2026年11月6日(金)0時15分から、日本映画専門チャンネルで「巡査 今泉慎太郎<デジタルリマスター版>#1-12(全12話)」が一挙放送されます。
「古畑任三郎」第2シリーズの放送後に深夜枠で放送された短編スピンオフで、今泉慎太郎と鑑識課の桑原技官の掛け合いを中心にしたシチュエーション・コメディです。脚本は三谷幸喜さん。事件を解決する本編とは違い、「解決後の今泉が何を考えていたのか」を会話で見せる点が大きな魅力です。
一つの部屋、少人数、会話中心という限られた条件でどう笑いを作るのか。脚本・演出の観点からも学びの多い作品です。
巡査 今泉慎太郎 全12話の放送日時
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 放送日時 | 2026年11月6日(金)0:15〜2:00 |
| 放送局 | 日本映画専門チャンネル |
| 放送形態 | #1-12(全12話)一挙放送 |
| 放送版 | デジタルリマスター版 |
| 放送時間 | 本編合計約87分 |
| 脚本 | 三谷幸喜 |
| 演出 | 河野圭太、松田秀知、平野眞 |
日本映画専門チャンネルでは一日の区切りを朝4時としているため、公式ページの月間表記では「11月5日(木)深夜00:15」と案内されています。一般的な暦では11月6日(金)0時15分に当たり、週間番組表でもこの時間帯に配置されています。
一挙放送なので、短い1話だけを見るのではなく、今泉と桑原の関係や会話の型が少しずつ変化していくところまで続けて楽しめます。
「巡査 今泉慎太郎」はどんなドラマ?
「巡査 今泉慎太郎」は、「古畑任三郎」第2シリーズと連動して作られた短編スピンオフです。日本映画専門チャンネルの公式紹介では、第2シリーズ放映日の深夜に放送された10分枠のミニドラマで、その日に放送された「古畑任三郎」のアフター・ストーリーと説明されています。
舞台の中心は科研室です。古畑警部補の名推理で事件が解決した後、今泉慎太郎が鑑識課の桑原技官のところへやって来て、上司である古畑への不満や、その日の事件で自分がどう扱われたのかを語ります。
本編では古畑の推理が中心ですが、こちらでは古畑本人が中心に立たなくても物語が成立します。同じ事件を「解決した名刑事」ではなく「振り回された部下」から見直すことで、視点を変えた笑いが生まれます。
フジテレビの「古畑任三郎」公式ページでは、今泉は古畑の部下で、西村雅彦さんが演じる刑事として紹介されています。古畑と今泉のやり取りはシリーズのコミカルな部分を支える大切な要素で、本作はその関係を今泉側からさらに広げた作品といえます。
「古畑任三郎」の事件後を描く面白さ
普通の刑事ドラマでは、犯人が明らかになって事件が解決すると物語は終わります。しかし「巡査 今泉慎太郎」は、その「終わった後」を出発点にします。
今泉は事件の途中で古畑に振り回され、時には軽く扱われながらも捜査に関わっています。本編が終わった後に、その日の出来事を本人の口から聞くと、同じ事件でも印象が変わります。
視聴者は本編を知っているので、今泉が自分に都合よく話したり、古畑への不満を大きく語ったりするほど、本編とのずれがおかしさになります。新しい大事件を用意せず、既に視聴者が知っている物語を別角度から使う点が、スピンオフならではの工夫です。
科研室という狭い場所が作品の型になる
公式紹介では、科研室を舞台にした今泉と桑原の掛け合いが基本フォーマットとされています。毎回まったく違う場所へ移動するのではなく、同じ場所に今泉がやって来て、その日の出来事を話す形が繰り返されます。
この「型」があることで、視聴者は状況説明を短く済ませられます。今泉が科研室に来れば、これから桑原に愚痴をこぼすのだとすぐ分かるからです。
短編では使える時間が限られます。舞台と人物関係を固定しておけば、説明に時間を使わず、すぐ会話の面白さへ入れます。
出演者とキャラクターの関係
