的場友見さんは、テレビドラマを中心に活動する脚本家です。2020年に「サロガシー」で第32回フジテレビヤングシナリオ大賞を受賞し、脚本家としてデビューしました。
その後は「やんごとなき一族」や「私の町の千葉くんは。」などを手がけました。
2025年には「夫よ、死んでくれないか」、2026年にはフジテレビ木曜劇場「ラストノート」の全11話を担当しています。公式プロフィールでは、共感と違和感が同居する複雑な人物を描くことを得意とする脚本家と紹介されています。
ここでは、的場友見さんの経歴、代表作、作品に見える特徴、そして脚本を学ぶ人が参考にできる点を、公式情報を中心に整理します。
的場友見さんはどんな脚本家?
的場友見さんは1981年、北海道生まれです。本人公式サイトによると、早稲田大学を卒業後、最初から脚本の世界に進んだのではなく、アパレル業界でキャリアを始めました。
その後、広告代理店、出版社での仕事を経験し、独立しています。異なる業界で働いた経験を経てから脚本家になった経歴は、会社員、家族、夫婦、仕事、価値観の衝突といった現代的な題材を描く作品群とも重なります。
脚本家としての転機は2020年です。「サロガシー」で第32回フジテレビヤングシナリオ大賞を受賞しました。
同作は2021年に堀田真由さん主演でドラマ化されています。フジテレビの受賞作一覧でも、第32回大賞として的場友見さんと「サロガシー」が記録されています。
本人公式サイトは、的場さんの特徴について、現代社会のさまざまなテーマを扱い、共感と違和感が同時に存在する複雑で濃密なキャラクター造形を得意とすると説明しています。単純に善悪へ分けるのではなく、人物の選択に理解できる部分と引っかかる部分を同居させる書き方が、作品を追ううえで大きなポイントです。
経歴と代表作
デビュー作につながった「サロガシー」は、同性愛者の兄のために代理母出産を決意する女性と家族の葛藤を描いた作品です。フジテレビ公式では、主人公が家族の価値観や自分自身の選択と向き合う物語として紹介されています。
この作品は、題材そのものの強さだけで進めるのではなく、家族それぞれの考え方を衝突させることで人物を立たせています。的場さんの公式プロフィールにある「共感と違和感が共存する」人物造形を確認しやすい初期の代表作です。
その後、連続ドラマへ活動の幅を広げました。フジテレビ「ラストノート」の公式スタッフ欄では、代表作として「夫よ、死んでくれないか」「やんごとなき一族」「サロガシー」が挙げられています。
また、本人公式サイトには「私の町の千葉くんは。」全12話を担当したことが掲載されています。
「夫よ、死んでくれないか」は全12話、「ラストノート」は全11話を担当しています。一本の連続ドラマを通して人物の関係や感情を積み上げる仕事が増えていることが分かります。
| 年 | 主な作品 | 担当・位置づけ |
|---|---|---|
| 2020年 | サロガシー | 第32回フジテレビヤングシナリオ大賞 大賞 |
| 2022年 | やんごとなき一族 | 脚本参加 |
| 2024年 | 私の町の千葉くんは。 | 全12話脚本 |
| 2025年 | 夫よ、死んでくれないか | 全12話脚本 |
| 2026年 | ラストノート | 全11話脚本 |
的場友見さんの作風
的場友見さんの作風を考えるとき、本人公式サイトにある「共感と違和感が共存する、複雑で濃密なキャラクター造形」という説明が重要です。人物を一言で説明できる性格にせず、矛盾した感情や選択を抱えたまま物語の中で動かしていく傾向が見えます。
「夫よ、死んでくれないか」は、結婚生活に苦しむ3人の女性を中心にしたマリッジサスペンスです。テレ東公式の紹介では、3人は夫への不満や苦しさを抱えながら、幸せを取り戻そうとして危うい選択を重ねていきます。
ここで面白いのは、登場人物を単純な被害者や加害者だけに固定しにくい点です。妻たちには共感できる事情がある一方、物語が進むほど行動は大胆になります。
見る側に「そこまでしていいのか」という違和感も生まれます。公式プロフィールが示す人物造形の特徴が、サスペンスの推進力にもなっていると考えられます。
2026年の「ラストノート」では、49歳の女性と30歳の男性という、人生の段階も環境も異なる二人を中心に、大人の純愛が描かれました。フジテレビ公式では、二人がそれぞれ心にふたをして生きてきたところから、本当の思いに触れて関係が変わっていく物語として紹介されています。
作品のジャンルはサスペンスと恋愛で異なりますが、人が自分でも認めたくない感情を抱え、他者との関係の中で選択を迫られる構図は共通しています。的場さんの脚本は、設定の奇抜さだけではなく、人物が迷う理由を積み重ねてドラマを動かすタイプだと考えられます。
脚本志望者が学べる点
