倉科カナ、宮尾俊太郎、古川雄大、西村まさ彦、黒木瞳ほか |
| 原作 | 伊吹有喜「カンパニー」 |
| 脚本 | 梅田みか |
| 演出 | 松田礼人、棚澤孝義(シリーズ演出) |
今回の再放送は、2021年にNHK BSプレミアムで放送された全8話のドラマをあらためて楽しめる機会です。第7話は最終回の一つ前にあたり、バレエ団の公演準備だけでなく、青柳自身の「ここに残るのか、会社へ戻るのか」という人生の選択が前面に出てきます。
物語の終盤では、外側の問題を片づけるだけでなく、主人公が何を選ぶ人間になったのかを示す必要があります。「さらば、青柳」というサブタイトルも、青柳が単に職場を離れるのか、それとも別の意味で仲間との関係を変えるのかを考えながら見たくなる言葉です。
「カンパニー〜逆転のスワン〜」はどんなドラマ?
原作は伊吹有喜さんの小説「カンパニー」です。新潮社の書籍紹介では、会社でも家庭でも行き場を失いかけた47歳の会社員・青柳誠一が、会社の支援先であるバレエ団の公演成功を目指す物語として紹介されています。
ドラマでは、総務一筋だった青柳が、スポーツトレーナーの瀬川由衣(倉科カナ)とともに、存続の危機にある敷島バレエ団の立て直しに関わります。青柳はバレエの専門家ではありませんが、会社員として身につけてきた調整力や粘り強さを使い、芸術の世界にいる人々と少しずつ信頼関係を築いていきます。
この作品の面白さは、「会社」と「バレエ」という一見離れた世界をつなぎながら、どちらにも組織、評価、競争、役割、誇りがあることを描くところです。題名の「カンパニー」には会社という意味だけでなく、舞台芸術の集団という意味も重なります。
青柳が最初にいた会社の論理と、バレエ団で得た仲間とのつながり。その二つが第7話で正面から衝突するため、ここまで積み重ねてきたテーマが一気に主人公の選択へ集約される回だと考えられます。
第7話「さらば、青柳」のあらすじ
放送局提供の番組情報によると、青柳は脇坂英一(西村まさ彦)からこれまでの功績を認められ、脇坂自身の懐刀として会社幹部へ抜擢したいと打診されます。会社員として見れば、左遷に近い状況から一転する大きな栄転です。
ところが、その条件はバレエ団の仕事からただちに離れることでした。公演が近づき、高野悠(宮尾俊太郎)、水上那由多(古川雄大)ら団員たちの結束が強くなっている時期だけに、青柳にとっては非常に言い出しにくい辞令です。
青柳は団員たちへ離脱を伝えられないまま、焦りを募らせていきます。ここで青柳の異変に気づくのが、同じ任務を担ってきた瀬川由衣です。由衣は青柳の様子がおかしいこと、そしてその原因が何なのかを察し、本人を問い詰めます。
青柳にとって「幹部になる」は、以前なら迷わず喜べた評価だったはずです。しかし、バレエ団の再生に関わる中で、仕事の意味も仲間の意味も変化しました。第7話は、その変化が本物だったのかを確かめる回として見ることができます。
青柳・由衣・脇坂の関係が第7話を動かす
第7話では、派手な事件よりも、青柳をめぐる三者の価値観が物語を動かします。脇坂は青柳の働きを評価しているからこそ、会社の側へ引き上げようとします。つまり、脇坂の提示する条件は単純な悪意ではありません。
一方、青柳はその評価を受け取れば、自分が会社員として再評価されたことになります。しかし、バレエ団を離れる時期は最悪です。公演を目前にして仲間との関係がようやく形になってきた段階だからこそ、出世と責任が衝突します。
由衣は青柳の変化を近くで見続けてきた人物です。青柳が自分から言葉にできない迷いを、由衣が先に見抜くことで、二人の関係が単なる同僚以上の「戦友」に近づいていることも伝わります。
脚本上、主人公が秘密を抱えたとき、その秘密を誰が最初に見抜くかは人物関係を示す重要なポイントになります。第7話で由衣が青柳の異変を察知する配置は、これまで二人が一緒に困難を越えてきた積み重ねを短い展開で示す役割も持っていると考えられます。
キャストと登場人物の見どころ
