2026年11月6日(金)21時からNHK BSP4Kで、「刑事フォイル(16)『隠れ家』(後編)」が放送されます。放送時間は21時46分までです。
前編でフォイルは、ロンドンの防空壕での発言をめぐり「扇動罪」の疑いをかけられ、停職処分となりました。その間にも「隠れ家」と呼ばれる宿泊施設の周辺では盗難や死が続き、フォイルは事件を前にしながら正式な捜査権を持てない状態に置かれます。
後編の見どころは、事件そのものの謎だけではありません。主人公から警察官としての権限を一度取り上げ、それでも彼が真実へ近づこうとする姿を描くことで、フォイルという人物の核を浮かび上がらせています。
「隠れ家」(後編)の放送日時と基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 放送日時 | 2026年11月6日(金)21:00〜21:46 |
| 放送局 | NHK BSP4K |
| 日本版話数 | 第16回 |
| 邦題 | 隠れ家(後編) |
| 原題 | The Funk Hole |
| 原作版 | Foyle’s War Series 2 Episode 4 |
| 脚本 | アンソニー・ホロヴィッツ |
| 演出 | ジェレミー・シルバーストン |
ITVXでは原題「The Funk Hole」をシリーズ2第4話、約1時間38分の長編エピソードとして配信しています。NHK版ではこの長編を前編・後編に分けて放送しており、2026年10月30日の第15回が前編、11月6日の第16回が後編です。
日本の放送情報では、主演マイケル・キッチンの吹き替えを山路和弘、ポール・ミルナー役アンソニー・ハウエルを川島得愛、サマンサ・スチュアート役ハニーサックル・ウィークスを山根舞、アンドリュー・フォイル役ジュリアン・オヴェンデンを福田賢二が担当すると案内されています。
「隠れ家」(後編)のあらすじ
1940年10月、ドイツ軍による空襲が続く英国では、都市部から地方へ逃れる裕福な人々が増えていました。そうした人々を受け入れる宿泊施設が「隠れ家」と呼ばれ、物語の重要な舞台になります。
J:COMの番組情報によると、その周辺では食料の盗難が発生し、施設内でも窃盗が相次ぎます。さらに近くの森で死体が見つかり、宿泊客からも死者が出る事態へ発展します。
ところが、本来なら事件を指揮するはずのフォイルは停職処分中です。ロンドンから来た代理の警部が捜査の陣頭指揮を取り、フォイルは自分の管轄で事件が進んでいるのを見ながら、警察官として自由に動けません。
ITVXの公式紹介も、この「フォイルが重大な罪を疑われている状態」が殺人事件の捜査を難しくすると説明しています。つまり本作では、外側の殺人事件と、主人公自身に向けられた疑いが並行して進みます。
前回・前編から続くポイント:フォイルはなぜ停職している?
前編「隠れ家」(前編)は2026年10月30日21時からNHK BSP4Kで放送されました。Gガイドの番組情報では、ロンドンの防空壕で「イギリスはきっと負ける」と発言した人物がいて、市民の不安をあおる扇動罪に当たるとして問題になります。
偶然ロンドンにいたフォイルが、その発言者だと疑われたことから事態が動きます。フォイルが事件捜査に出ようとしたところへ、ロンドン警視庁から代理の警部が現れ、彼は停職という不利な立場に置かれました。
この設定が後編で効いてきます。視聴者はフォイルが捜査能力を持つことを知っていますが、劇中の制度は彼を捜査から外しています。「できる人物なのに、正式にはできない」という制約があるため、普段と同じ捜査をするだけでは物語が進みません。
登場人物とキャストの見どころ
主人公クリストファー・フォイルを演じるのはマイケル・キッチンです。ミステリーチャンネルの作品紹介では、フォイルはイギリス南部ヘイスティングスで働く警視正で、物静かでありながら、戦争の混乱に便乗した犯罪にも正義を貫く人物として紹介されています。
サマンサ・スチュアート、通称サムを演じるのはハニーサックル・ウィークス。フォイルの運転手として行動を共にする彼女は、捜査の補助役にとどまらず、戦時下の日常を若い世代の目線から見せる役割も担っています。
後編では、サムとフォイルの息子アンドリューの関係も進みます。番組情報では、けがを負ったアンドリューとサムが親密な仲になることが示されており、殺人事件の緊張と並行して、家族と恋愛の線が置かれています。
ポール・ミルナーを演じるのはアンソニー・ハウエル。フォイルが停職しているため、警察組織の中で誰がどのように動くのかも注目点になります。主人公の不在によって、普段は彼を支える人物たちの判断が前に出る構成です。
脚本・演出のスタッフ
| 役割 | 担当 |
|---|---|
| 企画・脚本 | アンソニー・ホロヴィッツ |
| 演出 | ジェレミー・シルバーストン |
| 制作 | Greenlit Productions |
「隠れ家」の脚本はアンソニー・ホロヴィッツです。FODの作品概要でも「刑事フォイル」の脚本を、アンソニー・ホロヴィッツが手がけていることが案内されています。
ホロヴィッツは作品全体の企画にも関わる人物で、ミステリーチャンネルは「名探偵ポワロ」「バーナビー警部」などの脚本でも知られる作家として紹介しています。「刑事フォイル」では、殺人事件だけを切り離さず、戦争中の制度、物資不足、社会的な立場を事件の動機や人物関係へ組み込むのが大きな特徴です。
演出はジェレミー・シルバーストン。日本の放送情報でも「隠れ家」の演出担当として確認できます。フォイルが自由に動けない回だからこそ、誰が捜査の中心にいるのか、誰が情報を持っているのかを場面ごとに整理する演出が重要になります。