日本映画専門チャンネルの公式ページでは、西村雅彦さん、伊藤俊人さん、白井晃さん、小林隆さん、石井正則さん、八嶋智人さんの出演が案内されています。
中心になるのは、今泉慎太郎役の西村雅彦さんと、桑原技官役の伊藤俊人さんです。今泉が感情を大きく動かしながら古畑への不満を語り、桑原がその話を受けることで会話が進みます。
今泉は、自分が古畑からどう評価されているのかを気にしながらも、どこか憎めない人物です。本編での「優秀な古畑」と「頼りなく見える今泉」という関係を引き継ぎながら、本作では今泉自身に語る権利が与えられます。
桑原は、今泉の話を聞く相手であると同時に、会話を整理したり、反応で笑いを増幅したりする役目です。二人とも同じ強さで話し続けるのではなく、一方が熱くなり、もう一方が受けるという差があることで、短い会話にリズムが生まれます。
三谷幸喜の脚本と3人の演出家
脚本は三谷幸喜さんです。演出は日本映画専門チャンネルの公式ページで、河野圭太さん、松田秀知さん、平野眞さんの3人が記載されています。
| 役割 | 担当 |
|---|---|
| 脚本 | 三谷幸喜 |
| 演出 | 河野圭太 |
| 演出 | 松田秀知 |
| 演出 | 平野眞 |
| 制作・著作表示 | 共同テレビジョン |
フジテレビの「古畑任三郎」関連ページでも三谷幸喜さんはシリーズの脚本家として確認できます。本編は犯人を最初に見せ、古畑が矛盾を崩していく倒叙形式のサスペンスですが、「巡査 今泉慎太郎」では謎解きよりも会話のズレと人物の感情が前面に出ます。
同じ世界観と登場人物を使いながら、ジャンルの重心をサスペンスからコメディへ移している点が興味深いところです。
演出面では、科研室という限られた場所で会話を飽きさせない工夫が必要になります。大きな場面転換が少ないぶん、俳優の間、表情、立ち位置、視線、相手の反応をどこで見せるかが重要になります。
脚本づくりの視点:二人の会話だけで笑いを作る方法
「巡査 今泉慎太郎」は、脚本を書きたい人にとって、少人数の会話劇をどう成立させるかを見るのに向いた作品です。
登場人物を増やし、場所を次々に変え、大きな事件を起こせば変化は作りやすくなります。ところが本作は、基本的に科研室で今泉と桑原が話すという制約を自分から設けています。
制約があるからこそ、脚本では「何を話すか」だけでなく、「二人の認識がどこでずれるか」「どちらが会話の主導権を持つか」「同じ話題がどう変形するか」が重要になります。
今泉は自分の物語として事件を語る
本編の事件では古畑が中心です。しかし今泉が桑原に話すと、その事件は「古畑が鮮やかに解決した事件」ではなく、「自分が古畑にどれだけ振り回されたか」という話になります。
ここに視点の違いがあります。客観的な出来事が同じでも、誰が語るかによって物語の意味が変わります。
脚本で人物らしさを出したいとき、「何が起きたか」だけを台詞にするより、「その人物が出来事をどう解釈するか」を台詞にした方が性格が見えます。今泉の語りには、悔しさ、見栄、古畑への対抗心、それでも離れられない関係が混ざります。
ボケと受けを固定しすぎない
会話コメディでは、一人がずっと面白いことを言い、もう一人が毎回同じ反応をするだけでは単調になりやすくなります。
今泉と桑原の基本関係はありますが、話題によって今泉が勢いを失ったり、桑原の反応が今泉の期待と違ったりすれば、会話の主導権が揺れます。こうした小さな逆転が、同じ部屋で続く会話に変化を与えます。
特に短編では、人物の立場を大きく変えなくても、「最初は今泉が自信満々だったのに、最後は桑原の一言で崩れる」といった小さな転換だけで一本の形を作れます。
視聴者だけが知っている情報を笑いに使う
この作品の強みは、視聴者がすでに「古畑任三郎」の本編を見ていることを前提にできる点です。
今泉が事件を自分に都合よく説明しても、視聴者は本編で実際の流れを知っています。そのため、今泉の発言と視聴者の記憶の間に差が生まれます。
