2026年11月8日(日)22時30分から、WOWOWライブで映画「夜勤事件」[PG12]が放送されます。
「夜勤事件」は、Chilla’s Artの人気ホラーゲームを実写映画化した作品です。深夜のコンビニという見慣れた場所を舞台に、女子大学生・田鶴結貴乃の日常が少しずつ崩れていく恐怖を描きます。
主演は南琴奈さん。監督は「きさらぎ駅」シリーズなどで知られる永江二朗さん、脚本は赤松義正さんです。ゲームの体験をそのまま映像に置き換えるのではなく、映画版ならではの人物と物語の線を加えた点も大きな見どころです。
「夜勤事件」の放送日時と基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 放送日時 | 2026年11月8日(日)22:30〜 |
| 放送局 | WOWOWライブ |
| 作品 | 夜勤事件 |
| 制作年 | 2026年 |
| ジャンル | ホラー |
| 年齢区分 | PG12 |
| 主演 | 南琴奈(田鶴結貴乃役) |
| 監督 | 永江二朗 |
| 脚本 | 赤松義正 |
| 原作 | Chilla’s Art「夜勤事件」 |
WOWOW公式では、本作を動画サイトの実況配信で人気を集めたホラーゲームの映画化として紹介しています。放送される映画版は、女子大学生の結貴乃が深夜のコンビニで一人勤務する中、不可解な出来事に巻き込まれていく物語です。
映画公式サイトでは、原作ゲームが深夜のコンビニを舞台に、日常のすぐ隣にある違和感を積み重ねて恐怖へ変えていく作品であることが説明されています。実写版も、その「じわじわ迫る」感覚を大切にしていることが分かります。
映画「夜勤事件」はどんな作品?
主人公の田鶴結貴乃は、古びたアパートで一人暮らしをする女子大学生です。高時給に惹かれて、寂れた住宅街の片隅にあるコンビニで深夜のアルバイトを始めます。
夜の街を抜け、橋を渡り、蛍光灯だけが明るい店へ向かう。その通勤からすでに、昼間とは違う空気が漂います。コンビニでは品出しや廃棄処理、客への対応といった日常的な仕事が続きますが、やがて差出人不明の配送物、不気味な言葉を残す老婆、誰もいないはずの場所を向く監視カメラなど、説明のつかない異変が現れ始めます。
怖さの核にあるのは、最初から非日常の世界へ連れていかれることではありません。誰もが知っているコンビニのレジ、商品棚、バックヤード、監視カメラといった身近な場所が、少しずつ信用できなくなっていくことです。
映画公式は、原作ゲームの特徴である没入感やプレイヤー視点の恐怖を、実写ならではの空気感と現実味で再構築したと説明しています。ゲームでは自分で店内を歩き、作業をこなす感覚が恐怖につながりますが、映画ではカメラの位置、人物の視線、音、間の取り方によって「自分もそこにいるような感覚」を生み出すことが重要になります。
あらすじと見どころ|日常が少しずつ壊れていく
結貴乃は、いつものように夜中に出勤し、先輩アルバイトの船橋卓也から仕事を引き継ぎます。最初は、深夜の店舗で一人黙々と業務をこなすだけの夜に見えます。
ところが、その夜から状況が変わります。結貴乃個人に向けられた謎の配送物が届き、誰もいないのにチャイムが鳴り、店内の監視カメラにも説明できない異常が入り込んできます。怪異は突然すべてを明かすのではなく、夜ごとに少しずつ濃くなっていきます。
この段階的な変化が、本作の見どころです。最初の異変が小さいほど、結貴乃も観客も「気のせいかもしれない」と考えられます。しかし、同じ場所で似た異変が重なると、その逃げ道がなくなっていきます。
また、結貴乃が一人で働く時間が長いことも重要です。異変に気づいても、その場で状況を共有できる相手がいません。先輩、客、店長、外の人物が現れても、誰を信用してよいのかはすぐには分かりません。その孤立が、深夜勤務という設定と自然につながっています。
WOWOW公式の解説では、原作ゲームに登場する先輩アルバイターやホームレス、老女などが映画にも登場する一方、一連の事件を追う刑事が映画版オリジナルの人物として加わっているとされています。さらに、ゲームにはなかった怪異の真相に迫るパートも追加されています。
この追加によって、映画版は「店内で起きる怖い出来事を見る」だけではなく、「なぜ起きているのかを追う」筋も持つことになります。原作を知っている人にとっても、同じ順番で同じ出来事が再現されるだけではない点に注目したいところです。
キャストと脚本・演出スタッフ
