楽游原(らくゆうげん)第20話「満たされない心」|脚本・演出から読み解く見どころ【10月30日放送】

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10月30日(金)11時04分から、TOKYO MX1で中国ドラマ「楽游原(らくゆうげん)」第20話「満たされない心」が放送されます。

第20話では、戦場で強さを見せてきた李嶷が、母への思いと皇室の扱いをめぐって感情を揺らします。同時に、兄・李峻が軍功を求めて動き、皇太子をめぐる政治的な緊張も強まります。

大きな戦いのあとに、人物の内面と宮廷の駆け引きを前面へ出す回です。今回は公式情報と第20話の公開あらすじをもとに、匪我思存の脚本とスティーブン・チェンの演出から見た注目点を整理します。

楽游原 第20話の放送日時と基本情報

項目内容
放送日時2026年10月30日(金)11:04〜12:00
放送局TOKYO MX1
話数第20話
サブタイトル「満たされない心」
主演シュー・カイ、ジン・ティエン
原作匪我思存(フェイウォスツゥン)
脚本匪我思存(フェイウォスツゥン)
演出スティーブン・チェン
話数全40話
原題・英題楽游原/Wonderland of Love

TOKYO MX公式では「楽游原」を月曜から金曜の11時04分〜12時に放送する作品として案内し、TVerで見逃し配信を行うと掲載しています。

SPOの公式サイトでは、原作と脚本を匪我思存さん、演出をスティーブン・チェンさんが担当していることが確認できます。2022年の中国作品で、全40話。シュー・カイさんとジン・ティエンさんが主演するロマンス・アクション時代劇です。

「楽游原」はどんな物語?

「楽游原」の舞台は、大裕王朝で謀反が起き、皇帝が殺されて中央の実権が奪われた乱世です。

鎮西都護軍を率いる17番目の皇孫・李嶷と、崔家軍の軍師として動く男装の麗人・何校尉こと崔琳が、それぞれの軍を率いて戦いに身を投じます。二人は武力と知力の両方で互いを認める好敵手となり、やがて惹かれ合っていきます。

作品の特徴は、恋愛だけでなく軍略や宮廷政治が同時に進むことです。李嶷と崔琳の関係が近づいても、二人はそれぞれの家や軍、立場を背負っているため、気持ちだけでは動けません。

第20話は、まさにその構造が強く出る回です。前線での勝利がそのまま幸福につながらず、戦いの後には皇位継承や家族関係という別の問題が待っています。

第20話「満たされない心」のあらすじ

Hulu、BS11+、Cinem@rtで公開されている第20話のあらすじでは、顧婉娘が禁足中の李嶷に、生母・劉妃の肖像を刺繍した壁飾りを贈るところから重要な動きが始まります。

李嶷は軍功を立ててきた人物ですが、皇室の中で望む扱いを受けているわけではありません。前段では、皇后に追封されるのが李嶷の母ではなく、兄たちの生母だと知る展開が描かれています。

そのため、顧婉娘が贈る刺繍は単なる贈り物ではなく、李嶷の中にある母への思いを直接刺激するものになります。戦場では判断が早く、敵を前にしても強気な李嶷が、家族の問題では簡単に割り切れないことが見えてきます。

一方で、兄の李峻は軍功を立て、皇太子になりたいという思いから行動を起こします。百越遠征軍を討つため長州へ出征する鎮西軍の元帥に、自ら名乗りを上げるのです。

李嶷はこの動きに危機感を抱きます。そこで顧婉娘を通じ、顧宰相へある頼みをすることになります。第20話では、李嶷が禁足という制約の中に置かれていても、政治の流れを読む力と、人を通じて局面を動かそうとする戦略性が失われていない点が見どころです。

さらに、TOKYO MXの番組表情報では、昏睡状態だった孫靖が目を覚ます展開も示されています。前線で大きな区切りがついたように見えても、物語上の脅威が完全に消えたわけではありません。