脚本づくりの視点:主人公から「権限」を奪うと何が起きるか
「隠れ家」で最も学びやすいのは、主人公の能力ではなく立場を制限してドラマを作る方法です。フォイルは有能な警察官ですが、停職中なので、その能力をいつも通り発揮できません。
主人公を弱く見せるために、急に判断力を落とす必要はありません。この回のように、人物の能力はそのままにして「権限」「資格」「立場」を奪えば、同じ人物でも新しい困難を作れます。
外の事件と主人公自身の問題を二重に走らせる
後編では、宿泊施設をめぐる盗難と死の事件が進む一方、フォイル自身も扇動罪の疑いを晴らさなければなりません。主人公が他人の事件を解くことと、自分の潔白を守ることが同時に進みます。
この二重構造にすると、ひとつの手掛かりが複数の意味を持ちやすくなります。事件を追えば追うほど自分の立場が危うくなる、あるいは自分の問題を優先すると被害が広がる、といった葛藤を作れるからです。
登場人物の立場と行動を結びつける考え方は、印象的なキャラクターの作り方【4つの秘訣】でも解説しています。フォイルのように「何を信じる人か」がはっきりしている人物は、職務上の権限を失っても行動原理がぶれません。
代理の警部を置くことで主人公の方法を見せる
フォイルが停職すると、事件を放置するわけにはいかないため代理の警部が必要になります。この人物は単なる穴埋めではなく、フォイルとの捜査方法の違いを見せる役割を持ちます。
主人公と同じ仕事をする別人物を置くと、主人公の特徴を説明台詞なしで比較できます。誰を先に疑うのか、証言をどう扱うのか、規則と直感のどちらを重く見るのか。違いがそのまま人物描写になります。
「隠れ家」という舞台が事件に与える意味
「隠れ家」は、空襲を避けたい裕福な人々が地方で暮らすための場所です。戦争という非常時の中でも、すべての人が同じ条件で暮らしているわけではないことが、この舞台設定だけで示されます。
その周辺で食料盗難が起きることにも意味があります。戦時下では食料や物資が貴重であり、盗難は単なる財産犯罪ではなく、誰が何を持ち、誰が不足しているのかという社会の差を映し出します。
ミステリーの舞台は、犯人を閉じ込める箱であるだけではありません。「なぜその場所に人が集まったのか」を物語の時代背景と結びつけると、事件の動機や人物の価値観まで自然に深められます。
サムとアンドリューの関係が事件と並行する理由
番組情報では、サムがけがを負ったアンドリューと親密な仲になることが示されています。殺人事件だけを追う回に見えて、若い二人の関係を並行させることで、戦時下でも続く個人の生活が描かれます。
フォイルにとってアンドリューは息子です。そのためサムとアンドリューの距離が近づくことは、主人公の私的な世界ともつながります。職務を奪われたフォイルの周囲で、事件と家族の変化が同時に進む点が後編の面白さです。
戦争ドラマでは大きな歴史だけを描くと人物が背景に埋もれがちです。「刑事フォイル」は犯罪、仕事、恋愛、家族を同じ時間の中に置くことで、戦争中の人々も日々の感情を抱えて生きていることを見せます。
視聴前に押さえておきたい3つの見どころ
第一は、フォイルが捜査権を持たない状態でどこまで真相へ近づくかです。普段なら警察官としてできる質問や命令が使えないため、人物としての観察力と信頼関係がより重要になります。
第二は、代理の警部とフォイルの違いです。同じ事件を前にしても、立場や考え方が違えば捜査の順序は変わります。二人の差を見ることで、フォイルの捜査スタイルが浮かび上がります。
第三は、「隠れ家」に集まった人々と戦時下の格差です。盗まれた食料や宿泊施設の性格を背景として見ると、事件が単独で起きたのではなく、1940年という時代の圧力から生まれていることが分かりやすくなります。
参考にした情報
- ITVX「Foyle’s War Series 2 Episode 4: The Funk Hole」
- J:COMテレビ番組表「刑事フォイル(16)『隠れ家』(後編)」
- Gガイド「刑事フォイル(15)『隠れ家』(前編)」
- FOD「刑事フォイル」
- ミステリーチャンネル「刑事フォイル」
よくある質問
「刑事フォイル(16)『隠れ家』(後編)」はいつ放送されますか?
2026年11月6日(金)21時から21時46分まで、NHK BSP4Kで放送されます。
「隠れ家」の原題は何ですか?
原題は「The Funk Hole」です。ITVXでは「Foyle’s War」シリーズ2第4話の長編エピソードとして案内されています。
「隠れ家」の脚本と演出は誰ですか?
脚本はアンソニー・ホロヴィッツ、演出はジェレミー・シルバーストンです。日本の番組情報でも担当が確認できます。
前編でフォイルはなぜ停職したのですか?
ロンドンの防空壕で市民の不安をあおる発言をした人物だと疑われ、扇動罪の疑いをかけられたためです。前編ではロンドン警視庁から代理の警部がやってきます。
まとめ
「刑事フォイル(16)『隠れ家』(後編)」は、盗難と死が続く宿泊施設の事件を描きながら、停職中のフォイル自身の危機も同時に進めるエピソードです。
脚本の視点では、主人公を弱くするのではなく「捜査する権限」を奪うことで、新しい困難を作っている点が大きな見どころです。代理の警部を置くことでフォイルの捜査方法を比較でき、外の事件と主人公自身の問題が二重に進みます。
11月6日の後編では、犯人や事件の決着だけでなく、フォイルが警察官として動けない状況で何を選ぶのかに注目すると、アンソニー・ホロヴィッツの人物設計と構成をより深く味わえます。

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