主演の南琴奈さんが演じるのは、女子大学生の田鶴結貴乃です。映画公式では、南さんにとって本作が映画初主演で、ホラー作品への初挑戦でもあると紹介されています。
先輩アルバイトの船橋卓也役は関哲汰さんです。ONE N’ ONLY公式サイトでも、関さんが船橋卓也役で出演することが案内されています。結貴乃が一人勤務へ入る前に接する人物として、日常側と不穏な夜の境目に立つ役でもあります。
そのほか、竹財輝之助さん、田中俊介さん、五頭岳夫さん、櫻井淳子さん、加藤夏希さんらが出演します。WOWOW公式では、竹財さんが猿渡真司、田中さんが近藤一樹、五頭さんが松浦幸男、櫻井さんが生野珠代、加藤さんが猿渡果歩を演じると紹介されています。
| 役割 | 担当 |
|---|---|
| 原作 | Chilla’s Art「夜勤事件」 |
| 監督 | 永江二朗 |
| 脚本 | 赤松義正 |
| 撮影 | 中澤正行 |
| 音楽 | 西村大介、DUNK |
監督の永江二朗さんは、都市伝説や日常空間に潜む恐怖を扱った映像作品を手がけてきました。本作でも、派手な怪物を最初から前面に出すのではなく、深夜の店内にある「何か変だ」という感覚を積み重ねる方向が、映画公式の説明からうかがえます。
脚本づくりの視点|「日常の反復」を恐怖へ変える
「夜勤事件」を脚本の視点で見ると、まず注目したいのが同じ仕事を繰り返す構造です。コンビニの夜勤には、品出し、廃棄処理、レジ、清掃、来店客への対応など、一定の手順があります。
脚本では、この「いつもの手順」があるからこそ、そこから外れたものが強く見えます。たとえば、いつも鳴るはずのタイミングではないチャイム、届くはずのない自分宛ての荷物、誰もいない通路へ向くカメラといった異常は、正常な流れを観客が先に覚えているほど効果を持ちます。
つまり恐怖を作る前に、「普通の夜勤とは何か」を見せておくことが必要です。普通の行動を何度か見せ、その反復に小さなズレを混ぜる。すると、説明しすぎなくても観客は違和感を察知できます。この作りは、本作のように狭い場所を中心に進む物語で特に有効だと考えられます。
もう一つのポイントは、結貴乃の視点をどこまで限定するかです。主人公が知っていることと観客が知っていることを近づければ、観客は結貴乃と同じ不安を共有できます。一方で、監視カメラや刑事の調査など、主人公が見ていない情報を少しだけ示せば、「結貴乃の知らないところでも何かが進んでいる」という別の緊張を作れます。
WOWOW公式が示す映画版オリジナルの刑事は、この視点の幅を広げる役割を持つと考えられます。結貴乃の夜勤だけを追うと、物語は一人称的な恐怖に集中します。そこへ事件を追う人物を加えることで、怪異を個人の体験だけでなく、外側から調べる筋を並行させられます。
これは原作ゲームを映画へ移す際の重要な変更です。ゲームではプレイヤー自身が操作するため、歩く、調べる、作業する行為そのものが時間を作ります。映画では観客が操作できないため、同じ時間をそのまま見せると単調になる可能性があります。そこで、人物関係や調査の筋を加え、映像としての進行を作る必要があったと考えられます。
怖さを「説明」ではなく「違和感」で見せる
ホラーでは、登場人物が「怖い」「変だ」と何度も台詞で言うより、観客自身が異常に気づける場面を置いた方が強い場合があります。本作では、深夜のコンビニという誰もが想像しやすい場所が、その仕掛けに向いています。
商品棚の向こうに人影があるのか、チャイムはなぜ鳴ったのか、監視カメラは何を映しているのか。こうした疑問を一度に説明せず、視覚や音の小さな変化として置くことで、観客の中に「次は何が起きるのか」という待ち時間が生まれます。
脚本を書く立場から見ると、怪異そのものよりも、怪異が起きる前の静かな時間にどれだけ意味を持たせられるかが参考になります。普通の作業が続いているのに、観客だけが次の異変を警戒する。その状態を作れれば、大きな出来事がなくても緊張は続きます。
映画版オリジナル人物が持つ役割
原作にいない人物を足すときは、単に説明役を増やすだけでは弱くなります。本作の刑事は、WOWOW公式の説明では「一連の事件を追う」人物として登場し、怪異の真相へ迫るパートにつながります。
このため、映画版では「結貴乃が体験する恐怖」と「事件として外側から追う視点」の二つが組み合わされていると考えられます。片方が感情と体験、もう片方が情報と因果を担えば、原作を知らない観客にも物語の入口を増やせます。
原作ゲームから映画へ|何が変わる?
