2026年11月8日(日)12時50分から、WOWOWシネマで映画「知らないカノジョ」が放送されます。中島健人さんとmiletさんが共演し、三木孝浩監督が手がけたファンタジック・ラブストーリーです。
物語は、結婚して8年になる神林リクと前園ミナミが大げんかをした翌朝、二人が「出会っていなかった世界」へ変わってしまうところから大きく動きます。成功した小説家だったリクは編集者になり、夢を諦めていたミナミは人気ミュージシャンとして活躍しています。
この記事では、公式に確認できる物語とキャストに加え、登米裕一さん・福谷圭祐さんの脚本と三木孝浩監督の演出から、同じ二人を別の人生に置き直すことで何が見えてくるのかを整理します。
知らないカノジョの放送日時と基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 放送日時 | 2026年11月8日(日)12:50〜15:00 |
| 放送局 | WOWOWシネマ |
| 制作年 | 2025年 |
| 制作国 | 日本 |
| 監督 | 三木孝浩 |
| 脚本 | 登米裕一、福谷圭祐 |
| 音楽 | mio-sotido |
| 主題歌 | milet「I still」 |
WOWOWの「三木孝浩監督特集」ページでは、11月8日(日)12時50分から「知らないカノジョ」を放送する予定が案内されています。スカパー!の番組情報でも、WOWOWシネマで12時50分から15時までの放送枠が確認できます。
映画公式サイトによると、劇場公開日は2025年2月28日です。フランスとベルギーの合作映画「ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから」をもとに、日本の物語としてリメイクされています。
監督は三木孝浩さんです。公式プロフィールでは、「ソラニン」「僕等がいた」「陽だまりの彼女」「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」「今夜、世界からこの恋が消えても」など、多くの青春・恋愛作品を手がけてきたことが紹介されています。
知らないカノジョはどんな物語?
主人公の神林リクは、大学時代に歌手を目指していた前園ミナミと出会います。二人は互いにひと目惚れし、その後結婚します。
8年後、リクはベストセラー作家として成功しています。一方のミナミはミュージシャンになる夢を諦め、リクを支える生活を送っています。
ところが、二人がけんかをした翌朝、リクが目覚めるとミナミがいません。出版社へ行っても周囲と話がかみ合わず、リク自身は人気作家ではなく文芸誌の編集部員になっています。
さらに、ミナミはリクと出会ったことのない人気ミュージシャンとして活躍しています。リクにとっては「失った妻」ですが、この世界のミナミにとってリクは知らない相手です。
この設定によって、物語は単なる「元の世界へ戻れるか」という謎だけではなく、相手を愛していたつもりのリクが、ミナミの人生を本当に理解していたのかという問いへ広がっていきます。
キャストと二つの世界で変わる役割
| 役名 | 俳優 | 役どころ |
|---|---|---|
| 神林リク | 中島健人 | 元の世界ではベストセラー作家、別世界では編集者 |
| 前園ミナミ | milet | 元の世界では夢を諦めた妻、別世界では人気ミュージシャン |
| 梶原恵介 | 桐谷健太 | リクと関わる主要人物 |
| 金子ルミ | 中村ゆりか | 主要人物 |
| 春日研一 | 八嶋智人 | 主要人物 |
| 田所哲斗 | 眞島秀和 | 主要人物 |
| 前園和江 | 風吹ジュン | ミナミの母 |
中島健人さんが演じるリクは、同じ人物でありながら、世界が変わることで社会的な立場まで変化します。成功した小説家として生きていた記憶を持ったまま、自分が編集者になっている現実を突きつけられるため、「自分は何者なのか」という揺らぎも物語に加わります。
miletさんが演じるミナミは、さらに大きな反転があります。元の世界では歌手になる夢を諦めていますが、別の世界では天才ミュージシャンとして活躍しています。
つまり、リクが望んだ成功と、ミナミが諦めた夢が、別世界では入れ替わるように配置されています。この反転を見ると、二人の人生が互いにどれほど影響し合っていたのかが、説明ではなく設定そのもので見えてきます。