青柳誠一を演じるのは井ノ原快彦さんです。青柳は、バレエの知識がない状態から敷島バレエ団の再生に関わり、現場の人間と会社の間に立ちながら問題を解いてきました。
瀬川由衣役は倉科カナさん。由衣はスポーツトレーナーとしての経験を持ち、青柳とは違う角度からダンサーや身体の問題に向き合います。第7話では、青柳の言葉にならない迷いを見抜く存在として重要です。
高野悠役は宮尾俊太郎さん、水上那由多役は古川雄大さんです。前回まで対立や不安を抱えていたダンサーたちが、公演を前に結束を強めていることが、第7話の青柳の苦悩をさらに深くします。
脇坂英一役の西村まさ彦さんは、青柳に幹部への道を示す人物です。脇坂の提案が魅力的であればあるほど、青柳の迷いは強くなります。悪役として単純化せず、「会社員として見れば正しい道」を提示する役割になっている点が重要です。
脚本・演出・原作のスタッフ
脚本は梅田みかさんです。NHKオンデマンドの作品情報では、原作が伊吹有喜さん、脚本が梅田みかさんと確認できます。
原作小説「カンパニー」は伊吹有喜さんの作品です。新潮社の紹介では、会社と家庭で行き場を失いかけた青柳が、バレエ団の公演成功に向けて動き出す「崖っぷちお仕事小説」として位置づけられています。
シリーズの演出は松田礼人さん、棚澤孝義さんです。制作を担当したTBSスパークルの受賞紹介にも、NHK BSプレミアムドラマ「カンパニー 逆転のスワン」のディレクターとして両名が記載されています。
同じ制作資料では、制作統括、プロデューサーなどのスタッフも確認できます。作品全体としては、仕事ドラマとしての会話と、バレエの身体表現を同時に成立させる必要があり、言葉だけではなく視線や距離感、稽古場の空気まで含めた演出が重要な作品です。
脚本づくりの視点:主人公に「二つの正解」をぶつける
第7話で注目したいのは、青柳に「正解と不正解」を選ばせるのではなく、二つの正解をぶつけていることです。会社幹部への抜擢は、青柳の努力が認められた証しです。一方、バレエ団に残ることも、ここまで築いた信頼や公演への責任を守る選択です。
どちらを選んでも何かを失うため、主人公の迷いに説得力が生まれます。脚本で人物を追い込むとき、単純な「良い選択」と「悪い選択」では葛藤が浅くなりがちです。第7話のように、どちらにも魅力と責任がある状態を作ると、選択そのものが人物像を語る場面になります。
もう一つのポイントは、外的な成功を内的な危機へ変換していることです。普通なら「功績が認められて昇進」は成功の場面ですが、このドラマではそれがバレエ団との別れを意味します。成功が次の問題を生むため、物語が終盤でも失速しません。
「さらば」という言葉を先に置く効果
サブタイトルは「さらば、青柳」です。視聴者は放送前から、青柳が誰かと別れる可能性を意識します。
ただし、何との別れなのかは一つに決まりません。バレエ団との別れか、これまでの会社員人生との別れか、あるいは「傍観者だった自分」との別れなのか。サブタイトルを先に見せることで、視聴者は青柳の行動一つひとつに「別れ」の意味を探すようになります。
由衣を「気づく人物」にする意味
青柳が自分の迷いを説明する前に、由衣が異変に気づく構成も効果的です。長い説明台詞を使わなくても、「この人なら分かる」という関係性を示せます。
脚本では、秘密を抱えた人物の変化を誰が察知するかによって、人物同士の距離を見せられます。由衣が青柳を問い詰める場面は、情報を聞き出すだけでなく、二人がここまで築いてきた信頼を確認する場面になると考えられます。
前回・第6話「“カンパニー”崩壊?」の振り返り
NHKオンデマンドの第6話紹介では、敷島バレエ団の公演日程にロシアの有名バレエ団の来日公演が重なり、チケット販売や団員の結束に大きな問題が起きる流れが紹介されています。
青柳と由衣は危機を乗り越えるために奔走し、青柳は限られた宣伝費の中で新しい案を出します。しかし高野が反発し、紗良も距離を置き、那由多も団員がまとまらない原因を自分に感じてレッスンへ来なくなります。