そして第20話の感情面で大きな場面になるのが、独りで酒を飲み酔った李嶷の前に崔琳が現れ、李嶷が涙を見せる場面です。

李嶷の「強さ」と「満たされなさ」が同時に描かれる

李嶷はこれまで、軍を率いる人物としての知略や胆力を示してきました。しかし第20話では、戦場での強さだけでは埋められない感情が前に出ます。

母をめぐる扱いは、単なる称号の問題ではありません。李嶷にとっては、自分自身が皇室の中でどのように見られているのか、母の存在がどのように扱われているのかという、家族と尊厳に関わる問題です。

そのため、勝利を重ねても心が満たされないという第20話の題名が、李嶷の状態と重なって見えます。

戦場で勝った人物をそのまま成功者として描くのではなく、「勝利の後に何が残るのか」を描くことで、李嶷の人物像が一段深くなる回だと考えられます。

顧婉娘・李峻・崔琳がそれぞれ李嶷を動かす

第20話では、李嶷を中心に複数の人物が違う方向から作用します。

顧婉娘は、劉妃の肖像を刺繍した壁飾りを贈ることで、李嶷の個人的な感情に触れる人物です。同時に、李嶷が顧宰相へ働きかける際の橋渡し役にもなります。

李峻は、皇太子の座を狙い、軍功を得るために元帥の地位を求めます。李嶷にとっては兄であると同時に、政治的な局面では放置できない存在になります。

崔琳は、李嶷が最も弱い感情を見せる相手として配置されています。軍略では互いに競い合う関係ですが、第20話では李嶷が涙を見せることで、二人の関係に別の深さが加わります。

同じ主人公に対して、顧婉娘は「母の記憶」、李峻は「権力争い」、崔琳は「心を許せる相手」という異なる役割を持っています。この三方向から李嶷を揺らすことで、1話の中に私情、政治、恋愛が同時に成立していると考えられます。

脚本・演出・原作のスタッフ

SPO公式とTOKYO MX公式の作品紹介では、原作と脚本を匪我思存(フェイウォスツゥン)さん、演出をスティーブン・チェンさんが担当しています。

匪我思存さんは「東宮~永遠の記憶に眠る愛~」の原作者としても知られ、本作では自身の同名小説を原作に、自ら脚本も手掛けています。

原作者自身が脚本を担当するため、人物関係や政治背景を映像向けにどこまで見せ、どこを台詞や行動で整理するかという点も注目しやすい作品です。

演出のスティーブン・チェンさんは「陳情令」「招揺」などに関わった演出家として公式に紹介されています。「楽游原」でも、戦闘や軍略だけでなく、李嶷と崔琳の距離感を見せる場面が物語の大きな柱になります。

第20話は大規模な戦闘よりも、人物の内面と宮廷の動きを見せる比重が高い回です。そのため、表情、沈黙、酒、刺繍といった視覚的な要素が、台詞以上に感情を伝える場面として機能すると考えられます。

脚本づくりの視点:外の勝利と内面の欠落をぶつける

第20話で脚本上の大きなポイントになるのは、李嶷が戦いで結果を残した直後に、個人的な「満たされなさ」を強く見せる構成です。

主人公が目標を達成したあと、そのまま喜ばせるだけでは物語の緊張は下がります。そこで第20話では、外側では軍功を立てた李嶷に、内側では母への思いと皇室からの扱いという欠落を与えています。

外の成功と内面の不足を同時に置くことで、「勝ったのに苦しい」という矛盾が生まれます。この矛盾が次の行動の理由になり、主人公をさらに動かしていく構造だと考えられます。

小道具に感情の意味を持たせる

顧婉娘が贈る劉妃の肖像の刺繍は、第20話の重要な小道具です。

ただ「李嶷は母を思っている」と台詞で説明するだけなら、情報は伝わります。しかし肖像を刺繍した壁飾りを目の前に置くことで、母の存在が目に見える形になります。

人物の感情を説明するための台詞を減らし、触れられる物や目に入る物へ置き換えると、演出と脚本の両方で感情を表現できます。第20話では、その小道具が李嶷の弱さを引き出す入口になっていると考えられます。