脚本・演出・原作映画のスタッフ
脚本は登米裕一さんと福谷圭祐さんが担当しています。映画公式サイト、フジテレビムービー、WOWOWの作品情報で同じスタッフ表記を確認できます。
監督は三木孝浩さんです。三木監督はミュージックビデオの演出からキャリアを始め、2010年の「ソラニン」で長編映画監督としてデビューしています。
本作のもとになったのは、2019年のフランス・ベルギー合作映画「ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから」です。WOWOWでも原作映画を紹介しており、恋人と結婚した男性が、相手が自分を知らない別世界へ迷い込む基本設定が共通しています。
日本版では、リクを小説家、ミナミをミュージシャンに設定しています。さらにmiletさんが主題歌であり劇中歌でもある「I still」を書き下ろしているため、ミナミの「歌手になる夢」が物語上の設定だけで終わらず、実際の音楽表現と結びついています。
脚本づくりの視点:人物を変えずに「人生だけ」を反転させる
「知らないカノジョ」の脚本で注目したいのは、主人公とヒロインを別人に変えるのではなく、同じ人物のまま、二人が出会わなかった人生を見せる構成です。
リクはリクのままですが、作家として成功していません。ミナミもミナミのままですが、リクの妻ではなく、夢をかなえたミュージシャンになっています。
この構造によって、観客は「もし別の選択をしていたら」という抽象的な想像ではなく、二人の人生を並べて比較できます。元の世界で失われていたものが、別世界では何として現れているかが具体的に見えるからです。
成功と犠牲を二人の職業で見せる
元の世界では、リクが小説家として成功し、ミナミは歌手になる夢を諦めています。別世界では、リクは編集者で、ミナミが人気ミュージシャンです。
これは「成功した人」と「成功できなかった人」を単純に入れ替えるだけではありません。二人が一緒に生きた8年間の中で、どちらの夢が優先され、どちらが支える側になったのかを、世界そのものを変えることで可視化する仕掛けと考えられます。
脚本では、人物が抱える不満を長い説明台詞で語らせる方法もあります。しかし本作は、別世界そのものを見せることで、「ミナミが別の人生を歩めた可能性」を観客に体験させます。
「知っているのに知られていない」関係を作る
別世界のリクはミナミのことを知っていますが、ミナミはリクを知りません。二人の間に知識の差があるため、同じ会話でも意味がずれます。
リクにとっては大切な思い出を共有した相手でも、ミナミにとっては初対面です。この非対称な関係が、恋愛映画の「二人が近づく」という流れを、いったんゼロからやり直す状況に変えています。
観客は元の二人の関係を知っているため、「また出会えるか」という期待を持ちます。一方で、別世界のミナミには別の人生があるため、単に以前の関係へ戻せばよいとは限りません。ここに恋愛だけでなく、相手の人生を尊重するという葛藤が生まれます。
三木孝浩監督の演出で注目したいところ
三木孝浩監督は、恋愛映画を数多く手がけてきた監督です。映画公式サイトでも、本作を「ifの物語」として紹介し、中島健人さんが別世界で戸惑うリクを、miletさんが妻と人気歌手という異なるミナミを演じ分ける点を見どころに挙げています。
本作では、二つの世界の違いを観客がすぐ理解できることが重要です。設定を説明するだけではなく、リクの仕事、周囲の人間関係、ミナミの立場、街に流れる音楽などを変えることで、「世界が違う」と体感できる演出が求められます。
特にミナミは、元の世界では夢を諦めた人物ですが、別世界ではステージに立つ歌手です。ライブ場面では、miletさん自身の歌声とパフォーマンスが人物設定に直接つながります。
映画公式サイトは、miletさんについて、すれ違いに悩む妻とトップアーティストを演じ分けたと紹介しています。俳優としての演技と、本職の歌手としての表現が同じ役の中で結びつく点は、本作ならではの演出上の強みです。
主題歌「I still」が物語に果たす役割
主題歌はmiletさんの「I still」です。映画公式サイトによると、miletさんが本作のために書き下ろし、劇中でも歌っています。
