脚本を面白くする2つの取材方法

脚本に深みを与え、魅力的にするには取材が効果的です。取材方法は大きく2つ。実在する人から話を聞く方法と、本などを読む方法です。

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実在する人から話を聞く

脚本の登場人物をリアルにするには、そのキャラクター設定に近い人物に話を聞くと良いです。話し方や考え方、人生経験、その人を裏付ける知識など、その全てが創作活動の糧となります。例えば、登場人物の職業が教師の場合、知り合いに教職者がいないか検討して下さい。小学校、中学校、高校など、少しでも関連するのであれば、ドンピシャでなくてもOKです。もしあなたが在学中であるなら、身近に取材対象がいることになりますね。卒業生であれば、母校に問い合わせてみるのも一手です。このことからも、脚本の世界観をイメージする時、自分の生活範囲からあまり逸脱しないというのは、リアリティをもたせるコツでもあります。

そうして取材のチャンスを得られたら下準備は欠かせません。まず質問リストを作りましょう。このあたり企業のOB面接に近いものがあるので、就活経験者はイメージしやすいかもしれません。話を聞く時にメモをとるための筆記用具は必須です。また、録音機も用意しておくと役立ちます。現代ではスマートフォンで気軽に代用ができるでしょう。ただし、録音をする際にはきちんと相手の方の許可を得ることが大前提です。隠し撮りはトラブルのもとになるので避けて下さい。また、大抵の場合は無償で対応してくれるものですが、金銭を要求される場合も頭の片隅に置いておくと良いでしょう。もし、そのようなケースに当たったら速やかに他の方を探すほうが無難です。

登場人物にリアリティを出す他、作品の基礎を得るという意味で、専門家への取材は有効です。例えばガラケーしか使ったことがないIT音痴が、ハッカーが登場するネットバトルの物語を描くのはハイリスクだといえるでしょう。ストーリーの出来具合の前に、事実が間違ってしまう可能性が大きいからです。大前提が間違っている物語はそれが発覚した時点で白けてしまいます。そうならないよう、専門家に意見を聞いたり、事実確認したりする手間は惜しんではいけません。Twitterなどで専門家とつながることで簡単なファクトチェックはできるし、もっと深くつながることができれば監修者として協力を得られるかもしれません。ただし、ある程度の労力を要求する場合はお礼が必要になるケースもあります。

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本などを読む

脚本の取材は、本を読むことでも出来ます。初心者にとっては、対人取材よりハードルが低いかもしれません。なぜならアポを取る必要もなく、今すぐはじめられるからです。インターネット上には膨大な資料があるし、図書館では無料で書籍を読み漁ることが出来ます。しかし、情報が多すぎると、要点を掴むまでに時間がかかるものです。その際、注意するべきは資料集めに没頭しすぎないということです。例えば図書館から10冊も本を借りてくれば、目を通すだけでも1ヶ月以上かかるかもしれません。それでは時間がかかりすぎてしまい、肝心の執筆の時間が削られてしまうでしょう。

自分なりの要領の良い取材方法を確立する必要があります。これには経験が必要ですが、失敗を繰り返すことで誰にでも見つけることができるでしょう。例えば、調べたいキーワードをインターネットで検索して上位表示される10記事に目を通し、深堀りすべきテーマを見つけてから本を2~3冊選んで読めば、通り一遍の知識は身につきます。あとは必要に応じてその都度、取材を繰り返していけばいいのです。特におすすめなのが電子書籍です。本より軽いので持ち運びに便利だし、スキマ時間に音声としてヒアリングもできます。ただし、電子化されていない書籍も多いので、そのような資料は時間を作って読まなければなりません。

まとめ

脚本を書く前には取材が大切です。取材せずに書き始めるということは、最初から持っている知識だけを頼りにするということです。するとスケールが小さくまとまってしまうだけでなく、間違った情報である危険性もはらんでしまいます。一方、人に話を聞いたり、本を読んだりすることで新たな発見があるでしょう。あなたにとっての新発見は、脚本を読む読者にとっても驚きであり魅力です。そのため、ぜひ脚本を書き出す前には取材をする癖をつけるようにしましょう。