政治の話と恋愛の話を別々にしない

李峻の出征と元帥の地位をめぐる動きは政治パート、崔琳の登場は恋愛パート、と分けてしまうと、1話がばらばらに見える可能性があります。

しかし第20話では、どちらも李嶷の「自分は何を守り、何を望むのか」という問題に結びつきます。

政治的には兄の動きを止めたい。個人的には母の扱いに傷ついている。そして感情面では崔琳の前でだけ弱さがこぼれる。この3つが同じ主人公の選択へ収束するため、複数の筋が同時に進んでも中心がぶれにくい構成になっていると考えられます。

強い人物が弱さを見せる場面を終盤に置く

李嶷は知略と武力に優れた人物として物語を引っ張っています。その人物が崔琳の前で涙を見せることは、普段との差が大きいぶん印象に残ります。

脚本で人物の意外な面を見せるとき、いつも弱い人物をさらに弱らせるより、普段は感情を抑えている人物に一度だけ崩れる瞬間を作るほうが変化が強く出ます。

第20話では、母の肖像、皇太子争い、禁足という圧力を積み重ねたあとに涙の場面が置かれているため、その感情が突然のものではなく、蓄積の結果として見える構造だと考えられます。

第19話から第20話へ何が変わる?

Huluの第19話紹介では、鎮西軍と崔家軍が激戦の末に西長京へ入り、反乱軍が峝関へ逃れたことが示されています。李嶷は皇帝に、逃亡中の皇太孫・李玄澤を皇太子として迎えるよう進言しますが、期待した答えを得られません。

つまり第19話で「戦場の勝利」が描かれたあと、第20話では「勝利した李嶷が皇室の中でどう扱われるか」へ焦点が移ります。

前回までの外敵との戦いから、家族と皇位継承をめぐる内側の争いへ軸が変わるため、第20話は物語の空気が切り替わる回として見ることができます。

さらに孫靖の覚醒も示されているため、内側の争いに集中したい人物たちに、外からの脅威が再び入り込む可能性も残されています。

見逃し配信

TOKYO MX公式の配信対応番組一覧では、「楽游原」はTVerで見逃し配信する番組として掲載されています。

また、SPO公式ではPrime Videoのエンタメ・アジア、U-NEXT、FOD、Hulu、ABEMAなどで配信案内が掲載されています。Huluには第20話「満たされない心」の個別ページもあり、49分の字幕版として確認できます。

配信状況は変更される場合があるため、視聴時点では各サービスの公式ページで最新情報を確認してください。

参考にした情報

よくある質問

楽游原 第20話「満たされない心」はいつ放送されますか?

2026年10月30日(金)11時04分から12時まで、TOKYO MX1で放送されます。

第20話で李嶷はなぜ涙を見せるのですか?

公開あらすじでは、母・劉妃をめぐる思い、皇室での扱い、禁足などが重なる中、独り酒を飲んでいた李嶷の前に崔琳が現れ、李嶷が涙を見せる展開が示されています。

「楽游原」の脚本は誰ですか?

原作と脚本は匪我思存(フェイウォスツゥン)さんです。SPO公式とTOKYO MX公式の作品紹介で確認できます。

楽游原はTVerで見逃し配信されますか?

TOKYO MX公式の配信対応番組一覧で、「楽游原」はTVer見逃し配信の対象として掲載されています。

まとめ

10月30日放送の「楽游原」第20話「満たされない心」は、戦いで結果を残した李嶷が、母への思い、皇位継承をめぐる兄の動き、そして崔琳への感情に揺れる回です。

顧婉娘が贈る劉妃の刺繍、李峻の出征志願、孫靖の覚醒、李嶷が崔琳の前で涙を見せる場面が、それぞれ政治と感情の両面を動かします。

脚本づくりの視点では、主人公に「外では勝っているのに、内面では満たされない」という矛盾を与え、小道具と人物関係を使って感情を積み上げる構成が注目点です。第20話を見るときは、李嶷の台詞だけでなく、何を見て、誰の前で表情が変わるのかにも注目してみてください。

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