ミナミがミュージシャンを目指していた人物である以上、歌は単なるエンディング曲ではありません。元の世界で諦めた夢と、別世界で実現している人生をつなぐ要素になります。
物語を見るときは、歌詞そのものを長く引用するのではなく、どの場面で音楽が流れ、リクがその歌をどう受け止めるかに注目すると、ミナミの人生をリクが外側から見直していく流れがつかみやすくなります。
また、音楽は「二人が出会わなかった世界」でもミナミが自分の人生を歩んでいることを示します。リクにとっては失われた関係でも、ミナミにとっては成立している人生であるという事実を、音楽が強く伝える役割を持っていると考えられます。
原作映画との違いを見る面白さ
「知らないカノジョ」は、フランス映画「ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから」をもとにしています。
原作映画でも、作家として成功した男性が、妻が自分を知らない別世界に迷い込む設定があります。日本版では、その基本構造を残しながら、登場人物の職業や音楽の扱いを日本版の物語として組み替えています。
リメイクを見るときは、出来事が同じか違うかだけでなく、「なぜこの職業に変えたのか」「日本版では何を感情の中心に置いたのか」を考えると、脚色の意図が見えやすくなります。
特に本作では、ミナミ役に実際のシンガーソングライターであるmiletさんを起用し、主題歌と劇中歌を本人が担当しています。人物設定とキャスティングを一体化させた点は、日本版ならではの特徴です。
放送後も見られる配信情報
映画公式NEWSでは、2025年8月20日からデジタル配信が始まったことが案内されています。
公式NEWSに掲載されている配信先には、Amazon Prime Video、Apple TV、DMM TV、Lemino、J:COM STREAM、Rakuten TV、TELASA、U-NEXTなどがあります。配信形態や視聴条件は各サービスで異なるため、利用時点の各サービス表示を確認するのが確実です。
WOWOWでは11月8日の放送に加え、「三木孝浩監督特集」の1本として編成されています。同日の特集では「ソラニン」や「ほどなく、お別れです」なども放送予定で、三木監督の作品を続けて見る機会にもなっています。
参考にした情報
- 映画「知らないカノジョ」公式サイト ABOUT THE MOVIE
- WOWOWオンライン「知らないカノジョ」
- WOWOWオンライン「三木孝浩監督特集」
- フジテレビムービー「知らないカノジョ」
- 映画「知らないカノジョ」公式NEWS
- スカパー!「知らないカノジョ」番組情報
よくある質問
知らないカノジョはWOWOWでいつ放送されますか?
2026年11月8日(日)12時50分からWOWOWシネマで放送予定です。WOWOWの三木孝浩監督特集ページでも同じ日時が案内されています。
知らないカノジョの脚本は誰ですか?
脚本は登米裕一さんと福谷圭祐さんです。監督は三木孝浩さんです。
知らないカノジョの原作は何ですか?
2019年のフランス・ベルギー合作映画「ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから」がもとになっています。
miletはどんな役で出演していますか?
前園ミナミ役です。元の世界では歌手の夢を諦めたリクの妻、別世界では人気ミュージシャンとして描かれ、miletさんは主題歌・劇中歌「I still」も担当しています。
まとめ
2026年11月8日12時50分からWOWOWシネマで放送される「知らないカノジョ」は、神林リクと前園ミナミが「出会わなかった世界」を通して、二人の関係と人生を見直していくファンタジック・ラブストーリーです。
脚本の視点では、同じ人物のまま人生だけを反転させる構成と、リクだけが元の関係を覚えている非対称な人物関係に注目すると、作品の仕掛けが見えやすくなります。
三木孝浩監督の演出では、二つの世界の違いだけでなく、miletさんの歌と演技がミナミの「諦めた人生」と「実現した人生」をどうつないでいるかを見ると、この作品ならではの切なさをより深く味わえます。

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