原作は、Chilla’s Artが制作したホラーゲーム「夜勤事件」です。映画公式によると、ゲーム実況動画は2025年8月28日時点で総再生数6,000万回を突破しており、実況文化を通じて広く知られた作品です。
ゲームの魅力は、深夜のコンビニで自分が働いているような感覚にあります。プレイヤーは店内を移動し、仕事をこなし、その途中で異変に遭遇します。怖い場面だけを切り出すのではなく、作業の時間があるからこそ不穏さが増していきます。
映画版では、その体験を映像のリズムへ置き換える必要があります。公式サイトが「実写ならではの空気感とリアリティで再構築」と表現しているのは、原作の再現度だけではなく、映画として同じ種類の恐怖をどう作り直すかを重視しているからでしょう。
また、刑事と怪異の真相へ迫るパートが加わったことで、物語としての因果関係も映画向けに補強されています。原作をプレイ済みの人は変更点を比べながら、初めて触れる人は一本のホラー映画として楽しめる作りになっていると考えられます。
WOWOWで見るときに注目したいポイント
初めて見る方は、怪異が起きた瞬間だけでなく、怪異が起きる前に何が繰り返されていたかに注目すると、本作の作りが分かりやすくなります。結貴乃の動線、店内の明るさ、客の入り方、音の変化など、普通の状態がどう崩れていくかを見るのがおすすめです。
原作ゲームを知っている方は、ゲームにいた人物が映画でどう使われているか、そしてオリジナルの刑事がどの場面から物語へ入るかが比較のポイントです。映画化では、原作の出来事を削ることよりも、別の媒体で同じ感情をどう生み出すかが重要です。
参考にした情報
よくある質問
映画「夜勤事件」はいつWOWOWで放送されますか?
2026年11月8日(日)22時30分から、WOWOWライブで放送されます。
映画「夜勤事件」の主演は誰ですか?
南琴奈さんです。主人公の女子大学生・田鶴結貴乃を演じます。映画公式では、本作が南さんの映画初主演でホラー初挑戦と紹介されています。
「夜勤事件」の監督と脚本は誰ですか?
監督は永江二朗さん、脚本は赤松義正さんです。原作はChilla’s Artのホラーゲーム「夜勤事件」です。
映画版は原作ゲームと同じ内容ですか?
原作の人物や深夜のコンビニという核を受け継ぎつつ、WOWOW公式では映画版オリジナルの刑事と、怪異の真相へ迫るパートが追加されていると説明されています。
まとめ
11月8日22時30分からWOWOWライブで放送される「夜勤事件」は、身近なコンビニの夜勤を舞台に、日常が少しずつ壊れていく恐怖を描いた映画です。
脚本・演出の面では、日常の仕事を先に見せ、その反復へ小さな異変を差し込む構成、主人公の限定された視点と映画版オリジナルの刑事による外側の視点を組み合わせた点が見どころです。
原作ゲームを知っている方は映画ならではの追加要素を、初めて見る方は「普通の場所が怖い場所へ変わる過程」を意識して見ると、作品の設計をより深く味わえます。

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