的場友見さんの作品から学べる一つ目の点は、主人公に矛盾した感情を持たせることです。「サロガシー」では家族を助けたい思いと、自分自身が抱えてきた家族への感情が同じ人物の中に存在します。
「夫よ、死んでくれないか」でも、結婚から逃れたい、幸せになりたいという願いが、そのまま危うい行動へつながっていきます。人物の願いを善悪だけで整理せず、納得できる部分と戸惑う部分を両方残すことで、視聴者が先を見たくなる人物になると考えられます。
二つ目は、人間関係そのものを物語の圧力にすることです。的場さんの代表作では、主人公の外側に大きな事件があるだけでなく、家族、夫婦、恋愛、友人といった近い関係が選択を難しくしています。
近い相手ほど、言いたいことを全部言えない、離れたいのに離れきれない、理解したいのに理解できないという感情が生まれます。脚本を書くときに、登場人物同士の関係へ相反する欲求を置くと、会話や行動に緊張が生まれます。
三つ目は、連続ドラマで人物の変化を段階的に積むことで、「私の町の千葉くんは。」では全12話を担当しています。
「夫よ、死んでくれないか」と「ラストノート」も全話を通して的場さんが脚本を担当しています。長い話数の中で同じ人物が少しずつ違う選択をする構成は、シリーズ脚本を学ぶうえでも参考になります。
最新の出演情報(2026年11月時点)
2026年11月6日(金)17時55分から、BS11イレブンで「夫よ、死んでくれないか」第5話「追い込まれた妻たち」が放送されます。これは2025年にテレビ東京系で放送された全12話の連続ドラマの再放送です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 放送作品 | 夫よ、死んでくれないか 第5話「追い込まれた妻たち」 |
| 放送日時 | 2026年11月6日(金)17:55〜18:45 |
| 放送局 | BS11イレブン |
| 脚本 | 的場友見 |
| 主演 | 安達祐実、相武紗季、磯山さやか |
第5話では、麻矢の夫・光博の財布と免許証が見つかり、警察が麻矢へ疑いの目を向けます。璃子は夫に不倫を知られ、友里香は記憶を取り戻した夫から高額な慰謝料を求められ、3人がそれぞれ追い詰められていきます。
的場さんが全12話を担当した作品の中でも、第5話は3人の主人公へ別々の危機を同時に重ねる回です。人物の事情を並行して進め、次の選択を迫る構成に注目すると、脚本家の仕事が見えやすくなります。
共演者・作品を支えるキャスト
「夫よ、死んでくれないか」は、安達祐実さん、相武紗季さん、磯山さやかさんのトリプル主演です。夫役として竹財輝之助さん、高橋光臣さん、塚本高史さんが出演しています。
脚本を読む視点では、主人公3人だけを見るのではなく、それぞれの夫との関係がどう違うかを比べると理解しやすくなります。同じ「結婚への苦しさ」を扱いながら、夫婦ごとに悩みの種類や圧力を変えることで、3本の人物線が混ざらず進んでいます。
参考にした情報
- 脚本家 的場友見 オフィシャルサイト
- フジテレビ「フジテレビヤングシナリオ大賞」過去の受賞作品
- フジテレビ 第32回ヤングシナリオ大賞「サロガシー」
- テレビ東京「夫よ、死んでくれないか」イントロ
- フジテレビ「ラストノート」キャスト・スタッフ
- Gガイド「夫よ、死んでくれないか」2026年11月6日放送情報
よくある質問
的場友見さんはどのように脚本家になりましたか?
早稲田大学卒業後、アパレル業界、広告代理店、出版社での仕事を経て独立し、2020年に「サロガシー」で第32回フジテレビヤングシナリオ大賞を受賞して脚本家デビューしました。
的場友見さんの代表作は?
「サロガシー」「やんごとなき一族」「私の町の千葉くんは。」などがあります。
「夫よ、死んでくれないか」「ラストノート」も代表作です。本人公式サイトでは複数の連続ドラマで全話を担当したことが確認できます。
的場友見さんの作風の特徴は?
本人公式サイトでは、現代社会のテーマを扱い、共感と違和感が共存する複雑で濃密なキャラクター造形を得意とすると紹介されています。
「夫よ、死んでくれないか」の脚本は誰ですか?
脚本は的場友見さんです。本人公式サイトでは全12話を担当したことが掲載されています。
まとめ
的場友見さんは、2020年のフジテレビヤングシナリオ大賞受賞をきっかけに脚本家としてデビューし、家族、夫婦、恋愛など身近な関係の中にある複雑な感情を描いてきた脚本家です。
公式プロフィールが示す「共感と違和感が共存する」人物造形は、「サロガシー」「夫よ、死んでくれないか」「ラストノート」などを横断して作品を見ると理解しやすくなります。脚本を学ぶ方は、人物を単純な善悪に分けず、理解できる理由と引っかかる選択を同じ人物の中に置く方法に注目すると、人物づくりのヒントを得られます。

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