第6話のテーマは、題名どおり「カンパニー」が崩れかけることでした。その状態を越えて、第7話では高野や那由多たちが公演へ向けて結束を深めています。
だからこそ、今度は青柳が抜けるかもしれないという問題が効いてきます。団員がまとまり始めた瞬間に、それを支えてきた人が離脱を迫られる。前回の「仲間がばらばらになる危機」と、今回の「仲間がまとまったからこそ別れが痛い」という対比が、終盤のドラマを強くしています。
原作「カンパニー」とドラマで共通する核
新潮社の原作紹介でも、青柳は会社と家庭の両方で厳しい状況に置かれ、バレエ団の公演成功を目指す人物として描かれています。物語の出発点は「戦力外」と見られた男が、別の場所で役割を見つけ直すことです。
第7話の幹部抜擢は、その出発点を反転させた出来事です。最初は会社から外されかけた青柳が、今度は会社から必要とされる。主人公の立場が逆転したとき、以前と同じ価値観で答えを出すのか、それとも経験によって変わった答えを選ぶのかが問われます。
脚本として見ると、序盤に置いた主人公の欠落や悩みを、終盤で反対向きの状況として返す構成です。最初と最後で似たテーマを扱いながら、主人公の反応だけが変われば、成長を説明ではなく行動で見せられます。
再放送と視聴のポイント
2026年11月1日の第7話はNHK BSで22時から放送されます。番組表では22時50分までの50分枠として掲載されています。
NHKオンデマンドでは「カンパニー〜逆転のスワン〜」の各話が配信対象となっており、作品ページで過去回の内容、出演者、原作、脚本を確認できます。配信期間は各ページで異なる場合があるため、視聴時点の表示を確認するのが確実です。
第7話を見る前に第6話の「カンパニー崩壊」の流れを押さえておくと、団員たちがまとまったことと青柳の離脱命令が同時に起こる皮肉が分かりやすくなります。
最終回直前の回なので、青柳が何を言うかだけでなく、「誰に最初に本音を見せるのか」「由衣がどう反応するのか」「団員たちが青柳をどう位置づけているのか」に注目すると、人物関係の積み重ねをより深く味わえます。
参考にした情報
- NHKオンデマンド「カンパニー〜逆転のスワン〜(6)“カンパニー”崩壊?」
- NHKオンデマンド「これからの配信予定」
- 番組表.Gガイド「ドラマ・選 カンパニー〜逆転のスワン〜(7)さらば、青柳」
- TBSスパークル「第37回ATP賞」
- 新潮社「カンパニー」伊吹有喜
よくある質問
「カンパニー〜逆転のスワン〜」第7話はいつ放送されますか?
2026年11月1日(日)22時からNHK BSで放送されます。サブタイトルは「さらば、青柳」です。
第7話で青柳はなぜ悩むのですか?
脇坂から会社幹部への抜擢を打診される一方、その条件としてバレエ団からすぐ離れるよう命じられるためです。出世と、仲間や公演への責任が衝突します。
「カンパニー〜逆転のスワン〜」の脚本は誰ですか?
脚本は梅田みかさんです。原作は伊吹有喜さんの小説「カンパニー」です。
第7話を見る前に前回を知っておく必要がありますか?
必須ではありませんが、第6話で団員たちが一度ばらばらになりかけた流れを知っていると、第7話で結束が強まった直後に青柳の離脱問題が起こる意味がより分かりやすくなります。
まとめ
「カンパニー〜逆転のスワン〜」第7話「さらば、青柳」は、青柳に会社幹部への抜擢とバレエ団からの即時離脱が同時に突きつけられる回です。公演を目前に団員がようやくまとまり始めたからこそ、青柳の選択が大きな痛みを伴います。
脚本づくりの視点では、主人公に「正しいか間違いか」ではなく「どちらも正しい二つの道」を選ばせる構成が注目点です。さらに、由衣が青柳の異変を先に察することで、説明台詞を増やさずに二人の信頼関係を見せています。
最終回直前の第7話では、青柳がどの道を選ぶのかだけでなく、その選択によって「カンパニー」という言葉の意味がどう変わるのかに注目してみてください。

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