脚本では、登場人物同士が知っている情報だけでなく、視聴者だけが知っている情報も笑いや緊張に使えます。本作は、本編とスピンオフを組み合わせることで、その情報差を自然に作っています。
短編では「いつもの型」が強みになる
毎回の基本形が似ていることは、欠点ではありません。短い作品では、視聴者が型を理解しているほど、少しの変化が大きく見えます。
「今泉が科研室に来る」「桑原に話す」という流れが分かっていれば、今日は今泉の機嫌が違う、話し出し方が違う、桑原の返しが違う、といった小さな変化に気づけます。
連作短編を書くときは、毎回すべてを新しくするより、変えない部分を決め、その中の一部だけを変える方がシリーズらしさを作りやすくなります。「巡査 今泉慎太郎」は、その考え方を実際のドラマとして確認できる作品です。
演出では台詞の間と反応が重要になる
会話中心の作品では、台詞そのものが同じでも、返事までの間や表情で意味が変わります。今泉が熱心に語った後、桑原がすぐ答えるのか、一拍置くのかでも笑いの強さは変わります。
また、話している人物だけを映し続けるのではなく、聞いている側の反応をどこで見せるかも大切です。今泉の台詞を桑原がどう受け止めているかが見えると、視聴者は二人の温度差を理解できます。
脚本を書く段階でも、すべてを説明台詞にせず、「ここは相手の沈黙で伝わる」「ここは反応を見せたい」と考えておくと、演出と俳優の芝居が入る余地を残せます。
デジタルリマスター版で全12話を見る意味
今回の放送は、#1から#12までをまとめたデジタルリマスター版です。日本映画専門チャンネルの公式ページでは全12話で約87分と案内されています。
1話ずつは短いため、一挙放送で見ると「毎回同じ型を使いながら、どこを変えているか」を比較しやすくなります。今泉の愚痴の入り方、桑原の受け方、会話が脱線する位置、最後の落とし方などを続けて見ると、短編コメディの反復と変化が見えてきます。
フジテレビe!ショップの「古畑任三郎 2nd season」商品情報では、本編各話と対応する「今泉慎太郎」の短編タイトルも掲載されています。本編と合わせて見ると、同じ事件を二つの角度から楽しめる構成になっています。
参考にした情報
- 日本映画専門チャンネル「巡査 今泉慎太郎<デジタルリマスター版>#1-12(全12話)」
- 日本映画専門チャンネル 週間番組表
- フジテレビ「古畑任三郎」公式ページ
- フジテレビe!ショップ「古畑任三郎 2nd season」
- スカパー!「巡査 今泉慎太郎」番組詳細
よくある質問
「巡査 今泉慎太郎」はいつ放送されますか?
2026年11月6日(金)0時15分から、日本映画専門チャンネルで#1〜12の全12話が一挙放送されます。チャンネル公式表記では11月5日(木)深夜00:15です。
「巡査 今泉慎太郎」は「古畑任三郎」とどんな関係ですか?
「古畑任三郎」第2シリーズの放送後に作られた短編スピンオフです。本編で事件が解決した後、今泉が科研室で桑原にその日の出来事や古畑への不満を語ります。
脚本は誰ですか?
脚本は三谷幸喜さんです。演出は河野圭太さん、松田秀知さん、平野眞さんが担当しています。
どこに注目すると脚本の勉強になりますか?
今泉と桑原という少人数の会話だけで、視点のずれ、情報差、台詞の反復、立場の小さな逆転を使って笑いを作る点に注目すると参考になります。
まとめ
「巡査 今泉慎太郎<デジタルリマスター版>#1-12(全12話)」は、11月6日0時15分から日本映画専門チャンネルで一挙放送されます。
三谷幸喜さんの脚本は、「古畑任三郎」の事件後という既存の物語を、今泉の視点から別のコメディへ変えています。科研室という限られた場所と少人数の会話を繰り返しながら、人物の認識のずれや視聴者との情報差で変化を作る構成が見どころです。
脚本を書く立場で見るなら、大きな事件や多くの登場人物に頼らなくても、視点と会話の設計だけで短編を成立させられることを確かめられる作品です。

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